スマートフォンがまだ『ガラケー』だった頃は、『SIMフリー』という概念がありませんでした。端末は基本的に通信キャリアが独占販売し、対応バンド(周波数帯)も各キャリアにカスタマイズされていたから。
SIMフリー端末や格安SIM(MVNO)がチラホラ登場するようになってからも、高性能な端末は相変わらず『通信キャリアのみ』が販売していたので、全体の構図が大きく変わることはありませんでした。
その停滞した状況を打破したのが『Xiaomi』『OPPO』『Motorola』といったグローバルスマートフォンメーカーです。参入当初は日本の独自仕様(防塵防水規格、FeliCaなど)に四苦八苦していた印象ですが、日本特化モデルの導入と共に『SIMフリースマートフォン市場』を一気に活性化させました。
実用的なスペックを持つスマートフォンを『Amazon』『楽天市場』といったショッピングサイトで誰でも気軽に買えるようになり、今では『ラクマ』『PayPayフリマ』『メルカリ』などのフリマサービスにおいてもラインナップが充実。『予算に合わせた端末選び』が可能になりました。
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しかし『スマートフォンのみ』を安く購入しても、『節約効果』は薄いです。本来削減すべきは端末費用よりも『通信料金』。月々『1万円』の通信料金を支払っていたら、総支払額は2年で『24万円』。せっかく端末を安く購入出来ても差額が一瞬で吹き飛んでしまいます。
通信業者選びは意外と簡単です。スマートフォンが『ドコモ回線』に対応しているなら、『ドコモ回線』を提供している業者を選べば良いだけ。通信キャリアから回線をレンタルしている格安SIM(MVNO)のmineoやNUROモバイルは、『SoftBank』『ドコモ』『au』といった3大キャリアから回線を選べます。
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端末がSIMロック解除ではない『SIMフリー(国内モデル)』の場合は、基本的に通信キャリアを問わず使えるのでより業者選びの難易度は低め。『対応端末一覧』といったページを参考にすれば、契約前に適合状況を把握することも。
先述している通り、『スマートフォンを安く買うだけ』では本質的な『節約』にはなりません。今回は『月額3千円以内で利用可能なSIM8選』を紹介していきたいと思います!
月額3千円以内で利用可能な安いSIM8選
SoftBank回線・ドコモ回線・au回線から選べるSIM
mineo(マイピタ、マイそく)
mineoは『マイピタ』『マイそく』の2プラン構成。マイピタは『速度制限なし』の一般的な通信サービス。月間データ容量『10GB以上』のコースでは、低速時の通信速度を最大『1.5Mbps』に引き上げる『パケット放題Plus』を無料(申し込み必要)で使えます。
マイそくは『スーパーライト(最大32kbps)』『ライト(最大300kbps)』『スタンダード(最大1.5Mbps)』『プレミアム(最大2Mbps)』にコースが分かれており、それぞれ決められた通信速度で『データ通信し放題(3日間で10GB)』。スーパーライト以外は月~金の午後0時~1時の間通信速度を最大『32kbps』に制限されます。
マイそく専用のオプションサービス『24時間データ使い放題』は1回『198円(税込)』。データ容量や通信速度の制限が全て解除され、高解像度動画のダウンロードやゲームのアップデート、パソコンのテザリングなどに幅広く対応します。
- 音声対応SIM基本料金:250円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒、10分かけ放題時間超過後は11円/30秒)
- 10分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,210円(税込)
- データ容量:1GB~(マイピタ)
- 翌月くりこし:対応(マイピタ)
- 5G:対応(マイピタ)
- 低速切り替え:対応(マイピタ)
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- eSIM:対応(Aプラン、Dプラン)
- eSIM設定方法(Android):https://support.mineo.jp/setup/guide/esim.html
- eSIM設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_esim.html
- APN設定方法(Android):https://support.mineo.jp/manual/network_setup.html
- APN設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.html
- 対応端末一覧:https://mineo.jp/device/devicelist/
- 公式サイト:mineo
NUROモバイル(バリュープラス、NEOプラン)
NUROモバイルは月間データ容量10GBまでの『バリュープラス』と、月間データ容量20GB~の『NEOプラン』の2プラン展開。NEOプラン、NEOプランWは月間データ容量超過後も最大『1Mbps』で通信が可能です。
『バリューデータフリー』『NEOデータフリー』『あげ放題』『Gigaプラス』など、無料オプションが充実しているのも同サービスの特徴。
- 音声対応SIM基本料金:792円(税込)~
- 契約月の基本料金:無料
- 通話料金:22円/30秒(NUROモバイルでんわサービスの利用で11円/30秒)
- 5分かけ放題:490円
- 10分かけ放題:880円
- 24時間かけ放題:1,430円
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- APN設定方法(Android/iOS):https://mobile.nuro.jp/support/settings/apn/
- 対応端末一覧:https://mobile.nuro.jp/support/device/
- 公式サイト:NUROモバイル
ドコモ回線・au回線から選べるSIM
IIJmio(ギガプラン音声SIM、音声eSIM)
2023年4月1日から、お値段据え置きのまま月間データ容量4GBを『5GB』、8GBを『10GB』に増量した格安SIMのIIJmio。低速時に音楽を聴ける程度の最大『300kbps』を維持するのも同サービスの特徴。
販売している端末のラインナップはNVNOの中でトップクラス。ギガプラン(音声SIM、音声eSIM)への乗り換え時にはそれらが破格の安さに。『最新人気端末を出来るだけ安く購入したい』『通信料金を引き下げたい』という2つの目的がある人にはIIJmioがイチオシです。
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IIJmioについて
- 基本料金:850円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:11円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 10分かけ放題:700円(税込)
- 無制限かけ放題:1,400円(税込)
- データ容量:2GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:NTTドコモ、au
- eSIM:対応
- eSIM設定方法(Android):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/android.html
- eSIM設定方法(iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/iphone.html
- APN設定方法(Android/iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/guide/apn.html
- 対応端末一覧:https://www.iijmio.jp/hdd/devices/
- 公式HP:IIJmio
SoftBank回線を使えるSIM
LINEMO(ミニプラン、スマホプラン)
SoftBankのオンラインブランド『LINEMO』。月額990円(税込)の『ミニプラン(3GB)』と、月額2,728円(税込)の『スマホプラン(20GB)』といった2プラン構成。
私の利用環境では通信速度が『ダントツ』で速いLINEMO。同サービスのおかげでSoftBank回線の評価が一気に上がりました。
スマホプランは20GB超過後も最大『1Mbps』という実用的な通信速度を維持。LINEMOユーザー特典の『LINEギガフリー』を組み合わせれば、1ヶ月を通してかなり自由度の高いモバイルライフを送れるでしょう。
- 音声対応SIM基本料金:990円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,650円(税込)
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:SoftBank
- eSIM設定方法(Android/iOS):https://www.linemo.jp/process/esim/
- APN設定方法(Android):https://www.linemo.jp/process/apn/android/
- APN設定方法(iOS):https://www.linemo.jp/process/apn/ios/
- 対応端末一覧:https://www.linemo.jp/device/support_list/
- 公式サイト:LINEMO
ワイモバイル
SoftBankのサブブランド『ワイモバイル』。一見LINEMOより割高な同サービスですが、家族に『一人』でもユーザーがいれば『家族割』の対象となり、とんでもないコストパフォーマンスを発揮します。
60歳以上は24時間かけ放題が永年『1,100円割引』割引となり、880円(税込)で話し放題。『一人目のワイモバイルユーザー』に最適です。
他社からの乗り換え時には、人気端末をとんでもない安さで購入可能。『通信品質向上』『通信料金引き下げ』『新品のスマートフォンを特価購入』を同時に実現出来るワイモバイル。まずは家族にユーザーがいるか確認してみては。
- 音声対応SIM基本料金:2,365円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 10分かけ放題:880円(税込)
- 無制限かけ放題:1,980円(税込)
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:4GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:SoftBank
- eSIM設定方法(Android/iOS):https://www.ymobile.jp/store/to_beginner/esim_profile/
- 対応端末一覧:https://www.ymobile.jp/store/lineup/sim_devices/
- 公式サイト:ワイモバイル
ドコモ回線を使えるSIM
ahamo
ドコモの格安プラン『ahamo』。月間データ容量20GBと大容量かつ、『5分かけ放題』が無料で付帯します。月間データ容量超過後も、スマートフォンで動画を観たり音楽を聴ける程度の最大『1Mbps』を維持。
1,980円(税込)で『80GB』増量可能な『ahamo大盛り』に加え、『VoLTE』『VoLTE HD+』に対応する高品質な『24時間かけ放題』を『1,100円(税込)』で追加出来るのも強みです。
また、ahamoユーザーは『爆アゲセレクション』の対象となっており、ドコモ経由で『Netflix』『Disney+』『Spotify Premium』『YouTube Premium』『DAZN for docomo』『Lemino』に申し込みを行うと、月額料金に対して最大『25%』のdポイント還元を受けられます。
投稿が見つかりません。- 基本料金:2,970円(税込)
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒
- 5分かけ放題:無料
- 無制限かけ放題:1,100円(税込)
- データ容量:20GB(+1,980円で80GB増量)
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:NTTドコモ
- eSIM設定方法(Android/iOS):https://ahamo.com/flow/how-to-start-esim/
- APNの設定(Android/iOS):https://www.docomo.ne.jp/support/for_simfree/apn.html?icid=CRP_SUP_for_simfree_to_CRP_SUP_for_simfree_apn&charge_10
- 対応端末一覧:https://ahamo.com/support/supported-phones/index.html
- 公式サイト:ahamo
HISモバイル(自由自在プラン、自由自在スーパープラン)
HISモバイルは月間データ容量~7GBの『自由自在プラン』に加え、月間データ容量20~50GBに『5分かけ放題』がセットになった『スーパー自由自在プラン』を展開。
全体的に月額基本料金は控えめ。それでいて通話料金は9円/30秒と格安。しかも格安SIMでは珍しく『VoLTE』『VoLTE HD+』に対応。電話番号を使用した通話が多めな人に最適です。
- 音声対応SIM基本料金:290円(税込)〜
- 契約月の基本料金:利用開始日から1ヶ月毎の請求
- 通話料金:9円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 無制限かけ放題:1,480円(税込)
- データ容量:99MB~
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:非対応
- 低速切り替え:非対応
- eSIM:対応
- APNの設定(iOS/Android):
https://his-mobile.com/support/setting - 通信回線:NTTドコモ
- 対応端末一覧:https://his-mobile.com/domestic/devices
- 公式サイト:HISモバイル
au回線を使えるSIM
povo2.0
auの格安プラン『povo2.0』。月額基本料金は『0円』です(180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となる場合あり)。
スマートフォンの利用用途が『通話を受ける』メインの場合は、ランニングコストをかなり少なく抑えることが可能。無課金状態の通信速度は最大『128kbps』。QRコード決済やホームセキュリティ用途で役に経ちます。
mineoと同様に『24時間データ使い放題(1回330円)』を提供しているので、外出先でパソコンのルーターとしてスマートフォンを利用することも。シーンに合わせて変化自在なニュートラルSIMです。
- 音声対応SIM基本料金:0円(税込)
- 契約月の基本料金:0円(税込)
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,650円(税込)
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:1GB~(トッピング式)
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:au
- eSIM設定方法(Android):
https://povo.jp/support/guide/esim/android/#guide - eSIM設定方法(iOS):https://povo.jp/support/guide/esim/#guide
- APN設定方法(Android/iOS):https://povo.jp/support/guide/sim/
- 対応端末一覧:https://povo.jp/product/
- 公式サイト:povo
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