Appleが9月13日(水)にリリースした『iPhone 15』は、ベーシックモデルとしてはじめて総画素数が『4,800万画素』に。4つの画素(ピクセル)を1つの画素にグループ化する(扱える光の量が増える)ピクセル統合機能にも対応しました。
ピクセル統合(4つの画素を1つに)技術は、上位の『Pro』モデルに加えてAndroidスマートフォンでも既に使われています。総画素数が4,800万画素であれば、標準撮影時(画素グループ化)は『1,200万画素』となるのが通常。
Appleの解説を参考にすると、まずはPhotonic Engineによりダイナミックレンジの広い画像を生成。ピクセル統合により前世代から光量が増えているので、この時点で画質が向上しているのは間違いなし。
Appleより
そこに超高解像度の画像を組み合わせることで、高精細な『2,400万画素』の高解像度画像が出力されるとのこと。実際にiPhone 15で撮影してみると、標準撮影時のデフォルト解像度は『2,400万画素(5,712×4,284ピクセル)』でした。
Appleより
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ちなみに前世代の『Pro』モデルは、標準撮影時の解像度が『1,200万画素(総画素数4,800万画素)』。よって『2,400万画素』で撮影する技術は、今回はじめて導入されたことになります。
Appleより
私がiPhone 15を購入した理由の一つが、この『カメラの進化』を体験してみたいから。既に所有しているiPhone 13では、『深みが足りない』と感じていました。イメージセンサーやソフトウェア処理の刷新により、その部分は改善されているのか。
早速iPhone 15とiPhone 13で撮り比べを行ってきました。まずは階調差を分かりやすく知る為に、逆光気味の環境で白いカーテンをパシャり。
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/2358、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:4.83MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/2193、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:5.45MB
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iPhone 13はやはり階調が狭く、グラデーションが単調です。iPhone 15では『暗い部分』『明るい部分』の差が広がり、陰影部分の深みとリアリティが増しています。続けて画像は花びらに注目してご覧ください。
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/4854、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.85MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/2151、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.35MB
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/6494、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:2.24MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/5348、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.44MB
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/608、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.71MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/463、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:2.10MB
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/8403、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:2.62MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/8333、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.88MB
『オレンジ』『黄色』『ピンク(紫?)』『白』が主色の花々。iPhone 13は濃淡が足りずに平面的。花びら1枚1枚の違いも分かりづらく、どちらかと言えばCGっぽい仕上がり。私が思う『iPhoneらしい画像』です。
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iPhone 15は階調の違いを認識出来ます。とはいえ、『iPhone 13の写真も十分綺麗』『違いがイマイチ分からない』という人も多いでしょう。あくまでこれは『拘り』の範疇。どの程度のレベルを求めているかは、人によって異なりますからね。否定はしません。
意外だったのは、iPhone 15(高解像度)で撮影した画像のデータサイズが『iPhone 13より小さい』場合があること。JPEG比で2倍程度の高い圧縮率を持つ『HEIF(.HEIC)』が実力を遺憾なく発揮。
『カメラに拘りがある』人に向けてもう少し比較を続けていきましょう。
【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/3413、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:2.37MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/3021、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:2.35MB
『花』と『空』、どちらで撮影した画像がイキイキしていると感じますか?私は断然『iPhone 15』。良い意味で『iPhoneらしさを感じない』1枚ですね。
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【iPhone 13のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/4149、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.78MB
【iPhone 15のメインカメラで撮影(標準)】F値:1.6、シ ャッタースピード:1/3311、ISO:50、焦点距離:6mm、倍率:等倍、データサイズ:1.40MB
『青空の深み(iPhone 15)』を感じられる画像をもう一枚。空に深みが増すと被写体が引き立ちます。従来の『明るさ』に加えて色の『深み』が加わったiPhone 15のメインカメラ。静止画はAndroid優勢のイメージですが、ベーシックモデルにおいても進化を体感出来ました。
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他に気になっている『低照度(夜景)』『高解像度』の画質については、別記事にて検証予定。お楽しみに!
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iPhone 15の主な仕様
モデル名 |
iPhone 15 |
Soc |
A16 Bionicチップ |
容量 |
128GB、256GB、512GB |
重量 |
171g |
画面 |
6.1インチ |
カメラ |
メインカメラ
- 解像度:4,800万画素
- F値:1.6
- 焦点距離:26mm
- 手ブレ補正:センサーシフト光学手ブレ補正
- 望遠:2倍(1,200万画素、52mm、クアッドピクセルセンサー活用)
超広角カメラ
- 解像度:1,200万画素
- F値:2.4
- 焦点距離:13mm
- 視野角:120度
フロントカメラ
- 解像度:1,200万画素
- F値:1.9
- Face ID:TrueDepthカメラによる顔認識の有効化
|
防水防塵 |
IP68 |
オーディオ |
ステレオ |
Bluetooth |
5.3 |
Wi-Fi |
2×2 MIMO対応Wi-Fi 6(802.11ax) |
おサイフケータイ |
対応 |
SIM |
nano SIM+eSIM |
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