『価格』『使いやすさ』『AI』『カメラ画質』ではAndroidが優勢。ゲームデバイス『iPhone』は健在か
私がメインに利用しているスマートフォンは『Android端末』です。Androidをメインに使っている理由はiPhoneと比較して『安い』『使いやすい』『AI』『カメラ画質が良い』など。iPhoneも検証目的で所有していますが、利用頻度はかなり低いです。
『価格』『使いやすさ』『AI』『カメラ画質』ではAndroid端末に劣るという印象のiPhone。ただし『ゲーム(GPU)性能』に関しては『上』という認識でした。
2025年2月28日より各チャネルで発売を開始した『iPhone 16e』は、Socに『A18』を採用。iPhone 16搭載モデルからGPUが1コア削られていますが、それでも『99,800円(税込)〜』の直販価格に見合ったゲーム(GPU)性能は発揮してくれるであろうと想定。
iPhone 15とiPhone 16eのAnTuTu Benchmarkスコアを実測
実際どうなのか、ベンチマークテストをして確認することに。まずは一般的な『AnTuTu Benchmark』から。A16 Bionicを搭載する『iPhone 15』とスコアを比較してみました。
iPhone 15(A16 Bionic)のトータルスコアは『1,361,654』。iPhone 16e(A18)はCPUスコアがやや伸びているものの、トータルスコアは『1,324,251』とiPhone 15を下回る結果に。ストレージやメモリの読み書き速度を示す『MEM』の低下が気になります。

iPhone 15(A16 Bionic) のAnTuTu Benchmark(V10.0.9)スコアを実測結果

iPhone 16e(A18) のAnTuTu Benchmark(V10.0.9)スコアを実測結果
今回の主な検証目的となる『GPU』に関しては同程度のスコア。CPU性能向上の影響か、アプリの動作速度を示す『UX』の数値が35万台へと上がっています。
iPhoneの場合はAndroid端末のように『電池温度』が表示されません。測定後に手で触れるとどちらも『少し熱いな』と感じたので、『2回』『3回』と測定を続けたらスコアダウンしていく可能性が高いです。
OSやAnTuTu Benchmarkのバージョンが異なるAndroidのスコアは参考程度にはなりますが、『iPhone 15』『iPhone 16e』の数値に近い実測端末は『POCO X7 Pro』『Xiaomi 12T Pro』『Xiaomi 13T Pro』あたり。
AnTuTu Benchmark実測値(最大) | 端末名 |
200万〜 | OPPO Find X8、Xiaomi 14 Ultra、Xiaomi 15 Ultra |
150万〜200万 | Xiaomi 14T Pro、POCO X7 Pro |
100万〜150万 | Pixel 8、Pixel 8a、Pixel 9a、Xiaomi 13T Pro、Nothing Phone 2 |
50万〜100万 | OPPO Reno11 A、moto g64 5G、Nothing Phone (2a)、Nothing Phone(3a)、AQUOS sense8、AQUOS sense9 |
〜50万 | OPPO A3 5G、Redmi 12 5G、moto g24 |
POCO X7 Proは想定売価がiPhone 16eの半額程度(4万円台〜)。処理能力以外のスペックも高めで、AI機能が豊富な同端末。『iPhone 16eと同等のGPU性能』であれば、また評価がワンランク上に。

POCO X7 ProとiPhone 16eの3DMark(Solar Bay)スコアを実測(1回のみ)
GPU性能の測定に特化した『3DMark』で『iPhone 16e』『POCO X7 Pro』を再検証。両モデルはどちらもレイトレーシングテスト『Solar Bay』をサポート。Solar Bayはテスト時の負荷が重いので、高性能端末のパフォーマンスを比較するのに適しています。

POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra) の3DMark(Solar Bay)スコア実測

iPhone 16e(A18) の3DMark(Solar Bay)スコア実測
『Overall score』『Aberage frame rate(1秒間に描写可能な平均フレームレート)』の値がほぼ同じというかなり珍しい結果に。価格の部分を鑑みると、POCO X7 Proの『魔端末』ぶりが浮改めて浮き彫りに。

POCO X7 ProとiPhone 16eの3DMark(Solar Bay)スコアを3回連続で実測
1回目のみの測定では『耐久性』が分からないので、今度は『3回連続』でテスト。耐久性に関しても近い結果となるのでしょうか。
最初に行った検証では『同程度』のスコアでしたが、今回は異なりました。『1回目』はPOCO X7 Proが全体的にリード。『2回目』『3回目』で差が縮まることはなく、iPhone 16eは『Overall score』『Aberage frame rate』がどちらも低下。

POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(1回目)

iPhone 16e(A18) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(1回目)

POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(2回目)

iPhone 16e(A18) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(2回目)

POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(3回目)

iPhone 16e(A18) の3DMark(Solar Bay)スコア実測(3回目)
『3回目』を参考にすると、POCO X7 Pro『Overall score:5,972』『Aberage frame rate:22.71fps』、iPhone 16e『Overall score:4,489』『Aberage frame rate:17.1fps』。パフォーマンス差が徐々に広がっています。
耐久性に加えてリフレッシュレートの部分もゲームデバイスとしてはネックとなるiPhone 16e。ゲーミングコスパが高すぎるPOCO X7 Pro
耐久性を含めると『POCO X7 Proの完勝』といったところ。iPhone 16eはディスプレイのリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)が60Hzなので、フレームレートの上限が60fpsに。

iPhone 16e(A18) の3DMark(Wild Life)スコア実測
60fpsを超えるフレームレートに対応するゲームが増えているので、耐久性に加えて『より滑らかな表示』を求めるのであれば、POCO X7 Proを選択した方が良いかも。
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今回は廉価モデルとなる『iPhone 16e』でGPU性能の検証を行いましたが、4万円台のAndroid端末『POCO X7 Pro』を下回る結果に終わったことは正直意外。

最上位の『Pro』シリーズであればさらに高いパフォーマンスを得られるはずですが、POCO X7 Proとは価格差が開きすぎるので比較対象外。

『安い』『使いやすい』『AI』『カメラ画質が良い』に加え、いよいよ『ゲーム』に関してもAndroidが台頭しそうな予感。


もっとも、iPhone 16eは一部の通信業者が『特別価格』で販売(貸出?)中。99,800円(税込)では『高い』と感じますが、『特別価格』がPOCO X7 Pro並みに安ければ選択する価値は十分『アリ』と言えるでしょう。
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