この記事に書いてある内容
『5G』『プラチナバンド』そして『衛星通信』へ。楽天モバイルの進化は止まらない
- 日本屈指のパワースポットでスマホに神が舞い降りた!?
- 通信に適した環境が『真』の実力を発揮する5G
- 楽天モバイルのプラチナバンドは『電波の安定』を目的に活用するのが効果的
- プラチナバンドの次は『衛星通信』でつながりやすさも最強を目指す楽天モバイル
- 関連リンク
『5G』『プラチナバンド』そして『衛星通信』へ。楽天モバイルの進化は止まらない
2025年4月27日(日)、縁結びの聖地である出雲大社に参拝して来ました。人気観光スポットであり、すでに『GW入り』の人も増えている影響かなかなかの混雑ぶり。
勢溜(せいだまり)のすぐ近くにあるスターバックス前で楽天モバイルの電波を確認すると、アンテナピクトは『5G』表示。混雑の割に体感速度が『落ちた』とは感じませんでした。
日本屈指のパワースポットでスマホに神が舞い降りた!?
当分この場所に来ることは無い思うので、記念に『通信速度』を実測。その結果がこちら。

Xiaomi 13Tを使用して楽天モバイル(Rakuten最強プラン)の通信速度をfast.comで実測(2025年4月27日午後2時46分)
まさかの『440Mbps』。大国主大神が宿っているのか!?流石にはやすぎるとバグを疑い再実測。

Xiaomi 13Tを使用して楽天モバイル(Rakuten最強プラン)の通信速度をfast.comで実測(2025年4月27日午後2時48分)
※通信速度は通信を行う場所、時間、人口密度などにより異なる場合があります。
初測をさらに上回る『620Mbps』。私はこれまで楽天モバイルの通信速度を何度も実測していますが、恐らくこれは『最高速度』です。もちろん『大国主大神が宿っている』など神がかった理由ではありません。

楽天モバイルのマップを確認すると、もっとも高周波な『5Gミリ波』エリアに近い位置であることが判明。ただし使用端末はミリ波に非対応なので、実際に通信を行っていたのは一般的な『Sub6』です。

楽天モバイルより
5Gのエリアは『NR化』『Sub6』『ミリ波』に分類されます。4Gで使われていた周波数を『5G』に転用したのが『NR化』。楽天モバイルの場合は『転用』を行っていないので、『Sub6』『ミリ波』のどちらかです。
5Gは4Gと比較して『高周波』。周波数は高くなるほど速度が上がり、1度に送受信可能なデータ量が増えます。
4Gより『帯域幅』が広いのも5Gの特徴です。帯域幅は道幅のようなもので、4Gの場合は最大帯域幅が『20MHz』止まり。それが5Gでは最大『100MHz』に拡張されました。

通信に適した環境が『真』の実力を発揮する5G
高速道路に例えると、これは『最高速度』が上がり、『車線数』が増えたことを意味します。交通渋滞が減り、目的地への到着が早くなった(大容量データの転送が短時間で終わる)ということです。

ただし高周波は『直進性』が強いので、遮蔽物の影響を受けて『減衰しやすい』という特性も。出雲大社の勢溜(せいだまり)付近には楽天モバイルの基地局があり、かつ遮蔽物が少なかったので、人の往来が多くても『620Mbps』を記録出来た可能性が高いです。
おおよそのスマートフォンでは『優先ネットワーク』を指定することが可能。優先ネットワークを『5G』に設定していても、5Gが減衰しやすい場所(地下や一部屋内など)では低周波で遮蔽物を回り込みやすい『4G』へと自動的に切り替わります。

楽天モバイルのプラチナバンドは『電波の安定』を目的に活用するのが効果的
通信速度ではなく『電波の届きやすさ』に比重を置いているのが、低周波な『プラチナバンド』です。楽天モバイルの場合は、2024年6月27日に商用サービスを開始した『700MHz帯(バンド28)』がそれに該当。
700MHzがつながりやすい周波数であることは間違いないなし。しかし帯域幅が『3MHz』に限定されるので、通常の4G(最大20MHz)と比較して一度に通信可能なデータ量は少なくなります。
つまり極端に人が混雑する場所でプラチナバンドを拡大させても、渋滞の影響で『ほぼ通信出来ない』という状況に陥りかねません。『楽天モバイル』『ユーザー』双方にとっての無駄な投資は避けるべき。

極端な混雑が想定されないエリアにおいては、『電波の安定化』を行うのに最適。基地局設置場所について公表はされていませんが、『Rakuten Linkの通話品質向上』『ショッピングモールの地下で電波が入るようになった』などの改善は、プラチナバンドが影響しているかもしれません。
楽天モバイルはこちらのページで利用者からの『電波改善・調査依頼』を募集しており、要望に合わせた改善活動を行っています。生活圏で電波状況が『イマイチ』という場所があるなら、フォームから依頼をかけてみては。
プラチナバンドの次は『衛星通信』でつながりやすさも最強を目指す楽天モバイル
少し前までは『プラチナバンド獲得』が命題のようになっていた楽天モバイルですが、2026年第4四半期からは『Rakuten最強衛星サービス』を開始予定。
楽天モバイルは、2020年3月に『AST SpaceMobile』と戦略的パートナーシップを締結しました。ASTは2024年9月12日に商用低軌道衛星『BlueBird(史上最大級の巨大な通信衛星)』の打ち上げに成功。同サービスでは衛星とスマートフォンの高速インターネット通信で『日本全域カバー(面積カバー率100%)』を目指しています。

基地局は地震など『自然災害』の影響を受けやすいのに対し、衛星通信は『地上の状況に左右されない』のが大きな強み。インフラとしての価値をさらに高める事となるでしょう。
すでに日本国内(福島県内に設置した楽天モバイルゲートウェイ地球局)で『衛星と市販スマートフォン同士でのビデオ通話』を実現しており、2026年第4四半期のサービス開始に向けてしっかり前進。

今後は『速い5G』『地下や屋内に強いプラチナバンド』に加え、山間部や海でもつながる『衛星』も武器となる楽天モバイル。『つながりやすさも最強』へと一気に突き進むのか。
