Nothing Phone (4a) / (4a) ProでChrome 100タブ検証。メモリ耐性と再読み込みを比較

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Nothing Phone (4a)とNothing Phone (4a) Proを使ってChrome 100タブのメモリ耐性を実機検証

この記事に書いてある内容

本記事の検証に使用した『Phone (4a)』および『Phone (4a) Pro』の実機は、Nothing Japanより貸与いただきました。

スマートフォンで使うアプリの中でも、『ブラウザ』は特にメモリを消費しやすい存在です。ニュース、SNS、通販サイト、動画ページなどを次々に開くと、見た目はただのタブでも、内部では『画像』『広告』『JavaScript』『閲覧履歴』などを保持していることが主な理由。

今回の検証では、ブラウザ(Chrome)で重いページを大量に開く『速度』に加え、スマホがどこまで『タブを保持できるか』『古いタブに戻ったときに再読み込みが発生するか』、さらに『内部のメモリにどれだけ余裕が残っているか』を確認しました。

『調べものをしながら複数のページを行き来する』『通販サイトを比較する』『記事やSNSをたくさん開いたまま使う』といった場面での快適さに直結する、『実利用』に近い内容になっているので、モデル選びの参考にしていただけると幸いです。

Nothing Phone (4a) 、Phone (4a) Pro、Phone (3a) 、Phone (3)の主な仕様
項目Nothing Phone (4a)Nothing Phone (4a) Pro
SoCSnapdragon 7s Gen 4Snapdragon 7 Gen 4
メモリLPDDR4X 8GB / 12GBLPDDR5X
8GB / 12GB
ストレージUFS 3.1
128GB / 256GB
UFS 3.1
128GB / 256GB
ディスプレイ解像度1,224×2,720px1,260×2,800px
最大リフレッシュレート120Hz144Hz
バッテリー5,080mAh5,080mAh
急速充電50W Fast Charge50W Fast Charge
サイズ164.0×77.6×8.6mm163.7×76.6×8.0mm
重量205g210g
項目Nothing Phone (3a)Nothing Phone (3)
SoCSnapdragon 7s Gen 3Snapdragon 8s Gen 4
メモリ8GB / 12GBLPDDR5X 8GB / 12GB
ストレージ128GB / 256GB
※規格は公式記載確認できず
UFS 4.0
256GB / 512GB
ディスプレイ解像度1,080×2,392px1,260×2,800px
最大リフレッシュレート120Hz120Hz
バッテリー5,000mAh5,150mAh
急速充電50W Fast Charge65W ※PPS対応
サイズ163.52×77.50×8.35mm160.6×75.6×9.0mm
重量201g218g

主な検証内容と目的

このテストは、Chromeで重いWebページを大量に開いた時の『端末動作』を検証しています。開く速さだけでなく、各端末がどれだけタブを保持できるか、またメモリにどれくらい余裕が残るかまで深掘り。

今回は、1ページあたり128MB級のメモリ負荷を想定した専用ページをChromeで100タブ開き、その後、作成済みのタブを『新しいタブ→古いタブ→新しいタブ→古いタブ』の順番で再び表示しました。

普段スマホでChromeを使っていると、前に開いていたページへ戻ったときに『すぐ表示される』『白い画面になって再読み込みされる』場合に分かれるはずです。

この違いは、端末のメモリ容量やメモリ管理に起因。単にベンチマークアプリの点数を見るのではなく、『実際にたくさんのページを開いた状態で、どこまで快適に戻れるか』を見るのがこのテストの目的です。

なお、100タブすべてを完全に保持できるかだけでなく、再読み込みが発生したときの『復帰速度』『空きメモリの残り方』『ZRAM使用量』も記録。

タブ保持力だけでなく『負荷が高まったときの粘りや余裕』の差も分かります。

検証環境

  • 使用端末:Phone (4a)【8GB/256GB】、Phone (4a) Pro【12GB/256GB】、Phone (3a)【8GB/128GB】、Phone (3)【12GB/256GB】
  • 室温:26.5℃
  • 画面の明るさ:白画像を表示させて照度計で50LUX程度に調整
  • 同時スタート
  • ケース:なし
  • RAM拡張:なし
  • タスク:開始前にすべてクリア
  • バッテリーセーバー:OFF

※結果は検証環境によって異なる場合があります。

検証環境条件

項目内容
実行方式4端末同時
タブ数100
1タブ負荷128MB級
DOM負荷cards=1300
再訪問順100,001,099,002... の新旧交互
forward修正ON

Nothing Phone (4a)、Phone (4a) Pro、Phone (3)、Phone (3a) がChromeで100タブを開くのにかかった平均速度【Chrome100タブ検証】

最初に知りたいのは、『タブを増やすほどだんだん開く速度が重くなっていくのか』。つまり負荷による『後半失速』があるかどうかです。

初回100タブ作成の速度比較

製品名前半50タブ平均後半50タブ平均
Nothing Phone (3)636.6ms639.6ms
Nothing Phone (3a)663.5ms666.8ms
Nothing Phone (4a)658.1ms657.2ms
Nothing Phone (4a) Pro669.6ms665.0ms

この結果を見る限り、100タブを開いていく途中で『後半になるほど明確に遅くなる』端末は無し。タブを新しく開く速度は安定していたと見てよいです。

もっとも高性能なNothing Phone (3)が僅かにリードしていますが、性能差ほどに開きは出ていない印象。全端末600ms台を維持。

Nothing Phone (4a)、Phone (4a) Pro、Phone (3)、Phone (3a)は作業スペース(メモリ)をどう使っているのか【Chrome100タブ検証】

メモリに余裕がある端末は、たくさんのタブを開いても空きメモリを大きく残せます。一方、余裕が少ない端末は、空きメモリが急激に減り、足りない分を『ZRAM』という仕組みで補うように。

これは、机の上がいっぱいになったときに『作業中の資料を小さく折り畳んで(圧縮)スペースを作る』ようなもの。折り畳めば作業は続けられますが、使うたびに広げ直す手間が増えるため、動作が重くなりやすいです。

メモリ推移の結果

製品名開始時の空きメモリ100タブ作成後の空きメモリ最大ZRAM使用
Nothing Phone (3)6711.1MB3894.5MB1335.7MB
Nothing Phone (3a)3799.2MB1000.6MB1120.2MB
Nothing Phone (4a) Pro6782.0MB3844.4MB1236.3MB
Nothing Phone (4a)3498.2MB726.1MB1568.7MB

100枚の資料を机に広げたとき、机の広さによってこれだけ差が出ました。

余裕たっぷり(約3.8GB残り)

  • Nothing Phone (3)
  • Nothing Phone (4a) Pro

やや狭い(1GB以下)

  • Nothing Phone (3a):約1.0GB残り
  • Nothing Phone (4a):約726MB残り

特に注目したいのが、Phone (3a) と Phone (4a) の2台(どちらも8GBモデル)は『タブを開き終えた時点でもう限界に近い状態』だったこと。

つまり『戻ってみたら再読み込みされていた』という現象は、タブを開いている最中からすでに始まっていた、ということになります。

上位2台は100タブ開いてもまだ余裕があり、『しまい直し』がほとんど起きていません。下位2台は机がいっぱいになって、古い資料を片っ端から折り畳んでいたような状態でした。

Nothing Phone (4a)、Phone (4a) Pro、Phone (3)、Phone (3a)は作業スペース(メモリ)をどう使っているのか

Nothing Phone (4a)、Phone (4a) Pro、Phone (3)、Phone (3a)で『メモリに保持されていたタブ』『再読み込みになったタブ』の数、及び『速度差』を調査【Chrome100タブ検証】

ここでは100タブを開いたあとに、各タブへ戻ったときの 復帰速度 見ていきます。『机に広げられた資料』をもう一度見る作業です。今回の検証では、4端末すべてで結果のパターンは同じでした。

  • 保持されたタブ:052〜100番の新しい49タブ
  • 再読み込みされたタブ:001〜051番の古い51タブ
製品名メモリに保持再読込
Phone (3)49タブ51タブ
Phone (3a)49タブ51タブ
Phone (4a) Pro49タブ51タブ
Phone (4a)49タブ51タブ

つまり、100枚の資料がすべて机の上に広げられた状態では無かったということ。新しい資料のみが残り、古い内容のものに関しては『破棄(再読み込み)』という流れ。

保持タブと再読み込みタブの速度差

製品名保持タブ平均再読み込み平均速度差
Nothing Phone (3)33.8ms475.6ms14.1倍
Nothing Phone (3a)49.3ms683.2ms13.9倍
Nothing Phone (4a) Pro44.0ms612.6ms13.9倍
Nothing Phone (4a)41.8ms681.0ms16.3倍

机(メモリ)に広げられた資料を見るのにかかった時間は、どの端末でも数十ミリ秒程度。これは体感にしてほぼ一瞬です。

Nothing Phone (4a)はZRAMの使用量が多めでしたが、保持タブ平均速度は『41.8ms』とかなり優秀。これは『メモリ管理』『CPU処理』『圧縮展開』の効率が良好であることを示します。

極端に多くタブ(50タブ以上など)を開きすぎなければ、快適な動作が維持される可能性は高いです。

再読み込みされたタブはおおむね『500〜700ms』前後。初回読み込み時に近い速度ですが、最上位のNothing Phone (3)は、唯一500msを切っています。

検証条件を緩めてみた結果

上記の検証は、『1ページあたり128MB級のメモリ負荷を想定した専用ページをChromeで100タブ開く』という高負荷な環境で行っています。条件を『96MBのページを60タブ開く』に緩めると、49タブを超えても再読み込みが発生しませんでした。

検証条件タブ作成再訪問保持タブ再読み込み
96MB × 60タブ全端末60/60全端末60/60全端末60全端末0
128MB × 100タブ全端末100/100全端末100/100全端末49全端末51

96MB×60タブでは、机の上に資料をたくさん広げても、そのまま全部置いておけるということ。それが128MB×100タブになると、机の上がいっぱいになり、古い資料を一度破棄。

検証中の『最小空きメモリ』にも明確な差が出ました。

製品名96MB×60タブ:最小空きメモリ128MB×100タブ:最小空きメモリ
Nothing Phone (3)4864.5MB3850.7MB
Nothing Phone (3a)1711.6MB1000.6MB
Nothing Phone (4a) Pro4803.0MB3766.0MB
Nothing Phone (4a)1708.2MB726.1MB

この結果を参考にするなら、1ページのボリュームによって空きメモリが変化し、それに伴い『保持タブの数が変わる』という認識が正しいかと。

もっとも、端末のメモリ容量に合わせて『保持タブ数が増える』といった挙動は無かったので、厳密な基準は不明。『単独アプリで使い切る』ではなく、他のタスク(アプリ)とのバランスを鑑みた『Nothing独自制御』が行われている可能性が高いです。

Chrome100タブ検証を総括

4端末で体感的な差が出やすくなるのは、『メモリから開く』タブの数が増えたとき。トータルで一番速かったのは、やはり最上位モデルの『Nothing Phone (3)』。ブラウザヘビーユーザーは選ぶ価値あり。

メモリからの起動速度で健闘していたのは『Phone (4a)』。ブラウザで『重いタブを開きまくる』といった激しい使い方をしない人であれば、『ミドルクラス』のスマホとしては十分快適に動いてくれるはず。

ただし『メモリ容量』に関しては要注意。8GBモデルでは『カツカツ』になる場面があったので、マルチタスクが日常のヘビーユーザーは、『12GBモデル』の購入をお勧めします。

関連リンク

瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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