2022年も様々なスマートフォンが登場していますが、原料や人件費の暴騰に加え、円安が一気に進行。日本発売モデルに関しても厳しい状況が続いています。
海外との取引は基本的にアメリカドルで決済。2021年1月時点では1ドル102円台だったのが、2022年7月にはまさかの一時139円台に。この強烈な円安だけ鑑みても、2021年製と同じ価格設定をするのは既に無理ゲー。
2022年型でお勧めしたいのは、『Motorola g52j 5G』『OPPO Reno7 A』『Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G』といったSnapdragon 695 5Gを搭載するミッドレンジ。3モデルとも実際に使用していますが、ゲーム以外の部分に関しては特に大きな不満なし。動作速度も含めて実用的に使えます。
通常家電製品は時間の経過と共に性能がアップデートされ、その内容に大差が無くなった時点で価格の上昇が止まります。スマートフォンも過渡期の状態ですが、2022年は特殊。コストの上昇が止まらず、2021年型と性能が逆転してしまいそうな危うい雰囲気に。つまり最新型最強のライバルは、他メーカーというより昨年モデル。
中でも『Motorola edge 20』は別格。『Xiaomi Mi 11 Lite 5G』と共に『薄くて軽いのに高性能なスマートフォン』を新たに定義した革命児。
薄くて軽いのに高性能を実現する立役者となったのが『Soc』です。Motorola edge 20が搭載するSocは『Snapdragon 778G 5G』。プロセスサイズを『6nm』まで微細化した事で電力効率が向上。
Motorola edge 20の電池容量は『4,000mAh』と最新モデルにしては控えめですが、使用していて『電池のもちが悪い』とは感じません。『Adaptive Battery』というAIが使用頻度の低いアプリの電力消費を自動制御してくれる節電機能もあり。
投稿が見つかりません。電池容量を増やすと電池もちが良くなるというのは紛れもない事実。ただし『重さ』がオフトレードになるので、持ちやすさを重視する人にとっては一概にそれがプラスとは言えません。
電池容量を少なくして駆動時間を長くするには、『画面サイズを小さく』『処理能力を低く』する必要がありました。Motorola edge 20の画面サイズは『6.7インチ』と大型でCPU性能はハイエンド並。従来の不可能をSnapdragon 778G 5Gが可能にしたのです。
Soc以外に『薄い』と『軽い』に寄与しているのが『有機EL』。液晶は『バックライト』『液晶』『カラーフィルター』を用いて表示を行います。それに対して有機ELは画素(ピクセル)が独立。画素単体が発光するので部品を少なく出来るのです。
有機ELのメリットは部品のカットだけでなく、画素を消灯させる事で漆黒を表現したり、低消費電力化が可能。液晶は黒を表示する際にもバックライトが点灯しっぱなしになるので、高輝度で表示している際は消費電力に差が出ます。
応答速度が速いのも有機ELが持つ特徴の一つ。応答速度が遅いと、色の切り替わりに時間がかかって素早い動きを表示した時それが『残像』に。液晶と有機ELを比較すると残像の発生具合は顕著です。
Motorola edge 20のディスプレイは1秒間に画面を書き換え可能な回数を示す最大リフレッシュレートが『144Hz』。スクロールした時に残像感なくスッキリと見え、目が疲れにくいのも有機ELだからこそ。高いリフレッシュレートと有機ELはベストマッチな関係と言えるでしょう。
しかもMotorola edge 20の有機ELは10bit(10億色以上の表示)対応。有機ELを採用するモデルは増えていますが、ハイエンド以外は8bit(1,677万色の表示)が殆ど。10bitではグラデーションがきめ細かくなり、質感などの表現がより精細に。ミッドレンジながらHDR 10+コンテンツの表示にも対応しています。
極めつけは『カメラ』。メーカーからは非公表となりますが、信用度の高い海外メディアGSMArenaによると、Motorola edge 20のメインカメラはイメージセンサーにXiaomi 11T Proなどのハイエンドと同じ『Samsung ISOCELL HM2』を採用。『1/1.52インチ』の大型センサーです。
イメージセンサーのサイズが大きくなるほど、光の取り込み量が増えて画質が向上。2022年型ミッドレンジへの搭載が目立つ『Samsung ISOCELL JN1』は『1/2.76インチ』インチと小型。Motorola edge 20の様にハイエンド並のクオリティを得る事は不可能です。
投稿が見つかりません。Motorolaは2022年に『Snapdragon 8 gen 1』を搭載する『Motorola edge 30 pro』をリリースしています。Snapdragon 8 gen 1はGPU性能が飛び抜けて高いので、もし原神の様な負荷のかかるゲームを頻繁にプレイするなら同モデルの方がお勧め。
ただしゲームは気分転換程度、もしくは殆どしないのであれば、Motorola edge 20を購入した方が恐らくコストパフォーマンスは上がります。『Wi-Fi 6』をサポートし、光回線下での通信環境もバッチリ。ミッドレンジでここまでの高性能な日本モデル、2022年7月時点では『Nothing Phone(1) 』くらいか!
Motorola edge 20主な仕様
Motorola edge 20 | |
---|---|
Soc | Snapdragon 778G 5G(6nm) |
容量 | 6GB/128GB |
電池 | 4,000mAh(最大30W) |
重量 | 163g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
|
オーディオ | シングルスピーカー |
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
NFC | 対応 |
位置情報 | GPS、AGPS、LTEPP、SUPL、Glonass、Galileo |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax* (2.4GHz / 5GHz) *Wi-Fi 6E対応 |
SIM | 2スロット、DSDS(5G+4G) |
防水性能 | IP52 |
OS | Android 12 |
Motorola edge 20にお勧めな格安SIM
- 5G: Sub-6GHz band n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78
- 4G-LTE:
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B66 - 3G: W-CDMA:B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)