【MVNO】新規受付を停止したOCNモバイルONEの利用比率拡大。通信業者には駆け込み需要促進よりサービス向上を求む

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格安SIMに求めることは値上げやサービス停止ではない

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2023年10月24日(火)に『2023年9月MVNOのシェア・満足度調査(実施期間:2023年9月22日~9月27、予備調査:18歳~69歳の男女40,000人、本調査:MVNO6サービス利用者900人)』の結果を発表。

MVNO利用率(メイン)の推移(36,331人対象)に関しては、2023年2月からほぼ横ばいで『9.8%』。同調査結果からは、通信キャリアから格安SIM(MVNO)に流れた人の割合が少ないことを想定出来ます。

メインSIM推移

MMD研究所より

メインのスマートフォンで格安SIM(MVNO)を利用しているユーザー(3,544人)に、『契約サービス』を聞いた結果が下画像の通り。

SIM契約業者

MMD研究所より

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2023年6月26日(月)に新規申し込みの受付を停止した『OCNモバイルONE』が、未だ1位の座を維持して『19.8%』。2位も2020年にMVNOの受付を停止している『楽天モバイル(MVNO)』。3位にようやく現役の『mineo』が続いています。

MVNO契約者割合

MMD研究所より

MVNO6サービスの利用率推移は、2023年2月と比較してOCNモバイルONEの比率が18.4%から19.8%に『+1.4%』増加。増えているのは6業者中OCNモバイルONEのみです。

先述している通り、OCNモバイルONEは2023年6月26日(月)に新規受付を停止。つまりその後に『ユーザーが増える』といったことは現実的にあり得ません。

2022年9月のデータを見ると、2020年にMVNOの受付を停止している『楽天モバイル』の比率が『19.7%』に増えているので、『たまたまOCNモバイルONEユーザーが多かった』という可能性は十分考えられるでしょう。

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もっとも、楽天モバイル(MVNO)に関して言えば2023年9月時点で『14.8%』まで利用者比率が低下。今後の調査で『mineo』『IIJmio』に逆転されるというのが規定路線かと。

OCNモバイルONEも他社とサービス内容を比較して『コストパフォーマンスに優れている』とは言い難いので、ある程度までは一定の利用者比率を維持するかもしれませんが、そこからは流出が加速するはず。

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OCNモバイルONE(MVNO)とLINEMO(MNO)のサービス内容を比較

OCNモバイルONELINEMO
月間データ容量3GB3GB
月額基本料金990円990円
最大通信速度制限なし制限なし
超過後最大速度200kbps(基本データ量の半分を超えたらさらに速度制限)300kbps
1GB追加550円550円
国内通話料金11円/30秒(最大10分相当の無料通話付帯)22円(30秒)
通話方式電話回線(オートプレフィックス)※受話や一部番号はVoLTEVoLTE
5分かけ放題550円
トップ3かけ放題935円
10分かけ放題935円
無制限かけ放題1,430円1,650円
SMS3.3円/回~(受信料 無料)3.3円/回~(受信料 無料)
無料オプション(サービス)MUSICカウントフリー、5GLINEギガフリー
回線ドコモSoftBank
解約手数料0円0円
契約事務手数料3,300円0円
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他の通信業者では『新プランへの刷新による基本料金値上げ』が目立ちます。これには『既存プランから他業者への流出を止める』『駆け込み需要喚起』といった一過性の効果あり。

サービス品質向上』『基本料金値下げ』は、モバイル通信利用者にとって間違いなくメリットです。しかし『新規受付停止』はメリットと言えませんし、『値上げ』に関しては完全にデメリット。

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どのサービスにも共通して言えることですが、『停滞』からは何も生まれません。MVNOは『IIJmio』や『mineo』、通信キャリアは『楽天モバイル(MVNO)』がそれぞれカンフル剤として奮闘している印象。そういった通信業者は単純に応援したくなりますね!

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瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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