元OnePlusのCarl Pei(カール・ペイ)が立ち上げた、イギリスに拠点を置くハードウェアメーカー『Nothing』。同社のスマートフォン初号機が『Nothing Phone (1)』です。
Nothing Phone (1)は背面に900個以上のLEDを備え、音に合わせてまばゆい光を放つ『Glyph interface(グリフインターフェイス)』を採用。スマートフォンの新たな価値を提案しました。
もちろんNothing Phone (1)は見た目だけのスマートフォンではありません。メインカメラのイメージセンサーには1/1.56インチの『SONY IMX 766』を採用。新興メーカーとは思えない丁寧な描写。UIもシンプルでとても『撮りやすいカメラ』でした。
そしてスマートフォンの性能を決めるSocには『Snapdragon 778G Plus 5G』を搭載。これまで国内ミッドレンジの頂点には『Xiaomi Mi 11 Lite 5G』『Motorola edge 20』が君臨していました。Nothing Phone (1)はそれらと比較してどの程度の性能なのか。まずはAnTuTu Benchmarkでトータルスコアをチェック!
Snapdragon 780G 5Gを搭載するMi 11 Lite 5Gが『529,538』。Snapdragon 778G 5Gを搭載するMotorola edge 20が『539,505』。そしてSnapdragon 778G Plus 5Gを搭載するNothing Phone (1)は『583,729』の最高値。
3モデルはミッドレンジなので、重視すべきは『CPU』と『UX』のスコア。CPUはスマートフォンの脳となりデータの演算処理を行います。UXはアプリの動作速度を示すので、『サクサクした動作』の目安とするのに最適。
CPUスコアはMi 11 Lite 5Gが『159,815』、Motorola edge 20が『160,399』、Nothing Phone (1)が『164,143』。UXスコアはMotorola edge 20とNothing Phone (1)が横並びで13万程度。これはもうハイエンド並に高い数値です。もちろんモッサリ感など皆無。
温度上昇はMotorola edge 20が『+3度』と低い数値。これはGPU性能が控えめであるからと考えられます。Nothing Phone (1)はMi 11 Lite 5Gを上回る『176,005』という高いGPUスコアを出しつつも、上昇を『+5度』に抑えています。
ちなみに、2022年発売のニューモデル『Snapdragon 695 5G』を搭載する最新ミッドレンジ『OPPO Reno7 A』のAnTuTu Benchmarkスコアは『385,305』。Nothing Phone (1)が上のランクであると分かります。
続いてCPU性能を『Geekbench 5』で再検証。
Mi 11 Lite 5Gはシングルコアが『786』でマルチコアが『2,804』。Motorola edge 20はシングルコアが『780』でマルチコアが『2,864』。Nothing Phone (1)はシングルコアが『815』でマルチコアが『3,021』。
使用するアプリの数が少なかったり、ゲームを行わない場合はシングルコアの数字が高ければ十分。ただし複数のアプリを同時に使用したり、マルチスレッドに対応するゲームで遊ぶ場合はマルチコアのスコアが重要になります。
Nothing Phone (1)はOPPO Reno7 Aからはマルチコアの数値が千以上アップしており、ミッドレンジよりハイエンドに近いCPU性能を持つことをGeekbench 5が証明。
最後はオマケ程度にGPU性能を再調査。アプリは『3DMark』を使用します。
AnTuTu BenchmarkではNothing Phone (1)よりGPUスコアの低かったMi 11 Lite 5Gですが、3DMarkではOverall scoreが『3,167』、Average frame rate(FPS)が『19.00』と一番高い値。Nothing Phone (1)はOverall scoreが『2,863』でAverage frame rate(FPS)が『17.10』。ミッドレンジにしては高めです。
しかしミッドレンジはあくまで『一般的な使い方』を想定した端末。ハイミッドレンジはGPU性能もソコソコですが、ゲームプレイ環境を重視するのであれば、Snapdragon 8 gen 1を搭載する『POCO F4 GT』や『Motorola edge 30』の購入をお勧めします。
Nothing Phone (1)に関するセール情報
Nothing Phone (1)はこんなスマートフォン
- SocにSnapdragon™ 778G 5GからCPUとGPU性能を高めたSnapdragon™ 778G+ 5Gを採用。ミッドレンジ上位の高い処理能力と電力効率による安定したスムーズな動作
- 他メーカーから一線を画したスケルトンデザイン。900個のLEDを使用し、光の演出により通知や充電状況をお知らせ
- カメラは5,000万画素の広角、5,000万画素の超広角の2眼構成。広角カメラのイメージセンサーにはハイエンドスペックのSONY IMX 766(1/1.56インチ)を使用。光学式手ぶれ補正を導入し物理的に揺れを制御
- 10bit(10億色以上の表示)、1,200ニトの高いピーク輝度、1,000,000:1のコントラスト比に対応する6.55インチのフレキシブル有機ELディスプレイ採用。リフレッシュレート最大120Hz、タッチサンプリングレート最大240Hzで滑らか表示かつ高感度操作が可能。最新映像技術HDR10+サポート
- メモリ12GB、ストレージ256GBの大容量モデルを用意
- 最大33Wの急速充電機能により4,500mAhの電池を約70分でフル充電
- 最大15W出力のワイヤレス充電及び最大5W出力のワイヤレス給電に対応
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除する画面内指紋認証
- ステレオ再生に対応するデュアルスピーカー
- 素早い動作とスムーズな使い心地に重点をおいたNothing OS採用。フォント、ウィジェット、サウンド、壁紙までトータルデザイン
- 使用履歴に基づく最適化機能により頻度の高いアプリを高速読み込み
- 最新通信規格Bluetooth5.2、Wi-Fi 6をサポート
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Nothing Phone (1)の主な仕様
Nothing Phone (1) | |
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Soc | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB |
電池 | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約193.5g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP53 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
OS | Android™ 12 |
Nothing Phone (1)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
- 2G GSM : 900/1800
国際ローミング
- 5G(Sub6): n5, n7, n8, n20, n38, n40
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,32, 34, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)