背面に900個以上のLEDを使用した『Glyph interface(グリフインターフェイス)』を備える個性的なスマートフォン『Nothing Phone (1)』。Socに『Snapdragon 778G Plus 5G』を使用する高性能ミッドレンジです。カメラもハイエンド並の力の入れよう。
5,000万画素のメインカメラには『ASUS Zenfone 9』『Xiaomi MIX Fold 2』に採用されている1/1.56インチの大型イメージセンサー『SONY IMX 766』を搭載。
イメージセンサーのサイズが大きくなると、光の取得量が増してダイナミックレンジの広い質感豊かな描写を得られるようになります。Nothing Phone (1)はNothingがリリースしたスマートフォン第一号なので、カメラ画質に関しては未知数。はたしてIMX 766の実力を使いこなせているのでしょうか。実写レポートをご覧ください。
Nothing Phone (1)のカメラには『シーン検出』『ライブHDR』という設定が備えられており、今回のレポートはどちらも『ON』にして撮影。時間帯はバラバラで、天候は曇りが多いです。撮影後の補正はなし。
手前が『サラサラ』、後方は『ツルツル』と異なる質感が伝わる一枚。被写体へのフォーカスもバッチリ。緑は補正がいきすぎてたまに不自然なメーカーもありますが、Nothing Phone (1)に関してはいたって自然。
質感チェックの為に枯れかかった紫陽花を撮影。水分が抜けて花びらがやや硬くなっているのが伝わるかと。手動設定可能な『エキスパートモード』でも確認しましたが、ISOは一番低い値が『100』、最大値は『6,400』。Nothing Phone (1)は光の取得量が大きいので、低ISOでも手ブレし辛いシャッタースピードを維持。『光学式手ブレ補正』もついているのでより安心です。
咲いたばかりの花はとても瑞々しく花びらも柔らかい。それが写真から伝わるというのはNothing Phone (1)のカメラ性能が優れている証拠。曇り空でも明るく鮮明。
質感に加えてディテール表現も問題なし。花びらの凹凸を滑らかかつくっきりと立体的に描写。ダイナミックレンジの狭いスマホカメラで撮影すると、表面が平坦になり立体感が損なわれます。
質感やディテールだけでなく、明瞭に撮れるかどうかもスマホカメラの重要なポイント。ISOが『182』まで上がっていますがクリアな画質を維持。ISOを高くすると感度が上がりシャッタースピードが短くなりますが、上げすぎるとノイズが発生して画質が低下。
イメージセンサーサイズが大きいと、ISOを極端に高くせずとも短いシャッタースピードで明るく撮影が可能。その点は間違いなく大きなメリットと言えるでしょう。
日陰だったのでISOは『203』。画質の低下は見られません。同色系を色かぶりなしで精細に表現出来るのも、ダイナミックレンジが広いスマホカメラの特徴。朝顔は被写体として難易度が高いのだなと撮ってみて分かりました。
柔らかな花びらの質感と色の変化が絶妙な白系のバラ。特有の上品な雰囲気に加えてどこか儚さも。撮ったその場の空気が伝わってくる一枚。
色々と撮った中で個人的なお気に入りはこれ。花びらは白一色ですが、箇所によって半透明になりそれが模様に。写真でじっくり見て、撮影時には気づかなかった繊細な魅力が伝わって来ました。
室内(自然光)で撮影したらISOが『457』に上昇。ここまで上がっても全く問題なし。思った以上にメロンのシズル感がしっかりと残っていました。Nothing Phone (1)のシーン検出機能が有効に作用しているのか。
こちらは『ポートレートモード』に切り替えて撮影。ボケ量は手動で切り替えが可能です。設定値にもよりますが、Google Pixelシリーズの様にハッキリと背景がボケる印象。
小さい花を『デジタルズーム2倍』で撮影。最近はどのメーカーも優秀なデジタルズーム。Nothing Phone (1)も目立った画質の劣化は見られません。ここからさらに2倍拡大しても実用レベル。
Nothingのスマートフォン初の実写でしたが、全体的にとてもバランスよくまとまっているイメージ。元OnePlusのCarl Pei(カール・ペイ)が率いるメーカーだけあり、良い意味で『新興メーカーらしさ』を感じないクオリティ。付加機能を削った無駄の無いシンプルなUIも好印象。やはりこのAndroidスマホ、iPhoneに台頭するぞ!
Nothing Phone (1)に関するセール情報
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Nothing Phone (1)はこんなスマートフォン
- SocにSnapdragon™ 778G 5GからCPUとGPU性能を高めたSnapdragon™ 778G+ 5Gを採用。ミッドレンジ上位の高い処理能力と電力効率による安定したスムーズな動作
- 他メーカーから一線を画したスケルトンデザイン。900個のLEDを使用し、光の演出により通知や充電状況をお知らせ
- カメラは5,000万画素の広角、5,000万画素の超広角の2眼構成。広角カメラのイメージセンサーにはハイエンドスペックのSONY IMX 766(1/1.56インチ)を使用。光学式手ぶれ補正を導入し物理的に揺れを制御
- 10bit(10億色以上の表示)、1,200ニトの高いピーク輝度、1,000,000:1のコントラスト比に対応する6.55インチのフレキシブル有機ELディスプレイ採用。リフレッシュレート最大120Hz、タッチサンプリングレート最大240Hzで滑らか表示かつ高感度操作が可能。最新映像技術HDR10+サポート
- メモリ12GB、ストレージ256GBの大容量モデルを用意
- 最大33Wの急速充電機能により4,500mAhの電池を約70分でフル充電
- 最大15W出力のワイヤレス充電及び最大5W出力のワイヤレス給電に対応
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除する画面内指紋認証
- ステレオ再生に対応するデュアルスピーカー
- 素早い動作とスムーズな使い心地に重点をおいたNothing OS採用。フォント、ウィジェット、サウンド、壁紙までトータルデザイン
- 使用履歴に基づく最適化機能により頻度の高いアプリを高速読み込み
- 最新通信規格Bluetooth5.2、Wi-Fi 6をサポート
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Nothing Phone (1)の主な仕様
Nothing Phone (1) | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB |
電池 | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約193.5g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP53 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
OS | Android™ 12 |
Nothing Phone (1)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
- 2G GSM : 900/1800
国際ローミング
- 5G(Sub6): n5, n7, n8, n20, n38, n40
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,32, 34, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)