『連続駆動時間が長いスマートフォン』のイメージと言えば、通常は『電池大容量』が頭に浮かぶはず。しかし最近のモデルは『4,500~5,000mAh』程度が主流。電池容量を基準に選ぶのが難しくなりました。
もっとも、電池もちを決めるのは容量だけではありません。『電力効率』も同じくらい重要です。
先日『Xiaomi 13T』『Xiaomi 13T Pro』『Pixel 7a』『Pixel 8』の4台を使用して、YouTube動画視聴時の電池の減りを検証。照度計で画面の明るさを合わせ(約50LUX)同じ動画を1時間半程度再生しました(全てWi-Fi接続)。結果は下記の通り。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Xiaomi 13T | 6.7インチ | 5,000mAh | -7% |
Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ | 5,000mAh | -10% |
Pixel 7a | 6.1インチ | 4,385mAh | -9% |
Pixel 8 | 6.2インチ | 4575mAh | -8% |
画面サイズが大きくなると、その分動画の表示範囲が増えるので一般的には電力を多く消費。Xiaomi 13Tは6.7インチの大画面ながら、電池の減り『-7%』と健闘しています。
後日、同じ条件でNothing Phone(2)の電池の減りを検証。するとXiaomi 13Tをも上回る驚きの結果に。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone(2) | 6.7インチ | 4,700mAh | -6% |
Nothing Phone(2)の画面サイズはXiaomi 13T、Xiaomi 13T Proと同じ『6.7インチ』。ディスプレイの大型化が進むAndroidスマートフォンの中でも『大きい』部類に入ります。
電池容量が『4,700mAh』と少なめなので、Xiaomi 13Tと電力効率が同じであれば、通常電池のもちは『悪く』なるはず。それが逆の結果になっているので、『Nothing Phone(2)はYouTube視聴時の電力効率がとても良い』という事になります。
電力効率に大きな影響を与えるひとつが『Soc』。Nothing Phone(2)が搭載している『Snapdragon 8+ Gen 1』は、Xiaomi 12T ProやZenfone 9が搭載しているものとは異なる『低クロック版』。
その事実を知った時には『性能が低いのでは!?』と勘ぐりましたが、3Dゲーム(原神:画質最高)プレイ時のパフォーマンスも申し分なく、実際に使ってみると不満点は見つかりませんでした。
Nothing Phone(2)が『Xiaomi 13T』『Xiaomi 13T Pro』『Pixel 7a』『Pixel 8』より明確に優れる点を挙げると、ディスプレイに低消費電力に特化した『LTPO(低温多結晶酸化物)』技術を導入。
LTPOはコンテンツに合わせてリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換えられる回数)を『1Hz』まで低下させることが可能。また、書き換え時に発生する電力が『小さい』ことも特徴の一つ。
記事が見つかりませんでした。
動画視聴やゲームプレイ時は基本的に新しい画像を描画し続けるので、時間が長くなるほどLTPOの恩恵は大きく。今回の検証結果がそれを実証していますね。
カメラも高画質で、3Dゲームをそつなくこなし、電池持ちも良好なNothing Phone(2)。奇抜なデザインに興味を奪われガチですが、広範囲で完成度の高いスマートフォンです。
Nothing Phone (2)の主な仕様
Nothing Phone (2) | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1
【CPU】
【GPU】
|
容量 | 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約200.68g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド |
Bluetooth | 5.3 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP54 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
スピーカー | デュアルステレオ |
Nothing Phone (2)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
国際ローミング
- 5G(Sub6):n2,n5, n7, n8,n12,n20,n25,n30,n38, n40,n66,n71,n75
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,25,30,32, 34, 38, 39, 40, 48,66,71
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/900/1800/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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