Googleの最新スマートフォン『Pixel 6』。Pixel 5から光の取り込み量が150%向上。これまではソフトウェアによる処理を重視してきたPixelが、イメージセンサーサイズの拡大(1/1.31インチ)により物理的な進化を遂げた注目の1台。その画質は一体どれほどのものなのか。Appleの最新モデル『iPhone 13』と撮り比べを行ってきました。
日が暮れ始めていたので日照量は少なめ。Pixel 6、iPhone 13共に設定の変更、加工無し。WEB掲載用に画像サイズは幅2,000Pixel(表示は1,024Pixel)に縮小し、JPEGの圧縮率を上げています(画像を選択すると拡大表示)。
1枚めから明確な差が出ました。iPhone 13は露出不足で全体が暗く沈んでいます。Pixel 6は低照度ながら不自然にならないレベルで空の明るさと花びらの明瞭さを維持。Googleカメラは少し光を抑えた描写が特徴でしたが、センサーサイズ大型化により自然に明るく撮れるようになったという事でしょう。
もう一枚近いシーンで撮影。やはりiPhone 13は暗いです。Pixel 6はメインの被写体を際立たせつつ明るく撮れますね。花びらは透明感がありディテールも精細。無理に露出を高めると、部分的に白飛びが発生してしまうのですが、Pixel 6の場合はあくまでも自然。一部ではなく全体的に明るいです。
iPhone 13の方が明るく仕上がっている場合も。ただしソフトウェアで明るさを無理に補正しているのか、全体的に白っぽくなりザラつきも感じられます。また、HDRが強くかかりすぎて雲の一部が不自然に。Pixel 6は階調の広さが際立つ一枚に。また、イメージセンサーサイズの大きさに合わせて玉ボケが大きくなりました。Pixelシリーズに唯一足りなかった自然なボケを得られるようになったのです!
逆光が強めの場合、iPhone 13は光を制御しきれていません。花の色がやや不自然であり、精細さにかける点も気になります。Pixel 6は光量を適正に抑え、逆光ながらクリアな画質を維持。Pixel 5aで撮影した時は逆光が苦手な印象を受けましたが、Pixel 6ではそれが改善。ポートレートモードなしで背景がしっかりボケるのも良いですね。
次は逆光を広角で。両モデルとも目立ったハレーションは起こしていません。iPhone 13は暗部がやや黒つぶれし、拡大表示すると色が薄く白っぽくなっている箇所あり。Pixel 6は光を抑えつつ葉の一部まで精細に描写。センサーサイズ拡大による画質向上を広角撮影でも確認出来ました。空色がもう少し残っていたら尚良かったかと。
低照度かつ広角だと両モデルの画質差が広がります。iPhone 13は全体が影になり木々のディテールがほぼ分からない状態に。Pixel 6は違う時間帯に撮影したかの如く、明るく全体の輪郭がくっきり。光の取得量が150%増えたというのは伊達ではありません。iPhoneは手動で露出を高めるともう少し明るく撮れそうですが、やりすぎると空と雲がおかしな事になりそう。
Pixel 6と同程度のシャッタースピードながら、一目で分かる暗さのiPhone 13。Pixel 6はシャッタースピード1/3326でこの明るさ。低ISO(ISO41)を維持しているので、低照度でも画像にザラつきがありません。芝生や木々、雲のディテール、若干紅葉している後方の葉の色までもが鮮明に。Pixel 6の進化が凝縮された1枚となりました。
GoogleのPixelシリーズがPixel 6シリーズではじめて採用した大型イメージセンサー。その影響がどこまで画質に表れるのか、撮影するのが楽しみでなりませんでした。確実に画質が向上する事は簡単に予想出来ましたが、カメラ性能がアップしたiPhone 13と比較してここまで差が出るとは。
デジタルではなく物理的に得られる自然なボケ味。そして低照度環境における明瞭化によりカメラ自体のグレードが上がったと強く感じました。次は夜景を撮りにいかなければ。上位モデルとなるPixel 6 Proでは望遠カメラが強化されているので、拡大して撮影する機会が多い場合はそちらをセレクトした方が良いかと。しかし望遠に重点を置かないのであればPixel 6で十分すぎるかと。とんでもなく満足度高いですよ。
Pixel 5、Pixel 6のスペック&価格比較
Pixel 5 | Pixel 6 | |
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Soc | Snapdragon 765G 5G | Google Tensor
Titan M2™ セキュリティ コプロセッサ |
容量 |
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電池 | 4,000mAh(有線:最大18W充電、無線:最大12W充電) | 4,614mAh(有線:最大30W充電) |
重量 | 151g | 207g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
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メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP68 | IP68 |
オーディオ |
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おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
SIM | デュアル SIM(nano SIM+eSIM) | デュアル SIM(nano SIM+eSIM) |
価格 | 74,800円 | 74,800円、85,800円 |
Google Pixel 6にお勧めなSIM
- 5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)