Googleのスマートフォン『Pixel 7a』は、最新音声規格『LE Audio』をサポート(ビルド番号TQ2B.230505.005.A1では開発者オプションからONにする必要あり)。LE AudioにはSBCに変わる標準コーデック『LC3(Low Complexity Communications Codec)』が含まれます。
Bluetooth SIGの検証結果によると、LC3はSBCと比較して『低いデータレート』『少ない消費電力』において高音質を実現。従来よりデータ転送量を抑えられるので、外出時にモバイルネットワーク環境で音楽配信サービスを利用しやすくなります。
スマートフォンがLE Audioに対応するには『Android 13~』『Bluetooth5.2~』である事が最低条件。Bluetooth 5.3では重複したデータ送信を抑制し、暗号キーサイズを小さくすることで5.2から更に効率性をアップ。LE Audio環境に向けた最適化がなされました。
ただし2023年5月18日時点において、『LE Audio』『Bluetooth 5.3』をどちらもサポートする端末は極わずか。Pixelシリーズも『Pixel 7』『Pixel 7 Pro』はBluetooth 5.2です。
Pixelシリーズで初めて『LE Audio』『Bluetooth 5.3』に両対応したのは、意外にも廉価モデルの『Pixel 7a』。これは音楽配信サービス利用者にとっては『サプライズ』と言えるでしょう。
とはいえ、2023年5月18日時点では非対応もしくは『アップデートでLE Audioに対応』というBluetoothオーディオデバイスばかり。いち早くLE Audioを体験するには、ひとまずアップデートを告知しているモデルを選ぶ必要があります。
公式にLE Audioへの対応が予定している主なBluetoothイヤフォン(実売価格:2023年5月18日(木)Amazon参照)
- SONY LinkBuds S:20,000円(税込)
- EarFun Air Pro 3:7,490円(税込)
- JBL LIVE FREE 2:14,444円(税込)
- JBL Tour Pro 2:30,306円
- Galaxy Buds2 Pro:31,000円(税込)
2番めに安いJBL LIVE FREE 2の半額程度で購入出来てしまうのが『EarFun Air Pro 3』。『QCC3071』というLE Audioに適した最新チップを搭載しつつ、Bluetoothのバージョンも『5.3』なのでPixel 7aとの相性は完璧!我慢ならずに購入。
届いたので早速聴いてみましたが(詳細なレビューは後ほど)、低音が強調されており(TWSにしてはかなりしっかり出ている)、精細さより臨場感(メリハリ)を重視しているタイプ。テクノやハウスっぽい音源向き。音質は1万円台前半のイヤフォンと同等といったところ(充電ケースはプラスチックでチープ)。
ノイズキャンセリング(ANC)のレベルは『外音取込モード(音質重視するならコレ)』『ノーマルモード』『ノイキャンモード』の3段階。ノーマルモードの時点である程度騒音は消えます。ノイキャンモードに切り替えると本当に静か。ノイズキャンセルの部分だけとっても、7,490円(税込)なら文句無し。
そしてもう一点体感レベルで伝わったのが『電池もちの良さ』。公表値はイヤフォン単体で最大『7時間(ANCをON)』駆動。ANCをOFFにした状態だと最大『9時間』。本当にそれくらい持ちそう。減りがとてもゆるやかです。
EarFun Air Pro 3は『臨場感』『ノイズキャンセル』『電池もち』が大きな特徴となるイヤフォンなので、LE Audioに対応したら最強化しそうな予感。『Pixel 7a』と『EarFun Air Pro 3』はミドルクラスベストコスパな組み合わせかも!
EarFun Air Pro 3の主な仕様
製品名 | EarFun Air Pro 3 |
対応コーデック | aptX Adaptive、LC3(今後のアップデートで対応予定)、SBC、AAC |
防水規格 | IPX5 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
バッテリー容量 | 54mAh(イヤホン)、520mAh(充電ケース) |
充電時間 | 1時間(イヤホン) 2時間(充電ケース) 3.5時間(ワイヤレス充電) |
入力 | DC 5V/1A |
重量 | 5.2g(イヤホン単体) 52g(ケース込み) |
サイズ | 60mm x 50mm x 31mm |
最大動作範囲 | 15m(障害物なし) |
Pixel 6a、Pixel 7aの主要スペック
Pixel 6a | Pixel 7a(G82U8) | |
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Soc | Google Tensor | Google Tensor G2 |
容量 |
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電池 | 4,410mAh(有線充電:最大18W) | 4,385mAh(有線充電:最大18W 無線充電対応) |
サイズ | 高さ 152.2 mm×幅 71.8 mm×厚さ 8.9 mm | 高さ 152 mm×幅 72.9 mm×厚さ 9.0 mm |
重量 | 約178g | 約193.5g |
画面 |
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|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、リアルトーンᵀᴹ、 顔のぼかし解除、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 ボケ補正、夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、長時間露光 リアルトーンᵀᴹ、顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
オーディオ |
|
|
防水防塵 | IP67 | IP67 |
認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証、顔認証 |
USB | USB Type-C® 3.1 Gen 1 | USB Type-C® 3.2 Gen 2 |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、MIMO | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO |
位置情報 | GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
Google One VPN | 250円~(Google One) | 無料 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
Google Playストア販売価格 | 53,900円 | 62,700円 |
Google Pixel 7a(G82U8)にお勧めなSIM
- 5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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