グラフィックの処理を主に行う『GPU』は、パフォーマンスを高めると『発熱』しやすくなるのが特徴。よって暑い季節は性能の低下が顕著に。Pixel 7aが搭載するGoogleの『Tensor G2』も例外ではありません。
Pixel 7aは元々、負荷の重い3Dゲーム(原神画質最高、60fps設定)プレイ時にフレームレートが低下しやすい端末。基本的にオールラウンダーですが、『ゲームプレイを目的として購入』すべきでは無いスマートフォンです。
他メーカーのハイエンドモデルにおいても、真夏に高いGPUパフォーマンスを維持し続けるのは至難の技。パフォーマンス低下の原因となる『発熱』を抑えるために、Amazonや楽天市場では『ペルチェ素子』を使用した冷却ファンが数え切れないほど販売されています。
私も一度だけペルチェ式の冷却ファンを購入。電源をONにしてから間もなくプレート部分には結露が発生。その様子を見て『2度とペルチェ式は使わない』と決意(除湿機はペルチェ式)。端末の内部結露は故障の確率を高めるからです。
とはいえ、何らかの熱対策を行わないと夏場はパフォーマンスが低下したまま。Amazonのヒートシンクカテゴリーで『第1位』になっていた『スマートフォン冷却シート』を試してみましたが、劇的な効果は得られませんでした。
ペルチェ式以外のスマートフォン用ファンを探してみるも、数が極めて少なく理想的なものは見つからず。私が求めているのは『USB駆動』。熱を抑えることが第一目的なのに、ファンのバッテリーが発熱したら意味が無いからです。
風の強さも重要。『風が出ている程度』では効果を望めない可能性大。半ば諦めかけたのですが、『スマートフォン用』以外にカテゴリーを広げたところ、Amazonで面白そうなアイテムを発見!それがコチラ。
幅6cm×奥行き6cm×厚み3cmという、スマートフォンの筐体サイズに適したUSBファン。2つセットで『1,688円(購入時)』。これで何かしらの効果が得られたらコスパ上々(モバイルバッテリーで駆動可)。
まずはセリア(100円均一)で購入した黒のゴムテープで2つのファンをぐるぐる巻きにして固定。中央(黄色い方)に丸く切った『超強力はがせる両面テープ』を貼って完成!重さを測ったら『約151g』でした。
実際Pixel 7aに取り付けてみましたが、思っていたより安定。テープが『はがせる』タイプなので取り外しもOKです。
奥行きが増して若干持ちづらくはなりますが、普通にゲームを遊べる程度。これには一安心。
机の上に置いてみたら何という事でしょう。冷却ファンがスタンドの代わりに。外付けのBluetoothコントローラーを使用して遊ぶ時にも便利。
内部結露を起こさない『安全なスマートフォン用冷却ファン』の準備は整ったわけですが、一番重要なのは当然『冷却効果を得られるか』。風の強さは3段階に調節出来て、一番強くするとそれなりの風量を得られます。しかしこれがGPUパフォーマンスに影響を与えるレベルなのかは謎。
ファン音は一般的なモバイルファンに近い程度。BluetoothイヤフォンEarFun Air Pro 3のノイズキャンセリングをONにしたら、ほぼ聞こえなくなりました。
『効果を得られなかったらコレどうしよう』という思いが交錯する中、いざ検証を開始(場所は30度設定にした冷房をつけた室内)。まずは冷却ファンを取り外した状態で、原神を『画質最高』『60fps』に設定して7分程度プレイ。いつも通り30秒を超えたあたりからフレームレートがどんどん低下。
5分を過ぎると『40fps』を維持するのがやっと。明らかに発熱を制御し切れずにいます。『冷却ファンなし』の平均フレームレートは『45fps』。最低フレームレートは『18fps』。
プレイし初めは『60fps』出ているので、熱の制御さえ出来ればPixel 7aは『さらにフレームレートを高められる』スマートフォン。自作したスマートフォン用USB冷却ファンが、Pixel 7aの底力を引き出す事が出来るのか。
出だしは『冷却ファンなし』と比較して明らかに順調。フレームレート60fpsの時間が伸びています。しかし1分を超えてやや低下傾向に。やはり高フレームレートを維持するほどの冷却効果は得られないのか。
一度落ちかけたフレームレートがまさかの復活!再び50fps~60fpsで推移。これは『冷却ファンなし』とは明らかに異なる動き。
後半にかけても局所的にしかフレームレートは低下せず。冷却シートを貼り付けた時には分かりづらかった熱の制御。今回は間違いなく『効果あり』です。最低フレームレート『33fps』。平均フレームレート『54fps』という疑う余地の無い結果が数値で証明。
今回は『自作の冷却ファン』なので、改良すべきポイントが多々あります。スマートフォンアクセサリーメーカーは、『内部結露を起こさない風力強めのスマートフォン用USB冷却ファン』を作ってください。
【今回の記事で使用したアイテムまとめ】
- Google Pixel 7a
- Mauknci USB ファン 6cm
- 超強力はがせる両面テープ
- セリア(100円均一)のゴムテープ
Pixel 6a、Pixel 7aの主要スペック
Pixel 6a | Pixel 7a(G82U8) | |
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Soc | Google Tensor | Google Tensor G2 |
容量 |
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電池 | 4,410mAh(有線充電:最大18W) | 4,385mAh(有線充電:最大18W 無線充電対応) |
サイズ | 高さ 152.2 mm×幅 71.8 mm×厚さ 8.9 mm | 高さ 152 mm×幅 72.9 mm×厚さ 9.0 mm |
重量 | 約178g | 約193.5g |
画面 |
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|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、リアルトーンᵀᴹ、 顔のぼかし解除、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 ボケ補正、夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、長時間露光 リアルトーンᵀᴹ、顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
オーディオ |
|
|
防水防塵 | IP67 | IP67 |
認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証、顔認証 |
USB | USB Type-C® 3.1 Gen 1 | USB Type-C® 3.2 Gen 2 |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、MIMO | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO |
位置情報 | GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
Google One VPN | 250円~(Google One) | 無料 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
Google Playストア販売価格 | 53,900円 | 62,700円 |
Google Pixel 7a(G82U8)にお勧めなSIM
- 5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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