Pixel 8(Tensor G3)で原神プレイしたらPixel 7aに近いゲームパフォーマンス。輝度が下がる現象も

記事には広告が含まれます。本内容は公開時の情報です。

Pixel 8はゲームに不向き

Googleが2023年10月12日(木)より発売を開始した『Pixel 8』『Pixel 8 Pro』には、3代目となる『Tensor G3』が採用されています。

Tensorの製造は初代から『Samsung』が担当。Tensor G3のプロセスサイズは『4nm』ですが、Samsungの『4nm』はSnapdragon 8 Gen 1で歩留まり(良品)率の低さを露呈。発熱や電池の減りの早さが問題視されていました。

一部海外メディアが報じた内容によれば、2023年時点で『歩留まり率の低さは改善された』との事。しかし先日行ったベンチマークテストの結果は、それを正当化出来る内容ではありませんでした。

あわせて読みたい
【衝撃】Pixel 8(Tensor G3)のベンチマークを連続実測したら、2~3回目はPixel 7 Proを下回るGoogleが2023年10月12日(木)より発売を開始した『Pixel 8』『Pixel 8 Pro』は、第3世代の自社開発Socとなる『Tensor G3』を搭載しています。 Tensorは第2世代(Tensor...

ベンチマークの連続計測で数値が著しく下がったのは、『CPU』『MEM』『UX』の3項目。『GPU』に関しては比較的高い数値を維持していました。つまり『ゲーム環境』は、もしかしたら前世代から改善されているかもしれない!

実際どうなのか。いつも通り、原神を『画質:最高』『フレームレート:60FPS』に設定してプレイしてみることに。ちなみにフレームレートは1秒間に『何コマ』で表示しているかを示す値。数値が高いほど『表示は滑らか』ということです。

あわせて読みたい
Xiaomi 12T Proのゲーム性能が圧巻だった!11T Proから順当進化。Pixelシリーズは置き去りに!グローバルテクノロジーメーカーXiaomi(シャオミ)が、2022年12月16日に日本発売を開始した『Xiaomi 12T Pro』。Socに『Snapdragon 8+ Gen 1』を搭載するハイエンドス...

ちなみに私が所有するPixel端末の中で、これまで最も高いゲームパフォーマンスを発揮したのは『Pixel 7 Pro』。プレイ開始直後は『60FPS』付近を維持。しかし3分と持たずしてフレームレートが低下。耐久性の部分で課題を残していました。

Pixel 7 Proで原神をプレイ2

Pixel 7 Pro(Tensor G2)で原神をプレイ(画像を選択すると動画再生)

あわせて読みたい
Pixel 7aにも苦手分野はある?Pixel 6a、7 Pro、Xiaomi 12T Proと3Dゲーム性能を比較!Googleが2023年5月11日にリリースしたスマートフォン『Pixel 7a』。オープンマーケット版は『62,700円(税込)』というミドルクラスの価格帯ながら、Socに最上位モデルP...

Tensor G3の電力効率が『Snapdragon 8+ Gen 1』『Snapdragon 8 Gen 2』並みに改善されていれば、Pixel 7 Proを超える安定したフレームレートで原神をプレイ出来るはず。ベンチマークテスト結果はイマイチでしたが、それを覆す奇跡は起きるのか!

ゲーム1

Pixel 8(Tensor G3)で原神をプレイ(画像を選択すると動画再生)

プレイ開始直後から厳しい動き。60FPSどころではなく、局所で30FPSを下回っています。発熱も体感ですぐに伝わるレベル。まさかの冬仕様。

ゲーム2

Pixel 8(Tensor G3)で原神をプレイ(画像を選択すると動画再生)

不安定な動きは継続。30~50FPS辺りをいったりきたり。どちらかと言えばPixel 6aPixel 7aといった廉価モデルに近い印象。AnTuTu BenchmarkのGPUスコアが高かろうが、関係ありませんでした。

フレームレートは基本的に、端末が『発熱』すると低下します。周波数が下がるからです。また、発熱は消費電力の増加を伴うので、長時間続くと電池が一気に減少します。

Pixel 8よりAnTuTu Bencnmarkスコアの低いXiaomi 12T(Dimensity 8100-Ultra搭載)は、電力効率が高いので発熱しづらく、原神を60FPSでプレイすることが可能。『10の力を一瞬だけ出せる』ではなく、『8の力を継続的に出せる』方が余程重要なのです。

Xiaomi 12T 原神プレイ YouTube

Pixel 8でゲームプレイの検証を行っていて、『発熱』『フレームレートの低下』以外に気になった点がもうひとつ。『ディスプレイの輝度が下がる』という現象が起きました。

あわせて読みたい
【驚き】Xiaomi 12Tの潜在能力が凄かった。原神(60fps、画質最高)で12T Proに近いパフォーマンス発揮2021年11月5日、Xiaomi(シャオミ)が日本市場に向けてはじめて投入したハイエンドスマートフォンが『Xiaomi 11T』と『Xiaomi 11T Pro』。コストパフォーマンスの高さで...

ちなみにディスプレイが暗くなったのは、端末が『熱く』なっている時。周辺光の影響ではありませんでした。消費電力を下げる為にディスプレイ輝度を下げたのであれば、視認性が損なわれてしまうので本末転倒。

長時間『高画質』『高フレームレート』でゲームをプレイ出来ないということは、動画を『高解像度』『高フレームレート』で長時間撮れないことを意味します(負荷が上がるHDR10などもっての他)。

20度程度の涼しい環境で検証してコレなので、夏場は更に厳しくなりそう。『カメラアプリが落ちる』といった、最悪の事態に陥らなければ良いですが。

記事が見つかりませんでした。

投稿が見つかりません。 投稿が見つかりません。

Pixel 8、Pixel 8 Proの主要スペック

Pixel 8Pixel 8 Pro
SocGoogle Tensor G3Google Tensor G3
容量
  • 8GB:128GB
  • 8GB:256GB
  • 12GB/128GB
  • 12GB/256GB
  • 12GB/512GB
電池4,575mAh(有線充電:最大27W 無線充電:最大18W)5,050mAh(有線充電:最大30W 無線充電:最大23W)
重量187g213g
画面
  • サイズ:6.2インチ
  • タイプ:有機EL
  • 解像度:FHD+
  • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比較:1,000,000:1
  • 最大輝度:1,400nit
  • 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™
  • 常時表示:対応
  • サイズ:6.7インチ
  • タイプ:有機EL(LTPO)
  • 解像度:QHD+
  • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比較:1,000,000:1
  • 最大輝度:1,600nit
  • 素材:Corning® Gorilla® Glass Victus™2
  • 常時表示:対応
カメラメイン(広角)カメラ

  • 解像度:5,000万画素
  • F値:1.68
  • 視野:82度
  • 画素幅:1.2µm
  • イメージセンサーサイズ:1/1.31 インチ
  • 手ブレ補正:光学式、電子式
  • 超解像ズーム:8倍

超広角カメラ

  • 解像度:1,200万画素
  • 画角:水平114度
  • F値:2.2
  • 画素幅:1.25µm
  • レンズ補正:対応
  • オートフォーカス:対応

フロントカメラ

  • 解像度:1,050万画素
  • F値:2.2
  • 画角:水平95度
  • 画素幅:1.22µm
メイン(広角)カメラ

  • 解像度:5,000万画素
  • F値:1.68
  • 視野:82度
  • 画素幅:1.2µm
  • イメージセンサーサイズ:1/1.31 インチ
  • 手ブレ補正:光学式、電子式

超広角カメラ

  • 解像度:4,800万画素
  • 画角:水平125.5度
  • F値:1.95
  • 画素幅:0.8µm
  • レンズ補正:対応

望遠カメラ

  • 解像度:4,800万画素
  • F値:2.8
  • 画素サイズ:0.7µm
  • 倍率:光学5倍
  • 超解像ズーム:30倍
    手ブレ補正:光学式、電子式

フロントカメラ

  • 解像度:1,050万画素
  • F値:2.2
  • 画角:水平95度
  • ピクセル幅:1.22µm
防水防塵IP68IP68
オーディオ
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
  • 空間オーディオ:対応
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
  • 空間オーディオ:対応
Bluetooth5.35.3
Wi-FiWi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMOWi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO
おサイフケータイ対応対応
SIM nano SIM+eSIMnano SIM+eSIM

Googleに関連する記事

一覧はコチラから

瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
  • URLをコピーしました!