Appleは2023年9月22日(金)、『iPhone 15』の発売を開始しました。直販価格は128GB『124,800円(税込)』、256GB『139,800円(税込)』、512GB『169,800円(税込)』。
iPhone 15ではメインカメラのイメージセンサーが大型化し、画素数は1,200万画素から『4,800万画素』に。Socは前上位モデルのiPhone 14 Proが採用していた『A16 Bionic』を搭載。『カメラ』『処理能力』といった主要部分の性能が上がっているのは間違いなし。
iPhone 15の購入に『待った』をかけているのが、『在庫切れ』と2023年10月4日(水)にGoogleがリリースする『Pixel 8』です。GoogleはPixel 6シリーズから、Socを独自開発の『Tensor』に変更。Pixel 8には第3世代となる『Tensor G3』が搭載される予定。
Pixel 7が搭載する『Tensor G2』の性能は、2023年10月時点でミドルクラス上位程度。原神の様な3Dゲームを、高いフレームレートで長時間プレイするには適していません。
第2世代まではゲーム性能に関して高いと言えないTensorですが、機械学習に特化した『TPU(Tensor Processing Unit)』を搭載することで、『音声認識』『画像処理』『電力効率』といった実用部分を強化。
TensorからTensor G2へのアップデート時には、TPUのパフォーマンスを『60%』向上。CPU、GPUとは力の入れ方が明らかに異なりました。今後もこの路線が踏襲されるのだろうと個人的には予想していたのですが、どうやら第3世代ではそれが覆されそう。
ANDROID AUTHORITYによると、Tensor G2までは控えめだった『CPU』『GPU』の性能を、Tensor G3で大きくアップデート。
あくまでリーク段階の情報ではありますが、CPUのビックコア候補はSnapdragon 8 Gen 2も搭載している『Cortex-X3』。ミドルは周波数と共にコア数を増やし、リトルコアもしっかり底上げ。
CPU(ANDROID AUTHORITYより)
Tensor G3 (zuma) | Tensor G2 (gs201) | Tensor (gs101) | |
Big cores | 1x Cortex-X3 @ 3.0GHz | 2x Cortex-X1 @ 2.85GHz | 2x Cortex-X1 @ 2.8GHz |
Mid cores | 4x Cortex-A715 @ 2.45GHz | 2x Cortex-A78 @ 2.3GHz | 2x Cortex-A76 @ 2.25GHz |
Little cores | 4x Cortex-A510 @ 2.15GHz | 4x Cortex-A55 @ 1.8GHz | 4x Cortex-A55 @ 1.8GHz |
ゲーム性能を左右するGPUには、ハードウェアベースのレイトレーシング(光線を追跡してより現実に近い光の屈折や反射を実現する技術)をサポートする『Immortalis-G715』を採用予定。
GPU(ANDROID AUTHORITYより)
Tensor G3 (zuma) | Tensor G2 (gs201) | Tensor (gs101) | |
GPU Core Model | Immortalis-G715 | Mali-G710 | Mali-G78 |
Core Count | 10 | 7 | 20 |
Frequency (shaders) | 890MHz | 848MHz | 848MHz |
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Immortalis-G715は、MediaTekの最上位モデル『Dimensity 9200』『Dimensity 9200+』に使われているGPU。『Xiaomi 13T Pro』『Vivo X90 5G』『OPPO Find X6』『OPPO Find N3 Flip』といった錚々たるハイエンドスマートフォンが、同Socを搭載しています。
Tensorの大型アップデート周期が『2年』なのであれば、3年目のTensor G3は『大化け』することに。『ゲームはiPhone』『写真はPixel』というこれまでの認識が、『ゲームと写真、どちらもPixel』に変わるのか。
91mobilesが掲載しているリーク動画を参考にすると、Pixel 8シリーズでは『動画撮影時のノイズ低減』『夜景動画撮影モード』『撮影後に表情やフォーカス切り替え』『被写体を切り抜いて背景を自由に変更』といった、機械学習を用いた編集機能が新たに加えられる模様。
@Za_Raczkeがリークした画像(どう見ても公式)によると、Pixel 8はディスプレイにもアップデートが加えられ、リフレッシュレート(1秒間に画面を切り替え可能な回数)が90fpsから『120fps』に向上。ちなみにiPhone 15は上位モデルとの差別化目的か、未だ『60fps』を維持しています。
上画像には販売価格も掲載。情報通りであれば、Pixel 7の599ドルから『699ドル』に100ドル値上げ(+15%)。Googleの日本における想定ドルレートは不明ですが、単純に+15%すると9万5千円程度。
Pixelのシンボルとなるカメラが微調整程度でも、Tensor G3の出来次第では『10万円以内』におさまったら勝負アリな印象。10月4日(水)が楽しみで仕方がない!
Pixel 7、Pixel 7 Proの主要スペック
Pixel 7 | Pixel 7 Pro | |
---|---|---|
Soc | Google Tensor G2 | Google Tensor G2 |
容量 |
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電池 | 4,355mAh(有線充電:最大21W 無線充電:最大20W) | 5,000mAh(有線充電:最大23W 無線充電:最大20W) |
重量 | 197g | 212g |
画面 |
|
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カメラ | メイン(広角)カメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
|
メイン(広角)カメラ
超広角カメラ
望遠カメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IP68 | IP68 |
オーディオ |
|
|
防水防塵 | IP68 | IP68 |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz、HE160、MIMO | Wi-Fi 6(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz、HE160、MIMO |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
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