リアルを追求するなら一眼レフ。手軽さを求めるならスマートフォン
フィルムカメラ時代の『フィルム』、そして人間の『眼』としても例えられる『イメージセンサー』。基本的には大きなセンサーほどより多くの光を取り込めるようになり、ダイナミックレンジの広いリアルな質感を得られます。
より広い画角で『リアルな描写』を追求するなら、フルサイズの一眼レフを購入するのが一番の近道。しかし『カメラ本体』『レンズ』を含めると、軽量化されたミラーレスでさえそれなりの重さに。
バイクを所有していた頃は、一眼レフを積んでたまに遠出していました。今は『自転車(クロスバイク)』『徒歩』『電車』がメイン。仕事柄複数台のスマートフォンを持ち歩くことが多いので、荷物が増えるのは正直しんどい。
スマートフォンのカメラは画像処理を含めて独自の進化を続け、ついには『1インチ』サイズのイメージセンサーを採用するモデルも登場。撮影してから直接SNSにアップ出来る手軽さもメリットの一つです。
一部のハイエンドは、『Leica(ライカ)』『Hasselblad(ハッセルブラッド)』といった名門と『レンズ』『画像処理』の分野を協業。お陰で高級ブランドの『世界観』を手軽に味わえるようになりました。
一眼レフとは異なり、『筐体サイズ』に限界があるスマートフォン。全てのユーザーが高いカメラ性能を求めているわけではなく、『手に持って使用』『ほぼ毎日持ち歩く』のが基本。『ゴツく』『重く』なってしまうと、結果的にユーザー離れを引き起こして売れなくなる原因に。
白飛びや黒つぶれを制御し、大きな明暗差を美しく表現するSONYのLYTIAブランド
SONYが2022年にリリースした『LYTIA(ライティア)』はスマートフォンユーザー向けたイメージセンサーのニューブランド。

SONYより
有効解像度は5,000万画素で、2025年2月時点では『LYT900(1/0.98 型)』『LYT-818(1/1.28型)』『LYT-700(1/1.56型)』『LYT-600(1/1.953型)』『『LYT-500(1/2.93型)』といったラインナップ。

公式ページに書かれている各センサーの特徴はかなり『ザックリ』としたもので、『2層トランジスタ画素構造』と記されているのは『LYT800』のみ。
カナダの首都オタワに拠点を置く技術・知財コンサルタント企業『TechInsights』は、『2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー』をいち早く採用した『Xperia V1』と、『iPhone 15』のフォトダイオードの深さが近い数値(同じではない)であることを指摘(詳細はコチラから)。
実際『iPhone 13』『Pixel 8』『iPhone 15』で撮影テストを行ったところ、iPhone 15がもっともうまく『光を制御している』と感じました。

LYTシリーズは、画素と回路の領域を独立させた『積層型』のセンサーを採用。
全てが『2層トランジスタ画素構造』ではないものの、ブランド紹介においては、『明暗差が大きいシーンでも、屋外が白飛びしたり黒つぶれしたりすることなく、明部と暗部の両方を美しく表現』といった、飽和信号量の高さを連想させる説明がされています。
