楽天モバイルは2022年2月14日(月)、5G対応の最新スマートフォン『Rakuten Hand 5G』の発売を開始しました。販売価格は39,800円(税込)でホワイト / ブラック / クリムゾンレッドの3色展開。
デザインは前モデルとなるRakuten Handのものを踏襲。ただしスペックを見ると随所に実用的なアップグレードが。今回はRakuten Hand 5Gがどういった進化を遂げているのか、購入する価値があるのかをチェックしていきたいと思います。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gの違いについて
Rakuten HandとRakuten Hand 5GのSocについて
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
Soc | Snapdragon 720G
CPU CPU Architecture: 64-bit GPU プロセスサイズ:8nm 5G:非対応 |
Snapdragon 480 5G
CPU CPU Architecture: 64-bit GPU プロセスサイズ:8nm 5G:対応 |
スマートフォンの性能を決めるのはCPUやGPUが集積された『Soc』です。Rakuten Handの『Snapdragon 720G』から、Rakuten Hand 5Gでは『Snapdragon 480 5G』に変更されています。
一見ダウングレードに見えますが、Snapdragon 720G(Rakuten Hand)とSnapdragon 480 5G(Redmin Note 10 JE)のAntutuBenchmarkスコアはほぼ同じでした。
Snapdragon 480 5Gはその名の通り『5G』に対応。よって実質的にはアップグレードと捉えて問題ないでしょう。5Gが普及すれば電波にも余裕が生まれますね。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのカメラについて
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
カメラ | メインカメラ:4,800万画素(F1.8、最大ISO2,400) 深度測定カメラ:200万画素(F2.4) HDR:対応 デジタルズーム:4倍 オートフォーカス:対応 LEDフラッシュ:対応 AIカメラ:対応 |
メインカメラ:6,400万画素(F1.8、最大ISO7,200) 深度測定カメラ:200万画素 HDR:対応 デジタルズーム:5倍 オートフォーカス:対応 LEDフラッシュ:対応 AIカメラ:対応 |
メインカメラの解像度が『4,800万画素』から『6,400万画素』に向上。解像度が高くなるほど画質が上がるというわけではありませんが、デジタルズームの最大倍率が『4倍』から『5倍』に引き上げられているので、Rakuten Handより高精細な描写が期待出来そうです。
また、ISOの最大値が『2,400』から『7,200』にアップしている点にも注目。ISOは光の感度を示し、数値を高くするほどシャッタースピードが短くなります。
ただし性能の低いカメラでISOの数値を高くすると、ノイズが大量に発生して画質が劣化。ISOの最大値が上がったということは、Rakuten Hand 5Gでは高感度撮影時の画質が改善されている可能性大。これは楽しみですね。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのディスプレイについて
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
画面 | タイプ:有機EL サイズ:5.1インチ HDR:対応 解像度:HD+ |
タイプ:有機EL サイズ:5.1インチ HDR:対応 解像度:HD+ |
ディスプレイに仕様変更はありません。最近は『フルHD+』解像度のスマートフォンが主流なので、『HD+』だと画面表示が粗いのではないかと考えてしまいがちですが、それは杞憂。Rakuten Handのディスプレイサイズは5.1インチと小さめなので、HD+でも十分綺麗です。
解像度が低いと消費電力を抑えられるというメリットも。有機ELを採用しているので発色の美しさが秀逸。立体デザインで高級感もあります。
『ダークテーマ』を設定する事で高輝度設定時は低消費電力効果を得られるのも有機ELならでは。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのサイズについて
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
サイズ | 高さ:138mm 幅:63mm 厚み:9.5mm 重量:約129g |
高さ:138mm 幅:63mm 厚み:9.5mm 重量:約134g |
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのサイズは全く同じ。ただし重量が『5g』増えて『約134g』に。増えたとはいえ十分な軽さです。幅63mmの超スリムデザイン。手が小さめの人でも余裕で片手持ちOK。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのメモリ・ストレージ容量について
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
容量 | 4GB/64GB | 4GB/128GB |
メモリ容量は『4GB』と変わりませんが、Rakuten Hand 5Gではストレージの容量が『64GB』から『128GB』へと倍増。
ディスプレイサイズ5.1インチの小型モデルなので動画をダウンロードして観るという人は少ないかもしれませんが、データを持ち歩く為の『小型軽量外部ストレージ』的な用途で有効活用出来ますね。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gの電池容量について
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
電池容量 | 2,630mAh | 2,630mAh |
電池の容量はRakuten Hand、Rakuten Hand 5G共に変わりません。ディスプレイのサイズが5.1インチと小さめで解像度はHD+と控えめ。Socも低消費電力駆動なので、Rakuten Handの電池もちはスリムボディからは想定出来ないレベルに良好です。
5Gは4Gと比較して消費電力が上がりますが、4G接続でこれだけ駆動時間が長いので、5Gでも実用レベルが維持されるでしょう。5Gネットワークを使用した軽量ルーターとしての役割も。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gのカラー展開について
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
カラー | ホワイト ブラック クリムゾンレッド |
ホワイト ブラック クリムゾンレッド |
カラー展開は『ホワイト』『ブラック』『クリムゾンレッド』の3色で変わりなし。ディスプレイと背面の両面に3D湾曲デザインを採用している同シリーズ。小さいと見た目がチープになりがちですが、質感がしっかりしているので安っぽさを感じさせません。
Rakuten HandとRakuten Hand 5Gの防水
Rakuten Hand | Rakuten Hand 5G | |
防水・防塵性能 | IPX2 / IP5X | ホワイト (IPX8 / IP6X |
Rakuten Handは『IPX2』の防滴仕様なので、水場での使用には適していませんでした。しかしRakuten Hand 5Gでは最高レベルの防水規格『IPX 8』に準拠。
ランニングに持ち歩いたり、自転車やバイクのナビとして使用するにも適している小型端末。防水化したことで益々使い勝手良くなりました。この性能アップを心待ちにしていた人、沢山いるのでは。