楽天モバイルがプラチナバンド獲得!安くて繋がる通信キャリアに一歩前進。au回線提供終了エリアの通信品質向上に期待。

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楽天モバイルは安き良き通信キャリアになれるのか

最後発の通信キャリア『楽天モバイル』。同社がMNOとしてサービスの提供を開始したのは2020年4月8日。当時は『楽天回線エリア(4G)』がとても狭く、ほぼパートナー回線(au)で接続されるといった状況でした。

当時は基地局の開設に莫大な費用を投じつつ、『基本料金1年間無料』という身を切ったキャンペーンを実施。終了する頃には、楽天回線の通信エリアがある程度拡大(2021年3月末日時点で4Gの人口カバー率80%達成)していました。

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同キャンペーン終了後も、『データ通信1GBまでは月額基本料金0円』という献身的なサービス内容を維持。Rakuten Linkを使用すれば、無課金状態でも『国内通話かけ放題』『SMSメッセージ送受信し放題』だったので、『サブSIMとして残す』という人が多かったはず。

しかし2022年7月1日、遂にその月額基本料金『0円』が廃止。1GBまで『0円』から、3GBまで『1,078円(税込)』へと切り替えられました。

データ量0GB~1GB1GB~3GB3GB~20GB無制限
従来プラン0円1,078円2,178円3,278円
新プラン1.078円1,078円2,178円3,278円

上記のプラン改訂は無課金ユーザーから大不評となるも、楽天モバイルは0円廃止から間もなく(2022年11月1日)、楽天モバイルユーザーの『楽天ポイント還元率(楽天市場買い物時)』を最大2倍から『3倍』に引き上げ。上限も6,000ポイントから『7,000ポイント』に。

達成条件ポイント倍率
Rakuten UN-LIMIT VII契約中でダイヤモンド会員+3倍(上限7,000ポイント)
Rakuten UN-LIMIT VII契約中でダイヤモンド会員以外+2倍(上限6,000ポイント)
投稿が見つかりません。

他にも『NBA(バスケット)』『パ・リーグ(野球)』の試合を『追加料金0円』で観られるなど、楽天グループならではのユーザー特典を追加しています。

2023年6月1日には、パートナー回線エリアを一部拡大して人口カバー率を『99%(4G)』に引き上げた『最強プラン』をスタート。そして来る2023年10月23日、ついに待望となる『特定基地局開設計画(“プラチナバンド” 700MHz帯割当)の認定について』を発表しました。

プラチナバンドとは、700MHz ~ 900MHzの周波数帯の通称。名称からして『高速通信可能なバンド』を連想する人もいるかもしれませんが、700MHz ~ 900MHzは『低周波』の部類。高速通信には不向きです。

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速度に優れる高周波は直進性が強く、『減衰しやすい』という弱点を持ちます。『山間部』『建物の中』といった一部の場所では電波が届きづらくなり、高速通信どころか繋がらない割合が増えます。

その点低周波は減衰しづらく、『繋がりやすい』のがメリット。楽天モバイルが2023年10月24日時点で使用している周波数帯は4G『1.7GHz(バンド3)』、5G『3.7GHz(n78)』『28GHz(n257)』。今後ここに『700MHz(帯域幅3MHz×2)』が加わるということです。

700Mhz帯における規定

総務省より

しかし、すでに人口カバー率『99%(4G)』を達成している楽天モバイル。自らプラチナバンドを提供することで、通信環境は大きく変わるのでしょうか。

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元々電波の入りづらい場所は、パートナー回線となるauの『プラチナバンド(バンド18)』がカバーしていました。しかし楽天回線の人口カバー率が70%を超えた地域においては、両社協議の上でパートナー回線の提供を打ち切り。

最強プランへのの移行に伴い人口カバー率は『99%(4G)』に拡大しましたが、これは一度打ち切りとなったエリアにおいて『パートナー回線が復活した』という意味ではありません。

楽天モバイル自身がプラチナバンドを提供出来るようになれば、既にパートナー回線の提供が打ち切られている地域において『電波が入りやすくなる』ということ。『電話をする時はいつも窓際』といった状況が改善されていく可能性が高いです。

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プラチナバンドの提供開始時期については、『できるだけ早期の運用開始を目指して準備を進めてまいります』としています。

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瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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