楽天モバイルはデータ通信『1GB』まで基本料金が『0円』。1GB通信が出来るだけでなく、専用アプリ『Rakuten Link』を使用すれば『国内通話し放題』。
※2022年7月1日開始の新料金プランでは基本料金『0円』が廃止となり、データ通信『0GB~3GB』までは月額『1078円(税込)』。従来プランから新プランへは7月1日に自動移行。新料金の適用は2022年10月1日から。
私は4月1日~4月16日までの期間で『約72分』通話を行いました。スマートフォン使用時に発生する一般的な通話料金は22円/30秒程度。もしRakuten Linkを使用していなかった場合には『3,168円(税込)』の料金が発生していた事に。それが『追加料金なし』なのだから、楽天モバイルには感謝しかありません。
ただしWi-Fi接続を『ON』にした状態だと、発着信時『非通知』になる場合も。どういった状況で『非通知』になるのかは、公式サイトに詳細が記されています。
書かれている内容を掻い摘むと、『モバイル回線の電波が入りづらい状況でWi-Fi接続していると、非通知になる場合がある』との事。
楽天モバイルが対応する周波数帯は『1.7GHz』のみ。周波数が上がると一般的に通信速度は速くなります。しかしその反面、遮蔽物の影響を受けやすくなり、一部建物内や山間部においては電波が入りづらい状況に。
『NTTドコモ』『Softbank』『au』回線はそれぞれ電波の届きやすいプラチナバンド(800MHz程度の低周波数帯)に対応。楽天モバイルも総務省にプラチナバンドの使用に関する要望を提出していますが、2022年4月17日時点では残念ながら非対応。
実際楽天モバイルの電波が入りづらい場所(アンテナ表示5本中2本)でWi-FiをONにしてRakuten Linkで電話をかけてみると『非通知』に。
次にデータ通信用のSIMを楽天モバイルからmineo(SoftBank回線。アンテナ表示は5本中5本)に切り替えてRakuten Linkから改めて発信。すると番号が通知されました。公式情報の通りです。
通話用SIMを『楽天モバイル』、データ通信用のSIMを『他社回線』に設定すると、楽天モバイルにおけるモバイルデータ通信を制御して『基本料金0円運用』が容易になるだけではなく、『Wi-Fi接続環境での非通知問題』を回避出来る事も分かりました。
非通知は『プラチナバンドが使えない』ことが原因なので、楽天モバイル単体の企業努力での解決が出来ません。通話メインで使用するのであれば、当面は『デュアルSIM』で凌ぐしかないでしょう。
上記の設定を行うには、まず楽天モバイルのSIMをスマートフォンにセット(Wi-Fi接続ONでも問題なし)。APNが自動で選択されない場合(APNが自動選択され通信が開始されたらRakuten Linkのインストールまで飛ばしてOK)、Xiaomiでは『設定』→『SIMカードとモバイルネットワーク』から『Rakuten』を選択。
『アクセスポイント名』内にある『新しいAPN』を下記の通り入力して保存。
- APN:rakuten.jp
- MCC:440
- MNC:11
- APNタイプ:default,supl
- APNプロコトル:IPv4/IPv6
- APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
※ユーザー名やパスワードは未設定のままでOK。メーカーにより表示項目が若干異なる場合あり
APN一覧に『rakuten.jp』が追加されるので選択。通信が開始されない場合は再起動してください。
モバイル通信が開始されたら、Google PlayストアからRakuten Linkをインストール(Wi-Fi可)して手順に沿って設定すると通話が可能な状態になります。
続けてもう1種類のSIMをセット。再度『設定』→『SIMカードとモバイルネットワーク』と選択し、データSIMを『Rakuten』から『他社(今回であればSoftBank)』に切り替えれば完了です。
楽天モバイルは端末との相性があるので、まずは公式サイトで適合を確認し、非掲載の場合は実際に使ってみるのが一番(契約・解約に関する諸々の事務手数料が0円なので)。
ちなみに2022年4月17日時点でXiaomi Redmi Note 11に関する公式な情報はありませんが、データ通信、通話、SMSは全て楽天モバイルで利用可能です。