
様々なメーカーが取扱いを行っている『SDカード』。中には『保存容量偽装』『実際とは異なる最大転送速度記載』といった粗悪品も含まれます。『安すぎるSDカード』には何かしらの罠があると勘ぐりましょう。
スマートフォンやカメラ用に『Micro SDカードを購入する際は、『最大書き込み速度』に注意すべき。4K解像度で動画を撮影するには、『30MB/s』程度の書き込み速度が必要になるから(動きのはやい被写体などを撮る場合は60MB/s推奨)。
SDアソシエーションが策定する『スピードクラス』は、最大転送速度ではなく『最低転送速度』を保証するもの。
私が先日購入した怪しい外付けSSDは、製品説明に『最大1500MB/秒』との記載がありながら、実際の書き込み速度は『20MB/秒』にすら届かない有り様。とんでもない粗悪品だったのです。

怪しいメーカーが主張する『最大速度』よりも、信頼出来る第三者機関(SDアソシエーション)が策定する『最低速度』の方が安心感が強いのは言う間でもありません。
スピードクラス一覧(SDアソシエーションより)
| 最低転送保証速度 | スピードクラス | UHSスピードクラス | ビデオスピードクラス | SD Expressスピードクラス |
| 600MB/s | – | – | – | E600 |
| 450MB/s | – | – | – | E450 |
| 300MB/s | – | – | – | E300 |
| 150MB/s | – | – | – | E150 |
| 90MB/s | – | – | V90 | – |
| 60MB/s | – | – | V60 | – |
| 30MB/s | – | 3 | V30 | – |
| 10MB/s | 10 | 1 | V10 | – |
| 6MB/s | 6 | – | V6 | – |
| 4MB/s | 4 | – | – | – |
| 2MB/s | 2 | – | – | – |
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スピードクラス『2(2MB/秒)』『4(4MB/秒)』『6(6MB/秒)』『10(10MB/秒)』に関しては、すべて4K撮影に『適していない』ことになります。容量も少なめ。
UHSスピードクラスは『クラス1(10MB/秒)』『クラス3(30MB/秒)』。4K撮影に適しているのは『クラス3』のみ。
動画撮影用途で目安に適しているのが『ビデオスピードクラス』。こちらの規格は2024年11月時点で『V6(6MB/秒)』『V10(6MB/秒)』『V30(30MB/秒)』『V60(60MB/秒)』『V90(90MB/秒)』に分類。
V30以上の規格をサポートしていれば、『安定的に4K解像度の動画を撮影出来る条件を満たしている』と言えます。
Amazonで販売されている中から、『V30』をサポートしつつ、品質的に問題が無さそうなMicro SDカードをざっくりまとめてみました。
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ビデオスピードクラス『V30』をサポートするMicro SDカード一覧
| メーカー(ブランド) | 容量 | 実売価格(2024年11月25日時点) |
| SanDisk(並行輸入品) | 256GB | 3,299円 |
| SanDisk | 256GB | 3,988円 |
| Lexar | 256GB | 5,280円 |
| KIOXIA | 256GB | 7,980円 |
| AGI | 256GB | 2,799円 |
| AGI | 512GB | 4,699円 |
| Kingston | 256GB | 3,599円 |
| Kingston | 512GB | 7,900円 |
| Silicon Power | 256GB | 2,580円 |
| Silicon Power | 512GB | 5,980円 |
| Silicon Power | 1TB | 11,980円 |
スマートフォンに関して言えば、『Micro SDカードスロット非搭載』のモデルが増えています。しかし『カードリーダー』を接続することで、データのバックアップが可能。
内蔵ストレージの容量が圧迫されると動作が不安定になりやすいので、『画像』『動画』などは定期的に外部ストレージに移動するのが理想。
クラウドにバックアップするというのも一手ですが、その場合は『クラウド利用料金』『データ通信』が発生。Micro SDカードであれば、オフライン環境で『書き込み』から『読み込み』までが完結します。
カードリーダーを選ぶ時も、Micro SDカードと同様に注意が必要。せっかく高性能なMicro SDカードを選んでも、カードリーダーが『低速仕様』だとパフォーマンスが大きく低下。
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それなりの性能を持つカードリーダーを簡単に選別するには、『SD 4.0』というワードを検索時に加えましょう。SD 4.0は高速インターフェース『UHS-II』に対応することを意味します。
UHS-Iの最大転送速度が『104MB/s』なのに対し、UHS-IIは最大『312MB/s』。『V30』をサポートするMicro SDカードの持つポテンシャルを、最大限に引き出せる可能性を高めます。
私が欲しいカードリーダーは『ケーブルレス』なコンパクトタイプ(USB-Cコネクタのみ)。Mac mini(M4)に接続した時に統一感があれば尚良し。
『SDカードリーダー SD4.0』で検索をかけて、Amazonの1ページ目に表示されるのは『ケーブルあり』『USB-A+USB-Cポート両対応』の大きめなモデルばかり。
2ページ目にも目当てのカードリーダーは表示されず(SD 4.0の表記もほぼ無くなる)、3ページ目に無かったら『ケーブルつき』で妥協することに。しかし3ページ目で奇跡的に『超理想』と感じるカードリーダーを発見!
ノーブランドが多い中、『Acer製』であることもポイントが高い。加えて実売価格が『1,799円(税込)』と手頃。デザインも格好良いのに、なぜ3ページ目に埋もれているのか不思議で仕方がない(しかもスポンサーとしての表示)。
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あまりにドンピシャだったので即注文しました。届いたので早速開けてみると、イメージ画像を上回る高級感。放熱性にも優れるアルミ素材がMac mini(M4)とベストマッチ。

Mac mini(M4)のポートに直接接続する際の欠点を最初にお伝えしておくと、ロゴマークが逆さの状態でないと『SDカード』は下に若干かかります(Micro SDカードは問題ない)。
続けて『転送速度』を実測していきます。どこで買ったか忘れてしまった『怪しいMicro SDカードリーダー』と、どの程度差が開くのかを検証。速度が『同程度』であれば、残念ながら『見た目だけ』という判定に。
『怪しいMicro SDカードリーダー』がUSB-Aコネクタなので、UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1を使用することに。

UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1のUSB-A、USB-Cポートはどちらも『USB3.2 Gen2(最大10Gbps)』をサポート。スペック的には問題なし。
Micro SDカードはSanDiskのコチラ(V30サポート)を使用。256GBで『3,281円(購入時)』と手頃な価格。今回は『Micro SDカード』の検証も兼ねて行います。

まずは『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』をMac mini(M4)の背面ポートに接続して『Blackmagic Disk Speed Test』でMicro SDカードの読み書き速度を実測。
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『書き込み速度:237.7MB/s』『読み込み速度:169.7MB/s』。基準となる『30MB/s』を大きく上回っています。『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』『SanDiskのMicro SDカード』共に性能は申し分なしといったところか。
続けて『UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1』にAcerのSDカードリーダー(SD 4.0)を接続し直して再実測(HUBは先ほどと同じポートに接続)。

ここで読み書き速度が極端に落ちると検証出来ません。HUBの性能も『イマイチ』ということに。

『書き込み速度:237.1MB/s』『読み込み速度:170.0MB/s』。Mac mini(M4)の背面ポートに直接AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)を接続した時とほぼ同じ読み書き速度。『検証環境』『HUBの性能』ともに問題なし!
ここで遂に『怪しいMicro SDカードリーダー』の登場です。SanDiskのMicro SDカードを装着し、UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1のUSB-Aポート(最大10Gbps)に接続していざ実測!


先ほどの軽快さがまるで嘘のように、動作がやたらと重い。計測が中々終わらない。V30をサポートするMicro SDカードを使用しているにも関わらず、まさかの『書き込み速度:18.8MB/s』『読み込み速度:19.3MB/s』。
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書き込み速度に関しては『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』使用時と比較して『10分の1もパフォーマンスが出せていない』状況。4K動画撮影どころではなく、データの移動にも相当な時間を要するということです。
SDカードのパフォーマンスがカードリーダーの性能に大きく左右されるとわかりました。では、『高性能なSDカードリーダー』に『スペックの低いSDカード』という組み合わせではどうなるか。
『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』+『クラス6(6MB/s)のSDカード』+『UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1』の組み合わせで実測開始!


またしても動作が重い。『書き込み速度:30.2MB/s』『読み込み速度:23.0MB/s』という結果。やはり『SDカードリーダー』『SDカード』両方の性能が伴っていないと、ベストなパフォーマンスは発揮出来ませんでした。
今回は検証に『UGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1』を使用しましたが、『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』を着けたままだと隣のポートが使えなくなります(色と質感の相性は抜群!)。
『HUBにつけっぱなし』を希望するのであれば、隣のポートをふさがない短めなケーブルタイプ(SD 4.0)を購入するのが無難かと(スマートフォンに接続したり持ち歩く際にケーブルは邪魔ですが)。
もしくはUSB-C(USB 3.2 Gen2)の延長ケーブルをUGREEN Revodok USB-C ハブ 6 in 1のUSB-Cポートに接続しておけば、『AcerのSDカードリーダー(SD 4.0)』を活かしつつ色々と利便性が向上しそうな予感。拡張するのが楽しくなってきた!
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この記事で使用したお勧め出来る主な機材
関連リンク
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