【実機検証】Snapdragon 8 Gen 2搭載!Redmi K60 Proが強すぎた。ベンチマークを色々測定比較

Snapdragon 8 Gen 2を搭載するRedmi K60 Proで色々実測

2023年1月12日時点において、Qualcommのハイエンドスマートフォン用最新Socとなる『Snapdragon 8 Gen 2』。前評判が素晴らしいので、グローバル版が投入される一足前に中国版(Xiaomi Redmi K60 Proの8GB/256GBモデル)でその性能をチェックしてみる事に。

Redmi K60 Pro

まずはスマートフォンの性能をトータルで示すAnTuTu Benchmarkから!

Xiaomi Redmi K60 ProのAnTuTu Benchmarkスコアを比較

Redmi K60 Proの性能

Redmi K60 ProをAnTuTu Benchmark(ver.9)で実測

端末名 CPU GPU MEM UX TOTAL 電池温度変化 電池の減り
Redmi K60 Pro 274,382 564,976 239,585 192,995 1271,938 +8.7度(20.7→29.4) -5%
Zenfone 9 257,804 406,229 177,721 178,593 1020,347 +6度(26→32) -4%
Motorola edge 30 Pro 222,791 436,496 158,349 169,599 987,235 +7度(28→35) -7%
Zenfone 8 198,213 303,820 132,107 164,194 798334 +11度(29→40) -8%
Pixel 6a 197,124 283,820 108,807 141,411 731,162 +9.2度(24.2→33.4) -4%

データの演算処理を行う『CPU』に関しては、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載する『Zenfone 9』から1万7千程度の上昇。順当ではありますが、劇的な進化とは言えませんね。後ほどGeekBench 5で再計測。

Redmi K60 Proはメモリとストレージに『LPDDR5X(メモリ)』『UFS4.0(ストレージ)』といった最新規格を採用(128GBモデルのみUFS3.1)。2023年はSocだけでなくメモリとストレージの規格も要チェック。

UFS4.0

Samsungより

Snapdragon 8 Gen 2で圧倒的な強さを見せているのが『GPU』。Snapdragon 888を搭載するZenfone 8からは2倍近い『564,976』という飛び抜けたスコアを記録。Zenfone 9からも16万程度の大幅な上昇。

これだけGPU性能を高めて電池の減りは『-5%(Redmi K60 Proの放熱性も寄与)』。もはやスマートフォンというよりモバイルゲーム機ですね。GPUも記事の後半で連続計測(3DMark使用)を行います。

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Xiaomi Redmi K60 ProのGeekbench 5スコアを比較

Redmi K60 ProのCPU性能

Redmi K60 ProをGeekbench 5で実測

Zenfone 9のCPU性能

Zenfone 9をGeekbench 5で実測

Motorola edge 30 ProのCPU性能

Motorola edge 30 ProをGeekbench 5で実測

Zenfone 8のCPU性能

Zenfone 8をGeekbench 5で実測

Pixel 6aのCPU性能

Google Pixel 6aをGeekbench 5で実測

Snapdragon 8 Gen 2(4nm)のCPU構成
  • Cortex-X3×1(3.2GHz)
  • Cortex A715×4(2.8GHz)
  • Cortex A510×3(2GHz)
Snapdragon 8+ Gen 1(4nm)のCPU構成
  • Cortex-X2×1(3.2GHz)
  • Cortex A710×3(2.8GHz)
  • Cortex A510×4(1.8GHz)
Snapdragon 888(5nm)のCPU構成
  • Cortex-X1×1(2.8GHz)
  • Cortex A78×3(2.42GHz)
  • Cortex A55×4(1.8GHz)
Google Tensor(5nm)のCPU構成
  • Cortex-X1×2(2.8GHz)
  • Cortex A76×2(2.25GHz)
  • Cortex A55×4(1.8GHz)
Snapdragon 8 Gen 1(4nm)のCPU構成
  • Cortex-X2×1(3GHz)
  • Cortex A710×3(2.5GHz)
  • Cortex A510×4(1.8GHz)
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従来のハイエンド用Snapdragonシリーズは、『超高性能コア×1』『高性能コア×3』『高効率コア×4』といった構成がメイン。

しかしSnapdragon 8 Gen 2では『超高性能コア×1』『高性能コア×4』『高効率コア×3』に変更。高効率コアはコア数を削りつつ、最大周波数を1.8GHzから『2.0GHz』に引き上げ。負荷の重いデータ処理に合わせシフトチェンジが顕著に。

高性能コアを増やしつつ、高効率コアの周波数も引き上げたので、『シングルコア』『マルチコア』の数値がどちらも上昇。AnTuTu Benchmarkのスコア以上に、高負荷時のパフォーマンスは上がっているかもしれません。

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Xiaomi Redmi K60 Proの3DMark(Wild Life)スコアを比較

Redmi K60 Proのゲーム性能

Redmi K60 Proを3DMarkで実測(1回目)

Redmi K60 Proのゲーム性能

Redmi K60 Proを3DMarkで実測(2回目)

Redmi K60 Proのゲーム性能

Redmi K60 Proを3DMarkで実測(3回目)

Redmi K60 Pro Zenfone 9 Zenfone 8 Pixel 6a Motorola edge 30 Pro
Overall score(1回目) Maxed Out 8,775 5,789 6,669 Maxed Out
Overall score(2回目) Maxed Out 8,779 5,787 6,702 Maxed Out
Overall score(3回目) Maxed Out 8,763 5,709 6,517 8,149
Avarage frame rate(1回目) Maxed Out(47fps~103fps) 52.50(33fps~67fps) 34.70(24fps~44fps) 39.90(24fps~54fps) Maxed Out(40fps~74fps)
Avarage frame rate(2回目) Maxed Out(43fps~102fps) 52.60(34fps~68fps) 34.70(24fps~43fps) 40.10(16fps~56fps) Maxed Out(21fps~75fps)
Avarage frame rate(3回目) Maxed Out(37fps~102fps) 52.50(34fps~68fps) 34.20(24fps~43fps) 39.00(27fps~53fps) 48.80(21fps~74fps)
電池の減り(1回目) 79%→78% 73%→73% 69%→68% 62%→62% 57%→56%
電池の減り(2回目) 78%→77% 73%→72% 67%→66% 61%→61% 55%→54%
電池の減り(3回目) 77%→76% 71%→71% 66%→64% 61%→60% 54%→53%
温度変化(1回目) 20度→21度 23度→23度 25度→27度 24度→27度 23度→24度
温度変化(2回目) 22度→25度 23度→25度 27度→29度 26度→28度 25度→25度
温度変化(3回目) 25度→27度 26度→26度 29度→31度 28度→31度 25度→27度
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GPUに特化した『3DMark』のスコアはまさに圧巻。Overall scoreとAvarage frame rateが、3回連続で計測して全て『Maxed Out』。これは初めての経験。それだけRedmi K60 Pro(Snapdragon 8 Gen 2)のゲーム性能が高いという事になります。

フレームレートは1回目が『47fps~103fps』、2回目が『34fps~68fps』、3回目が『37fps~102fps』で推移。最高値は3回とも100fpsを超えています。Zenfone 9と比較しても完全に異次元。

これだけ高いパフォーマンスを出しながら『電池の減り』『発熱』はともに安定。やはりこれはもうスマートフォンというより『ゲーム機』ですね。

ちなみにSnapdragon 8 Gen 2は『リアルタイムレイトレーシング』に対応。より現実に近い『反射』『』『光源』などをリアルタイムに表現出来ます。レイトレーシング時はデータ処理が重くなり、フレームレートの低下がオフトレードに。Snapdragon 8 Gen 2ではどこまで実用的にこの手法を使えるか。

レイトレーシング

Qualcommより

少し前までAndroid端末がiPhoneをゲーム性能で抜くのは難しいかと考えていましたが、Snapdragon 8 Gen 2時点では完全に抜き去った印象。未知の進化が止まりません!

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Xiaomi Redmi K60 Proの主な仕様

Xiaomi Redmi K60 Pro
Soc Snapdragon 8 gen 2(4nm)
容量 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB

  • メモリ:LPDDR5X
  • ストレージ:UFS4.0(128GBモデルのみUFS3.1)
電池 5,000mAh(有線:最大120W急速充電、無線:最大30W急速充電、)
重量 205g
画面
  • サイズ:6.67インチ
  • タイプ:有機EL
  • 解像度:QHD+(1440×3200 ピクセル)
  • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • 輝度:1,400ニト(ピーク)
  • 68億色表示:対応
  • HDR10+:対応
  • DOLBY VISION:対応
  • SGS認証:対応
  • 素材:Corning®️ Gorilla®️ Glass Victus™
カメラ メインカメラ

  • 解像度:5,400万画素
  • イメージセンサー:SONY IMX800
  • センサーサイズ:1/1.49インチ
  • 画素サイズ:1.0 μm、2.0 μm(4-in-1)
  • F値:1.9
  • オートフォーカス:PDAF
  • 手ブレ補正:光学式

超広角カメラ

  • 解像度:800万画素
  • 画角:水平120度
  • F値:2.2
  • センサーサイズ:1/4インチ
  • 画素サイズ:1.12μm

マクロカメラ

  • 解像度:200万画素
  • F値:2.4

フロントカメラ

  • 解像度:1,600万画素
NFC 対応
センサー 近接センサー | 色温度センサー | ジャイロスコープ | 加速度計 | 電子コンパス | IR ブラスタ | 画面内指紋センサー | カラースペクトル
オーディオ ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)
SIM nano SIM×2スロット
OS MIUI 14(android 13)

Xiaomi Redmi K60 Proにお勧めなSIM

  • 5G:NSA + SA をサポート
  • 5G:1、3、5、8、28、38、41、77、78
  • 4G:1、3、4、5、8、18、19、26、34、38、39、40、41、42
  • 3G:HSDPA 800 / 850 / 900 / 1700(AWS) / 2100CDMA2000 1x
  • 2G:GSM 850 / 900 / 1800 / 1900 – SIM 1 & SIM 2CDMA800

docomoの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(×)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM

Softbankの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(×)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM

auの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM

楽天モバイルの周波数帯対応状況

  • 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM

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