コミコミプラン+が早期終了のUQモバイル。『Ponta』『エンタメ』『衛星』を盛り込んだ新プラン投入は吉と出るか
2025年5月7日、『KDDI』『沖縄セルラー』はUQモバイルの新料金プラン『コミコミプランバリュー』『トクトクプラン2』をリリースしました。サービスの提供開始は2025年6月3日から。
上位プランとなる『コミコミプランバリュー』には『Pontaパス』『サブスクぷらすポイント』といったサービスが含まれ、さらに『au Starlink Direct』の割引が受けられて月額料金『3,828円(税込)』。
UQモバイルは2024年11月12日に『コミコミプラン+』をスタートしたばかり。同プランの新規受付は2025年6月2日に終了となり、あまりに提供時期が短いので『迷走気味』と感じてしまう人もいるのでは
実際はどうなのか。『コミコミプラン+』『コミコミプランバリュー』の主なサービス内容を比較してみました。
UQモバイル『コミコミプラン+』『コミコミプランバリュー』の主なサービス内容(2025年5月13日時点)
プラン名 | コミコミプラン+ | コミコミプランバリュー |
月額基本料金 | 3,278円(税込) | 3,828円(税込) |
月間データ容量 | 30GB | 35GB |
超過後の通信速度 | 50GBまで最大1Mbps、50GBを超えると最大128kbps | 50GBまで最大1Mbps、50GBを超えると最大128kbps |
データ繰り越し | 対応 | 対応 |
通信回線 | au | au |
通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
5分かけ放題(国内) | – | – |
10分かけ放題(国内) | 無料 | 無料 |
24時間かけ放題(国内) | 1,100円(税込) | 1,100円(税込) |
通話方式 | VoLTE | VoLTE |
かけ放題超過後の通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
着信転送サービス | 無料 | 無料 |
割込通話サービス | 無料 | 無料 |
留守番電話サービス | 無料 | 無料 |
データ追加 | 1GB:1,100円、3GB:3,300円、5GB:5,500円 | 1GB:1,100円、3GB:3,300円、5GB:5,500円 |
テザリング | 対応 | 対応 |
店頭サポート | 有料 | 有料 |
割引 | 対象外 | 対象外 |
特典 | – | Pontaパス、サブスクぷらすポイント |
au Starlink Direct(衛星通信) | 1,650円/月 | 申し込み当月から6カ月間無料(以降550円/月) |
契約事務手数料 | 3,850円 | 3,850円 |
支払いに対応するポイント | – | – |
※詳しくは公式サイトで内容をご確認ください。
コミコミプランバリューで改悪されたサービス内容
- 月額基本料金が3,278円から3,828円へと550円値上げ
コミコミプランバリューで追加されたサービス内容
- 月間データ容量5GB増量
- 特典にPontaパス、サブスクぷらすポイントを追加
- au Starlink Directが申し込み当月から6カ月間無料(以降550円/月)
コミコミプラン+から月額基本料金を『550円』値上げして、『月間データ容量5GB』『Pontaパス』『サブスクぷらすポイント』『au Starlink Directの割引』を追加したのがコミコミプランバリューという新料金プランです。
では、『Pontaパス』『サブスクぷらすポイント』は一体どういったサービスなのでしょうか。まずはPontaパスからその内容を確認していきます。
『お得』『エンタメ』『あんしん』がセットになったPontaパス
Pontaパスは『おトクにハッピー』『エンタメとハッピー』『あんしんでハッピー』を掲げるサブスクリプションサービス。月額548円(税込)支払えば、UQモバイル(au)ユーザー以外も利用可能です。
おトクにハッピーは『ローソンで使えるクーポンを週替りで毎週もらえる』『ローソンで200円ごとに2%ポイント還元(au PAYコード支払い)』『対象のPonta提携社で200円ごとに1%ポイント還元(au PAYコード支払い)』といった内容。
キャンペーンにエントリーの上、au Payの利用回数に応じて『ステップアップ特典』も付与。還元上限が『150ポイント/回』『500ポイント/月』など少なめなことや、対象店舗が限定的な部分はネックか。
エンタメとハッピーは『電子書籍読み放題(毎日80誌以上)』『映像見放題(TELASAの一部作品追加料金なし)』『音楽聴き放題(1万以上のプレイリスト)』。
エンタメ系のサブスクリプションは、提供内容が『自分の好みに合っているか』が一番重要です。ざっと確認してみましたが、NetflixやAmazon Music Unlimitedユーザーは『物足りなさ』を感じそうなラインナップ(追加料金無しで使えるのは十分メリット)。
あんしんでハッピーは『ウィルスバスター for au/ウィルスブロック』『au Wi-Fiアクセス』『迷惑メッセージ・電話ブロック』『安心ナビ』などのセット。
au/UQ (オンライン含む) ショップで回線に紐づけ購入した『スマートフォン』『タブレット』であれば、Pontaパス加入後エントリーの上事前登録することで、故障紛失サポートに未加入の場合でも最大『10,000円/1回』の保険金が支払われます(詳細はこちら)。
『動画』『音楽』『AI』まで様々な人気サービスをお得に利用出来るサブスクぷらすポイント
サブスクぷらすポイントは、UQモバイルから申し込みを行った対象サービスに対して下記の通りPontaポイントを付与。
対象サービス名 | 月額料金(税込) | Pontaポイント還元率(2025年6月3日からポイント還元率アップ) | 付与されるポイント | 実質月額料金(還元率アップ後) |
Netflix(広告つきスタンダード) | 890円 | 15%→20% | 162ポイント | 728円 |
Apple Music | 1,080円 | 10%→20% | 197ポイント | 883円 |
YouTube Premium | 1,280円 | 10%→20% | 233ポイント | 1,047円 |
TELASA | 990円 | 15%→20% | 180ポイント | 810円 |
Google One (ベーシック/プレミアム/AI プレミアム)※2025年夏以降 | 290円(ベーシック)、1,450円(プレミアム)、2,900円→キャンペーン(終了日未定)価格:1,760円(AIプレミアム) | 20% | 320ポイント(AIプレミアム) | 1,440円(AIプレミアム) |

ahamo(ドコモ)のユーザーが対象となる『爆アゲ セレクション』に近いイメージ。2025年6月3日からは、最大還元率が『20%』へとアップします。2025年夏以降にはGoogle Oneが対象サービスに追加予定。

KDDIより

Pontaパス(エンタメ)のサービス内容に物足りなさを感じても、『お得』に動画・音楽配信サービスを追加出来るのは嬉しいポイント。現在利用中のサービスが『サブスクぷらす』に含まれるのであれば検討の余地あり。

ただし『動画』『音楽』を『高解像度』で再生すると膨大なデータ通信量が発生。Apple Musicは『ハイレゾロスレス音源』を配信。Netflix、YouTube Premium、TELASAは『フルHD〜4K』でコンテンツの視聴が可能です。

たとえポイント還元を受けられるとしても、スマートフォンに限定した利用は『勿体ないな』と感じます。
また付与されるのが楽天ポイントやPayPayポイントと比較して用途が限定される『Pontaポイント』なので、『使える店舗』が生活圏にあるかを予め調べておいた方が良いかも。
『山頂』『海』からメッセージを送れるau Starlink Direct(衛星通信)
2025年4月10日から提供を開始した『au Starlink Direct』。スペースXが開発した低軌道の『Starlink衛星』とスマートフォンが直接接続出来るサービスです。

衛星通信のメリットは、『海』『山頂』といったこれまで電波が届かなかった場所で通信(テキストメッセージの送受信など)が可能になること。災害で地上の基地局が使えなくなった時に居場所を共有出来るのも大きなメリット(対応機種の確認はこちらから)。
もっとも、日常生活において『auの電波が入らない』ということはほぼ無いはず。衛星通信にどこまで価値を見いだせるかは『人それぞれ』となりそうです。
Ponta経済圏の活性化に寄与出来るか
競合となる楽天モバイルの『楽天経済圏』、ワイモバイルの『PayPay経済圏』と比較して、存在感が薄いUQモバイルの『Ponta経済圏』。
Pontaポイントの流通を増やして『経済圏活性化』という目論見は理解出来るのですが、『au PAY マーケット』がもう少し盛り上がらないことには『相乗効果』を生み出しづらそう。UQモバイルを絡めた今後の動きに注目です。