スマートフォンの性能を決めるのは『Soc』です。グローバルメーカーのXiaomi(シャオミ)は、日本国内でも様々なSocを搭載する端末を展開。中でも上位に位置するのが『Mi 11 Lite 5G』『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』の3モデル。
スマートフォンのトータル性能を知るには、AnTuTu Benchmarkのスコアを参考にするのが適当。『Mi 11 Lite 5G』『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』のAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.9.3で実測)は以下の通り。
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | Xiaomi 11T | Xiaomi 11T Pro | |
Soc | Snapdragon 780G 5G | Dimensity 1200-Ultra | Snapdragon 888 |
CPU | 157906 | 154906 | 203395 |
GPU | 165789 | 241044 | 302569 |
MEM | 79239 | 105908 | 127377 |
UX | 122046 | 128715 | 157526 |
Total | 524980 | 630573 | 790861 |
スマートフォンの脳として演算処理を行う『CPU』のスコアを見ると、Mi 11 Lite 5G、Xiaomi 11Tが横並び。動作速度を示すUXスコアにも大きな差はありません。実際の操作感も快適。1億800万画素カメラや67W充電に拘りが無く、日常的な使い方がメインであればMi 11 Lite 5Gで正直十分です。
Xiaomi 11T Proは2モデルよりさらにCPUスコアが高く、20万の大台超え。サクサクした動作である事はいう間でも無いですが、Mi 11 Lite 5G、Xiaomi 11Tから劇的に体感速度が変わるかと言われれば微妙なところ。
もっとも、Xiaomi 11T ProはCPU性能以外にもカメラ画質に優れていたり、唯一『Harman Kardon』監修のスピーカーを採用、充電速度も『120W』に対応するなど、最上位モデルならではの特徴が多数。他メーカーのハイエンドと比較しても、コスパで突き抜けているのは間違いなし。
投稿が見つかりません。ミッドレンジとハイエンドの明確な違いは、CPUではなくゲームプレイに最も大きな影響を与える『GPU』性能です。ミッドレンジでは動作がカクつく3Dゲームでも、ハイエンドでは安定。ミッドレンジのCPU性能がハイエンドに肉薄した昨今において、ハイエンドを選ぶ一番の理由は『ゲーム環境』という事になります。
GPUスコアはMi 11 Lite 5Gが『165789』、Xiaomi 11Tが『241044』、そしてXiaomi 11T ProはMi 11 Lite 5Gの2倍近い『302569』を記録。通常GPU性能は『3DMark』で測定しますが、今回は負荷の重いゲームとして有名な『原神(ゲンシン)』を3モデルで実際にプレイして違いを検証する事に。
原神は端末の性能に合わせてを様々なカスタマイズが可能。グラフィックスの『画質』から『最低』『低』『中』『高』『最高』のいずれかを選び、さらに調整したい場合は『カスタム』項目に変更を加えます。
推奨される画質は、Mi 11 Lite 5Gが『低』、Xiaomi 11TとXiaomi 11T Proは『中』です。ハイエンドでも推奨は『中』。この時点でとてつもなく重いゲームである事が分かります。その他詳細は以下の通り。
Mi 11 Lite 5G | Xiaomi 11T | Xiaomi 11T Pro | |
画質 | 低(デフォルト) | 中(デフォルト) | 中(デフォルト) |
レンダリング精度 | 低 | 中 | 中 |
シャドウ品質 | 中 | 中 | 中 |
視覚効果 | 低 | 中 | 中 |
SFX品質 | 低 | 低 | 低 |
シーン細部 | 低 | 中 | 中 |
フレームレート | 30 | 30 | 30 |
モーションブラー | OFF | 低 | 低 |
Bloom | ON | ON | ON |
アンチエイリアス | TAA | TAA | TAA |
人群れの密度 | 高 | 高 | 高 |
マルチプレイ時、チームメイトのSFX | ON | ON | ON |
カスタムの中で代表的な項目が『レンダリング精度』と『フレームレート』。レンダリング精度を高くするとグラフィックが高精細になり、フレームレートを上げると動作が滑らかに。ただしどちらも高い処理能力を必要とするので、設定を上げると『デバイス負荷』がXiaomi 11T、Xiaomi 11T Proでもレッドゾーンを超えてしまいます。
3モデルのレンダリング精度を『高』、フレームレートを『60』に設定した状態で、実際に原神をプレイした動画がコチラ。スマートフォンの画面サイズだと違いが分かりづらいので、パソコンなど大きめな画面で見る事推奨(4K解像度)。
Mi 11 Lite 5Gはレンダリングがやや粗く、敵が増えると動作が重たくなりがち。これがミッドレンジとハイエンドの『壁』ですね。しかしMIUI 13になり以前よりカクつきが改善された印象。
Xiaomi 11Tではキャラクターの動きが目にみえて軽快に。ここまでくると3Dゲーム実用レベルと言えます。ただしレンダリングに関してはあと一歩といったところ。
キャラクターの軽快な動きと高精細なレンダリングを兼ね備えているのが、Snapdragon 888を搭載する最上位モデルのXiaomi 11T Pro。GPUスコア30万超えの実力を遺憾なく発揮。
負荷の重いゲームをしないならMi 11 Lite 5G、動作の快適さで満足出来るならXiaomi 11T、高精細なグラフィックまで求めるならXiaomi 11T Proと3段階に分かれた今回の検証結果。スマートフォンをゲーム性能で選びたい人は参考になさって下さい。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの主な仕様
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | |
---|---|
Soc | Snapdragon 780G(5nm)
|
容量 | 6GB/128GB
|
電池 | 4,250mAh(最大33W急速充電) |
重量 | 159g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
おサイフケータイ | 対応 |
防水防塵 | IP53 |
オーディオ | デュアルスピーカー |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI13(Android 12) |
Xiaomi 11Tの主な仕様
Xiaomi 11T | |
---|---|
Soc | Dimensity 1200 Ultra(6nm) |
容量 | 8GB/128GB
|
電池 | 5,000mAh(最大67W急速充電) |
重量 | 203g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 13、android 12 |
Xiaomi 11T Proの主な仕様
Xiaomi 11T Pro | |
---|---|
Soc | Snapdragon 888(5nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 204g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 13、android 12 |
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの対応周波数帯に関する情報
- 5G NR:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66
- LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- LTE TDD:38/40/41
- 3G WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
- 2G GSM:2/3/5/8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
Xiaomi 11Tにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
Xiaomi 11T Proにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)