Xiaomi 11T Proの後継モデルとなる『Xiaomi 12T Pro』は、Socに『Snapdragon 8+ Gen 1』を搭載して処理能力が大幅にアップ。先日行ったゲーム性能の検証においては、Xiaomi 11T Proからの確かな進化を垣間見ることが出来ました。
もちろん、アップデートが施されているのは処理能力の部分だけではありません。カメラ画質に影響を与える『イメージセンサー』が1/1.52インチから『1/1.22インチ』に拡大(メインカメラ)。イメージセンサーサイズが拡大するメリットは、『光の取得量増加によるダイナミックレンジの拡大』『低照度・高解像度撮影時の画質向上』など。
さらにメインカメラの開放絞り値がF1.75から『F1.69』に。F値の小さいレンズは大口径化し、その分光を多く取り込めるのが特徴。また、被写界深度が浅くなり背景ボケが大きくなります。
Xiaomi 11T Proでは電子式だった手ぶれ補正を『光学式』に切り替えたのもサプライズの一つ。写真に加え、動画撮影時にもブレの少ないクリアな画質を期待出来ます。
前モデルから数々の物理的な進化を遂げているXiaomi 12T Proのメインカメラ。画質はそれを証明してくれるのか?まずはXiaomi 11T Proとの撮り比べから。
イメージセンサーサイズの小さいカメラで暗い場所を明るく撮るには、基本的に『シャッタースピードを遅くする』『ISOを上げる』といった作業が必要になります。オートの場合はこれらを端末が自動的に設定。
シャッタースピードを遅くすると『手ブレ』や『白とび』の原因に。ISOは上げすぎると『ノイズ』が大量に発生。どちらも画質を著しく低下させる主な原因です。
上画像の場合、Xiaomi 11T Proは光源の白い部分が広がっているのに対し、Xiaomi 12T Proではそれがかなり抑えられています。感度を上げず、シャッタースピードを遅くせずに十分な光量を得られているという事ですね。
こちらの画像は、奥にある紫の花を黒つぶれさせずに描写するのが難しそう。Xiaomi 11T Proはシャッタースピードが『1/556』で若干露出オーバー気味。Xiaomi 12T Proは『1/1429』で目立った黒つぶれもなく適正露出を維持しています。
もっともこれは極端な作例で、Xiaomi 11T Proのカメラ性能が特段低いというわけではありません。Xiaomi 12T Proの方が、より幅広いシーンにおいて高画質を得られるようになったという事ですね。
光の量が十分な場所であれば、低スペックなカメラを搭載したスマートフォンでもそれなりの画質を得られます。しかし『日陰』『夕暮れ』などでは光が足りず、生っぽい質感を保てなくなります。Xiaomi 12T Proはどうでしょうか。
日陰で白い花を白飛びさせずに質感まで残すには、撮影能力の高いカメラが必要になります。私が見る限り白飛びは最小限に抑えられ、花びらのしっとりとした質感もちゃんと残ってますね。
イメージセンサーの小さいスマートフォンカメラは、ダイナミックレンジが狭いのでこの画質を得られない。ハイエンドの所有欲が満たされる瞬間です。
低照度は画質が劣化しやすいので、当然デジタルズームにも不向き。Xiaomi 12T Proは『日陰&デジタルズーム2倍』という二重に難易度の高いシーンでもこのクオリティ。ISOを上げていないのでノイズも少なくクリアです。
影と光が入り混じった被写体も、カメラの性能差がモロに出ます。ダイナミックレンジとは『明るさ』『暗さ』を表現出来る幅のこと。幅の広さはイメージセンサーのサイズに比例。ダイナミックレンジが広がるほど、実際に目で見えている景色へと近づきます。
明暗差が広い被写体を低スペックなカメラで撮影すると、『実際に目で見えている景色』とはかけ離れた仕上がりに。Xiaomi 12T Proのメインカメラは『光』と『影』をどちらも精細に描写。撮っていて気持ちが良いです。
写真の『上手』『下手』は撮り手によって決まりますが、『リアリティ』はカメラ性能が左右。日常的に持ち歩くスマートフォンで、手軽にリアリティを追求出来るのはとても大きなメリット。
ファインダーの役割を果たすXiaomi 12T Proのディスプレイは、『12bit(68億色)』対応の高解像度(2712×1220ピクセル)有機EL。撮ってすぐに、その場でリアリティのあるスライドショーを楽しめるのもXiaomi 12T Proの強み。
『109,800円(税込)』という希望小売価格を『高い』と思っていましたが、検証を進めるほどその感覚が減退。ゲームに加えてカメラ性能もこれだけ高いので、ヘビーユーザーほどコストパフォーマンスは上がります。
Xiaomi 12T Proは『24ヵ月無料バッテリー交換(1回限り)』に対応してるので、電池の劣化を気にする必要はなし。楽天市場店や格安SIMが行っているキャンペーンをうまく活用し、早めにゲットしてとことん使い込みましょう!
※WEBに掲載しているXiaomi 12T Pro撮影画像はHEIF(.HEIC)からJPEGに変換し、圧縮率を上げています。変換前の画像はコチラをご覧ください。
Xiaomi 12T Pro(日本版)に関するセール情報
Xiaomi 12T Pro(日本版)を購入すべきポイント
- 最大出力120Wの神ジューデンに対応(充電器は同梱)。わずか19分で5,000mAhの大容量電池を安全(42の安全機能と9個の温度センサー搭載)に素早くフル充電
- スマートフォン用のバッテリーは通常約500回の充電サイクルを終えると約80%に最大容量が低下。Xiaomi 12T Proが搭載しているバッテリーは約800回の充電サイクルまで80%の最大容量を維持
- 24ヶ月無料バッテリー交換(1回限り)サービス対応(水没や破損などユーザーに過失がある場合は有償)
- Socには4nmプロセスを採用したQualcomm社のSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。前世代(Snapdragon 8 Gen 1)と比較してCPUパフォーマンス+16.7%、効率性+33%、さらにGPUパフォーマンス+11%、効率性+33%向上
- 3,725m㎡の大型ベイパーチャンバー(高性能放熱板)を採用。合計30,000m㎡の放熱素材により高いパフォーマンス、速い充電速度を維持
- 1/1.22インチサイズの大型イメージセンサーを搭載し、統合時の画素サイズは2.56 μmまで拡大。物理的な光の取得量増加
- Xiaomi史上最高となる2億画素の超高解像度をサポート。解像度は2億画素、5千万画素、1,250万画素の3種類から選択可能
- F値1.69の明るいレンズを採用
- 手ブレ補正を電子式から光学式にアップデート。夜景や動画撮影時の揺れを物理的にサポート
- フレーム単位でトーンマッピングが可能なHDR10+(10bit)による動画撮影に対応
- 独自撮影機能Xiaomi Pro Cutが最大5パターンの構図を自動生成。写真を撮るのが苦手な人をばっちりサポート
- JPEGの約半分の容量で同等の高画質を維持するHEIF(High Efficiency Image File Format)フォーマット対応
- 広角カメラ、超広角カメラ、マクロカメラといった3眼仕様
- 687億色以上の表示が可能な6.7インチの大型有機ELディスプレイ。フルHD+を超える2K(2712×1220ピクセル)解像度に進化
- 圧倒的なダイナミックレンジの広さで臨場感たっぷりな描写を可能とするDolby Vision、HDR10+コンテンツの表示に対応
- ゲーミングスマートフォンと同等の最大120Hzのリフレッシュレート、最大480Hzのタッチサンプリングレートに対応
- 表示するコンテンツ内容に合わせてリフレッシュレートを自動調整するAdaptiveSync対応。消費電力を効率化
- FeliCa対応でおサイフケータイやGoogle Payが使える
- 高い音響技術を持つHarman Kardonの監修を受けたDolby Atmos対応デュアルスピーカー
- 2026年8月までセキュリティアップデートを取得。長期間安心して使える
- 顔認証、指紋認証両対応でマスク着用時もロックを素早く解除
- 高速通信5Gネットワーク&Wi-Fi 6対応
- 物理的なnanoSIMに加えて開通まで時間がかからないeSIMをサポート
Xiaomi 12T Pro(日本版)の主な仕様
Xiaomi 12T Pro | |
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Soc | Snapdragon 8+ Gen 1(4nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 205g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
Wi-Fi | Wi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、802.11a/b/g |
センサー | 近接センサー、360度周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、IRブラスター、フリッカーセンサー、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | デュアルSIM(nano SIM+eSIM) |
OS | MIUI 14(android 13) |
Xiaomi 12T Pro(日本版)にお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78/n75
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42/48
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)