Xiaomi 12T Proが日本市場で発売されてから1ヶ月が経過(2023年1月16日時点)。日本版を購入するか、グローバル版を購入するかで散々悩み、今回は結局グローバル版を購入。
これまでグローバル版、日本版をどちらも使って、ベンチマークやカメラ画質に差が出る事はありませんでした。よって検証目的であれば、グローバル版で問題ないだろうという判断です(総務省の技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に届け出済み【01-20230116-03-889049】)。
折角なので、今回はXiaomi 12T Proのグローバル版を購入する『メリット』『デメリット』を紹介したいと思います。
Xiaomi 12T Proグローバル版を購入するメリット
高容量モデルを安く買えてシルバーカラーを選べる
日本で発売されているXiaomi 12T Proは『ブルー』『ブラック』の2色展開。2023年1月16日時点でオープンマーケット版は『8GB/128GB』。ストレージ容量が大きい『8GB/256GB』は通信キャリアSoftBankのみの取り扱いです。
2023年も『コスト高』『円安』の影響は続き、オープンマーケット版は希望小売価格が『109,800円(税込)』、SoftBank版は『143,280円(税込)』とiPhone並みの高額設定。
対してグローバル版はと言えば、Aliexpressで8GB/256GBが『7万円台~』。日本では未発売の『シルバー』『12GB/256GBモデル』を選ぶ事も出来ます。割安感で言えば、グローバル版が日本版を圧倒していると言えるでしょう。
物理SIMカード×2、物理SIMカード+eSIMをどちらも設定出来る
日本版の場合は『物理SIM(nano)×1』『eSIM』といった構成。物理的なSIMカードは1枚しか使えません。グローバル版はSIMカードスロットが2つ用意されており、『物理SIM(nano)×2』『物理SIM(nano)×1+eSIM』の2通りから組み合わせを選ぶ事が出来ます。デュアルSIMユーザーとしては、こちらの方が扱いやすい仕様。
Xiaomi 12T Proグローバル版を購入するデメリット
充電器がEUプラグ。変換アダプタ必須で見た目が不格好
グローバル版に同梱されている充電器は『EUプラグ』。日本のコンセントで使用するには『変換アダプタ』が必要となります。EUプラグはプラグ部分のサイズが大きく、かつ変換アダプタを装着すると見た目がとても不格好。せっかく高性能充電器(120W出力)ですが、持ち運びには不向き。
技適マークを取得していない
日本国内で発売されている無線機器は『電波法令で定めている技術基準に適合している無線機』である事を示すために『技適マーク』を取得しています。技適マークの無い機器で違法な通信を行うと『電波法違反』に。
『Mi Note 10』『Mi Note 10 Lite』『Xiaomi 11T』『Redmi Pad』はグローバル版でも技適マークあり。アップデートで追加されるパターンも。
Xiaomi 12T Proのグローバル版は取得なし。日本版がFeliCaを採用しているので、アップデートで追加される事もないでしょう。グローバル版は検証を行う際も『総務省(技適未取得機器を用いた実験等の特例制度)』への届け出が必要。色々と面倒です。
補償を受けるのが極めて難しい。バッテリー無償交換も非対応
購入後Xiaomi 12T Proに万が一不具合が出た場合、やりとりをするのはXiaomi Japanではなく当然購入した店舗です。どういった状況なのかを英語で分かりやすく説明しなければなりません。
運良く内容を理解されたとしても、『海外に発送する』という次のハードルが発生。結局途中で面倒になり諦めてしまう場合が殆どかと。
日本版は購入証明さえしっかり残しておけば、不具合が発生しても『1年間』は規定に基づいたメーカー保証を受ける事が出来ます。
さらにXiaomi 12T Proには『新規購入から24ヶ月間バッテリー無償交換(1度のみ)』という独自サービスが付帯。2年近く使って電池を新品に変えてもらえるというのはとても大きなメリット。
おサイフケータイが使えない
日本版はFeliCaを採用しているので『おサイフケータイ』を使う事が出来ます。『モバイルSuica』『モバイルPASMO』利用中の人にとってFeliCaは必須。『価格が安いから』という理由で日常的に利用しているサービスを犠牲にすると、あとから後悔する確率が高いです。
配送から到着までに大体時間がかかる。端末代とは別に関税の支払いが発生するケースも
私の経験を辿ると、Aliexpressは在庫を持たずに販売している店舗が珍しくありません。極端に安いところから買うと『1ヶ月待ち』はザラ(FedExなど有料高速配送サービスも用意されてはいる)。全く発送されずにトラブルに発展したケースも。
また、海外からの輸入で気をつけなければならないのが『関税』です。AliexpressやBanggoodからの購入では、今のところ別途の請求はありません。ただし『EXPANSYS』『Qoo10』からスマートフォンを買った時には、製品到着後1台につき2~3千円の支払いが発生。本当に安く買えているかは、実際に届くまで分かりません。
Xiaomi 12T Pro(日本版)を安く購入するにはどうすれば良いのか?
結論として日本版とグローバル版どちらがお勧めなのかと言えば『日本版』です。『2億画素』で撮りたい人は、高容量を魅力的に感じるはず。通信キャリア版の敷居が高いと思ったら、サブ端末があればそれをワイヤレスストレージ化して、オープンマーケット版を購入すれば問題なし。
投稿が見つかりません。『価格差』はどうしても気になりますが、IIJmioやOCNモバイルONEといった格安SIMのキャンペーンを使用すれば、グローバル版と同等に。私はどちらの回線も契約済みなので、残念ながらこの手を使えませんでした。
Xiaomi 12T Pro(日本版)を購入すべきポイント
- 最大出力120Wの神ジューデンに対応(充電器は同梱)。わずか19分で5,000mAhの大容量電池を安全(42の安全機能と9個の温度センサー搭載)に素早くフル充電
- スマートフォン用のバッテリーは通常約500回の充電サイクルを終えると約80%に最大容量が低下。Xiaomi 12T Proが搭載しているバッテリーは約800回の充電サイクルまで80%の最大容量を維持
- 24ヶ月無料バッテリー交換(1回限り)サービス対応(水没や破損などユーザーに過失がある場合は有償)
- Socには4nmプロセスを採用したQualcomm社のSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。前世代(Snapdragon 8 Gen 1)と比較してCPUパフォーマンス+16.7%、効率性+33%、さらにGPUパフォーマンス+11%、効率性+33%向上
- 3,725m㎡の大型ベイパーチャンバー(高性能放熱板)を採用。合計30,000m㎡の放熱素材により高いパフォーマンス、速い充電速度を維持
- 1/1.22インチサイズの大型イメージセンサーを搭載し、統合時の画素サイズは2.56 μmまで拡大。物理的な光の取得量増加
- Xiaomi史上最高となる2億画素の超高解像度をサポート。解像度は2億画素、5千万画素、1,250万画素の3種類から選択可能
- F値1.69の明るいレンズを採用
- 手ブレ補正を電子式から光学式にアップデート。夜景や動画撮影時の揺れを物理的にサポート
- フレーム単位でトーンマッピングが可能なHDR10+(10bit)による動画撮影に対応
- 独自撮影機能Xiaomi Pro Cutが最大5パターンの構図を自動生成。写真を撮るのが苦手な人をばっちりサポート
- JPEGの約半分の容量で同等の高画質を維持するHEIF(High Efficiency Image File Format)フォーマット対応
- 広角カメラ、超広角カメラ、マクロカメラといった3眼仕様
- 687億色以上の表示が可能な6.7インチの大型有機ELディスプレイ。フルHD+を超える2K(2712×1220ピクセル)解像度に進化
- 圧倒的なダイナミックレンジの広さで臨場感たっぷりな描写を可能とするDolby Vision、HDR10+コンテンツの表示に対応
- ゲーミングスマートフォンと同等の最大120Hzのリフレッシュレート、最大480Hzのタッチサンプリングレートに対応
- 表示するコンテンツ内容に合わせてリフレッシュレートを自動調整するAdaptiveSync対応。消費電力を効率化
- FeliCa対応でおサイフケータイやGoogle Payが使える
- 高い音響技術を持つHarman Kardonの監修を受けたDolby Atmos対応デュアルスピーカー
- 2026年8月までセキュリティアップデートを取得。長期間安心して使える
- 顔認証、指紋認証両対応でマスク着用時もロックを素早く解除
- 高速通信5Gネットワーク&Wi-Fi 6対応
- 物理的なnanoSIMに加えて開通まで時間がかからないeSIMをサポート
Xiaomi 12T Pro(日本版)の主な仕様
Xiaomi 12T Pro | |
---|---|
Soc | Snapdragon 8+ Gen 1(4nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 205g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
Wi-Fi | Wi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、802.11a/b/g |
センサー | 近接センサー、360度周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、IRブラスター、フリッカーセンサー、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | デュアルSIM(nano SIM+eSIM) |
OS | MIUI 14(android 13) |
Xiaomi 12T Pro(日本版)にお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78/n75
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42/48
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)