
この記事に書いてある内容一覧
- 【Xiaomi 15Tの電池もち】は『普通』の部類
- YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
- 屋外など高輝度環境で長時間利用する際には注意。電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
- 【Xiaomi 15Tの充電】1時間あれば100%!67W出力の高性能充電器も付属
- Xiaomi 15Tを付属のAC充電器で約10分間充電した結果
- Xiaomi 15Tをモバイルバッテリー(Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh)で約10分間充電した結果
- 充電しながら3Dゲームをプレイするなら『低速充電(GAME TURBO内)』をONにしよう
- 【Xiaomi 15Tのリアカメラ】下位モデルだけどしっかり『Leica』してる。お値段を超えた『3眼』の豊かな描写力
- Xiaomi 15Tの主なリアカメラ仕様
- デバイス内でRAW現像もこなす充実した画像編集機能
- 上下から素早く呼び出せる直感的な撮影メニュー
- 地域を『日本以外』に設定するとシャッター音をOFFに出来る
- 【写真作例】Xiaomi 15Tの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ46mm望遠カメラ』画質比較
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ15mm超広角カメラで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ23mmメインカメラで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ46mm望遠カメラで撮影
- 【写真作例・評価】ライカ46mm望遠カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ15mm超広角カメラ/23mmメインカメラ/46mm望遠カメラでモノクロ撮影(Leicaモノクロフィルター)
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのポートレートモードで撮影
- 【写真作例・評価】Xiaomi 15Tの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ46mm望遠カメラ』で撮影した夜景
- 【動画作例・評価】Xiaomi 15Tのカメラで撮影
- 【Xiaomi 15Tのフロントカメラ】画質と表現力が高水準。WEB会議用途ではノイズ低減もサポート
- トーンやホワイトバランスが安定。ディテールよりクリーンさを重視した画質
- Google MeetやZoomではまわりの『ザワザワ音』を低減。同時通訳は安定性がイマイチ
- 【Xiaomi 15Tのベンチマーク】『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ
- 【実測】Xiaomi 15TのAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
- 【実測】Xiaomi 15Tに価格や性能が近いスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
- 【実測】Xiaomi 15TのGeekbench6(CPU)スコア
- 【実測】Xiaomi 15Tの3DMark Wild Life Stress Testスコア
- 【Xiaomi 15Tのデザイン】シンプルだけど高級感を残したフラットデザイン。ディスプレイから背面にかけての『一体感』が秀逸
- Xiaomi 15Tに近い画面サイズの端末重量
- 【Xiaomi 15Tの画面】94.5%の画面占有率を持つ6.83インチ有機ELディスプレイ。12bitの色深度が広い表示領域にきめ細やかさをプラス
- Xiaomi 15Tディスプレイガラスは『Gorilla Glass 7i』
- 『自動明るさ調整』をONにすると直射日光下での視認性が向上
- 上位モデルと同じ1.5mmの超狭ベゼル採用。圧倒的な没入感で映画からLeicaカメラで撮った作品まで幅広く奥深く楽しめる
- ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
- ブルーライトを制御する読書モードは『周期』『時間』『色温度』『テクスチャ』など細かい設定が可能
- 【Xiaomi 15Tの指紋認証】上位モデルと同様にスムーズな認証速度
- 指紋認証を比較(上からXiaomi 14T Pro、Xiaomi 15T)
- 低コストでロック解除をスムーズに?さすがの開発力
- 【Xiaomi 15Tのスピーカー】迫力と音量に重点を置いたチューニング。低音域と中低域の土台が安定
- 【Xiaomi 15TのBluetooth】低いビットレートで高音質を実現する『LC3』。裏技設定で接続可能に
- 【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける。低遅延にも対応
- 【Xiaomi 15Tのタッチ決済】おサイフケータイ非対応のXiaomi 15TでGoogleウォレットや楽天カードタッチ決済を使う方法
- 楽天カードタッチ決済を設定
- Googleウォレットを設定
- 【Xiaomi 15Tの保存領域拡張】外部ストレージにYouTube、アマプラ、Netflixなどのコンテンツを保存出来る
- 【Xiaomi 15Tのジェスチャー】デジタルアシスタント、カメラアプリ、レコーダーの起動を素早く行える
- デジタルアシスタントを変更する方法
- 【Xiaomi 15Tで使えるデュアルアプリ&アプリロック】プライベートと仕事の使い分けを効率的かつ安全に
- 【Xiaomi 15Tで使えるAI】文章から画像まで自由かつ効率的に『生成』『拡張』『削除』出来る
- AIライティング
- AI画像拡張
- AI消しゴム
- 【Xiaomi 15Tで使えるマルチデバイス連係】アプリ表示/操作、ネットワーク接続、発着信などをタブレット側で行える
- 【Xiaomi 15Tの通話機能】標準通話アプリ使用時はノイズ低減が効果的に作用(動画あり)
- 【Xiaomi 15Tで使えるオフラインコミュニケーション】モバイル・Wi-Fiネットワークが届かない場所でも音声通話が可能(動画あり)
- 【Xiaomi 15Tの付属ケース】オマケと感じさせないクオリティ。ボタンの押しやすさも向上
- Xiaomi 15Tで楽天モバイルを使えるか
- Xiaomi 15Tの日本発売日
- Xiaomi 15Tの日本販売価格
- Xiaomi 15Tのアップデート保証期間
- Xiaomi 15Tの同梱品
- 【Xiaomi 15Tのスペック】主な仕様
- Xiaomi 15Tにお勧めなSIM
- 実際に使った上で感じたXiaomi 15Tのメリットとデメリット
- Xiaomi 15Tに関するQ&A
- 関連リンク
先にレビューを行ったXiaomi 15T Proの、弟分的な存在となるXiaomi 15T。6万円台という購入しやすい価格帯ながら、『23mmメインカメラ』『46mm望遠カメラ』『15mm超広角カメラ』といった『3つのLeica(ライカ)』カメラシステムを搭載。
同シリーズの日本モデルが『Leica』を採用したのは1世代前のモデル(14Tシリーズ)から。Xiaomi 15Tでは『Leica Vibrant Look』『Leica Authentic Look』といった2種類の写真スタイルを適用可能です。
下位モデルなので世界観が薄れているのではと少し心配でしたが、実際に昼から夜にかけて様々なシーンを撮影してみると、『Leicaだ!』という描写を連発。『予算を抑えつつLeicaカメラを使いたい』という人にはうってつけな端末だと感じました。
Xiaomi 15Tは電池を『5,500mAh』に増量。さらに『Xiaomi Surgeバッテリー管理システム』を導入することで電池もちが改善。最大『67W』の超急速充電(充電器付属)は充電をストレスと感じさせません。
上位モデルと同様に、『指紋認証』の速度がスピーディーであることも特徴。おサイフケータイ(FeliCa)は非対応ですが、『楽天カードタッチ決済』『Googleウォレット』を利用すれば、クレジットカードによるタッチ決済が可能に(設定方法は記事内)。
1.5mmの超狭ベゼルを採用する、6.83インチの没入型6.83インチ有機ELディスプレイを使えるのも同端末を選ぶ理由の一つ。大画面ながら重さは200g切り(約194g)。約210gのXiaomi 15T Proより、手に持った時の感覚は『軽い』です。
下位モデルながら処理能力はハイエンド級(AnTuTu Benchmarkの実測値は160万超え)。12GB/256GBと12GB/512GBモデルの価格差がわずか『5,180円』なので、おおよその人は『大容量モデル(UFS4.1)』を選ぶと予想(私は迷わず512GBを購入)。お値段は安く満足度高めです。
本記事では、『充電時間計測』『ベンチマーク実測』『カメラ撮影(静止画から動画まで)』など、Xiaomi 15Tの実機を使った様々な検証を行っています。購入を検討している人は、参考にしていただけたら幸いです(右下にリンク付きの目次あり)。

【Xiaomi 15Tの電池もち】は『普通』の部類
YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)
※画面の明るさは照度計で50LUX程度に合わせています。
| 端末名 | 画面サイズ(解像度) | 電池容量 | 減った電池量 |
| CMF Phone 2 Pro | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| Nothing Phone(2) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 4,700mAh | -6% |
| Nothing Phone(3a) | 6.77インチ(2,392×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| POCO F7 Ultra | 6.67インチ(3,200×1,440px) | 5,300mAh | -6% |
| POCO X7 Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 6,000mAh | -9% |
| Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -10% |
| Xiaomi 14T Pro | 6.67インチ(2712 × 1220px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15T | 6.83インチ(2772 × 1280px) | 5,500mAh | -7% |
| Xiaomi 15T Pro | 6.83インチ(2772×1280px) | 5,500mAh | -5% |
| Xiaomi 14 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,000mAh | -8% |
| Xiaomi 15 Ultra | 6.73インチ(3,200×1,440px) | 5,410mAh | -4% |
| Pixel 7a | 6.1インチ(2,400×1,080px) | 4,385mAh | -9% |
| Pixel 9a | 6.3インチ(2,400×1,080px) | 5,100mAh | -7% |
| Pixel 8 | 6.2インチ(2,400×1,080px) | 4575mAh | -8% |
| OPPO A79 5G | 6.72インチ(2,400×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Reno9 A | 6.4インチ(2,400×1,080px) | 4,500mAh | -6% |
| OPPO Reno11 A | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
| OPPO Find X8 | 6.6インチ(2,760×1,256px) | 5,630mAh | -5% |
| moto g24 | 6.6インチ(1,612×720px) | 5,000mAh | -7% |
| moto g66j 5G | 6.7インチ(2,400×1,080px) | 5,200mAh | -7% |
| AQUOS sense8 | 6.1インチ(2,432×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS sense9 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -5% |
| AQUOS sense10 | 6.1インチ(2,340×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
| AQUOS wish4 | 6.6インチ(720×1,612px) | 5,000mAh | -4% |
Xiaomi 15TでYouTube動画(1080p)を約90分間再生し、減った電池の量は『-7%』程度。上位モデルのXiaomi 15T Pro(-5%)には及びませんが、『同じSoc搭載』『電池容量6,000mAh』『画面サイズが小さい(6.67インチ)』POCO X7 Proを上回る良好な結果に。
Xiaomi 15TはXiaomi 15T Proと同様に『Surge Battery Management System(サージ バッテリー管理システム)』が採用されており、よりきめ細かい消費電力の制御が可能に。
前世代から+13%LHP表面積が拡大した『Xiaomi 3D IceLoopシステム』を備え、熱を効率的に放散するなどパフォーマンス維持にも余念のない作り込み。
ソフトウェアとハードウェアの両面から改善を行い、その結果『電池もちが伸びている』と判断するのが妥当かと。『-7%』は他端末と比較して『普通』の部類に入ります。
屋外など高輝度環境で長時間利用する際には注意。電池もちを優先するなら画面やバッテリー設定の調整を
設定項目のディスプレイと明るさを『サンライトモード』『自動明るさ調整』のいずれかに設定すると、最大輝度が高くなります。明るい画面表示の状態が続くと、消費電力が増えて電池の減りが早く。
電池もちを優先する場合は下記の設定を行いましょう。
- サンライトモードOFF:設定→ディスプレイと明るさ→サンライトモード
- 自動明るさ設定ON(明るい場所では消費電力が上がる。利用環境によってはOFF):設定→ディスプレイと明るさ→自動明るさ調整
- ディスプレイのリフレッシュレート60Hz:設定→ディスプレイと明るさ→リフレッシュレート
- ダークモード:設定→ディスプレイと明るさ→ダークモード
- AI画像エンジン(超解像/AI HDR補正/MEMC)OFF:設定→ディスプレイと明るさ→AI画像エンジン
- 自動スリープまでの時間短め:設定→ロック画面→スリープ(15秒〜30秒程度)
- バッテリーセーバーもしくはウルトラバッテリーセーバー:設定→バッテリーとパフォーマンス→現在のモード
- 気温が低い時期は低耐久モードON:設定→バッテリーとパフォーマンス→追加機能→低耐久モード

【Xiaomi 15Tの充電】1時間あれば100%!67W出力の高性能充電器も付属
Xiaomi 15Tを付属のAC充電器で約10分間充電した結果
Xiaomi 15Tは最大『67W』の充電速度に対応しています。付属の純正AC充電器+USBケーブル(67W対応)を使用して約10分間充電したところ、電池残量は『+25%』増えていました。
| 端末名 | 充電時間(有線) | 増えた電池残量 |
| Pixel 9a | 約15分間 | +18% |
| moto g66j 5G | 約15分間 | +22% |
| CMF Phone 2 Pro | 約15分間 | +24% |
| Nothing Phone(3a) | 約10分間 | +20% |
| POCO F7 Ultra | 約10分間 | +34% |
| Xiaomi 14T Pro | 約10分間 | +48% |
| Xiaomi 15T | 約10分間 | +25% |
| Xiaomi 15T Pro | 約10分間 | +34% |
ちなみに公称値は『約50分』でフル充電。上位モデルXiaomi 15T Proとの差はわずか『14分』程度です。30分充電すれば、半分以上の電池量を確保出来るXiaomi 15T。電池もちも改善されているので、『充電をストレスに感じないスマホ』の部類に入ると言えるでしょう。


Xiaomi 15Tをモバイルバッテリー(Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh)で約10分間充電した結果
搭載ケーブルが最大『120W』の出力に対応するモバイルバッテリー『Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh』。Xiaomi 15Tを約10分間充電して、増えた電池残量は『+26%』。純正のAC充電器とほぼ同等の速さです。
充電しながら端末を利用すると、温度上昇により充電速度や処理能力が落ちて非効率です。Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh×Xiaomi 15Tの組み合わせなら、外出先でも短時間で素早く充電完了。高いパフォーマンスを維持してくれます。

充電しながら3Dゲームをプレイするなら『低速充電(GAME TURBO内)』をONにしよう

充電しながらゲームを安定的にプレイしたい場合は、GAME TURBO内に用意された『低速充電』機能を使いましょう。

PUBGプレイ時に、『ON』『OFF』で出力がどの程度変わるかを検証してみました(付属の純正AC充電器を使用)。


低速充電がOFFの状態では、『60W』程度の高出力を維持。充電を続けると温度は35度を超えました。低速充電をONにしてみると、出力は12W〜15W程度にダウン。温度も継続的に20度台へと低下(利用環境によって異なる場合あり)。
温度の上昇はスマートフォンのパフォーマンスダウンに直結。通常充電しながら負荷の重い3Dゲームをプレイすると、『カクつき』『画質低下』を引き起こしやすくなります。
充電速度(時間)がトレードオフとなりますが、『電池の減りを抑えながら高いゲームパフォーマンスを維持したい』時には、低速充電を『ON』にしましょう。ご覧の通り効果ありです。
【Xiaomi 15Tのリアカメラ】下位モデルだけどしっかり『Leica』してる。お値段を超えた『3眼』の豊かな描写力
Xiaomi 15Tの主なリアカメラ仕様

| 端末名 | Xiaomi 15T |
| ライカ23mmメインカメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:23mm相当 推奨撮影距離:10cm〜無限遠 F値:1.77 イメージセンサー:Light Fusion 800 イメージセンサーモデル名:OVX8000 イメージセンサーサイズ:1/1.55インチ 画素サイズ:1µm、2.0µm(統合時) 光学式手ぶれ補正:対応 視野角:86.45度 フォーカス:オート(AF) |
| ライカ46mm望遠カメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:46mm相当 推奨撮影距離:50cm〜無限遠 F値:1.98 イメージセンサー:ISOCELL JN5 イメージセンサーモデル名:S5KJN5SP03 イメージセンサーサイズ:1/2.76インチ 画素サイズ:0.64µm、1.28µm(統合時) 光学式手ぶれ補正:対応 視野角:49度 フォーカス:オート(AF) |
| ライカ15mm超広角カメラ | 解像度:1,200万画素 焦点距離:15mm相当 推奨撮影距離:40.5cm〜無限遠 F値:2.2 イメージセンサー:ISOCELL JN1 イメージセンサーモデル名:S5KJN1SQ05-FGX9 イメージセンサーサイズ:1/2.76インチ 画素サイズ:0.64µm、1.28µm(統合時) 視野角:120度 フォーカス:固定(FF) |
下位モデルながら、『Leica(ライカ)』とXiaomiが共同開発したカメラシステムを使うことが出来るXiaomi 15T。
ライカ23mmメインカメラのイメージセンサーを『SONY IMX906』から『Light Fusion 800(OVX8000)』へと刷新。Light Fusion 800はハイエンドモデル『Xiaomi MIX Flip』『POCO F7 Pro』『POCO F7 Ultra』が採用しており、『13.2EV』の広いダイナミックレンジをサポート。
Xiaomi 15T Proと比較して、メインカメラの『イメージセンサーサイズ』『レンズの口径』が一回り小さいXiaomi 15T。同じ画角で撮影した際に被写界深度が若干深くなるので、その分ピントが合って見える範囲が広く。トリミングやズームの手間をかけずに『全体をくっきり撮れる』といった部分はメリット。
ライカ46mm望遠カメラにはSamsungの『ISOCELL JN5』を採用。私はXiaomi 14T を所有していませんが、上位モデルXiaomi 14T Proの望遠カメラ(スペックを見る限り同じ仕様)は恐らく『ISOCELL JN1(Device Info HW参照)』。
ISOCELL JN5はISOCELL JN1から『AF精度』『HDR処理』『ノイズ耐性』などがそれぞれ向上。またDimensity 8400-Ultraが採用するImagiq 1080 ISPでも、『100% PDAF内蔵のインセンサーズーム(ISズーム)』『全ズーム範囲でのHDR動画撮影』『4K HDR動画撮影での消費電力を12%低減』といったアップグレードが行われています。
AISP(CPU、GPU、NPU、ISPのコンピューター処理能力を統合)は『2.0』へとバージョンアップ。画像処理の最適化が画質にどう影響をもたらしているかも注目ポイントの一つです。
デバイス内でRAW現像もこなす充実した画像編集機能
Xiaomi 15Tのメインカメラ(Proモード)はRAW(1,250万画素、5,000万画素)形式の撮影に対応(Leica Vibrantのみ)。同じSocを搭載するPOCO X7 ProはRAW撮影に非対応。『望遠カメラ非搭載』など、『Leica』『イメージセンサー』以外の部分でも差別化が図られています。
RAWで『撮る』だけでなく、デバイス内で『現像』も可能なXiaomi 15T。『露出』『明るさ』『コントラスト』『明度』『ハイライト』『シャドウ』『明るい範囲』『暗い範囲』『彩度』『自然な彩度』『曲線』『HSL』『ポスタリゼーション』『暖かさ』『色合い』『フェード』『シャープネス』『明瞭度』『グレイン』『ノイズ除去』『ビネット』『分散』『ノイズ』の調整が可能です。



上下から素早く呼び出せる直感的な撮影メニュー
上メニューは『HDR』『アスペクト比』『タイマー』『透かし』『設定』。

下メニューは『ウルトラHD』『ファストショット』『スローモーション』『タイムラプス』『長時間露光』『パノラマ』。Xiaomi 15T Proと同様に『夜景』『デュアルビデオ』『映画』といった項目は見当たりません。

もっとも夜景(低照度)を撮るのに適した機能が消えたわけではなく、光が足りないシーンでは自動的にモードが切り替わる『オート設計』に。Proモードでは従来通り『マニュアル撮影』が可能です。
ファストショットは、指定した『スタイル』『フラッシュ』『露出(明るさ)』『焦点距離』『フォーカス』『アスペクト比』『シャッタースタイル』『設定(画像形式など)』の状態で画面OFFの状態から音量−ボタン2度押し(設定→ロック画面→カメラを起動→写真を撮る)で即時起動出来る機能。

『Leica Vibrant Look』『Leica Authentic Look』といった写真スタイルに加え、『ポジティブ(FILM)』『ネガティブ(FILM)』『VIV(LEICA)』『NAT(LEICA)』『モノクロ(LEICA)』『モノクロHC(LEICA)』『セピア(LEICA)』『青(LEICA)』『シネマティック』『ブラックゴールド』『スカーレット』『ティールミスト』『ビビッド』『モンスーン』などフィルター効果が豊富に用意されています。
ライカのフィルター効果を使えるXiaomi 15T。日常の景色を独特な世界観に変えられるのは大きな魅力です。
地域を『日本以外』に設定するとシャッター音をOFFに出来る
『設定』→『追加設定』→『地域』を日本以外(アメリカなど)に設定すると、カメラアプリ内の『設定』→『一般』からシャッター音をOFFに出来ます。

【写真作例】Xiaomi 15Tの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ46mm望遠カメラ』画質比較
HDR:オート、カラー:Leica Vibrant 、フラッシュ:OFF
ライカ15mm超広角カメラ





ライカ23mmメインカメラ





ライカ46mm望遠カメラ





【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ15mm超広角カメラで撮影







ライカ15mm超広角カメラの画質評価
解像感
評価:4.5/5
15mm超広角レンズとしては、中央からフレーム中域にかけて非常に高い解像度を維持。特に木造の壁や床板の木目や繊維、石畳の微細な凹凸がリアルに描写されている。広角レンズ特有の端部の流れや像高による解像感の低下はわずかに見られるが、補正処理により不自然な破綻は抑えられている。すすきの細い被写体のディテールもよく残っており、日中・高感度両方でセンサーのポテンシャルを引き出せている。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
Leica Vibrantのトーンが日中のシーンにも適用され、全体的にリッチで深みのある色合い。緑の葉の鮮やかさや、古民家の木材の温かみのある色の再現性が非常に高い。曇天の風景でも、空の青や土の色がくすまず、WBが安定している。特に日光が強く当たるシーンでのシャドー部の色の深みが秀逸で、広角レンズ特有の単調さが感じられない。
ダイナミックレンジ
評価:4.6/5
明暗差の激しいシーンでの性能が際立っている。逆光に近い日陰の小道では、壁の日陰部分のディテールを保ちながら、ハイライト側の空の白飛びも適切に抑制している。室内から明るい外を見るカットでは、中央の暗部を適切に持ち上げつつ、障子や畳の階調を破綻させていない。ただし、非常に強い光源周辺では、わずかにハレーションと共に階調の圧縮が見られるが、全体としては非常に高い性能。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.3/5
建築物や直線を含む構図でも安定しており、15mmとしては歪みがよく補正されている。周辺減光も少なく、レンズ補正とAI補間が適切。広がり感を残しつつ自然に収めている点は秀逸。
評価:4.6/5
光の表現・空気感
超広角レンズの広大なパースペクティブを活かし、空間の奥行きや立体感が豊かに表現されている。深い森の中の小川や、畳の部屋の静けさなど、それぞれの場所の空気の密度や光のムードを正確に捉えている。木漏れ日や水面の反射の描写が自然で、光が持つ『強さ』と『柔らかさ』の両方を表現できている点も評価に値する。
総合評価
評価:4.5/5
Xiaomi 15Tの15mm超広角カメラは、日中の風景撮影において『6万円台』で購入可能なスマートフォンとして非常に高い完成度。特にLeica Vibrantによる豊かな色再現と、厳しい逆光下でのダイナミックレンジの広さが強みです。超広角の弱点である周辺解像度の低下も上手く補正されており、広大な視界を活かした表現力に優れています。
【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ23mmメインカメラで撮影















ライカ23mmメインカメラの画質評価
解像感
評価:4.7/5
メインカメラの大型センサーと高性能レンズの恩恵が最大限に出ており、画像全体を通して極めて高い解像度を維持している。花や昆虫の微細なディテールはもちろん、遠景の建物や樹木の枝葉も精密に描写。46mmクロップにおいても細部の破綻がほとんど見られず、特に木造の構造物の木目や繊維の質感は秀逸。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
超広角と同様にLeica Vibrantのトーンが効いているが、センサーの性能向上により、より階調豊かで自然な深みのある発色に。光の混在する室内においても、電球色と昼光色のバランスが自然に保たれておりWBは安定。特に緑の葉のコントラストと彩度が絶妙でリアル。
ダイナミックレンジ
評価:4.8/5
これが本機の最大の強みの一つと言える。非常に厳しい逆光や、人工光と外光が混ざる室内で、ハイライト側の白飛びとシャドー側の黒潰れを極限まで抑制。屋外からの強烈な光が差し込む障子では、障子紙の階調を保ちつつ、暗い室内の木材のディテールも失われていない。HDR合成による不自然な輪郭強調や『オーラ』も感じられず、洗練さが際立った階調処理。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.6/5
ISO640~1000といった中高感度域でのノイズ処理が非常に優秀。超広角でわずかに見られたノイズリダクションの弊害(塗り絵感)はほとんどなく、特に室内での木材のテクスチャや壁の質感はリアルさを保っている。シャッタースピードが1/33sと長めの中光量下でも、十分なディテールと滑らかな階調が両立されているのは、センサーとISPのチューニングの高さの証明。
光の表現・ボケ味
評価:4.8/5
f/1.7という大口径とセンサーサイズにより、『自然な被写界深度の浅さ(ボケ)』が得られている。花や昆虫のクローズアップでは、背景が滑らかにとろけ、主題が際立つ立体感のある表現が可能。また、物理的なボケだけでなく、ボケの質も非常に滑らかで二線ボケの発生も軽微。光の表現においては、人工光の滲みや光芒(スターバースト)が自然で、情緒的な雰囲気の醸成に成功している。
総合評価
評価:4.7/5
Xiaomi 15Tの23mm広角メインカメラは、スマートフォンとして上位の性能を誇り、特にダイナミックレンジの広さと中高感度域での質感再現性が突出しています。日常の風景から屋内、クローズアップ撮影まで、あらゆるシーンで高いレベルの描写力を発揮します。
【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ46mm望遠カメラで撮影






ライカ46mm望遠カメラの画質評価
解像感
評価:4.6/5
46mmという焦点距離ながら、遠景の建物の窓枠やサインの文字が非常にシャープに解像。クローズアップ的に使われたツタや石塔の表面のザラつき、木造家屋の木目といった微細なテクスチャの描写はメインカメラに近いレベル。高倍率ズームに見られがちな解像度の低下や不自然なエッジ強調は見られず、光学性能の高さがうかがえる。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.5/5
Leica Vibrantによる豊かな発色は健在で、特に緑の葉や木造建築の赤茶色の深みが魅力的。曇天の空でもグレーに沈み込まず、土や遠景のビニールハウスの色を自然に再現している。高感度・多光源の室内では、複雑な照明の色が混在するにも関わらず全体的なWBは安定しており、特に金属製のシャンデリアやランプシェードの色がリアル。
ダイナミックレンジ
評価:4.5/5
明暗差の激しいシーン、特に逆光下で優秀な性能を発揮。日陰の葉の黒潰れを防ぎつつ、ハイライト部の空の階調もしっかりと残している。ISO1600という高感度で撮影された室内でも、奥の開口部の外光を抑え込み、手前の床板や柱の暗部のディテールを両立。ただし、メインカメラと比べると、ISO感度の上昇に伴う階調の圧縮がわずかに強く見られる傾向がある。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.5/5
ISO1600という高感度域においても、ノイズレベルは非常によく抑えられている。特に均一なトーンの天井などでは微細なノイズが見られるが、質感の消失は最小限。石造りの五重塔やコンクリートの建物のザラつきなど、無機質な素材の質感表現が特に優秀。望遠域でも『のっぺり感』を回避している。
遠近感・圧縮効果
評価:4.7/5
46mmという焦点距離がもたらす自然な遠近感と適度な圧縮効果により、被写体の存在感が強調されている。近景から遠景へ続く小道では広角のような極端なパースペクティブがなく、肉眼に近い自然な奥行き表現。背景が整理され複雑な風景から主題が際立っており、スナップやディテール撮影において非常に使いやすい焦点距離と描写特性。
総合評価
評価:4.6/5
Xiaomi 15Tの46mmカメラは、メインカメラの卓越した描写力を維持しつつ、望遠域の自然な圧縮効果を活かした表現が可能です。解像感、質感再現、ダイナミックレンジが高次元でバランスしており、超広角や広角では表現しにくい『部分を切り取る』撮影に最適です。
【写真作例・評価】ライカ46mm望遠カメラで撮影(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
極めて優秀なベース描写(46mm相当)
物理的な望遠カメラのベース焦点距離として卓越した性能。皮の凹凸が拡大しても極めてシャープでリアル。葉の繊維や枝の立体感も損なわれておらず、ネイティブ解像度を維持。Leica Vibrantによる色の深みと自然なボケ味が組み合わさり主題が際立っている。

ディテールと自然さが両立(93mm相当)
倍率が上がったにもかかわらず、柚子や葉のディテールに劣化がほぼ見られない。発色やコントラストは安定しており、AI処理による不自然な輪郭強調がほとんどなく自然な写真の仕上がり。主題が際立ち、背景の圧縮効果も心地よい。

高倍率ながら実用的な描写力(184mm相当)
高倍率域にもかかわらず、主題の皮のテクスチャは実用上十分な情報量を保っている。ただし過度なシャープネス処理により、エッジがわずかに硬化する傾向が見え始める。それでも葉脈や皮の微細な凹凸が潰れず、情報量が維持されているのは優秀。色ノイズも非常に少なく、低感度での安定性が際立つ。

超解像処理の優秀性が光る(230mm相当)
200mm相当を超える高倍率ながら、主題のディテールがしっかり維持されており、遠方の被写体を『認識できるレベル』でなく『鑑賞できるレベル』で捉えられている。AI補正は存在するものの、それがテクスチャを完全に塗り潰すことなく『シャープネス』と『ノイズリダクション』のバランスが良好。背景の葉はわずかに水彩画のような処理が見られるが、主題の立体感は損なわれていない。

驚異的なディテール保持力(345mm相当)
300mmを超える域ではデジタル処理の限界が見える。この画像では皮の凹凸のパターンを驚くほど維持。AI処理によりディテールが再構築された痕跡(デジタルノイズのようなザラつき)はわずかに見えるが、全体として破綻した印象はない。この倍率で『色再現』と『ダイナミックレンジ(葉の陰影)』が安定しているのは特筆に値。

実用的な超望遠スナップ(460mm相当)
スマホカメラ性能の限界に挑む領域。主題のディテールは、100%拡大するとAIによるエッジの生成とテクスチャの平滑化が見られる。しかしSNSやスマホ画面で鑑賞する分には、際立つ強力な圧縮効果と情報量が確保されており十分に実用的。

【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのライカ15mm超広角カメラ/23mmメインカメラ/46mm望遠カメラでモノクロ撮影(Leicaモノクロフィルター)








ライカ15mm超広角カメラ/23mmメインカメラ/46mm望遠カメラ(Leicaモノクロフィルター)で撮影した写真の評価
評価:4.8/5
光と影の階調
シャドー部は深く、力強く沈み込むことで画面に重厚なドラマチックさを与えている。完全にディテールを飲み込まず、暗部の木材や土壁の微細な質感がわずかに保持しているため、単なる黒潰れに終わらない。一方、障子や窓からの強烈なハイライト部分は、その光の強さを際立たせつつも階調が粘り強く維持。このハイライトからシャドーに至るまで、階調の破綻を極限まで抑えたトーンカーブの設計こそが、モノクローム表現の完成度の高さを証明。窓枠など強い光が当たる部分のディテールも消え去らず、光の勢いを写真に封じ込めている。
テクスチャ・質感再現
評価:4.6/5
モノクロ写真では、コントラストとディテールこそが被写体の『質感』を伝える鍵となる。Xiaomi 15Tは木造建築の柱や床板の風合い、干し柿の荒れた表面、麻縄の繊維一本一本に至るまで、素材の持つテクスチャを極めて高い密度で描写。古民家の煤けた木や年季の入った鉄のざらつきは、モノクロ化によるコントラストの強調によって一層際立っている。
フィルター特性(トーン)
評価:4.7/5
空や緑といった寒色系のカラーチャネルを意図的に暗く落とすことで写真全体の立体感が強調され、主題の存在感が際立っている。このトーン処理により差し込む日光によってできる影のエッジが鋭くなり、光の強さや方向性が明確に伝わるため、視覚的なリズムと構成力が増幅。この洗練されたトーン制御はLeicaチューニングの賜物と言える。
粒状感・ノイズ処理
評価:4.4/5
ISO感度が上昇する中光量・暗所撮影においては、Leicaモノクロフィルターならではの『粒状感』を感じられる。これは銀塩フィルム特有の粒子感を再現するための処理である可能性。写真にノスタルジックで情緒的な雰囲気が加わっている。実際のノイズ自体は優秀に抑制されており、質感の消失につながる不自然なノイズリダクションは見られない。低感度域では粒状感は目立たずクリーンな描写を維持しており、描写のクリーンさと表現上のノスタルジーのバランスが巧み。
総合評価
評価:4.6/5
スマートフォンカメラのモノクロ表現として一つの到達点を示している。光と影、そしてテクスチャというモノクロ写真の核心的な要素が極めて高い次元で融合。特に厳しい明暗差を持つシーンでのダイナミックレンジの制御と、木材や金属の質感描写は特筆すべき点であり、このカメラを使う理由の一つとなり得る。カジュアルなスナップでも、光と影の構造を意識した『作品』として成立させる力を秘めている。撮影の楽しさと仕上がりの満足度を両立させた、完成度の高いカメラ及びモノクロフィルター。
【写真作例・評価】Xiaomi 15Tのポートレートモードで撮影
Xiaomi 15Tのポートレートモードは『LEICA PORTRAIT』『MASTER PORTRAIT』の2種類を用意。焦点距離(レンズ)は『23mm』『46mm』で切り替えられる。








ライカ23mmメインカメラ/46mm望遠カメラ(ポートレートモード)で撮影した写真の評価
デプス認識・境界線処理
評価:4.7/5
被写体(前景)と背景(後景)の分離精度は、スマホカメラの中で極めて高い水準。干し柿や瓢箪といった複雑な形状の被写体や、枝や縄のような細い要素の周囲でも不自然な『切り抜き感』がほとんどない。特にランプシェードのフチや、時計の繊細な輪郭といった複雑な境界線も正確に認識。AIによるエッジ処理の洗練度を強く示している。まれに背景と前景が近似色の場合に境界線が甘くなるものの、全体としての完成度は非常に高い。
ボケ質の再現性
評価:4.6/5
背景のボケ味は、デジタル処理された深度情報に基づきつつも非常に自然で立体的な空間表現に成功している。特に『46mm f/1.9(望遠)』で撮影されたカットでは、サモワールや干し柿のクローズアップにおいて、主題からの距離に応じてボケの強さが緩やかに変化。背景の玉ボケ(ハイライトの光の丸ボケ)も、不自然に強調されることなく滑らかで美しい質感を維持。物理的な大口径レンズのボケ味を巧みにエミュレートしている。
質感・ディテール維持
評価:4.5/5
ボケ処理が主題のディテールを侵食することはほとんどなく、前景に存在する被写体の質感はメインカメラ・望遠カメラの評価で確認した高い水準を維持。サモワールの煤けた金属の表面や、囲炉裏の鉄釜のざらつきは微細なテクスチャを保ったままシャープに描写。ただし高感度(ISO3200以上)のカットでは、ノイズリダクションの介入によ、背景の壁紙や暗部の布地の微細なテクスチャにわずかな平滑化が見られる。
低照度・高感度耐性
評価:4.4/5
高感度域(ISO400~ISO4000)での撮影が多く含まれるが、メインカメラのf/1.7という明るさが功を奏して低照度下でもブレづらいシャッタースピードを確保(1/100s, 1/33s)。ISO4000の囲炉裏の釜のカットでは暗部が引き上げられすぎず、光の当たった砂の明るさと背景の暗さが自然に対比。ただし、ISO3200/ISO4000の超高感度域では、暗部のボケ領域におけるノイズ処理の痕跡がわずかに増える傾向あり。
雰囲気・情緒の表現
評価:4.7/5
被写体の持つ『物語性』や『情緒』が効果的に強調されている。居酒屋の提灯は暖色の光が周囲の暗さと対比され、ウェットな路面の反射と相まって夜の情景の深みを演出。古時計やサモワールといった歴史的な被写体は浅い被写界深度により背景から分離され、存在感を際立たせることで鑑賞者に強い印象を与えている。これは単なるエフェクトではなく、光と被写界深度を制御した本格的なポートレート表現であると言える。
総合評価
評価:4.6/5
境界線処理の正確さ、ボケ質の自然さ、低照度での粘り強さの3点において、スマホカメラの高水準を達成している。特に46mmでの圧縮効果とボケ味の組み合わせは秀逸で、被写体を際立たせる表現力は、カジュアルなスナップから本格的なポートレート撮影まで幅広いニーズに対応。高感度時の暗部処理にはわずかな改善の余地があるものの、全体としては被写体の存在感とシーンの雰囲気を最大限に引き出す極めて完成度の高いモード。
【写真作例・評価】Xiaomi 15Tの『ライカ15mm超広角カメラ』『ライカ23mmメインカメラ』『ライカ46mm望遠カメラ』で撮影した夜景
ライカ15mm超広角カメラで撮影











ライカ15mm超広角カメラで撮影した夜景写真の評価
解像感・ディテール
評価:4.7/5
15mmという超広角でありながら、フレーム全体を通じて非常に高い解像度を維持。特に建物側面の縦のラインや、遠景の窓の格子状のディテールが破綻することなく描写されている。夜景撮影ではノイズリダクションによりディテールが失われがちだが、Xiaomi 15Tは看板の文字や建物の微細なパターンをしっかりと残しており、『のっぺり感』は最小限に抑制。超広角レンズ特有の端部の収差(流れ)も補正処理によりほぼ解消されており、上位クラスの解像力。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.8/5
Leica Vibrantのトーンは夜の都市の華やかさを最大限に引き出している。ネオンやLEDの赤、青、黄色といった原色がリッチに発色する一方で、色飽和による潰れは見られない。多様な街灯や屋内照明が混在する複雑な夜間環境においても、ホワイトバランスが極めて安定。夜景特有の『黄ばみ』や『緑被り』が効果的に抑制されている。濡れた路面における赤や白の色分離も非常に鮮やかであり、非の打ち所がないと言える色表現力。
ダイナミックレンジ
評価:4.7/5
夜景処理における最も強力な武器の一つ。高輝度の看板や街灯(ハイライト部)の『飛び』を抑え込みつつ、建物の陰になっている暗い部分(シャドー部)のディテールも適度に持ち上げ黒潰れを抑制。HDR合成の介入は確認されるが、その結果として発生しがちな不自然なハロー(光の輪)やゴーストは極めて少ない。階調のつながりが自然。雨上がりの濡れた路面の強い反射光(ヘッドライトなど)に対しても、階調破綻することなくその明るさを表現できている。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.5/5
全画像がISO800〜ISO1250という高感度で撮影されているが、ノイズ量は非常に低く抑えられている。微細なノイズ(ザラつき)は暗い空の領域にごくわずかに見られるが、都市夜景の主要な被写体(建物、路面)においてはノイズリダクションによる過度な平滑化が見られない。アスファルトやレンガ、金属といった素材の質感がリアルに維持されており、特に濡れたアスファルトのウェットな質感がノイズを伴うことなく滑らかに表現されている点は特筆すべき。
光の表現・空気感
評価:4.8/5
夜景撮影における『情緒』や『雰囲気』の表現力が抜群。雨上がりの路面に映る光の反射(リフレクション)はその輝きと広がりの両方がリアルに捉えられ、都市の湿度感と立体的な奥行きを強調している。超広角レンズの広大な遠近感とLeica Vibrantがもたらす深みのあるトーンが相乗効果を生み出し、夜の街の華やかさとそこに潜む静けさを両立した描写。光源のボケ方も自然で、写真全体の空気感を高めている。
総評
評価:4.7/5
スマートフォン夜景撮影の弱点である『端部ノイズ』や『強い光源での階調破綻』を高いレベルで克服。極めて完成度の高いパフォーマンスを発揮している。特にウェットな質感の描写と、光の反射の捉え方は秀逸。物理的なレンズとセンサーの限界からごくわずかに『強光源によるハロ』が発生するも、総合的に見れば夜の都市風景を超広角で撮るのに適したスマホカメラと判断できる。
ライカ23mmメインカメラで撮影












ライカ23mmメインカメラで撮影した夜景写真の評価
解像感
評価:4.8/5
f/1.7の大口径レンズと高性能な大型センサーの恩恵により、夜景においても高い解像を誇る。高層ビルの窓の縦のラインや遠景のサインの文字に至るまで、極めて鮮明なディテールが維持されている。ISO800~ISO2000という高感度域でありながら、ノイズリダクションによる過度な平滑化がほとんど見られない。建物の壁面やアスファルトの微細な質感がリアルに描写されている点は特筆に値。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.8/5
色彩表現は高水準であり、都市の複雑な光源が混在する環境下でもホワイトバランスは非常に安定。ネオン、LED、温かみのある屋内照明など、多種多様な光の色を正確に捉えつつLeica Vibrantによる鮮やかさと深みを両立させている。濡れた路面における光の反射の色分離は鮮明で、光の色の濁りが極めて少ないため色飽和や夜景特有の色被りが効果的に抑制。ごくまれに強い点光源の周囲に発生する光学的アーティファクトが、周辺の色彩純度をわずかに下げる可能性あり。
ダイナミックレンジ
評価:4.8/5
夜景の難題である明暗差を卓越した性能で克服。高輝度の看板や窓明かり(ハイライト部)の『白飛び』は、ディテールが残るレベルで巧みに抑制されている。同時に高層ビルの深い影や暗い路地(シャドー部)は、不自然に明るく持ち上げられることなく夜の雰囲気を尊重した自然な暗さを維持。ハイライトとシャドーの両端における粘り強さは、大型センサーと洗練されたマルチフレームHDR処理の組み合わせによるもの。人工的な処理の痕跡がほとんど感じられない、滑らかな階調表現が特徴。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.7/5
高感度域でのノイズマネジメントは非常に優秀。ISO800を超える感度設定にもかかわらず、ノイズレベルは低く抑えられており、ノイズリダクションによる質感の消失も最小限に留まる。濡れたアスファルトのざらつきや建物の壁面の素材感など、素材本来の質感がリアルに維持。光量の少ない夜間において、クリーンな画像とディテール維持の両立している。
光の表現・空気感
評価:4.8/5
23mmという標準に近い広角は、遠近感を抑えつつ夜の情景を立体的に捉える。雨上がりの路面に映る光の反射はその輝度と形状がリアルに表現し、都市の奥行きと湿度感を効果的に強調。F1.7の大口径が生み出す光の描写は情緒的であり、夜の街のエネルギーと静寂の対比を見事に表現している。ごく軽微な光の滲みは残るものの、その影響は非常に少なく写真全体の光の美しさと雰囲気の表現力は高次元。強い感動を与える力を持っている。
総評
評価:4.8/5
夜景撮影において解像度『色彩』『ダイナミックレンジ』『ノイズ抑制』を高い次元でバランスさせた、極めて優れたカメラシステム。大口径レンズと高度なAI画像処理の恩恵を受けており、物理的なレンズの限界によるごく軽微な光学的アーティファクトを除けば、総合的な描写力は現行モデルの中で上位クラス。夜の都市の複雑な光景を高いリアリティと、豊かな情緒をもって捉えることが可能な完成度の高いスマホカメラ。
ライカ46mm望遠カメラで撮影












ライカ46mm望遠カメラで撮影した夜景写真の評価
解像感・ディテール
評価:4.7/5
46mmという望遠域において高い解像度を維持している。特に手前の濡れたアスファルトの質感から、遠景のビルの窓枠に至るまで細部のディテールが明確に描写。ISO感度がISO4000に達するカットでもビルの階層や車線の区切りが破綻なく残っており、高感度時におけるディテール維持能力の高さが際立っている。
色再現・ホワイトバランス
評価:4.7/5
Leica Vibrantによる鮮やかで深みのある色合いが、夜の都市の色彩を豊かに表現している。提灯の赤やネオンの多様な色が色飽和を起こさずに発色し、夜景特有の魅力を際立たせている。多光源が混在する環境下でもWBは安定しており、特に建物壁面や看板の暖色の光と空や水面の寒色の反射の色温度の分離が正確。濡れた路面のリフレクションにおいても、光源の色がクリアに反映されている。
ダイナミックレンジ
評価:4.6/5
メインカメラに比べるとF値がf/1.9とわずかに暗くなるが、ダイナミックレンジの制御は依然として高水準。高輝度な電光看板(ハイライト部)の『飛び』を抑制し、看板内の文字情報を保ちながら暗い背景(シャドー部)も適切にディテールを保持。高層ビル群の撮影でも、無数の窓明かりの白飛びを防ぎつつ建物の外壁の暗部の階調を維持。HDR処理の自然な繋がりに成功している。
ノイズ処理・質感再現
評価:4.4/5
ISO2000程度まではノイズ量がよく抑えられ、路面やタイルの質感もリアルに保たれている。しかしISO2500やISO4000といった超高感度域では、暗い空や建物の均一なトーンの部分にノイズリダクションによるわずかな『平滑化』『色のムラ(カラーノイズの残留)』が確認される。これは望遠・高感度撮影の物理的限界によるものだが、実用上は十分に優れたレベル。
圧縮効果・表現力
評価:4.8/5
46mmという焦点距離が、夜景撮影において極めて効果的に機能。広角では拡散しがちな都市のディテールを切り取り遠近感を適切に圧縮することで、被写体の存在感と密度を強調している。また浅めの被写界深度と圧縮効果により、背景の光がボケて写り込むことで写真に立体感と情緒的な奥行きをプラス。濡れた路面の反射光と合わさることで主題が際立ち、夜の街の魅力を凝縮した表現に成功している。
総評
評価:4.6/5
夜景において主題を際立たせる表現力に優れ、超高感度域でも実用的な解像度を維持する。光と水面の反射を捉える能力もメインカメラに劣らず優秀であり、特にスナップショットやディテールを強調した撮影において大きな強みとなる。ISO2500を超える超高感度域でのノイズ処理にわずかな改善の余地があるものの、総合的には高い夜景描写力を備えていると評価。
【動画作例・評価】Xiaomi 15Tのカメラで撮影
昼間の動画 (00:09-00:26, 00:27-00:34, 01:13-01:28, 01:29-01:43, 01:44-01:53, 01:54-02:06, 02:18-02:32)

- 色と明るさの表現: 全体的に発色が鮮やかで明るく撮れている。特に日中の屋外シーンでは、色彩が豊かに表現され被写体が際立つ描写に。
- ディテールとシャープさ: 木造の水車や、草木、花などの細部まで比較的シャープに捉えられている。接写(花など)では背景のボケ(ボケ味)も自然に出ており、被写体を強調する効果が見られる。
- ダイナミックレンジ(明暗差の表現): 逆光に近いシーンや光の当たる部分と影になる部分が混在するシーン(水車、樹木、建物)でも両方のディテールをバランスよく保持。
手ブレ補正・動画の安定性 (00:35-00:51, 02:07-02:17)

- 歩き撮り: 街路樹や林の中の道を歩きながら撮影しているシーンでは、大きな揺れが少なく、非常にスムーズな映像が確認できる。これは『光学式手ブレ補正(OIS)』『電子式手ブレ補正』が効果的に働いていることを示しており、動画撮影性能において高い評価ポイントとなる。
室内・低照度シーン (00:52-01:12)

- 照明と色: 和風の室内で窓からの自然光と室内の照明(和紙の提灯)が混在する複雑な環境においても、白飛びや黒つぶれが少なく自然な色合いで描写。
夜景・暗所シーン (02:33-03:07)

- ノイズとディテール: 夜の繁華街や雨の夜の都市風景といった暗所での撮影では、明るい看板や街灯の光が鮮やかに表現されている。全体的に明るくディテールが残っており、ノイズもよく抑制されていることがうかがええる。通行人の動きにも対応できている。

【Xiaomi 15Tのフロントカメラ】画質と表現力が高水準。WEB会議用途ではノイズ低減もサポート
Xiaomi 15Tの主なフロントカメラ仕様
| 端末名 | Xiaomi 15T |
| フロントカメラ | 解像度:3,200万画素 焦点距離:21mm相当 F値:2.2 イメージセンサーモデル名:S5KKDS(Samsung) イメージセンサーサイズ:1/3.44インチ 画素サイズ:0.64µm フォーカス:FF |
トーンやホワイトバランスが安定。ディテールよりクリーンさを重視した画質



Xiaomi 15Tの3,200万画素フロントカメラは、『ポートレート』『パームシャッター』『音声シャッター』『時限バースト』『セルフィータイマー』『スクリーンフィルライト』『HDR10+動画撮影』『動画テレプロンプター』『スローモーションセルフィー』『タイムラプスセルフィー』といった豊富な機能を備えます。
フロントカメラで撮影した写真の評価
解像度とノイズ
評価:4.3/5
メインカメラと比較するとセンサーサイズや解像度の面で劣るため、純粋なディテール表現力は一歩譲る。しかし固定焦点設計の最適化により、通常の自撮り距離ではシャープで実用的な解像感を確保。低感度(ISO64)撮影であるためノイズは極めて少なく、非常にクリーンな画像を提供。ただし細部(髪の毛や肌の微細なテクスチャ)には、ノイズ低減と引き換えにディテールをわずかに平滑化する処理が見られる。
色再現
評価:4.5/5
肌のトーンや環境光の色味に不自然な強調がなく、ニュートラルで健康的な発色。広角域の画像(21mm, 26mm)いずれにおいても、屋外の自然光下でホワイトバランスが安定。過度な色被りや色の偏りが見られない。この高い色再現の安定性は、撮影環境に左右されず一貫した仕上がりを求めるユーザーにとって利点となる。
露出・HDR安定性
評価:4.4/5
HDR処理の適用は自然で、顔のシャドー部を過剰に持ち上げて不自然な明るさになることを避けている。これにより顔の輪郭を損なうことなく、安定した露出で被写体を描写。
人物描写の質感処理
評価:4.2/5
肌の細かな凹凸やテクスチャを滑らかにする処理が適用されている傾向がある(撮影時ビューティー効果はOFF)。肌の描写はソフトで清潔感があるが、『生々しい質感』という観点からは評価が抑制される。一方で帽子やマスクといったアパレル製品の素材感はしっかりと維持されており、人物描写のトータルバランスは優れている。
システム表現力(標準+ポートレート)
評価:4.6/5
標準モードに加え、ポートレートモードによる表現力の拡張性は高く評価。高精度なデプス認識により、標準広角レンズでは難しかった『背景と人物の分離』が可能に。人物を際立たせたプロフェッショナルな表現が容易に行える。標準モードの高い安定性とポートレートモードの強力な表現力という二面性が、フロントカメラシステムとしての総合的な魅力を高めている。
総評
評価:4.4/5
画質と表現力の両面で高水準。高い色再現と露出安定性が基盤となり、特にポートレートモードの卓越した被写体分離能力がこのカメラのシステムとしての価値を大きく高めている。純粋なディテールの追求には限界があるものの、完成度の高いフロントカメラであると評価出来る。
Google MeetやZoomではまわりの『ザワザワ音』を低減。同時通訳は安定性がイマイチ
Googleのビデオ会議サービス『Meet』を試してみると、自然な色合いかつ良好な画質。境界の認識も綺麗に出来ています。



2台のスマートフォンを使用して『音声』がしっかり聞こえるかをテストしましたが、こちらも問題なし(Xiaomi 15T はマイクを3基搭載)。
通話ツールボックスからは『フィルライト(画面の端にしろを表示させライトに代用する機能)』『ノイズ低減』『同時通訳』『ハンドジェスチャーを認識(動きに合わせてエフェクトが表示される)』を設定出来ます。

同時通訳(AI通訳)をONにすると、話した内容が指定した言語で自動翻訳され相手に音声出力。相手の話した内容は自分が分かる言語に翻訳。言語が分からない外国人同士のミーティングが成立します(現バージョンでは会話の途中で同時通訳が強制終了となる場合あり)。

【Xiaomi 15Tのベンチマーク】『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 6』『3DMark(Wild Life Stress Test)』実測結果まとめ

【実測】Xiaomi 15TのAnTuTu Benchmarkスコア(Ver.10.5.2)
| AnTuTuスコア目安 | 性能レベル | 適した使い方(参考程度) |
|---|---|---|
| 〜40万程度 | 一般的なエントリークラス | 通話・LINE・読書・軽いWeb検索程度。ゲームやカメラ処理は厳しい |
| 40万〜65程度 | エントリークラス上位〜下位ミドルクラス | SNS、動画視聴、ナビ、ライトなゲームはストレスを感じない程度 |
| 65万〜90万程度 | 一般的なミドルクラス | 日常利用はスムーズで快適。動画・写真の処理も比較的はやい。グラフィック設定中程度で3Dゲームも遊べる |
| 90万〜130万程度 | 上位ミドルクラス | 3Dゲーム、写真編集、AI(オンデバイス)などを行える |
| 130万〜200万程度 | ハイエンド | 負荷の重い3Dゲームも安定的にこなす。ヘビーユーザー向き |
| 200万〜 | 超ハイエンド | 最高峰の性能。ゲーミングスマホやフラッグシップ級 |
室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。



SocにMediaTek社の『Dimensity 8400-Ultra』を搭載するXiaomi 15T。AnTuTu Benchmarkの実測結果は3回目においても140万超えをキープ。価格帯はミドルクラスですが、性能はしっかりとハイエンド。価格では上のPixel 9a(8GB/128GBモデル:79,900円)を大きく上回るスコア。
電池温度の上昇は、『2回目』『3回目』がリチウムイオン電池が劣化しやすくなるとされる『45度』を若干超えています。1回目の実測値は安定的に動作する性能というよりは、『トップスピード』を表す数値と認識しておきましょう。
詳細を見ると、スマートフォンの脳となる『CPU』、動作速度を示す『UX』のスコアは3回とも大きく変わらず。グラフィックの処理をメインで行う『GPU』のクロック周波数を下げて調整しています。
電池の減りは-6〜-7%。同じSocを搭載するPOCO X7 Proと大きく変わらない数値ですが、Xiaomi 15Tの方が『大きな画面サイズ(6.83インチ)』『少ない電池容量(5,500mAh)』であることをお忘れなく。
【実測】Xiaomi 15Tに価格や性能が近いスマートフォンのAnTuTu Benchmarkスコア(ver.10.5.2)
全端末室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。




3回連続でAnTuTu Benchmarkを実測(同じ環境)して『3回目』のスコア。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

【実測】Xiaomi 15TのGeekbench6(CPU)スコア


全端末室温30度程度の室内で検証。テストする環境やOSのバージョンによって数値は異なる場合あり。

Xiaomi 15T ProのGeekbench6(CPU)スコアは、単体で処理をするシングルコアが1,500を超える程度。Pixel 9a(Tensor G4)を僅かに下回る数値となっていますが、総合力を示すマルチコアは『6,165』と大差。
マルチコアの性能は『同時に沢山処理する力』に直結。Androidは年々マルチスレッド化が進んでいるので、マルチコアの性能アップは安定した高いパフォーマンス維持に不可欠です。
【実測】Xiaomi 15Tの3DMark Wild Life Stress Testスコア

| 項目 | Xiaomi 15T | Xiaomi 15T Pro | 上位モデル差 |
|---|---|---|---|
| ベストループスコア | 12,358 | 18,585 | +6,227(+50.4%) |
| ローストループスコア | 10,178 | 11,338 | +1,160(+11.4%) |
| 安定性(Stability) | 82.4% | 61% | −21.4pt(−26.0%) |
| 最高温度 | 47℃ | 45℃ | −2℃(−4.3%) |
| フレームレート範囲 | 38〜90FPS | 52〜141FPS | 最小 +14(+36.8%)/最大 +51(+56.7%)/中央値 +50.8% |
上位モデルとなるXiaomi 15T Proとの比較で、Xiaomi 15Tとのベストループスコア差は『50.4%』。ただしローループスコアは『+11.4%』に近づき、安定性は『-26.0%』と上位モデルを上回る『82.4%』を記録。ただし最高温度が『47度』と高め(無理にハイパフォーマンスを維持)なので、実際の安定性は数値よりやや低めという認識です。
もっとも、3DMark Wild Life Stress Testは『GPUに負荷をかけ続けること(しかも20回連続)』が目的。通常負荷が重い3Dゲームはシーンによって波があるので、同様の状況は『存在しない』と言っても過言ではありません。
フレームレートはXiaomi 15T Proの52〜141FPSに対して『38〜90FPS』。最低フレームレートが『52FPS』のXiaomi 15T Proは、やはりワンランク上の3Dゲーム性能を持つと言えます。とはいえ、販売価格を踏まえれば文句のつけようがないポテンシャル。ライカカメラ以外に『ゲーミングパフォーマンス』も同端末の魅力です。
Xiaomi 15Tのゲーム推奨設定(参考程度)
| ジャンル | 解像度 | フレームレート | グラフィック品質 | エフェクト/陰影 |
|---|---|---|---|---|
| 超重量級RPG(原神/崩壊:スターレイル/Tower of Fantasy) | FHD+ | 60fps固定(最大90fps可) | 高 | 中〜高 |
| FPS/TPS(PUBG Mobile/Apex/COD Mobile) | FHD+ | 90〜120fps推奨(※高温時は90fps制限) | HDR相当 | 中〜高 |
| MOBA/格闘/カジュアル(LoL: Wild Rift/荒野行動/モンスト) | FHD+ | 90fps固定 | 高 | 中 |
| エミュレーション系(PS2/Switchなど) | FHD+(スケーリング×1.0〜1.5) | 60fps上限 | 高 | ー |
| レース/スポーツ(Asphalt/eFootballなど) | FHD+ | 90fps推奨(安定時120fps可) | 中〜高 | 中 |
| 長時間バトルロイヤル(BGMI/PUBG長時間戦/Apex長時間セッション) | FHD+ | 60fps安定設定 | 中 | 低〜中(発熱抑制目的) |
【Xiaomi 15Tのデザイン】シンプルだけど高級感を残したフラットデザイン。ディスプレイから背面にかけての『一体感』が秀逸
Xiaomi 15Tは『ブラック』『グレー』『ローズゴールド』の3色展開。私が所有するのはグレーです。上位モデルのXiaomi 15T Proは、ペリスコープ方式のカメラを搭載しているので厚みが『7.96mm』。非搭載のXiaomi 15Tは『7.50mm』に抑えられています。
カメラユニット部分は、厚みが目立たず高級感を演出するフレームを斜めにカットしたデザイン。


サイドフレームと側面ボタン部分には、構造的な耐衝撃性・剛性を強化した『アルミニウム合金(6M13 )』を使用(恐らく航空機部品・自動車構造材・電子機器筐体などに使われる6013をベースにしたカスタム材)。



背面は『グラスファイバー』。サラサラした質感で、指紋が目立ちづらいのも特徴です。


グラスファイバーは『軽量』『高強度(割れにくい)』『高剛性』『アンテナへの干渉が少ない』といった特性を持つ、金属や樹脂の弱点を補った無機繊維強化材。塗装・質感加工を自由に行えるので、サイドフレームに使われているアルミニウムとバランス良く融合。


できる限り薄く、かつ軽量化を実現するための様々なアップデートが行った上で、ベゼルはわずか『約1.5mm』。 『46mm相当の望遠カメラ』『5,500mAhの大容量電池』『6.83インチの大画面』を備えつつ、本体重量は200gを切る『約194g』。Xiaomi 15T Proを『16g』下回る軽さです。


無駄に主張が無いシンプルかつ洗練されたデザインなので、ビジネススタイルとの相性もバッチリです。

Xiaomi 15Tに近い画面サイズの端末重量

Xiaomi 15Tの重量は『約194g』。Xiaomi 14Tから『約6.83インチに画面大型化』『5,500mAhに電池増量』しつつ、Xiaomi 14T(ガラス)よりも『-1g』軽量化している点は見事としか言いようがありません。
| 端末名 | 画面サイズ | 重量 |
| Xiaomi 15T | 約6.83インチ | 約194g |
| Xiaomi 15T Pro | 約6.83インチ | 約210 |
| Xiaomi 14T | 約6.67インチ | 約195g(ガラス)/約193g(PU) |
| Xiaomi 14T Pro | 約6.67インチ | 約209g |
| POCO X7 Pro | 約6.67インチ | 約195g(プラスチック)/198g(PU) |
| POCO F7 Ultra | 約6.67インチ | 約212g |
| CMF Phone 2 Pro | 約6.77インチ | 約185g |
| Nothing Phone(3a) | 約6.77インチ | 約208g |
| Galaxy S25 Ultra | 約6.9インチ | 約218g |
| Pixel 9 XL | 約6.8インチ | 約221g |
| Xiaomi 15 Ultra | 約6.73インチ | 約226g |
| AQUOS R9 Pro | 約6.7インチ | 約229g |
【Xiaomi 15Tの画面】94.5%の画面占有率を持つ6.83インチ有機ELディスプレイ。12bitの色深度が広い表示領域にきめ細やかさをプラス
Xiaomi 15Tの主な画面仕様
| 端末名 | Xiaomi 15T |
| ディスプレイ | サイズ:6.83インチ 最大リフレッシュレート:120 Hz 最大タッチサンプリングレート:480 Hz/瞬間 2,560 Hz(Game ターボ時有効) 素材:AMOLED (有機EL) 解像度:2,772×1,280 (447ppi) ピーク輝度:3,200nits(表示領域 25% カバー) 色域:DCI-P3 色深度:12bit(680億色) 調光:最大3,840HzPWM 原色Pro:対応 Pro HDR:対応 ウェットタッチテクノロジー:対応 HDR10+:対応 Dolby Vision®:対応 ガラス:Corning® Gorilla® Glass 7i 認証:TÜV Rheinland低ブルーライト(ハードウェアソリューション)、TÜV Rheinlandフリッカーフリー認証、TÜV Rheinlandサーカディアンフレンドリー認証 |

Xiaomi 15Tディスプレイガラスは『Gorilla Glass 7i』
Xiaomi 15Tのディスプレイガラスは、Xiaomi 15T Proと同じコーニング社の『Gorilla Glass 7i』。同ガラスは『2024年6月』にリリースされた比較的新しいモデルで、『薄くても優れた耐落下・耐擦傷性能を持つ』ことが特徴。
Corning社のラボ試験では、1mの高さからアスファルトを模した表面に落下しても破損せず、競合のリチウムアルミノシリケート製ガラスより優れた耐久性能を発揮(耐擦傷性も最大2倍に到達)。
もっとも、極端な落下や鋭利な衝撃条件では『Victus』『Armor』『Ceramic』といった上位シリーズに性能で劣るGorilla Glass 7i。Xiaomi 15Tは『ディスプレイにフィルム(TPU)が貼り付けられた状態』で出荷されますが、『過去にスマートフォンを何度か落としたことがある』という人は早めに保護フィルムの交換をお勧めします。
ガラスフィルムの選び方
| 項目 | 光学式センサーの場合(Xiaomi 15T Proはこちら) | 超音波式センサーの場合 |
|---|---|---|
| 強化ガラス(アルミノシリケート) | ◎ 最適(高透過) | ◎ 均質で音波減衰が少ない |
| ガラス・セラミック混合 | △ やや透過率低下、厚み次第 | △ 音波反射しやすい、厚み注意 |
| 高強度セラミック系(Armor系) | ○〜△ 調整次第で可 | ○(最新モデルなら)だが薄さが重要 |
| 樹脂フィルム系(TPU、PET) | ○ 高透過で柔軟、だが傷つきやすい | ○ 音波透過も良好だが耐久性が低い |
『自動明るさ調整』をONにすると直射日光下での視認性が向上
Xiaomi 15T Proの画面の明るさを手動で『100%』に設定し、照度計で実測すると『790LUX』を記録。
続けて『自動明るさ調整』をONにして直射日光下で再実測すると、『1,400LUX』まで上昇。画面の明るさは直射日光下での視認性向上に寄与。カメラ撮影時に被写体をしっかり確認しながら撮影出来るなど、メリットは様々です。
ただし『明るい=消費電力が大きくなる』ので、屋内での利用が多い場合は『自動明るさ調整』をONにするなど端末への負担を減らす工夫をしましょう。

上位モデルと同じ1.5mmの超狭ベゼル採用。圧倒的な没入感で映画からLeicaカメラで撮った作品まで幅広く奥深く楽しめる
CANON EOS RP(フルサイズ)でXiaomi 15Tの画面を撮影後、RAW現像して色合いを近づけています(実際の表示と異なる場合あり)。色彩の設定は原色Pro。





Xiaomi 15TのディスプレイはXiaomi 14Tの6.67インチから『6.83インチ』へと大型化。1.5mmの超狭ベゼルを採用(Xiaomi 14Tは1.9mm)することで『94.5%』の高い画面占有率を実現しています。画面を見た瞬間に『広い』と認識出来る程度。
『680億色表示(12bit)』『5,000,000 : 1のコントラスト比 』といったハイエンドグレードは上位モデルのXiaomi 15T Proと同じ。『超解像(動画の解像度をアップスケール)』『AI HDR補正(明るい部分と暗い部分のディテールをより鮮明に)』『MEMC(動画にフレームを追加して滑らかに表示)』といったAI画像エンジンも利用可能です(高度なテクスチャは使えない)。

『原色Pro(色彩設定)』のリアルな色再現も遜色なく、ダイナミックレンジの広い画像を階調豊かに表示。



没入感の向上も顕著。柔らかな『光』から重厚な『影』、そして細かいディテールまで臨場感たっぷりに表示。Leicaの世界観を得られるカメラで撮影した写真をプレビューするのに、より適した環境が整いました。12bitなので、RAWで撮影した画像の編集にも適しています。


ディスプレイの色彩(色温度など)調整方法
『設定』→『ディスプレイと明るさ』→『色彩』からは細かい調整を行えます。Xiaomi 15T Proでは設定可能なアダプティブカラー(周囲の光に合わせて色を調整する)の項目がXiaomi 15Tでは見当たりませんでした。

ブルーライトを制御する読書モードは『周期』『時間』『色温度』『テクスチャ』など細かい設定が可能

周期
アプリの種類と日の出/日の入りの時刻に基づいて色を自動的に調整。最適な快適さを実現。
クラシック
暖色系に切り替えてブルーライトの量を減らす。『色温度』『テクスチャ』『色彩(白黒もしくは単色)』を選択可能。

時間設定
- おやすみタイムの読書:日没後、自動的に読書モードに切り替える
- 読書モードの時間設定:開始時刻と終了時刻をスケジューリング出来る

【Xiaomi 15Tの指紋認証】上位モデルと同様にスムーズな認証速度
指紋認証を比較(上からXiaomi 14T Pro、Xiaomi 15T)
動画撮影時のアニメーション速度は『リラックス』。設定→ホーム画面→アニメーションの速度から『高速』に切り替えると、体感速度はさらに向上します。

低コストでロック解除をスムーズに?さすがの開発力
Xiaomi 15Tの指紋認証センサーは、XIaomi 15T Proも採用している画面埋め込み型の『光学式(指紋の2Dパターンを光で撮影する仕組み)』。光学式→超音波式といったアップデートは行われていませんが、Xiaomi 15T ProではXiaomi 14T Proから認証速度が体感的に向上。Xiaomi 15Tも上位モデルと遜色ない印象です。
光学式指紋認証センサーの仕組みをざっくり説明すると、下記のような構図に。
[ 指 ]
↓
┌──────────────┐ ← 保護ガラス
│ AMOLEDパネル │ ← ディスプレイ層
│—————-│ ← 光透過層+偏光層
│ 光学センサー │ ← CMOSカメラのような撮像素子
└──────────────┘
Xiaomi 15T(Xiaomi 15T Pro)ではディスプレイガラスを『Corning Gorilla Glass 7i』に刷新。同ガラスは薄型ディスプレイ向けに作られており、高い光学的透明性を持つことが特徴。さらに『LIPOテクノロジー(フレームとディスプレイもしくは外装パネルを低圧で高精度に一体成型する技術)』を採用することで、物理的に『センターと指紋の距離』が短縮されている可能性が高いです。
私は『光学的透明性が高い薄型ディスプレイ向けガラス』『LIPOテクノロジー』の組み合わせにより、透過光量が増えて結果的に『指紋認証速度がはやくなった』と予想します。
ガラスフィルムの選び方
| 項目 | 光学式センサーの場合(Xiaomi 15T Proはこちら) | 超音波式センサーの場合 |
|---|---|---|
| 強化ガラス(アルミノシリケート) | ◎ 最適(高透過) | ◎ 均質で音波減衰が少ない |
| ガラス・セラミック混合 | △ やや透過率低下、厚み次第 | △ 音波反射しやすい、厚み注意 |
| 高強度セラミック系(Armor系) | ○〜△ 調整次第で可 | ○(最新モデルなら)だが薄さが重要 |
| 樹脂フィルム系(TPU、PET) | ○ 高透過で柔軟、だが傷つきやすい | ○ 音波透過も良好だが耐久性が低い |
【Xiaomi 15Tのスピーカー】迫力と音量に重点を置いたチューニング。低音域と中低域の土台が安定


Xiaomi 15 Ultraで録音したwaveデータをスペクトログラム化しています。
Xiaomi 15Tのスピーカーは、音響システムとして非常にパワフルでエンターテイメント性に優れた設計がなされていると評価。
低音域と中低域の再現性: 最初の楽曲パートでは、ベースラインとドラムのキックが明確かつ力強く感じられ、スマートフォンにありがちな薄っぺらい音ではない。低域の量感がしっかり出ているため、映画の爆発音やゲームの効果音、ポップスやロックなどの迫力あるコンテンツの再生に高い適性を示す。音の土台が安定しており、音像に厚みと重さを与えいる。
中音域と駆動能力: ボーカルや主旋律となる楽器音が定位する中音域に密度があり、豊かな音量(ラウドネス)でも音が痩せることなく、しっかりと聴き取りやすさを維持。これはスピーカーが高い出力時でも安定した駆動能力を持っていることを示唆する。
高音域の課題(相対的な評価): 後半のサインスイープやホワイトノイズのテスト音から判断すると、高周波成分(高音域)の伸びは、圧倒的な中低域の量感と比べてやや控えめ。極端な高音域では、音量が急激に減衰するかクリアさが失われ、歪みが生じる可能性がある。そのため、ジャズの繊細なシンバル音やクラシックの倍音構造など、微細な高音表現を重視するリスニングではディテール不足を感じるかもしれない。
総合的な評価: 迫力と音量を最大限に引き出すことに特化したチューニングであり、日常の動画視聴や音楽鑑賞(カジュアルリスニング)の満足度は高い。力強いサウンドを好むユーザーに特に推奨できるが、原音に忠実なモニターライクな音質を求める場合は外部機器の利用が望ましいと言える。
【Xiaomi 15TのBluetooth】低いビットレートで高音質を実現する『LC3』。裏技設定で接続可能に
【LE Audio(LC3)】電池の減りとデータ転送量を抑えつつ高音質で音楽を聴ける。低遅延にも対応
Xiaomi 15Tは、デフォルトの状態だと次世代オーディオコーデック『LC3(LE Audio)』で接続することが出来ません。
- 設定→デバイス設定→OSバージョンを数回タップ(開発者オプションが有効になるまで)
- 設定→追加設定→開発者オプションを開く
- Bluetooth LE Audioの許可リストを回避するをONにする
- Xiaomi 15Tを再起動
- LE Audioをサポートするイヤフォンをペアリング
- 接続出来ない→開発者オプションをOFFにして1から再設定
- 動作が安定しない(元の設定に戻したい)→開発者オプションOFF
私が所有する『Redmi Buds 5 Pro』『Zen Air Pro』は、上記の設定でLE Audio(LC3)接続が可能になりました。LC3はSBCと比較して、同等のビットレートで優れた音質を実現。Redmi Buds 5 Proでは、同期中の遅延を最小限に抑える『低レイテンシー』を設定することも可能です。

| 項目 | SBC(クラシックA2DP) | LC3(LE Audio) |
|---|---|---|
| 標準登場年 | Bluetooth A2DP(2003頃)、必須コーデック | Bluetooth 5.2 に伴う LE Audio(2020年発表) |
| ビットレート範囲 | 約 192–345 kbps(最大で512 kbpsステレオ仕様あり) | 約 16 kbps ~ 345 kbps/ch。より柔軟で低ビットレートでも高品質 |
| サンプリングレート | 最大 48 kHz(16–48 kHz 対応) | 8 ~ 48 kHz(柔軟)|高解像度版 LC3plus では最大 96 kHz also supported |
| オーディオ品質 | 中程度(ビットレートに依存) | 同等ビットレートでも明らかに高品質。低ビットレートでも優れた音質 |
| 遅延(レイテンシ) | 高め(約 200ms 程度)でリアルタイム処理には不利 | 低遅延を実現、リアルタイム用途に強い |
| 効率(圧縮・電力) | 非効率、高ビットレート必要、消費電力や帯域を多く使用 | 非常に効率的で、帯域や電力消費を抑制しつつ高音質化 |
| パケット損失への耐性 | 特記事項なし | パケットロス補完(Packet Loss Concealment)機構により、途切れにくく安定した再生 |
| 主な用途・特徴 | Bluetooth Classic デバイス全般の標準で広く普及 | 音楽・通話・補聴器・ブロードキャスト(Auracast)など対応用途が多岐にわたる |

【Xiaomi 15Tのタッチ決済】おサイフケータイ非対応のXiaomi 15TでGoogleウォレットや楽天カードタッチ決済を使う方法
Xiaomi 15TはFeliCa ICチップを搭載しないので、『おサイフケータイ』を使うことが出来ません。しかし最近は『PayPay』『楽天ペイ』といった『メインはQRコード決済』という人が大半のはず。
また、Xiaomi 15Tは『NFC Type-A/B』をサポート。『Visa』『Mastercard』が提供する『タッチ決済』を利用することが可能です。

設定方法は下記の通りとても簡単です。
楽天カードタッチ決済を設定
用意するモノ(サービス)
- 楽天ペイアプリ
- 楽天カード(VisaもしくはMastercard。タッチ決済マークがついていないカードも対応)
- 楽天ペイを開いてログイン
- 右上のタッチ決済アイコンをタップ
- 『楽天カードに関する規約・特約、ならびに個人情報取り扱いに関する基本方針等の表示』の内容を確認し、『規約に同意して次へ』をタップ
- 『お支払い元の楽天カードを選択』から『選択する』をタップ(エラーが発生しても再トライすると次の画面に進む場合がある)
- タッチ決済機能に紐づける楽天カードにチェックを入れ『選択する』をタップ
- 選択した楽天カードのセキュリティコードを入力
- 『楽天ペイをデフォルトアプリに設定』から『設定する』をタップ
- デフォルトのお支払いアプリを『楽天ペイ』に設定
- 前の画面に戻り『設定を完了する』をタップ

Googleウォレットを設定
用意するモノ(サービス)
- Googleウォレットアプリ
- VisaもしくはMastercardのタッチ決済対応するカード(提携カードはこちらから)
- Googleウォレットを開いてログイン
- 『カードを追加する』をタップ
- 『支払いカード』をタップ
- Googleアカウントに対象のクレジットカードを登録済みの場合は、『ウォレットに追加』をタップ(新たに登録する場合は『新しいクレジットカードかデビットカード』をタップ)
- セキュリティコードを入力し、表示内容を確認して『もっと見る』『保存して次へ』をタップ
- 表示内容を確認して『もっと見る』『同意する』をタップ
- 『カード発行会社が本人確認を求めています』と表示されたら『メールを送信』をタップ
- Gmail宛に確認コードが記載されたメールが届くので、内容を確認して入力の上『コードを入力』をタップ
- 『Google Payをデフォルトとして設定する』と表示されたら『メインカードに設定』をタップ
- 一覧から『Googleウォレット』を選択

対応するクレジットカードの種類は少ないですが、『支払いの保険』として使えるようにしておくといざという時に便利です。
【Xiaomi 15Tの保存領域拡張】外部ストレージにYouTube、アマプラ、Netflixなどのコンテンツを保存出来る

Xiaomi 15Tは『Micro SDカードスロット』を備えません。XiaomiのMicro SDカードスロットを備えない『一部ハイエンドモデル』は、USB Type-Cポートに接続した外部ストレージに『YouTube Premium』『Amazonプライムビデオ』『Netflix』などのコンテンツをダウンロードして保存可能。
この便利拡張機能がXiaomi 15Tでも使えます。私が所有する『ポータブルSSD』『SDカードリーダー』をどちらも認識。動画や音楽を高解像度で沢山保存しても、内部ストレージが圧迫されないのは大きなメリットです。

【Xiaomi 15Tのジェスチャー】デジタルアシスタント、カメラアプリ、レコーダーの起動を素早く行える
Xiaomi 15Tには便利なジェスチャー機能が用意されています(設定→追加設定→ジェスチャーショートカットから細かく設定可能)。
- デジタルアシスタントを起動:電源ボタンを0.5秒長押し
- スクリーンショットを撮影:3本の指を下にスライド、音量ダウン+電源
- 部分的なスクリーンショット:3本の指で長押し
- カメラを起動:電源ボタンを2回押す、画面ロック時に音量ダウンボタンを2回押す
- ライトをONにする:電源ボタンを2回押す
- 電源オフ:電源ボタンを3秒長押し、電源ボタンと音量アップボタンを同時に押す
デジタルアシスタントを変更する方法
- 『設定』を開いて検索ボックスに『デフォルト』と入力
- 一覧から『デフォルトのアプリ』を選択
- アシストと音声入力を選択
- デジタルアシスタントアプリを選択
- 利用したいデジタルアシスタントアプリ(ChatGPTなど)を選択

【Xiaomi 15Tで使えるデュアルアプリ&アプリロック】プライベートと仕事の使い分けを効率的かつ安全に
Xiaomi 15T Proでは、アプリを複製(2つインストール)可能な『デュアルアプリ』という機能を使うことが出来ます(設定→アプリ→デュアルアプリから)。

例えばデュアルアプリを開いて『Rakuten Link』にチェックを入れると、自動的に『もう一つのRakuten Link』がインストール。複製したアプリは『異なるID(電話番号)』でログイン可能です。


仕事で利用する場合は『アプリロック(設定→アプリ→アプリロック)』の設定をお勧めします。適用したアプリを開くには『ロックの解除(指紋認証やパスワード)』が必要に。セキュリティを高めて安全に情報を管理。

【Xiaomi 15Tで使えるAI】文章から画像まで自由かつ効率的に『生成』『拡張』『削除』出来る
AIライティング
プロンプトに基づいて『文章作成』『要約』『校正』『拡張』を行える機能。書いた文章を『一般』『プロ』『シンプル』『フレンドリー』といったテイストにブラッシュアップすることも可能です。

例えばメモアプリ(他のアプリにも対応)を開いてAIライティングのアイコン(カラフルな鉛筆のような)をタップ。

プロンプトに『どうしても有給を取りたい時、上司に伝える理由を日本語で教えてください』と入力すると、複数の『有給取得理由』がスピーディーに生成されます(日本語で と加えると確実)。


熟考が必要な場合は『Deep Think』をタップ(虹色に変わる)。

今度は『世界一美しい唐揚げの作り方を日本語で教えてください』と入力。通常モードとは異なり、長めの細かい内容が表示されます。

ChatGPTやGeminiも近い使い方を出来ますが、それぞれ回答内容は異なります。複数のAIを試すと、『より理想に近い答え』にたどり着けるはずです。
AI画像拡張
選択した画像を元に、背景を拡張生成してくれるAI拡張機能。提供開始当初とは比較にならないほどクオリティが上がっています。



AI消しゴム
『オブジェクトを削除』『人を消す』『反射を除去』『手動』の4種類。この中で特にクオリティが高いのは『オブジェクトを削除』と『人を消す』。仕上がりがイマイチな場合は繰り返し適用可能です。



【Xiaomi 15Tで使えるマルチデバイス連係】アプリ表示/操作、ネットワーク接続、発着信などをタブレット側で行える
Xiaomi 15Tは『Xiaomi Interconnectivity』というマルチデバイス連係機能に対応しています。
- スマートフォンとタブレットの両方をXiaomi HyperOS 2以降にアップデート
- BluetoothおよびWLAN設定を有効化
- 同一のXiaomiアカウントにログイン
- 設定→相互接続性→Xiaomi相互接続をON
- 相互接続する内容をON(アプリ、ホーム画面+、クリップボード、通知、通話の同期、ネットワークの同期)
例えばホーム画面+とアプリの相互接続をONにした状態であれば、Xiaomi Pad 7からXiaomi 15Tにインストールしているアプリを表示及び操作することが可能に(Xiaomi 15T側は基本的に画面表示OFF。アプリロックをかけていると表示されない)。
タブレットでXiaomi 15Tのギャラリーアプリを開くと、小さいスマホマークが右上についたギャラリーアプリのアイコンがタスクバーに追加。選択すると、 Xiaomi 15Tに保存されているデータが全画面表示されます。

Xiaomi 15Tでは画像編集機能が充実。専用ソフトを使わなくても、端末内でそれなりにRAWを現像出来てしまうのは明確な強み。Xiaomi Pad 7、Xiaomi Pad miniといったタブレットは『12bit』の色深度をサポート。画面が大きいだけでなく、RAWを現像するのに適した表示環境です(色合いはXiaomi 15Tと近づける必要あり)。

通話の同期をONにしていれば、Xiaomi 15Tをカバンの中に入れた状態でもタブレット側で発着信を行えます(接続環境によっては音が途切れやすくなる)。
ネットワークの同期をONにすると、タブレットのWi-Fiネットワーク選択にXiaomi 15Tが表示。『ポータブルホットスポットをONにする』『パスワードを入力する』といった作業不要で、シームレスにテザリング接続が可能です。

【Xiaomi 15Tの通話機能】標準通話アプリ使用時はノイズ低減が効果的に作用(動画あり)
設定→フローティングウィンドウ→サイドツールボックスから『通話ツールボックス』をONにすると、標準通話アプリ使用時に『ノイズ低減』『同時通訳』を使えるように。搭載するマイクがまわりのノイズを検知し、打ち消して通話相手にクリアな音声を届けるというもの。

公式仕様にXiaomi 15Tのマイク数は明記されていませんが、CITモードで確認したところ『メイン』トップ『バック』といった3マイク構成(なぜかXiaomi 15T Proはメイン、トップしか表示されない)。

ノイズ信号の処理は、Socが内蔵する『DSP(Digital Signal Processor)』や『NPU(Neural Processing Unit)』が担当。実際にXiaomi 15TとXiaomi 15T Proでノイズ低減の精度を検証してみましたが、『ON』『OFF』ではっきりと違いを認識出来るレベル(全然違う)。処理能力で上回るXiaomi 15T Proが『ワンランク上』の印象を受けました。

同時通訳は話した言葉を指定した言語に翻訳して音声出力してくれる機能。翻訳スピード自体はスムーズですが、会話の途中で強制終了する場合あり。今後のアップデートで改善を期待します。

【Xiaomi 15Tで使えるオフラインコミュニケーション】モバイル・Wi-Fiネットワークが届かない場所でも音声通話が可能(動画あり)
Xiaomiオフラインコミュニケーションは、ネットワーク圏外(Xiaomi 15T同士で最大1.3km)でも通話モードを使用して、音声音声通話を可能にする機能です。(SIMとXiaomiアカウントへのログインが必須)。私が所有するXiaomi 15T/Xiaomi 15T Proと、貸していただいたXiaomi 15T Proを使用して実際に同機能の使い勝手を試してみました。
まずは『SIMカード装着(契約が切れているものでも使えた)』→『Xiaomiアカウントにログイン』→『BluetoothをON(設定から)』。

続けて設定→モバイルネットワーク→Xiaomiオフライン通信の順に開きます。

『自分に通話を発信できる人』を『連絡先のみ』『すべての人』から選択。

『付近の人に現在地を共有する』を設定(OFFの状態でも通話は出来る)。『付近の人』に表示されている連絡先を選択すると発信。

Volteなどの通話品質と比較すると『音質がよろしくない』のは間違いないですが、電波の弱い場所でもしっかりと内容を聞き取れるクオリティで通話出来ています。ネットワークが繋がらない環境で『内線代わり』といった使い方も出来そうです。
【Xiaomi 15Tの付属ケース】オマケと感じさせないクオリティ。ボタンの押しやすさも向上
最近は『充電器』『ケース』『フィルム』の付属しないスマートフォンが増えています。すべて揃えれば数千円はくだらない必須アクセリー。
Xiaomi 15Tには67W出力の超高性能なAC充電器(+USBケーブル)が付属し、フィルムは貼り付け済み。さらにはしっかりとした作りの『純正ケース』まで同梱。


マットな質感でサラサラとした手触り。形状は損なわず、ケースなしの状態よりもフィット感が優しくなります。

カメラとディスプレイ部分は若干高めに設計されており、机などに置いた時直接面が触れないように。


ホール位置もズレなし。USB Type-Cの部分はゴツめなコネクタが接続可能なよう広めにあけられています。

ボタンはケースを装着した方が『軽い』打刻感。押しやすいです。



Xiaomi 15Tで楽天モバイルを使えるか
Xiaomi 15Tは楽天モバイルの主な通信バンド(4G:Band3/Band18※パートナー回線/Band 28、5G(sub6):Band n77)をサポートしています(eSIM対応)。

実機で通話アプリRakuten Linkの動作状況を確認したところ『通話』『SMSメッセージ送受信』『ビデオ通話』を問題なく行うことが出来ました(同アプリの特性上、電波状況により若干遅延。Wi-Fiからモバイルネットワーク接続に切り替えると改善する場合あり)。
Xiaomi 15Tの日本発売日
2025年9月26日(金)
Xiaomi 15Tの日本販売価格
- 12GB/256GBモデル:64,800円(税込)
- 12GB/512GBモデル:69,980円(税込)

Xiaomi 15Tのアップデート保証期間
- アップデート頻度:90日程度
- セキュリティアップデート:2031年9月まで
- OSアップデート:Android 19まで
※グローバルモデルに関する情報を参照しています。
Xiaomi 15Tの同梱品
- スマートフォン
- ACアダプタ(試供品)
- USB Type-Cケーブル(試供品)
- SIM取り出し用ピン(試供品)
- ソフトケース(試供品)
- 画面保護シート貼付済(試供品)
- クイックスタートガイド
Xiaomi 15Tの上位モデルXiaomi 15T Proの実機レビュー

【スペック】Xiaomi 15Tの主な仕様
カラー
- ブラック
- グレー
- ローズゴールド
メモリとストレージ
- 12GB/256GB、12GB/512GB(デバイスにプリインストールされているOSとソフトウェアの容量により、使用できるメモリとストレージは合計容量よりも少なくなる)
- メモリ(RAM):LPDDR5X 8533Mbps
- ストレージ(ROM):UFS 4.1
寸法
- 高さ:163.2mm
- 幅:78.0mm
- 厚さ:7.50mm
- 重量:194g
プロセッサー
- MediaTek Dimensity 8400-Ultra(4nm 製造プロセス)
- CPU:
1×Arm Cortex-A725(最大 3.25GHz)
3×Arm Cortex-A725(最大 3.0 GHz
4×Arm Cortex-A725(最大 2.1 GHz) - GPU:
Mali-G720 - AI:
NPU 880
ディスプレイ
- サイズ:6.83インチ
- 最大リフレッシュレート:120 Hz
- 最大タッチサンプリングレート:480 Hz/瞬間 2,560 Hz(Game ターボ時有効)
- 素材:AMOLED (有機EL)
- 解像度:2,772×1,280 (447ppi)
- ピーク輝度:3,200nits(表示領域 25% カバー)
- 色域:DCI-P3
- 色深度:12bit(680億色)
- 調光:最大3,840HzPWM
- 原色Pro:対応
- Pro HDR:対応
- ウェットタッチテクノロジー:対応
- HDR10+:対応
- Dolby Vision®:対応
- ガラス:Corning® Gorilla® Glass 7i
- 認証:TÜV Rheinland低ブルーライト(ハードウェアソリューション)、TÜV Rheinlandフリッカーフリー認証、TÜV Rheinlandサーカディアンフレンドリー認証
バッテリーと充電
- 5500mAh(標準値)
- Xiaomi Surgeバッテリー
- 67Wハイパーチャージ
- PD 3.0 / PD 2.0 対応 USB-C 充電ポート ※ 67 W 以上の Xiaomi 製 AC アダプター推奨
リアカメラ
レンズ
ライカ Summilux 光学レンズ VARIO-SUMMILUX 1:1.7-2.2 / 15-46 ASPH
ライカ23mmメインカメラ
- 解像度:5,000万画素
- 焦点距離:23mm相当
- 推奨撮影距離:10cm〜無限遠
- F値:1.77
- イメージセンサー:Light Fusion 800
- イメージセンサーモデル名:OVX8000
- イメージセンサーサイズ:1/1.55インチ
- 画素サイズ:1µm、2.0µm(統合時)
- 光学式手ぶれ補正:対応
- 視野角:86.45度
- フォーカス:オート(AF)
ライカ46mm望遠カメラ
- 解像度:5,000万画素
- 焦点距離:46mm相当
- 推奨撮影距離:50cm〜無限遠
- F値:1.98
- イメージセンサー:ISOCELL JN5
- イメージセンサーモデル名:S5KJN5SP03
- イメージセンサーサイズ:1/2.76インチ
- 画素サイズ:0.64µm、1.28µm(統合時)
- 光学式手ぶれ補正:対応
- 視野角:49度
- フォーカス:オート(AF)
ライカ15mm超広角カメラ
- 解像度:1,200万画素
- 焦点距離:15mm相当
- 推奨撮影距離:40.5cm〜無限遠
- F値:2.2
- イメージセンサー:ISOCELL JN1
- イメージセンサーモデル名:S5KJN1SQ05-FGX9
- イメージセンサーサイズ:1/2.76インチ
- 画素サイズ:0.64µm、1.28µm(統合時)
- 視野角:120度
- フォーカス:固定(FF)
写真機能
- 2種類のライカ写真スタイル(Leica Authentic Look / Leica Vibrant Look)
- ライカフィルター / ライカのクラシックなシャッター音 / ライカの透かし
- Xiaomi ProFocus(モーショントラッキングフォーカス/モーションキャプチャ/ライトニングバースト)
- デジタルズーム 最大60 倍
- HDR
- ダイナミックショット
- ポートレートモード
- マスターレンズシステム(23mm、35mm、46mm、75mm)
- 5,000万画素モード(広角/望遠)
- パノラマ
- 長時間露出
- ドキュメント
- ファストショットモード
- プロモード
- キャプチャ画像形式:HEIF、JPEG
- RAW
- LUTパラメーター
動画機能
- ShootSteady
- スローモーション
- タイムラプス
- ナイト動画
- 動画プロモード
- 動画ログ形式
動画撮影
- 4K(3840×2160)動画録画(30fpsまたは60fps)
- 1080p(1920×1080)
- HD動画撮影(30fps、60fps)720p(1280×720)
- HD動画撮影(30fps)
- スローモーションビデオ:720p 120fps、240fps、960fps1080p 120fps、240fps、960fps
フロントカメラ
- 解像度:3,200万画素
- 焦点距離:21mm相当
- F値:2.2
- イメージセンサーモデル名:S5KKDS(Samsung)
- イメージセンサーサイズ:1/3.44インチ
- 画素サイズ:0.64µm
- フォーカス:FF
写真機能
- HDR
- ポートレートモード
- パームシャッター
- 音声シャッター
- 時限バースト
- セルフィータイマー
- スクリーンフィルライト
動画機能
- HDR10+動画撮影
- 動画テレプロンプター
- スローモーションセルフィー
- タイムラプスセルフィー
- 4K(3840×2160)動画撮影(30fps)
- 1080p(1920×1080)HD動画撮影(30fps、60fps)
- 720p(1280×720)HD動画撮影(30fps)
Xiaomi HyperAI
- AI文章生成
- AI音声認識
- AI通訳
- AI検索
- AIダイナミック壁紙
- AIクリエイティブアシスタント
- その他
- Googleかこって検索
- Google Gemini
冷却システム
- Xiaomi 3D IceLoop システム
セキュリティと認証
- 画面内指紋センサー
- AI 顔認証ロック解除
NFC
- 対応(おサイフケータイは非対応)
ネットワークと接続
- デュアルSIM(nano SIM + nano SIM、またはnano SIM + eSIM、またはeSIM + eSIM)
- 対応バンド
- 5G:n1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/71/75/77/78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42/48
- 3G:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:850/900/1,800/1,900MHz
Wi-Fi
- Wi-Fi 6E(2×2 MIMO、WiFi Directに対応)
Bluetooth
- Bluetooth 6.0
防水・防塵
- IP68
オーディオ・動画再生
- デュアルスピーカー
- Dolby Atmos®
- ハイレゾ & ハイレゾワイヤレス
- サポートオーディオ形式:MP3、FLAC、AAC、OGG、WAV、AMR
- サポート動画形式:MP4、MKV、WEBM、3GP
- HDR10、HDR10+、Dolby Vision® 動画コンテンツの再生時に HDR ディスプレイをサポート
ナビゲーションと測位
- GPS:L1+L5
- Galileo:E1 + E5a | GLONASS:G1 | Beidou | QZSS:L1+L5 | NavIC:L5
- A-GPS補助側位 | 電子コンパス | ワイヤレスネットワーク | データネットワーク | MPE
センサー
- 近接センサー | 環境光センサー | 加速度計 | ジャイロスコープ | 電子コンパス | 赤外線ブラスター | フリッカーセンサー | X軸リニア振動モーター | 色温度センサー
オペレーティングシステム
- Xiaomi HyperOS
Xiaomi 15Tにお勧めなSIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)、Band 28(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
実際に使った上で感じたXiaomi 15Tのメリットとデメリット

- 周辺解像度の低下をうまく補正したライカ15mm超広角カメラ
- ダイナミックレンジが広く中高感度域での質感再現性が突出しているライカ23mmメインカメラ
- 超広角や広角では表現しにくい『部分を切り取る』撮影に適したライカ46mm望遠カメラ
- 光と影の構造を意識した『作品』として成立させるLeicaモノクロフィルター
- 被写体の存在感とシーンの雰囲気を最大限に引き出すポートレートモード
- AnTuTu Benchmarkスコア160万を超える高い処理能力
- 最大67Wの超急速充電に対応。約50分でフル充電(充電器とUSBケーブル付属)
- 6.83インチの大画面&5,500mAhの大容量電池を採用しつつ重量は200g切り
- RAW現像にも適した12bit(680億色)ディスプレイ
- 上位モデルと遜色ないスムーズな指紋認証速度
- モバイルやWi-Fiネットワーク圏外でもBluetoothで通話出来る
- 6万円台で12GB/512GBモデルが手に入る
- 外部ストレージにNetflixやアマプラの映像データを保存出来る
- 付属する純正ケースのクオリティが高い
- 最高水準の防塵防水(IP68)をサポート
- 通話時のノイズ低減がしっかりと機能
- BluetoothコーデックaptX Adaptiveに非対応
- USB データ転送速度が遅い(USB2.0)
- おサイフケータイ(FeliCa)に非対応
Xiaomi 15Tに関するQ&A
- Xiaomi 15Tはワイヤレス充電に対応していますか?
ワイヤレス充電に非対応です。
- Xiaomi 15Tではおサイフケータイを使えますか?
FeliCa ICチップを搭載していないので使えません。
- Xiaomi 15Tにケースは付属しますか?
純正ケース(ブラック)が付属します。
- Xiaomi 15Tに充電器は付属しますか?
最大67W出力の純正AC充電器とUSBケーブルが付属します。
- Xiaomi 15Tの画面にフィルムは貼られていますか?
開封時すでに貼り付けられていました。
- Xiaomi 15Tのカメラはマクロ撮影に対応していますか?
非対応です。
- Xiaomi 15Tの防塵防水性能は?
最上位クラスとなるIP68に準拠しています。
- Xiaomi 15TではeSIMを使えますか?
使えます。
- 4Kで動画を撮影すると表示がカクつく
端末の温度が上がっている場合は休ませてください。それでも改善しない場合はビデオエンコーダーをH264からHEVCに変更してみてください。
- Xiaomi 15Tが採用するGPUは?
Mali-G720 です。
- Xiaomi 15TはWet Touch Technology(様々な条件下でのタッチ精度を向上させ、水や油汚れ、泡が画面に付着していても正確なコントロールを可能にする機能)をサポートしていますか?
Wet Touch Technologyをサポートしています。
- Xiaomi 15T画面の最小輝度は?
最小輝度は 2 nits です。
- Xiaomi 15Tの画面フィットタイプは何ですか?
フルラミネーション (オンセル) スクリーンフィットを採用しています。
- Xiaomi 15Tには疎油性スクリーン層がありますか?
疎油性スクリーン層があります。
- Xiaomi 15TはAlways-on Display (AOD)をサポートしていますか?
AOD をサポートしています。
- Xiaomi 15Tのデフォルト調光方法は何ですか?
高輝度の場合はDC調光、低輝度の場合は3,840 Hz高周波PWM 調光です。
- Xiaomi 15TのUSB伝送規格は?
USB2.0です。
