ZenFone 7シリーズと同じカメラセンサー、SONYのIMX 686を搭載するXiaomi Mi Note 10 Lite。一般的なミッドレンジモデルが採用しているカメラセンサーのサイズは、大きいもので1/2インチ程度。それに対しIMX 686は1/1.72インチとかなり大きめ。
カメラのランクはセンサーのサイズによって決まると言っても過言ではないので、IMX 686は本来ZenFone 7シリーズの様なフラッグシップモデルに搭載されるのが通常です。
巨大カメラセンサーを搭載しているので、当然画質は同価格帯の端末よりもワンランク上。しかし撮影する回数が増えると弱点も見えてきます。私が感じていたのは『ピントが合いづらい』『夜景を撮影する場所によってはノイズが目立つ』という2点。
ピントに関しては焦点距離が合っていない事が原因かなと考えたり、夜景も画質が乱れるのは稀なので、正直あまり気にしていませんでした。しかし折角の大型カメラセンサー搭載モデル。これらが改善されれば同価格帯では敵なしなのにという歯がゆさも。
先日Mi Note 10 Liteの下位モデルとなるRedmi 9TにGCamをインストールすると、オートフォーカスと夜景画質が大幅に向上。Mi Note 10 LiteにもGCamを入れれば同様の効果を得られる可能性は大。しかしGCamは相性があるのでMi Note 10 Liteでは使えない可能性も。
試しにRedmi 9Tで使えた同じバージョンのGCamをMi Note 10 Liteにインストール。起動後フリーズもせず、動作自体は問題なし。では肝心の画質はどうなのか。弱点は克服されたのか。デフォルトカメラアプリとの比較をご覧ください!
Xiaomi Mi Note 10 LiteのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その1:フォーカスポイントの位置
一番手前の白い花にピントを合わせて撮影しようとしています。しかしデフォルトカメラアプリではピント位置がやや右奥にずれてしまっており、どこにフォーカスしているか分からないモヤっとした画像に。拡大して見なければ目立ちませんが、精度としては甘いです。
GCamは目的の被写体に合わせてしっかりとフォーカス。F値が適正なのでメリハリが生まれボケ方も自然。ピントが合うまでの速度も速く、ソフトウェアレベルでの強みを感じます。
Xiaomi Mi Note 10 LiteのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その2:オートフォーカスの範囲
これがMi Note 10 Liteでたまに起こるピントが合わない現象。動いて焦点距離を微妙にずらす必要があるので正直面倒。それに撮りたい位置から撮れないというのはやはりストレスです。
オートフォーカスの精度が高いGCam。デフォルトカメラアプリではフォーカスすら出来なかったのに、位置を変える事なくまさかのジャスピン。これでピントが合わない問題は解消されました。センサーサイズの大きさを活かした背景ボケが美しい!
Xiaomi Mi Note 10 LiteのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その3:オートフォーカスの精度
同じ色の花が重なって咲いて、なおかつ距離もやや離れているのでオートフォーカスの難易度はかなり高め。デフォルトカメラアプリでは被写体を認識すらするものの、F値が合わせきれておらず全体的に締まりのない仕上がりに。
GCamは難しいシーンでもハイスピードフォーカス。ピントがしっかりと合っているだけでなく、花びらのディテール表現も高精細。これはもう弱点を克服したという次元ではありません。画質そのものが向上しています。
Xiaomi Mi Note 10 LiteのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その4:広角撮影におけるノイズ量(1)
オートフォーカスがやや苦手なMi Note 10 Liteのデフォルトカメラアプリですが、広角撮影時は露出が適正で空の色も自然。黒つぶれしそうな箇所もギリギリのところでディテールが残るように調整されています。
GCamでは珍しくノイズが発生。木の葉のディテールは立体的に描写されていますが、明らかに感度が上がりすぎ。ノイズ発生の原因となっています。辺りが少し暗くなっていたので、夜景モードで撮影すべきだったのかもしれません。
Redmi 9TのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その5:広角撮影時におけるノイズ量と後方の解像(2)
デフォルトカメラアプリは道路が暗めですが、夕刻だったのでこれは仕方のない事。光の量が少ないなりに車や信号の光を捉え奥までしっかりと描写。日が暮れかけている雰囲気も伝わりますね。
GCamは暗い部分を明るくしようとしすぎてノイズが発生。比較その4の画像と同じ現象が起きています。露光を低く調整したり、夜景モードで撮影すればこのノイズは抑えられた可能性大。
Xiaomi Mi Note 10 LiteのデフォルトカメラアプリとGCamの比較その6:夜景モード設定時のノイズ量と後方の解像
デフォルトカメラアプリでは大量のノイズが発生。さらに後方建物の劣化も目立ちます。この場所で撮影すると殆どのスマートフォンが同様の結果となるので、夜景撮影シーンとしてかなり難易度が高めという事でしょう。
しかしこの難易度高めな場所で、GCamと組み合わせる事で真の実力を発揮したのが大型カメラセンサーIMX 686。センサーサイズが大きくなると光の取得量が大きくなり、ISO低めでの撮影が可能に。GCamはその特性をうまく活かしてノイズを軽減。後方建物の解像も別次元です。
Mi Note 10 LiteにGCamをインストールするとどうなるのか
合いづらいオートフォーカス、夜景撮影時のノイズというMi Note 10 Liteのカメラが持つ弱点を完全に克服したGCam。Mi Note 10 Liteでは大型カメラセンサーの特性を最大限に活かせるので、他のミッドレンジモデルにGCamを入れるより画質の向上が顕著。ZenFone 7に引けをとらないレベルに。
ただし、光の少ない場所で広角に撮る場合は露出をやや低めに調整するか夜景モードで撮影しないとノイズが発生。デフォルトカメラアプリとの使い分けもアリだと思います。
Xiaomi Mi Note 10 Liteで使えるGCamのダウンロードはコチラから
GCamはGoogle Playの認証を受けていない野良アプリです。端末とバージョンが合わなければアプリが起動出来ない場合も。私がMi Note 10 Liteにインストールして不具合なく使えているのは『8.1.101.345618084』というバージョンのGCam。コチラのページ内からダウンロード可能です。
Xiaomi Mi Note 10 Liteを購入可能な店舗
Amazon、楽天市場、OCN モバイル ONE、IIJmio、BIGLOBEモバイル
Xiaomi Mi Note 10 Liteの仕様
Xiaomi Mi Note 10 Lite | |
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Soc | Snapdragon 730G |
容量 | 6GB/64GB(LPDDR4X + UFS 2.1) |
電池 | 5,260mAh |
充電 | 最大30W |
重量 | 約204g |
画面 | 6.47インチ(フルHD+、液晶) |
素材 | ディスプレイ:ゴリラガラス5 ボディ:ゴリラガラス5 |
カメラ | 【メインカメラ】
解像度:6400万画素 F値:1.89 焦点距離:26mmm センサーサイズ:1/1.73 画素サイズ:0.8µm オートフォーカス:PDAF、レーザーAF
【超広角カメラ】 解像度:800万画素 F値:2.2 センサーサイズ:1/4.0 画素サイズ:1.12µm 視野角:水平120度
【深度測定カメラ】 解像度:500万画素 F値:2.4 画素サイズ:1.12µm
【マクロカメラ】 解像度:200万画素 F値:2.4 画素サイズ:1.75µm
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センサー | 振動モーター、赤外線ブラスタ、画面内環境光センサー、 加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス |
ハイレゾ | 対応 |
スピーカー | モノラル |
対応バンド | GSM:2/3/5/8 WCDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28 LTE TDD:38/40/41(2535 ~ 2655 MHz) |
Xiaomi Mi Note 10 Liteにお勧めな格安SIM
docomoの4G/5G周波数帯対応状況
4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの4G(LTE)周波数帯対応状況
4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの4G/5G周波数帯対応状況
4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの4G/5G周波数帯対応状況
4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)