この記事に書いてある内容
Socの命名規則変更で性能アップを認識しづらいXiaomi Pad 7。実際のところどうなのか
- Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6のAnTuTu Benchmarkスコアを3回連続実測。これ本当に同じシリーズですか!
- Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6のGeekbench 6(CPU)スコアを実測。シングル、マルチともに大きく上昇
- Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6の3DMark(Wild Life)スコアを実測。軽自動車からセダン並みのGPU性能アップを確認
- 処理能力の向上だけじゃない!『7』を待って良かったと思えるアップデート
- Xiaomi Pad 5、Xiaomi Pad 6、Xiaomi Pad 7の主なスペック
- 関連リンク
Socの命名規則変更で性能アップを認識しづらいXiaomi Pad 7。実際のところどうなのか
Xiaomi(シャオミ)が2025年3月13日(木)に日本の各チャネルにおいて順次発売を開始したタブレット『Xiaomi Pad 7』。Socは前世代(Xiaomi Pad 6)のSnapdragon 870 5Gから『Snapdragon 7+ Gen 3』へと刷新されています。
命名規則が変更されているので、性能がアップデートされているかやや分かりづらいのが正直なところ。今回は『Xiaomi Pad 6』『Xiaomi Pad 7』の実機を使用して、『AnTuTu Benchmark』『Geekbench6』『3DMark』といった代表的なベンチマークアプリのスコアを実測。
Xiaomi Pad 7のパフォーマンスはどの程度上がっているのか。もしくは下がっているのか?数値で分かりやすく検証していきたいと思います。
Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6のAnTuTu Benchmarkスコアを3回連続実測。これ本当に同じシリーズですか!
まずはAnTuTu Benchmark(10.4.7)のスコアから。同ベンチマークは、タブレットの処理能力をトータルで判断するのに有効です。
ベンチマークの測定は約22度の室内で行っています。

Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(1回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(1回目)


Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(2回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(2回目)


Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(3回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) のAnTuTu Benchmark(V10.4.7)スコア実測(3回目)
ベンチマークの測定を行う環境、アプリのバージョンによって数値は変動する可能性があります。
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タブレットの脳としてデータの演算処理を行う『CPU』、3Dゲームプレイのパフォーマンスなどに影響を与える『GPU』、ストレージやメモリの性能を示す『MEM』、アプリの動作速度を表す『UX』のスコアが全て向上。
特に『CPU』『GPU』『MEM』のスコアアップは異次元レベルであり、『ミドルクラスからハイエンド』並みに数値が上がっています(私の所有端末は256GBモデルなので、UFS3.1を採用する128GBモデルではMEMスコアが異なる可能性あり)。

『電池温度』『電池の減り』にも注目。Xiaomi Pad 7は140万超えのトータルスコアを叩き出しながら、電池温度の上昇をXiaomi Pad 6よりも若干低い『約30度』に抑えています。
処理能力が高めなスマートフォンでAnTuTu Benchmarkを測定すると、電池温度が『40度』を超えることがザラ。

『30度でスコア140万』というパフォーマンスは、『電力効率』『処理能力』がどちらも高いSocを搭載した『Xiaomi Pad 7(タブレットは筐体サイズが大きいので放熱性に優れる)』だからこそ達成出来ていると言えるでしょう。
電力効率の高さは『電池の減り』にも表れています。Xiaomi Pad 6から60万程度トータルスコアを引き上げつつ、1回目と2回目の実測時はわずか『-2%』。

『高いスコア』『低い電池温度』『少ない電池の減り』は、ベンチマーク測定時の理想。Xiaomi Pad 7はその理想にかなり近づいたタブレットと言えるでしょう。
Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6のGeekbench 6(CPU)スコアを実測。シングル、マルチともに大きく上昇
続けて『Geekbench 6』でCPUの性能を再検証していきます。

Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) のGeekbench 6(CPU)スコア実測

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) のGeekbench 6(CPU)スコア実測
ベンチマークの測定を行う環境、アプリのバージョンによって数値は変動する可能性があります。
単体で処理を行う『シングルコア』に関しては、1,291から『1,862』まで上昇。CPUの総合的な性能を示す『マルチコア』も3,333から『4,924』へ。CPUの大幅な性能アップはもはや疑いの余地なしといったところ。体感的な動作は『ハイエンド』な軽さです。
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Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 6の3DMark(Wild Life)スコアを実測。軽自動車からセダン並みのGPU性能アップを確認
最後は『GPU』のパフォーマンスを『3DMark』で再実測。滑らかさを示す『フレームレート(フレーム数/秒)』はどの程度向上しているのでしょうか。

Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(1回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(1回目)

Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(2回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(2回目)

Xiaomi Pad 7(Snapdragon 7+ Gen 3) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(3回目)

Xiaomi Pad 6(Snapdragon 870) の3Dmark(Wild Life)スコア実測(3回目)
ベンチマークの測定を行う環境、アプリのバージョンによって数値は変動する可能性があります。
3DMarkの測定値は、私の想定を遥かに超えて来ました。フレームレート(1回目)がXiaomi Pad 6の16〜31fpsから『41〜84fps』に。なんとXiaomi Pad 7の最低フレームレートは、Xiaomi Pad 6の最高フレームレートを超えています。同シリーズのアップデートでこんな現象見たことありません。

3回目の実測においても『33〜85fps』と滑らかな表示を維持。『電池の減り』『温度上昇』もしっかり制御されています。これはもう本来であればXiaomi Pad 9か10レベルの実力なのでは。
処理能力の向上だけじゃない!『7』を待って良かったと思えるアップデート
『様々なAI機能(文章や画像生成など)』『急速充電(最大45W)』『高解度化(3.2K)』『680億色表示』なども、Xiaomi Pad 6からのアップグレード内容。これだけ高性能ながら、Xiaomi Pad 7の販売価格は54,800円(税込)〜。

Xiaomi Pad 6の購入を我慢しつつ、『Xiaomi Pad 7』のリリースを待てた人には『おめでとう!』と言いたいですね。
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Xiaomi Pad 5、Xiaomi Pad 6、Xiaomi Pad 7の主なスペック
端末名 | Xiaomi Pad 5 | Xiaomi Pad 6 | Xiaomi Pad 7 |
ディスプレイサイズ | 11インチ | 11インチ | 11.2インチ |
ディスプレイの種類 | 液晶 | 液晶 | 液晶 |
解像度(Pixel) | 2,560×1,600(2.5K) | 2,880×1,800(2.8K) | 3,200×2,136(3.2K) |
最大タッチサンプリングレート | スタイラスペン:240Hz | スタイラスペン:240Hz | スタイラスペン:240Hz |
最大リフレッシュレート | 120Hz | 144Hz | 144Hz |
最大輝度 | 500nit | 550nit | 800nit |
表示色 | 10億色以上 | 10億色以上 | 680億色以上 |
Dolby Vision | 対応 | 対応 | 対応 |
重量 | 約511g | 約490g | 約500g |
サイズ | 254.69×166.25×6.85mm | 253.95×165.18×6.51mm | 251.2×173.4×6.18mm |
メモリ | 6GB、8GB(LPDDR4X) | 6GB、8GB(LPDDR5) | 8GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 128GB、256GB(UFS3.1) | 128GB、256GB(UFS3.1) | 128GB(UFS3.1)、256GB(UFS4.0) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 860 | Qualcomm Snapdragon 870 | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 |
カメラ | フロントカメラ:800万画素 リアカメラ:1,300万画素 |
フロントカメラ:800万画素 リアカメラ:1,300万画素 |
フロントカメラ:800万画素 リアカメラ:1,300万画素 |
スピーカー | クアッド(4つ)ステレオスピーカー | クアッド(4つ)ステレオスピーカー | クアッド(4つ)ステレオスピーカー |
Dolby Atmos | 対応 | 対応 | 対応 |
電池 | 8,720mAh | 8,840mAh | 8,850mAh |
充電 | 最大33W | 最大33W | 最大45W |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | 5.0 | 5.2 | 5.4 |
認証 | 顔認証 | 顔認証 | 顔認証 |
USB | 非公開 | USB 3.2 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1 |
Micro SDカード | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
認定(純正)スタイラスペン | あり | あり | あり |
純正キーボードカバー | あり | あり | あり |
OS | Android(MIUI for Pad) | Android(MIUI for Pad) | Android(MIUI for Pad) |
関連リンク

- 140万超えのAnTuTuトータルスコアを叩き出しながら、電池温度の上昇をXiaomi Pad 6よりも若干低い『約30度』に抑えている
- 『高いスコア』『低い電池温度』『少ない電池の減り』は、ベンチマーク測定時の理想。Xiaomi Pad 7はその理想にかなり近づいたタブレット
- CPUのシングルコア、マルチコアスコアがどちらも大きく向上
- 3DMark(Wild Life)実測時の最大フレームレートが31FPSから85FPSに
- 128GBモデルはストレージ規格がUFS3.1