日本市場では2023年7月25日(火)から発売が開始される『Nothing phone (2)』。Socにハイエンド用の『Snapdragon 8+ Gen 1』を搭載しつつ、8GB/128GBモデルの直販価格は『79,800円(税込)~』。
Snapdragon 778+ 5Gを搭載する前機種『Nothing phone (1)』は、8GB/128GBモデルの直販価格が『73,800円(税込)』。ハイエンド化を遂げつつ、物価高が進む昨今において価格差僅か『6千円』。購入を一度は確定しました。
しかしスペックを細かく見ていると、肝心のSoc部分に違和感が。Snapdragon 8+ Gen 1て、確か最大クロック周波数が『3.2GHz』じゃなかったか?
Xiaomi 12T ProやZenfone 9が搭載しているSnapdragon 8+ Gen 1と、Nothing phone (2)が搭載するSnapdragon 8+ Gen 1を比べてみました。
Snapdragon 8+ Gen 1:Xiaomi 12T Pro、Zenfone 9
【CPU】
- Cortex-X2×1:3.2GHz
- Cortex-A710×3:2.75GHz
- Cortex-A510×4:2GHz
【GPU】
- Adreno 730
Snapdragon 8+ Gen 1:Nothing Phone (2)
【CPU】
- Cortex-X2×1:3GHz
- Cortex-A710×3:2.5GHz
- Cortex-A510×4:1.8GHz
【GPU】
- Adreno 730
ご覧の通り、全てのコアにおいてNothing phone (2)搭載モデルは最大クロック周波数がダウンしています。クロック周波数は速度を示し、処理能力の指標に。上記を鑑みると、Nothing phone (2)の処理能力は、Xiaomi 12T ProやZenfone 9以下。
紛らわしいので、ここからは高クロックなSnapdragon 8+ Gen 1に『(H)』、低クロックモデルには『(L)』をつけて説明していきます。
Snapdragon 8+ Gen 1(L)は、Snapdragon 8 Gen 1とCPUの構成(周波数も)が同じ。Snapdragon 8+ Gen 1(H)はSnapdragon 8 Gen 1のクロックアップモデルなので、ダウンクロックしつつ『Snapdragon 8+ Gen 1』の名称を踏襲している事にはかなりの違和感あり。
記事が見つかりませんでした。
Snapdragon 8 Gen 1はリリース当初、Samsungが製造を行っていました。しかしSamsung製は評判が悪く(発熱や電池もちの面で)、Qualcommは途中から製造ラインをTSMCに変更。
通常クロックアップを行うと、消費電力が上がり発熱しやすくなります。
元々Snapdragon 8 Gen 1はそれらが問題になっていたわけですから、クロックアップなどしたら『とんでもない地雷Socの誕生』。Snapdragon 8+ Gen 1(H)がリリースされるまではそう思っていました。
しかし予想に反して『Snapdragon 8+ Gen 1(H)』では電力効率が大きく引き上げられ、発熱や電池の減りも改善。こうなってくると、『Samsungの製造ラインに問題があったのでは』と疑わざるを得ません。
Snapdragon 8+ Gen 1(L)はスペック的にSnapdragon 8 Gen 1と同じです。しかし『4nm TSMC プロセス』であることが強調されているので、『発熱』『電池の減りの早さ』が改善されている可能性は大。
とは言え、クロックダウンしているのだからSnapdragon 8+ Gen 1 Liteなど(明らかに長すぎますが)何かしらユーザーに伝わりやすい名称を用意すべきだったのではと私は考えます。
Nothing phone (2)は有機ELディスプレイにLTPO技術を採用したり、ファームウェアに改善を加えるなどSoc以外にも数多くのアップデートを行っています。他の完成度が高いのであれば、Soc名称によるイメージダウンは尚更勿体ないですね。
Nothing Phone (2)の主な仕様
Nothing Phone (2) | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1
【CPU】
【GPU】
|
容量 | 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約200.68g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド |
Bluetooth | 5.3 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP54 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
スピーカー | デュアルステレオ |
Nothing Phone (2)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
国際ローミング
- 5G(Sub6):n2,n5, n7, n8,n12,n20,n25,n30,n38, n40,n66,n71,n75
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,25,30,32, 34, 38, 39, 40, 48,66,71
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/900/1800/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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