Xiaomi(シャオミ)は2023年7月27日(木)、日本市場においてXiaomi Pad 5に続くハイエンドタブレット『Xiaomi Pad 6』の発売を開始しました。
SocをSnapdragon 860(Xiaomi Pad 5)から『Snapdragon 870』にアップデートしつつ、発売価格は前モデル(59,800円)を下回る『49,800円(6GB/128GB)~』。円安物価高が進む過酷な状況において、この安さは正直驚き。
Xiaomi Pad 5、Galaxy Tab S8+、iPad(第9世代)の価格とスペックを比較
端末名 | Xiaomi Pad 5 | Xiaomi Pad 6 | Apple iPad(第9世代) |
ディスプレイサイズ | 11インチ | 11インチ | 10.2インチ |
ディスプレイの種類 | 液晶 | 液晶 | 液晶 |
解像度(Pixel) | 2,560×1,600(2.5K) | 2,880×1,800(2.8K) | 2,160×1,620 |
最大タッチサンプリングレート | 通常:120Hz スタイラスペン:240Hz |
通常:144Hz スタイラスペン:240Hz |
非公開 |
最大リフレッシュレート | 120Hz | 144Hz | 非公開 |
最大輝度 | 500nit | 550nit | 500nit |
表示色 | 10億色以上 | 10億色以上 | 非公開 |
Dolby Vision | 対応 | 対応 | 対応 |
重量 | 約511g | 約490g | 約567g |
サイズ | 254.69×166.25×6.85mm | 253.95×165.18×6.51mm | 250×174.1×7.5mm |
メモリ | 6GB、8GB(LPDDR4X) | 6GB、8GB(LPDDR5) | 非公開 |
ストレージ | 128GB、256GB(UFS3.1) | 128GB、256GB(UFS3.1) | 64GB、256GB |
Soc | Qualcomm Snapdragon 860 | Qualcomm Snapdragon 870 | Apple A13 Bionic |
カメラ | フロントカメラ:800万画素 リアカメラ:1,300万画素 |
フロントカメラ:800万画素 リアカメラ:1,300万画素 |
フロントカメラ:1,200万画素 リアカメラ:800万画素 |
スピーカー | クアッド(4つ)ステレオスピーカー | クアッド(4つ)ステレオスピーカー | デュアル(2つ)ステレオスピーカー |
Dolby Atmos | 対応 | 対応 | 対応 |
電池 | 8,720mAh | 8,840mAh | 8756mAh |
充電 | 最大33W | 最大33W | 非公開 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 | 5.2 | 4.2 |
認証 | 顔認証 | 顔認証 | 指紋認証 |
USB | 非公開 | USB 3.2 Gen 1 | USB 2.0 |
Micro SDカード | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
認定(純正)スタイラスペン | あり | あり | あり |
純正キーボードカバー | あり | あり | あり |
OS | Android(MIUI for Pad) | Android(MIUI for Pad) | iPadOS |
名称的にはSnapdragon 865+の後継モデルとなるSnapdragon 870。しかし中身はCPUの最大クロック周波数を0.1GHz高めただけ。リネームに近い内容です。
スマートフォンではMotorolaの『moto g100』が同Socを搭載。当時は『ゲームを遊べる端末』に該当したmoto g100ですが、2023年9月時点では2年以上の型落ちモデル。その間にAndroidのGPU(ゲーム)性能は著しく進化しました。
Snapdragon 870に次ぐ『Snapdragon 888』は、GPUをAdreno 650から『Adreno 660』にアップデート。同Socを搭載するXiaomi 11T Proで原神(画質:最高、60fps)をプレイすると、40~45fps程度のフレームレートを維持。
フレームレートは『1秒間に何回画面を書き換えているか』を示し、数値が高くなるほど表示は『滑らか』に。綺麗なグラフィックで滑らかに表示しようとする程、端末には負荷がかかります。
Snapdragon 870はSnapdragon 888より性能が低いので、同じ設定でゲームをプレイした時に、フレームレートで上回るというのは通常あり得ません。
最近は原神(画質:最高、60fps)を50~60fpsで継続的にプレイ出来る端末が増えているので、平均フレームレートが40fpsを下回るようだと正直物足りない。
先述している通り、Xiaomi Pad 6が搭載しているSocは『Snapdragon 870』。Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860)よりゲーム環境が改善されるのは間違いないとしても、『ゲームデバイス』として購入するにはやや無理があるか。
あまりパフォーマンスを期待せずに、とりあえず原神(画質:最高、60fps)のフレームレートを実測してみました。50~55fpsと、Snapdragon 870にしては快調過ぎる出だし。
3分近くプレイしても、50fps程度を維持しています。これはSnapdragon 888を搭載するXiaomi 11T Proよりも優れたパフォーマンス。この時点でSoc性能由来の常識を突破。
8分経過してもフレームレートが50fpsから極端に落ちることはありません。ここまでくると『スマートフォンとタブレットは完全にベツモノ』であることに気づきます。
スマートフォンの場合、プレイ時間が長くなるほど端末全体が発熱。スマートフォンの電池は、一般的に『45度』以上の環境において劣化しやすくなるとされています。
スマートフォンのセンサーがリアルタイムに内部温度を検知し、一定の温度まで上昇したら『CPU』『GPU』の周波数を落として負荷を抑制するのが通常の流れ。熱を制御し切れない内はフレームレートが落ち続け、それが『カクカクした動き』に繋がります。
Xiaomi Pad 6の背面は、鉄と比較して『約3倍』の熱伝導率を持つアルミニウム。スマートフォンと比較して圧倒的にアルミニウムの面積が広い(11インチ)ので、そのことが放熱性を大きく高めているということでしょう。
11インチの大画面は、当たり前ですがスマートフォンとは別次元。それでいて原神(画質:最高、60fps)のパフォーマンスも比較的安定。Snapdragon 870搭載のXiaomi Pad 6。ゲームデバイスとして買うのもアリなレベルですね。
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