イギリスのロンドンを拠点とするテクノロジーメーカー『Nothing』。スマートフォン2作めとなる『Nothing Phone(2)』は、Socをミドルクラス向けのSnapdragon 778+ 5Gから『Snapdragon 8+ Gen 1』に刷新した事で、一気にハイエンドモデルへと進化。
ハイエンド向けのSocはトータルで処理能力に優れます。画像の処理をメインに担当する『ISP』も例外ではありません。ビット深度は14bitから『18bit』に向上し、4,000倍多くのカメラデータをキャプチャ可能に。
イメージセンサーのサイズは『1/1.56インチ(IMX766→IMX890)』と変わりませんが、新たにRAW(無圧縮)データ8フレームから画像生成を行う『Advanced HDR』をサポート。公式サイトには『肉眼に近い画像を生み出す』という期待が高まる補足あり。それは一体どの程度のものなのか。
実際に確認すべくNothing Phone(2)で写真を撮ろうとすると、先代では無かった『HDR』という表示がされるように。この表示が出ている時は、『Advanced HDRが機能している』ということなのでしょう。ちなみにON/OFFの切り替えは出来ません。
まずはNothing Phone(1)で撮影した画像から。全体的にバランスがとれたくせの無い描写が特徴です。新規参入メーカーの初号機としては十分な画質というのが個人的な評価。
Nothing Phone(2)ではAdvanced HDRの効果なのか、被写体がより引き立って目立つように。立体感も増し、『手を伸ばしたら届きそう』な描写に変化。メーカーによっては処理がわざとらしくなるHDRですが、Nothingの場合は『良い部分を残しつつ』といった絶妙な仕上がり。続けて作例をご覧ください。
『日陰』『逆光』という難しいシーンにおいては、特にAdvanced HDRが効力を発揮。日陰は被写体に露出を合わせると空が白トビしがちですが、自然な青色を維持。逆光も被写体が暗くならず明瞭に。
同じ構図で数枚撮影して、明確に仕上がりが異なる画像がありました。EXIF情報やファイル名に『HDR』と残っていないので、片方がHDR非適用なのかは不明。
確実にAdvanced HDRで撮りたい時は、画面上に『HDR』と表示されているかを確認してからシャッターを切った方が良いかと(上画像については覚えていません。HDRはON/OFF切り替えられた方がやはり便利ですね)。
『暖色により寄りすぎている』『青が強すぎる』といったことがなく、バランスの良さはNothing Phone(1)譲り。そこにAdvanced HDRで『階調差』を加えたことで、良い意味でメリハリがついた印象。Nothing Phone(2)はSocだけでなく、カメラもしっかりアップグレードされてますね。これは夜景も撮りに行かなければ!
Nothing Phone (2)の主な仕様
Nothing Phone (2) | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1
【CPU】
【GPU】
|
容量 | 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約200.68g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド |
Bluetooth | 5.3 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP54 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
スピーカー | デュアルステレオ |
Nothing Phone (2)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
国際ローミング
- 5G(Sub6):n2,n5, n7, n8,n12,n20,n25,n30,n38, n40,n66,n71,n75
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,25,30,32, 34, 38, 39, 40, 48,66,71
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/900/1800/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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