JPEGと比較して2倍の圧縮率を持つ『HEIF(ヒーフ)※High Efficiency Image File Formatの略称』。容量を小さくしつつ10bitの豊かな階調(10億色以上の表示)で画像を保存出来る魔法の様なファイル形式。iPhoneでは既にお馴染みですが、Androidの場合OPPO Find X3 Proといった極一部のハイエンドしか利用する事が出来ません。
Mi 11 Lite 5Gやmotorola edge 20といった10bit表示に対応するディスプレイを備えるAndroid端末は、残念ながらHEIFに非対応。あくまで10bitに対応するコンテンツを鑑賞するに留まっており、本来のパフォーマンスをやや持て余している状況です。
Xiaomiが2021年11月5日から発売を開始した『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』の両モデルは、念願のHEIF形式(拡張子は.HEIC)に対応。
ディスプレイは勿論10bit表示。Xiaomi 11T『54,800円(税込)』、Xiaomi 11T Pro『69,800円(税込)』というFind X3 Proより圧倒的に買いやすい価格ながら、『ディスプレイ』と『カメラ』がどちらも10bitに対応するワンランク上のハイエンドモデル。日本スマートフォン市場にまたも激震です。
HEIF(.HEIC)で保存した画像を開くには、それに対応するビューアが必要になります。『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』のビューアは当然ながら標準対応。MacはmacOS 10.13.4 High Sierra以降がインストールされていれば問題なし。Windowsも無料の『HEIF 画像拡張機能』をインストールすれば問題なく開けます。
ただしWEBの表示には非対応。つまりHP上でHEIFの画質を完璧にお伝えする事は出来ません。今回は参考程度に『HEIF』『JPEG』で撮影した画像をそれぞれスクリーンキャンプチャして、『データサイズ』『階調』『色』を中心に比較検証していきたいと思います。
スクリーンキャプチャしているので既に画像はJPEGに変換されているのですが、HEIF形式の方が階調は明らかに豊か。空や全体のディテールに深みがあります。JPEG変換してもHEIFの特性が失われていないという事でしょう。
ちなみにHEIF時のデータ容量はわずか『2.15MB』。JPEGは『5.43MB』と2倍以上。HEIFの画像をPhotoshopでJPEG変換すると容量が『6.98MB』に増えるので、それだけの情報量が効率的に圧縮されているのだと理解。恐るべしHEIF。
続いて高層ビルをデジタル5倍ズームで撮影。HEIFは階調が広いのでHDRっぽく立体的な仕上がりに。建物や車を撮影するのに向いてますね。データ容量はHEIFが『898KB』でJPEGが『2.49MB』。またしてもHEIFは2分の1以下。JPEG変換すると『3.64MB』まで増量。ギッシリと中身が詰まった良質なデータです。
『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』のメインカメラに使われているのはF値『1.75』の明るいレンズ。短いシャッタースピードで多くの光を取り込めるだけでなく、沢山ボケるのが明るいレンズの特徴。美しい背景ボケを思う存分楽しめます。
ISOが『852』まで上がってもノイズや画質の劣化が見られないのはHEIFの影響なのか。それとも単純に『Xiaomi 11T』のカメラが優れているからか。なかなか興味深い一枚になりました。これは凄い夜景が撮れそうですね。楽しみすぎる!
データ1つ1つが軽いので、HEIF設定であれば写真撮影時に容量を気にする必要は一切なし。単純計算でこれまでの2倍程度撮りまくれます。深い色表現が得意でさらにしっかりと背景がボケる。Xiaomiが初めて日本市場に投入した中身が濃すぎるハイエンド。これ他のメーカーはついて来れるのか!?
Xiaomi 11Tの主な仕様
Xiaomi 11T | |
---|---|
Soc | Dimensity 1200 Ultra(6nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大67W急速充電) |
重量 | 203g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 12.5、android 11 |
Xiaomi 11T Proの主な仕様
Xiaomi 11T Pro | |
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Soc | Snapdragon 888(5nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 204g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 12.5、android 11 |
Xiaomi 11T、Xiaomi 11T Proにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)