大手グローバルスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)は、2022年5月30日に日本市場に向けて最新ミッドレンジ『Redmi Note 11 Pro 5G』の発売を開始。ハイエンドなカメラ画質で高い評価を得た『Redmi Note 10 Pro』の後継モデルです。
スマートフォンの性能を決めるSocには『Snapdragon 695 5G』を採用。Redmi Note 10 Proは『Snapdragon 732G』を採用しているので、番号だけで捉えると、Redmi Note 11 Pro 5Gは600シリーズへのダウングレード。
本当にRedmi Note 11 Pro 5Gは前モデルから性能ダウンしているのか。2022年に発売された最新モデル『Redmi Note 11』『Redmi Note 10T』と共に、まずは定番のATuTu Benchmark(スマートフォンの性能をトータルで知る事が出来るベンチマークアプリ)でチェックしていきたいと思います!
AnTuTu Benchmark ver.9 | |
Redmi 9T | 200,820(Snapdragon 662) |
Redmi Note 11 | 241,423(Snapdragon 680) |
Redmi Note 10T | 294,220(Snapdragon 480 5G) |
Redmi Note 10 JE | 294,643(Snapdragon 480 5G) |
Redmi Note 10 Pro | 346,728(Snapdragon 732G) |
Redmi Note 11 Pro 5G | 391,141(Snapdragon 695 5G) |
Mi 11 Lite 5G | 524,980(Snapdragon 780G 5G) |
Xiaomi 11T | 630,573(Dimensity 1200-Ultra) |
Xiaomi 11T Pro | 779,233(Snapdragon 888) |
Redmi Note 11 Pro 5Gのトータルスコアは『391,141』。Redmi Note 10 Proは『346,728』なので、4万5千程度のスコア上昇となります。これはどう見てもダウングレードでは無いですね。
これから暑い季節に突入するので、何もしていない状態でもスマートフォンのバッテリー温度は30度近くを維持。安定的に長時間使う事を目的とするなら、バランスのとれたミッドレンジを使うのがベスト。
Redmi Note 11 Pro 5Gはベンチマーク測定で負荷がかかった状態にも関わらず電池の減りがわずか『1%』。プロセスサイズが『8nm』から『6nm』に微細化した恩恵か。
さらに詳細を見ていくと、スマートフォンの脳となりデータの演算処理を行う『CPU』が2万超えのスコアアップ。ミッドレンジはGPU性能を高めても使いこなす機会が少ないのでこれは適正な進化。アプリの動作速度を示す『UX』スコアはCPU性能に準じて1万3千程度上昇しています。
Redmi Note 11は『241,423』、Redmi Note 10Tは『294,220』なので、ランク的にRedmi Note 11 Pro 5Gが明確に上。よって性能を主とした比較対象からは外れます。
ミッドレンジの最高峰となるMi 11 Lite 5Gからは10万強低い数値となりますが、大きく差がついているのはゲームプレイに影響を与える『GPU』の部分。
CPUとUXスコアに関してはGPUほどの差はありません。Mi 11 Lite 5Gは軽量かつ処理能力にも優れる素晴らしい端末ですが、『カメラ画質』と『電池持ち』を重視するのであれば、Redmi Note 11 Pro 5Gをセレクトした方が良いでしょう。
他メーカーで近いスコアを持つのは、『Snapdragon 760G 5G』を搭載するOPPO Reno5 A 5G(381,466)と『Dimensity 800U』を搭載するMotorola Edge 20 fusion(373,176)。Redmi Note 10 Proを含めた4モデルで、ミッドレンジのメインとなる『CPU』性能をさらに詳しく比較。
CPU性能を測定するもっともベーシックなベンチマークアプリが『Geekbench 5』。シングルコアとマルチコアを別々に算出してくれます。実際に測定した結果が下記の通り。
Geekbench 5 | シングルコア | マルチコア |
Redmi Note 10 Pro | 559 | 1783 |
Motorola Edge 20 fusion | 577 | 1709 |
OPPO Reno5 A 5G | 596 | 1686 |
Redmi Note 11 Pro 5G | 689 | 2050 |
シングルコアは単独、マルチコアは複数の脳で情報を処理する力を示します。どちらもRedmi Note 11 Pro 5Gが最高値。マルチコアではミッドレンジの鬼門となる2千をオーバー。ブラウジングなど日常的な使い方で、分かりやすく他モデルとの体感差を得られます。マルチコアの数値も高いので、多少ハードな使い方をしても快適さを維持してくれるでしょう。
Redmi Note 11 Pro 5Gはディスプレイ性能が高い(最大リフレッシュレート120Hz、最大タッチサンプリングレート360Hz)ので、動作速度が向上した事でそのスペックをより活かせる様に。
Chrome、Instagram、Googleニュース、PayPayフリマは表示がヌルヌル。最大リフレッシュレートが90Hzの端末と比較して分かるレベルで滑らかです。ただしTwitterアプリはカクつきますね。ハイエンドでもたまに動作が重いので、アプリ側に問題のある可能性も高いですが。
Redmi Note 11 Pro 5Gがデフォルトで採用するファームウェアMIUI 13では、アーキテクチャ(設計)レベルから最適化が行われており、メモリ管理システムを微細化する事でバックグラウンドのプロセス効率が『+40%』向上。
また、通常Androidデバイスは36ヶ月経過するとストレージパフォーマンスが50%低下するのに対し、MIUI 13では高度なファイル管理システムの導入により最適化効率『+60%』を実現。パフォーマンスの低下をわずか『5%』に制御しています。
さらにバッテリーリソースを分散させることで消費電力を『10%』平均的に削減。電力効率の高いSnapdragon 695 5Gと共に相乗効果を発揮してくれるでしょう。
核となるCPU性能をしっかりと高め、前モデルから動作速度と安定性を増した盤石のミッドレンジRedmi Note 11 Pro 5G。デザインを含めて色々と仕上がってますが、メインはあくまで『カメラ』である事をお忘れなく!
Redmi Note 11 Pro 5Gの主な仕様
Redmi Note 11 Pro 5G | |
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Soc | Snapdragon 695 5G(6nm)
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容量 | 6GB/128GB
|
電池 | 5,000mAh(最大67W急速充電)※充電機同梱 |
重量 | 約202g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
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防水防塵 | IP53 |
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.1 |
位置情報 | GPS L1、Glonass G1、BDS B1、Galileo E1 |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
SIM | NanoSIM カード+eSIM |
指紋認証 | 側面 |
おサイフケータイ | 対応 |
スピーカー | ステレオ(デュアルスピーカー) |
DOLBY ATMOS | 対応 |
Micro SDカード | 対応 |
OS | Android™ 11(MIUI 13) |
Redmi Note 11 Pro 5Gにお勧めな格安SIM
Redmi Note 11 Pro 5Gが対応する周波数帯
- 5G Sub-6: 対応バンド n3/n28/n41/n77/n78
- LTE: 対応バンド 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/38/40/41 (2545~2560MHz)/42
- 3G:WCDMA 1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM 750/800/1800/1900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)