2022年第1四半期において、世界第3位のシェア(Counterpoint調べ)を持つ大手スマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)。Xiaomiが2022年3月10日に日本市場で発売を開始したのが『Redmi Note 11』というエントリーモデル。価格は『24,800円(税込)』。
2022年は原料費、人件費、輸送費、円安など物価高要因が重なり、2万円台で購入出来るスマートフォンはかなり稀。ただしRedmi Note 11はエントリーモデルなので、スペック的に『弱点』ととれる部分も。そこが許容出来れば、購入した後に不満を感じる事は無くなるはず。まずは弱点をチェックしていきましょう。
- 高音質BluetoothコーデックLDACに非対応
- 処理能力がやや低い
- メモリ容量が少ない
- ストレージ容量が少ない
- 5Gネットワークが使えない
Redmi Note 11はLDACに非対応。よって無線環境では高音質を期待出来ません。ただし『イヤフォンジャック』を搭載しているので『有線接続』が可能。音に拘るのであればBluetoothより断然有線。公式ページには『ハイレゾリューションオーディオ 対応』の表記あり。
SocにはQualcomm社の『Snapdragon 680』を採用。スマートフォンの性能をトータルで示すAnTuTu Benchmarkのスコアは『245256』。動作速度は『Redmi 9T』『Redmi Note 11 Pro 5G』の中間といった印象。
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Amazonのタブレット『Fire HD 8 Plus』はAnTuTu Benchmarkのスコアが『101,236』。これは数年前のエントリーモデルと同程度のスコア。ここからは着実に進化しています。ただしGPU性能が低いので、3Dゲームプレイ目的で購入するのは止めておいた方が良いでしょう。
メモリ容量は『4GB』。ミッドレンジ以上は『6GB~』が主流となっているのでやや少なく感じます。メモリが容量オーバーになると、アプリの動作が遅くなったりクラッシュの原因に。
Xiaomiのファームウェア『MIUI 13』ではメモリ管理システムの微細化が行われており、バックグラウンドのプロセス効率が『+40%』向上。最新ファームウェアの恩恵か、今のところ4GBでも不自由なく動作しています。
また、Redmi Note 11にはメモリ不足を避ける為に『メモリ増設(1GB)』機能が備えられています。ストレージの一部(1GB)をメモリに割り当てることで合計『5GB』の領域を確保。使用するアプリが増えてきたら『設定』→『追加機能』→『メモリ増設』から同機能をONにしてみましょう。
ストレージは『64GB』。動画をダウンロードして外出先で視聴したいという人にとっては間違いなく足りないはず。この問題は『Micro SDカード』で解決。Redmi Note 11は最大『512GB』まで容量の拡張が可能です。オンライン動画は容量を気にせず最高解像度でダウンロード。
上位モデルはMicro SDカード非対応が増えているので、利用用途によってはRedmi Note 11の方が使い勝手に優れるかも。
5Gには非対応ですが、Redmi Note 11はエントリーモデルなのでルーターとしての利用が無いのであればこの部分はあまり気にする必要なし。5Gは電力消費が増えるので、電池もちを優先する場合は5G接続を『OFF』に設定。最初から『あえて4G端末を選ぶ』というの一手か。
Redmi Note 11の『弱点』を列挙しましたが、それを補う為の施策がなされていたりと大きなマイナスポイントにはならなそう。続いてお値段以上の『強み』となる部分。
- 5,000mAhの大容量電池
- 33W急速充電対応(充電器同梱)
- ピーク輝度1,000ニト、コントラスト比4,500,000:1
- 、最大リフレッシュレート90Hzの有機ELディスプレイ
- ステレオ対応デュアルスピーカー
- メインカメラ、超広角カメラに加えてマクロカメラ、深度測定カメラを含める4眼構成
- nanoSIMカード2枚、Micro SDカード1枚を同時に使えるトリプルカードスロット
5,000mAh程度の電池を採用するスマートフォンは増えていますが、5G接続時の消費電力増加を踏まえた端末が殆ど。Redmi Note 11は4G対応かつSnapdragon 680の電力効率が高い(6nmプロセス)ので、電池もちは抜群に良いです。
充電速度は最大『33W』。Pixel 6aが最大『18W』でiPhone 13が最大『20W』。Redmi Note 11はそれらよりも高速。約『1時間』で5,000mAhの大容量電池をフル充電します。エントリーモデルとしては確実に優秀な部類。
Redmi Note 11一番の特徴となるのが『有機ELディスプレイ』。有機ELは画素が単体で発光。液晶の様にバックパネルなどの部品が不要となり、薄型軽量設計を可能とします。Redmi Note 11は5,000mAhの大容量電池に6.43インチのディスプレイを採用しつつ重量は『約179g』と片手持ちが苦にならない程度。
有機ELは画素を消灯させて漆黒を表現したり、ダークモード設定時に低消費電力効果を得ることも可能。
さらに応答速度に優れ、素早い動きに対して残像が発生しづらいなどメリットが盛りだくさん。YouTubeの格闘チャンネルやDAZNを観るのに最適です。
1秒間に画面を更新可能な回数を示すリフレッシュレートは最大『90Hz』。Pixel 6aやiPhone 13は『60Hz』なので30Hz分滑らかな表示が可能です。スマートフォンは基本的にスクロールして使用するものなので、滑らかさはかなり重要。
そしてスピーカーもデュアル仕様。マイク部分から小さな音が流れるといったタイプではなく、しっかりと左右(横向きにした状態)のスピーカーホールから音が出ます。音量もソコソコ大きいので、イヤフォンや外付けスピーカー無しに動画を楽しめます。
最近はコストダウンの為か『マクロ』と『深度測定』が削られガチなスマートフォンカメラ。Redmi Note 11はエントリーモデルなのに『メイン(広角)』『超広角』『マクロ』『深度測定』の4眼構成。
5,000万画素ではピクセルサイズが小さくなりすぎて画質が粗くなりますが、標準モードは『格安スマホでここまでしっかり撮れる様になったのか』と関心させられる仕上がり。Redmi 9Tでは微妙だったAFの精度も向上しています。
花など近景だけではなく、広角もしっかり撮れるのがRedmi Note 11。全体のディテールが高精細で、空の色を含めて色合いが自然。
極めつけがnanoSIMカード『2枚』とMicro SDカード『1枚』を同時に使える『トリプルカードスロット』。『デュアルSIM運用』しながらMicro SDカードが使える端末は獄少数。トリプルカードスロット目的で買ってしまう人もいるのでは。
弱点と強みをトータルで見ると、Redmi Note 11がいかにバランスのとれた端末であるかが分かります。個人的にお勧めなSIMはmineoの『マイそく(スタンダード)』。月額『990円(税込)』でYouTubeを通信容量気にせず観られます。Redmi Note 11を最大限に活用出来るはず!
Xiaomi Redmi Note 11のセール情報
Xiaomi Redmi Note 11の主な仕様
Xiaomi Redmi Note 11 | |
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Soc | Snapdragon 680 |
容量 | 4GB/64GB |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約179g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.0 |
位置情報 | GPS、Glonass G1、BDS B1、Galileo E1 |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac |
SIM | NanoSIM カード×2 |
指紋認証 | 側面 |
NFC | 対応 |
スピーカー | ステレオ(デュアルスピーカー) |
Micro SDカード | 対応 |
OS | Android™ 12 |
Xiaomi Redmi Note 11にお勧めな格安SIM
- 4G: LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/66
- 4G:LTE TDD: 38/40/41
- 3G: WCDMA: 1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
OCN モバイル ONE、IIJmio、ahamo、mineo
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)