Googleが2023年5月11日にリリースしたスマートフォン『Pixel 7a』。オープンマーケット版は『62,700円(税込)』というミドルクラスの価格帯ながら、Socに最上位モデルPixel 7 Proと同じ『Tensor G2』を搭載。
さらにAシリーズの弱点とされていたリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)が60Hzから『90Hz』に向上。メインカメラのイメージセンサーサイズは1/2.55インチから『1/1.73インチ』に大型化。ワイヤレス充電にも対応するなど、上位モデルさながらのアップデートを遂げています。
もはや『弱点なし』に見えてしまう廉価モデルの『Pixel 7a』ですが、あくまでそれは『使い方次第』。一般的な使い方であれば、スマートフォンの脳となる『CPU』性能がもっとも重要。しかしグラフィック負荷の重い3Dゲームのパフォーマンスを左右するのは『GPU』です。
今回は『Pixel 6a(Google Tensor)』『Pixel 7a(Google Tensor G2)』『Pixel 7 Pro(Google Tensor G2)』『Xiaomi 12T Pro(Snapdragon 8+ Gen 1』の4端末を使用して、原神を『60fps』『グラフィック最高』設定でプレイ(室温は25~6度)。Pixel 7aはどの程度のフレームレート(fps)を維持することが出来るのか!
フレームレート(fps)は1秒間を何コマで表示しているかを示します。つまりフレームレートの数値が大きくなるほど動きが滑らかに。Pixel 6aは出だしから60fpsを安定的に維持することが出来ず、一時的に10fps台まで低下することも。
今回比較している4端末はどれも『有機ELディスプレイ』を採用。よって暗めな表示では消費電力が抑えられ負荷がやや下がります。その影響か一時60fpsに回復するもなぜかそこから急降下。不安定な動きを見せるPixel 6a。
全体的に見ると15fps~45fpsをいったりきたり。随所で『動作が重くなったな』と感じました。スマートフォンの内部温度が上がると、自動制御が働いてGPUやCPUのパフォーマンスが低下。Pixel 6aでは発熱を抑えられず、放熱もし切れていないという事ですね。
続けてPixel 7a。開始から1分30秒近辺までは、Pixel 6aと比較してフレームレートの落ち方が緩やか。30fps以上を平均的に維持しています。
ただしプレイ時間が長くなるにつれて最大値が緩やかに低下。30fpsを割り込むシーンも増え、開始直後のパフォーマンスを維持出来ているとは言えません。
ゲーム内が夜になるとフレームレートがやや回復するも、Pixel 6aと同様に『60fps』『グラフィック最高』設定でプレイするのは実質不可能。とは言えPixel 7aはグラフのジグザグが小幅なので、Pixel 6aよりも安定しているのは間違いなし。設定を落とせばソコソコ遊べそう。
最上位モデルとなるPixel 7 Pro。SocはPixel 7aと同じ『Tensor G2』ですが、出だしのパフォーマンスは大きく異ります。筐体サイズの大きめな方が放熱に有利な構造を組めるので、その辺りが影響しているのかもしれません。
Pixelシリーズの中で唯一45fps以上を維持していたPixel 7 Proですが、2分30秒辺りからフレームレートが少し不安定に。
『60fps』『グラフィック最高』はPixel 7 Proをもってしても安定したプレイは不可能。それでもPixel 6aとPixel 7aでは負荷が重すぎるフレームレート『45fps』設定はこなしてくれるでしょう。
Pixel 7 Proよりも更に安定したスタートとなったXiaomi 12T Pro。Snapdragon 8+ Gen 1を搭載するハイエンドスマートフォンです。フレームレート通り動作はとにかく滑らか。
プレイ時間が2分を超えた辺りからややフレームレートに低下が見られましたが、それでもほぼ50fps台をキープ。体感的に『動きが遅くなったな』という瞬間はありませんでした。手に伝わってくる端末の温度からも安定しているのが分かります。
Xiaomi 12T Proの場合はフレームレートの『落ちた瞬間』が45fps程度なので、『60fps』『グラフィック最高』設定で問題なし。炎天下の中クーラーを付けずにプレイしていたらパフォーマンスは当然落ちますが、室温25~6度の環境でこれだけ安定していれば十分でしょう。
原神の様なGPU負荷の重い3Dゲームを頻繁にプレイするのであれば、Pixel 7aではなく『Xiaomi 12T Pro』や更に電力効率が上がっているSnapdragon 8 Gen 2搭載モデルを購入した方が良いでしょう。
逆に3Dゲームの頻度が低く、SNSやカメラ撮影といった一般的な使い方メインならPixel 7aで十分。コストパフォーマンスはあくまでユーザーの『使い方』で決まるのです。
Pixel 6a、Pixel 7aの主要スペック
Pixel 6a | Pixel 7a(G82U8) | |
---|---|---|
Soc | Google Tensor | Google Tensor G2 |
容量 |
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電池 | 4,410mAh(有線充電:最大18W) | 4,385mAh(有線充電:最大18W 無線充電対応) |
サイズ | 高さ 152.2 mm×幅 71.8 mm×厚さ 8.9 mm | 高さ 152 mm×幅 72.9 mm×厚さ 9.0 mm |
重量 | 約178g | 約193.5g |
画面 |
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|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、リアルトーンᵀᴹ、 顔のぼかし解除、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
メインカメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
カメラ機能 ボケ補正、夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、長時間露光 リアルトーンᵀᴹ、顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ |
オーディオ |
|
|
防水防塵 | IP67 | IP67 |
認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証 | ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証、顔認証 |
USB | USB Type-C® 3.1 Gen 1 | USB Type-C® 3.2 Gen 2 |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、MIMO | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO |
位置情報 | GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
Google One VPN | 250円~(Google One) | 無料 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM |
Google Playストア販売価格 | 53,900円 | 62,700円 |
Google Pixel 7a(G82U8)にお勧めなSIM
- 5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(◎)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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