とにかく『速い』Xiaomiのモバイルバッテリー!OPPOやMotorolaの端末を接続するとどうなる?
Xiaomi(シャオミ)のモバイルバッテリー『Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh』は、合計最大『165W』の高出力と最大『90W』の入力に対応する『速さ』にこだわった充電器。

初期の頃は『5W』程度だったスマートフォンの充電速度が、2025年時点では『50W』を超える高出力対応端末が各メーカーから登場。
超急速のメリットは、朝目が覚めた時『電池残量8%』という絶望的な状況でも、歯を磨いたり出かける準備をしている間に『1日に必要な駆動時間』を確保出来ること。
外出先でスマートフォンを使いすぎてしまいピンチに陥っても、Xiaomi 165W Power Bank 10000mAhの様なモバイルバッテリーとそれに対応するスマートフォンがあれば、『コーヒーを飲んでいる間』にそれなりの電力が補充されます。
もっとも、最大充電速度は端末や環境によって変動。私がXiaomiの実機で検証した結果がこちら。
旧世代はXiaomiのスマホでも充電速度がやや落ちる傾向にある
端末名 | 最大充電速度(公式値) | 165W Power Bankを接続した際の最大充電速度(充電環境により異なる場合あり) |
Redmi 12 5G | 18W | 約18mAh/min |
Redmi Note 11 Pro 5G | 67W | 約33mAh/min |
Xiaomi 11T Pro | 120W | 約48mAh/min |
POCO F4 GT | 120W | 約84mAh/min |
POCO X7 Pro | 90W | 約81mAh/min |
Xiaomi 14T Pro | 120W | 約107mAh/min |
検証した中では『Xiaomi 14T Pro』がもっとも高速で『約107mAh/min』を記録。『POCO F4 GT(約84mAh/min)』『POCO X7 Pro(約81mAh/min)』と続いています。

以前より気になっていたのは、他メーカーの端末を接続したらどの程度の速度で充電されるのか。
メーカーによって異なる充電技術と名称。他メーカーの互換リストに日本モデルは少ない
ちなみに各メーカーで充電技術や名称が異なります。Xiaomiは『HyperCharge(ハイパーチャージ)』、OPPOは『VOOC Flash Charge(ヴォーク・フラッシュチャージ)』または『SuperVOOC(スーパーヴォーク)』、Motorolaは『TurboPower(ターボパワー)』です。
XiaomiはXiaomi 165W Power Bank 10000mAhの公式製品ページに『スマートフォンの互換性リスト』を公表しており、規格に関しては『PD2.0、PD3.0、PPS、QC2.0、QC3.0、QC3.5、BC1.2、Apple 2.4プロトコルをサポートするデバイスに対応』と明記。
OPPOは『OPPO K12X』『OPPO Find X7 Ultra』『OPPO A1 Pro』が互換製品になっていますが、この中に日本モデルは含まれていません。同じメーカーでも『相性』があるということなのか。

今回はOPPOの『Find X8(最大100W)』『OPPO Reno11 A(最大67W)』と、Motorolaの『edge 50s pro(最大125W)』『edge 40(最大68W)』とXiaomi 165W Power Bank 10000mAhを接続し、どの程度の速さで充電出来るかを確認していきます。
急速充電のON/OFFがある場合は『ON』にし、充電制御系の設定はすべて『OFF』の状態で検証。
『OPPO Find X8』『OPPO Reno11 A』を使って接続テスト
まずはOPPOのハイエンドモデル『Find X8(5,630mAh)』から。充電速度は『22〜30mAh/min』程度。10分間充電して、増えた電池残量は『+19%(25%→44%)』。
通常のモバイルバッテリーよりは高速ですが、Xiaomi 165W Power Bank 10000mAhとFind X8のパフォーマンスを発揮し切れているとは言えません。互換端末であれば違う結果になっていたのか。
続けてミドルクラスの『OPPO Reno11 A(5,000mAh)』を接続。こちらは最大『67W充電』に対応しています。
充電速度は『19〜29mAh/min』程度。最大値はFind X8とほぼ変わらず、増えた電池残量は『+13%(55%→68%)』と微妙な結果。
Motorola『edge 50s pro』『edge 40』を使って接続テスト
OPPO端末での検証結果を鑑みると、互換リストにメーカー名すら記載されていない『Motorola』に期待出来るはずがありません。
先日楽天モバイル契約者特典を使って『2万円台前半』で購入することが出来た『edge 50s pro(4,500mAh)』。価格的には『残念な結果』となってもノーダメージ。気楽にXiaomi 165W Power Bank 10000mAhを接続!

Find X8よりも速い『62mAh/min』と表示されています。充電を続けると『66mAh/min』までスピードアップ。
ここまでの速度を想定していなかったので、電池残量は『60%』からスタート。100%に近づくと、過充電防止の為か徐々にスピードダウン。
増えた電池残量は『39%(60%→99%)』で、充電速度は『〜66mAh/min』程度。電池残量が少ない状態であれば、60mAh/min台が維持されていたはず。これは『互換性あり』と言えるレベルの速度なのでは!?
最大125W出力の純正品で充電した際は、手で触った時に『少し熱いな』と感じたedge 50s pro。Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh接続時は『ぬるい』程度だったので、電池への負荷も適度に抑えられていた印象。
最大67W対応の『edge 40(4,500mAh)』も、edge 50s proほどでは無いですが『32〜35mAh/min』と安定した速さで充電。電池残量は『+23%(51%→74%)』。
今回の検証結果まとめ
端末名 | 電池容量 | 165W Power Bankを接続した際の充電速度(充電環境により異なる場合あり) | 10分充電して増えた電池残量 |
OPPO Find X8 | 5,630mAh | 25〜30mAh/min | 19%(25%→44%) |
OPPO Reno11 A | 5,000mAh | 19〜29mAh/min | 13%(55%→68%) |
Motorola edge 50s pro | 4,500mAh | 〜66mAh/min | 39%(60%→99%) |
Motorola edge 40 | 4,500mAh | 32〜35mAh/min | +23%(51%→74%) |
『OPPO』『Motorola』で結果が分かれたXiaomi 165W Power Bank 10000mAhによる充電テスト。ひとまずMotorola edge 50s proとの相性はバッチリなので、同端末をヘビーかつ効率的に使いたい人は『相棒』に加えてみては。
