iPlay 70 mini Ultraレビュー|仕事の疲れを吹き飛ばすストロングタブレット

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手に持ったタブレット

iPlay 70 mini Ultraは8.7インチの大画面を採用しつつ、重量はわずか約335g。薄型軽量設計のおかげで、カバンに『入れっぱなし』にしても気にならず、外出先でも手軽に取り出して使えます。

ディスプレイは144Hzの高リフレッシュレートに対応し、1秒間に最大144コマで滑らかな表示が可能です。処理能力が高く(AnTuTu Benchmarkスコアは3回連続で130万超え)、負荷の重い3Dゲームを安定的にプレイすることも。充電速度は最大18Wと最新スマートフォンと比べるてやや遅めですが、電池もちが良いので頻度は少なくてすみそう。

オーディオ面ではDTS音響効果に対応し、迫力あるサウンドを実現。ただし『音質』を重視する場合、は外部スピーカーやイヤホンの使用を推奨します。Bluetoothは低遅延高音質を実現する高効率コーデック『aptX Adaptive 』をサポート。メディアプレーヤーとしての使い勝手も良好です。

総合的に見ると、iPlay 70 mini Ultraは『娯楽と実用のバランスが取れたタフな小型タブレット』といえるでしょう。動画視聴やゲーム、Webブラウジングといった日常的な娯楽を快適にこなしながら、ビジネス用のサブ端末としても活躍します。

iPlay 70 mini Ultraを選ぶ理由

カバンに『入れっぱなし』でも苦にならない約335gの薄型軽量設計

スマートフォンやパソコンのサブ機として使い勝手が良いタブレット。カバンの中に入れておいて、必要な時にサッと取り出せる状態がベスト。

しかし500gを超える大型デバイスを、『サブ』として日常的に持ち歩くのは正直苦痛です。『重い』という理由で荷物から除外されてしまうと、そのままタンスの肥やしになる可能性が高まります。

iPlay 70 mini Ultraの重さは、『8.8インチの大画面』『7,300mAhの大容量電池』を採用しつつ約335g。これは近いスペックを持つタブレットと比較して『軽い』部類に入ります。

手に持ったタブレット
端末名画面サイズ重量
iPlay 70 mini Ultra約8.8インチ約335g
iPlay 70 mini Pro約8.4インチ約310g
Headwolf FPad7約8.4インチ約385g
Redmi Pad SE 8.7 4G約8.7インチ約375g
Amazon Fire HD 8約8インチ約337g
Lenovo Tab One約8.7インチ約320g
Lenovo Legion Tab約8.8インチ約350g
REDMAGIC Astra約9.06インチ約370g

ゲームから音楽・動画までトコトン楽しめる

AnTuTu Benchmarkスコア『130万超え』の高い処理能力を持ち、ミドルクラスでは厳しい負荷の重い3Dゲームをそつなくこなします。

Qualcomm社の上位Soc(Snapdragon 7+ Gen 3)を採用することで、環境やコンテンツに合わせてビットレートの自動調整を行う『aptX Adaptive』に対応。

Bluetoothイヤフォン
コーデック名aptXaptX AdaptiveLDAC
開発元QualcommQualcommSony
最大ビットレート352/384 kbps (固定)279~420 kbps (可変)330/660/990 kbps (選択)
最大サンプリング周波数48 kHz96 kHz96 kHz
最大ビット深度16 bit24 bit24 bit
遅延 (目安)約 100~150 ms約 50~80 ms (低遅延モード時)約 100~250 ms (ビットレート依存)
適応性なしあり (環境に合わせて可変)モード選択 (手動/自動)
特徴標準的な高音質音質、遅延、安定性のバランス高ビットレートでの高音質志向

設定を変更すると、次世代音声規格『LE Audio(LC3)』による接続も可能です。

LE Audio
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下位モデルiPlay 70 mini Proではやや物足りなさを感じたスピーカー音が、iPlay 70 mini Ultraではアップグレード。スピーカー位置は横向きの状態で左右に分離。DTSによる音響効果が臨場感をプラスしています。

dts

処理能力の高さに加え、メディアプレーヤーとしても優秀なiPlay 70 mini Ultra。仕事終わりの疲れをパワフルに吹き飛ばしてくれるストロングデバイスと言えるでしょう。

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ビジネス関連のアプリが使いやすくなる

スマートフォンでも利用可能な『Googleドキュメント』『Googleスプレッドシート』『Excel』『Word』といったビジネス関連アプリ。

情報の確認程度は可能ですが、キーボードを表示させて文字や数字を入力しようとすると視認性が落ちて(目が疲れる)、誤入力も増えてしまいます(特にスプレッドシート)。

スマホ操作

8.8インチの画面サイズではノートパソコンとまではいかないものの、スマートフォンと比較して『見やすさ』『入力のしやすさ』が格段に向上。商談直前など切迫した場面でも、余裕のあるフィールドで作業出来ます。

手に持ったタブレット

ノートパソコンのサブモニターとしても活躍

私が所有するノートパソコンは、13.3インチの画面サイズで重さが1kg程度。ノートパソコンの中では『軽い部類』に入りますが、複数のウィンドウを表示するには『狭い』です。

サブモニター

『Duet Display』の様なアプリを活用すれば、Androidタブレットがノートパソコンの『サブモニター』代わりに。13.3インチに『+8.8インチ』が加わると、作業効率が一気に向上します。

ノートPCとタブレット

iPlay 70 mini Ultraはプライベートとビジネスに融合するデザイン

強さと遊び心を持たせた最上位モデルらしい見た目

iPlay 70 mini Ultraのカラーは深みのあるダークグレー。『ビジネス』『遊び(プライベート)』のどちらにも違和感なく溶け込みます。

iPlay 70 mini Proと比較してか角の丸みが抑えられ『強さ』が強調された見た形状に。

背面中央部にはシンボルマークがキラリと入っており、下部には背面同系色で『ALLDCOBE』『DTS』のロゴと、白文字でシリアル番号。

右側面に配置された電源ボタンの赤が差し色になっており、さり気なく『ゲーミング』的な主張も。レンズとフラッシュは左上に直列配置。

カメラとフラッシュ
電源ボタン

片手持ちするならタブレットバンドの装着がお勧め

10インチを超える大画面タブレットは、視認性に優れるものの『片手』で持つことが出来ません。

8.8インチのiPlay 70 mini Ultraは横幅が『約129.6mm』で厚み『約7.9mm(最薄部)』。片手の持ちやすさは、8.4インチで物理的に幅が狭い『iPlay 70 mini Pro』の方が上。

先日購入した『タブレットバンド』を装着すると、iPlay 70 mini Ultraの持ちやすさが格段に向上。背面を4本の指で『支える』カタチになるので、手が小さめな人でも『片手』でいけるはず。

タブレットにバンド
タブレットバンド装着
タブレットにバンドをして持つ
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浅めなカバンのポケットにも『横向き』にすればスッポリ入る

サブ端末は『必要な時にすぐ取り出して使える』というのが重要です。サイズが大きすぎると、ポケットによっては『ジッパーがしまらない』といった状況に。

iPlay 70 mini Ultraの高さは『約208.2mm』。私が使っているビジネスバッグはフロントポケットがやや浅めに作られており、『縦入れ』ではジッパーにギリギリ干渉しそう(iPlay 70 mini Proは問題無かった)。

ポケットからはみ出すタブレット

しかし『横向き』にしたらフロントポケットにスッポリ収まり一安心(10インチサイズは横入れでも大きくはみ出してしまう)。

ポケットに収納するタブレット

仕事の効率性を高める8.8インチのディスプレイサイズ

8.8インチの画面サイズは、スマートフォンと比較して『情報の見やすさ』『文字の打ちやすさ』が格段に向上します。つまり外出先での『資料確認』『チャット送信』といった作業がよりスムーズに。

文字入力

スマートフォンの画面サイズは、『複数人』で内容を確認するには不向き。8.8インチであれば、少し離れた位置からでもチェック可能。プレゼン前の『最終確認』を仕事仲間と共有しながら行えます。

資料表示

動画配信サービスを高解像度&大迫力で視聴&保存!漫画リーダーにも適したiPlay 70 mini Ultra

NetflixやAmazonプライム・ビデオを『高解像度』『オフライン』『臨場感たっぷり』に楽しめる

廉価なタブレットは、デジタル著作権管理(DRM)のWidevine(ワイドバイン)のセキュリティレベルが低い場合があります(動画配信サービスを高解像度で観ることが出来ない)。

iPlay 70 mini Ultraは最上位の『L1』に準拠。ただし最近はL1を公表していても、『Netflixのみ低解像度』という端末も。実際に確認すると、iPlay 70 mini UltraではNetflixを『高解像度(1080p)』で観ることが出来ました。

再生仕様

高性能モデルとしては珍しく『Micro SDカード』をサポートしているので、高解像度動画を『観る』だけでなく『外部ストレージに保存して持ち歩く』にも適しているiPlay 70 mini Ultra。

Micro SDカードスロット

オフライン環境ではネットワーク混雑の影響を受けないので、通信速度が低下しやすいお昼の時間帯(午後0時〜1時)でも、安定的に高解像度で動画を楽しめます。

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左右に分離したステレオスピーカーは、動画視聴時にも大活躍。DTSをONにすると音の響き方が分かりやすく変化し、高い臨場感を得られます。

スピーカー

漫画を読みやすくなる画面サイズ。ブルーライトを制御した表示も

8.8インチの画面サイズは『漫画』を読むのに最適。横向きにして2ページ表示させても読める程度の文字サイズを維持。

設定→ディスプレイ→夜間モード(ON)→黄味の強さを強めに設定すると、ブルーライトを抑えた目に優しい環境(再生紙に近い雰囲気)で本の内容に没入出来ます。

夜間モードON 黄味の強さ最大(※二次利用フリーのブラックジャックによろしく)

iPlay 70 mini Ultraで長時間読書をする時は、『スタンド+ページ ターナー(Bluetooth)』の組み合わせがお勧め。私が所有するこちらも問題なく使えました。

AndroidのKindleアプリでは『音量ボタンでページをめくる』『ページめくりのアニメーション』といった機能が使えるので、Kindle Paperwhite(Amazonの電子書籍リーダー)より『操作しやすい』と感じるかもしれません。

【ベンチマーク】iPlay 70 mini UltraのAnTuTu Benchmarkは3回連続130万超え!GPU性能が高く3Dゲームもバリバリこなす

iPlay 70 mini UltraのAnTuTu Benchmarkスコアを3回連続で実測

AnTuTu Benchmarkはスマートフォンやタブレットの性能を数値化してくれる代表的なアプリ。『CPU(処理速度)』『GPU(グラフィック性能)』『MEM(RAM、ROMの読み書き速度)』『UX(アプリの動作速度)』を測定し、その結果を総合スコアとして表示します。

AnTuTu 1
iPlay 70 mini UltraのAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(1回目)
AnTuTu 2
iPlay 70 mini UltraのAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(左から2回目、3回目)
処理能力1
iPlay 70 mini ProのAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(1回目)
処理能力2
Redmi Pad SE 8.7 4GのAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(1回目)
処理能力3
Fire Max 11のAnTuTu Benchmark(V10.5.2)スコア実測結果(1回目)

iPlay 70 mini Ultraの『AnTuTu Benchmark(ver.10.5.2)』トータルスコアは『1,344,358』。GPUのスコアのみでiPlay 70 mini Proに迫るという圧巻の高性能。3回目の実測においても『1,329,653』と高い数値を維持しています。

GPUのスコアが高いと電池残量が減りやすくなるのですが、『-5〜-6%』は優秀な部類。Socの電力効率が高いのと、大容量電池(7,300mAh)搭載の恩恵か。

AnTuTu グラフ
iPlay 70 mini Ultraと近い性能を持つデバイスとの比較(AnTuTu Benchmark3回目の実測値)

iPlay 70 mini Ultraが搭載するSocはQualcomm社の『Snapdragon 7+ Gen 3』。これはハイエンドタブレット『Xiaomi Pad 7』と同じモデルです。

『Pixel 8a』『Pixel 9a』といったスマートフォンは、3回目の実測値が1回目から下落傾向。筐体が大型化すると基本的に放熱性が増すので、8.8インチのiPlay 70 mini Ultraは物理的にもゲームに適したデバイスと言えるでしょう。

iPlay 70 mini UltraのGeekbench 6(CPU)スコアを実測

Geekbench 6(CPU)は、タブレットやスマートフォンなどの処理性能を数値化して比べられるテストです。シングルコアスコアは1つのコアの処理能力、マルチコアスコアは複数コアを使った総合的な処理能力の参考値。基本的には数字が大きいほど、高速でパワフルに動作します。

CPU性能
iPlay 70 mini Ultra(Snapdragon 7s Gen 3)のGeekbench6スコア実測結果
CPU性能グラフ
iPlay 70 mini Ultraと近い性能を持つデバイスとの比較

iPlay 70 mini UltraのGeekbench 6(CPU)実測スコアは、『Pixel 8a』『Pixel 9a』『Xiaomi 13T Pro』といったスマートフォンに加え、Xiaomi Pad 7すら僅かに上回りました。

CPUの総合力を示すマルチコアは『5,040』を記録。シングルコアも『1,868』と高めです。CPU性能は頭脳の役割を果たし、『アプリの起動』『処理速度』『動作の滑らかさ』に直結。実際の操作感はハイエンドそのもの。あらゆる動きがスピーディーです。

iPlay 70 mini Ultraの3DMark(Wild Life)スコアを3回連続で実測

3DMark(Wild Life)は、タブレットやスマホのグラフィック性能を測るテストです。描画処理をシミュレーションし、映像の滑らかさ(fps)や処理能力を数値化。基本的にはスコアが高いほど、3Dゲームや映像表現が快適に動きます(Socがゲームに最適化されている場合)。

GPU性能1
iPlay 70 mini Ultraの3DMark(Wild Life)スコア実測結果(1回目)
GPU性能2
iPlay 70 mini Ultraの3DMark(Wild Life)スコア実測結果(左から2回目、3回目)

3DMark(Wild Life)の実測は3回目においても最大フレームレート『85FPS』は変わらず。最低フレームレートは落ちることなく『41FPS』に上がっています。iPlay 70 mini Ultraの安定したGPUパフォーマンスを示す結果に。

GPU性能グラフ
iPlay 70 mini Ultraと他デバイスの比較(3DMark Wild Life3回目の実測値)

3回目の実測結果は、最低フレームレートで筐体サイズの大きい『Xiaomi Pad 7』を上回っています。CPUに加え、ゲームや動画再生、3D描画などのグラフィック処理を担当するGPU性能の高さも実証されたiPlay 70 mini Ultra。強すぎる。

【電池もち】iPlay 70 mini Ultraは『良い』部類

YouTubeで同じ動画を約90分間再生して電池がどの程度減るか(実機検証結果)

※画面の明るさは照度計で50LUX程度に合わせています。

端末名画面サイズ(解像度)電池容量減った電池量
Nothing Phone(2)6.7インチ(2,412×1,080px)4,700mAh-6%
Nothing Phone(3a)6.77インチ(2,392×1,080px)5,000mAh-6%
POCO X7 Pro6.67インチ(2712 × 1220px)6,000mAh-9%
Xiaomi 14T Pro6.67インチ(2712 × 1220px)5,000mAh-8%
Xiaomi 14 Ultra6.73インチ(3,200×1,440px)5,000mAh-8%
Xiaomi 15 Ultra6.73インチ(3,200×1,440px)5,410mAh-4%
Pixel 86.2インチ(2,400×1,080px)4575mAh-8%
OPPO A79 5G6.72インチ(2,400×1,080px)5,000mAh-6%
OPPO Reno9 A6.4インチ(2,400×1,080px)4,500mAh-6%
OPPO Reno11 A6.7インチ(2,412×1,080px)5,000mAh-6%
OPPO Find X86.6インチ(2,760×1,256px)5,630mAh-5%
moto g246.6インチ(1,612×720px)5,000mAh-7%
moto g66j 5G6.7インチ(2,400×1,080px)5,200mAh-7%
AQUOS sense86.1インチ(2,432×1,080px)5,000Ah-4%
AQUOS wish46.6インチ(720×1,612px)5,000mAh-4%
AQUOS sense96.1インチ5,000mAh-5%
Redmi Pad SE 8.7 4G8.7インチ(1,340×800px)6,650mAh-6%
iPlay 70 mini Pro8.4インチ(1,920×1200px)6,050mAh-10%
iPlay 70 mini Ultra8.8インチ(2,560×1600px)7,300mAh-6%

YouTubeで動画(1080p)を約90分間再生して減った電池の量は『-6%』程度。これは下位モデルiPlay 70 mini Proの『-10%』より良好な結果。『電力効率が高いSoc』『7,300mAhの大容量電池』が影響しているのかと。

Redmi Pad SE 8.7 4Gも『-6%』ですが、こちらは再生解像度がHD(720p)。『1,080p』で動画を際しし、-6%にとどめているiPlay 70 mini Ultraの方が厳密的には『電池もちが良い』と言えるでしょう。

『8.8インチの大画面』『約335gの軽量設計』『高い処理能力』に『電池もちの良さ』が加わると、タブレットとしては無双状態。また一つ同デバイスの『強さ』を知る結果に。

バッテリーセーバー機能も備えており、ONにするとダークモードが自動的にON。さらに『バックグラウンドアクティビティ』『一部の視覚効果』『特定の機能』『一部のネットワーク接続』を一度に制限もしくはOFFにします。

バッテリーセーバー

付属する充電器+USBケーブルで15分充電して電池残量+13%

iPlay 70 mini Ultraは最大『18W』の充電速度に対応しています。付属するAC充電器(+USBケーブル)を使用して約15分間充電したところ、増えた電池残量は『+13%』。

最新のスマートフォンと比較して、充電にはそれなりに時間がかかります。ハイスペック尽くしなiPlay 70 mini Ultraですが、充電速度の部分は『エントリーモデル並み』と言えるでしょう(電池もちが良いので一度充電すればなかなか減らない)。

【画面】iPlay 70 mini UltraのディスプレイはWeb閲覧や配信動画視聴向き

datacolorによるiPlay 70 mini Ultraのディスプレイ評価

※カラー設定『ブースト』、明るさ100%で測定。参考値としてご覧ください。

色域(カラースペースのカバー率)

色域グラフ
規格用途特徴
sRGBWebサイト、SNS、一般的なモニターやテレビ最も普及している色の規格
Adobe RGB写真印刷、グラフィックデザイン、プロ向け制作sRGBより緑〜シアン系の色域が広い
DCI-P3映画制作、動画配信(Netflix、YouTube HDRなど)映画業界標準の色域で、赤やオレンジの発色が特に豊か

一般的なWebコンテンツやオフィス用途で基準となる sRGBはほぼカバー しており、日常的な使用では違和感は少ないレベルです。一方で AdobeRGBやDCI-P3はカバー率が低め なので、写真・動画編集で広色域を求めるクリエイター用途では、色の再現性に限界があります。

色精度(カラーの正確性)

色精度一覧

色ズレが目立つパッチが複数あり、とくに暖色系・彩度の高い色で大きな誤差が出ています。精密な色作業には厳しい環境と言えるでしょう。

ガンマ特性

映像の『明るさの階調(グラデーション)』をコントロールするカーブのこと。暗部〜明部の見え方を自然にするための調整

ガンマグラフ

標準的な2.2よりも高めで、暗部がややつぶれやすく、コントラストが強めに見える傾向があります。映像や写真で暗部の階調を重視するには不向き。

トータル評価

sRGBのカバー率が高く、一般的なWeb・オフィス用途では十分 • 部分的に色精度が高い領域もあり、カジュアルな写真閲覧には問題なし。広色域作業には不向き(AdobeRGB / P3ともに約67%)。 色精度が安定しておらず、色ズレが目立ちます。色温度・ガンマともに標準値からズレあり。

【有線映像出力】iPlay 70 mini Ultraは低遅延で動画やゲームを大画面表示表示出来る

iPlay 70 mini UltraのUSB Type-Cポートは、『充電』『データ転送』に加えて『映像出力』にも対応。ケーブル1本で外部ディスプレイと簡単に接続出来ます(複雑な設定は不要)。

有線でディスプレイと接続する一番のメリットは『遅延』の低減です。ワイヤレス接続時の圧縮も不要となり、『色再現』『解像度』『フレームレート』などが安定。

プロジェクターと接続してプレゼンを行う際も、タイムラグが発生しない接続環境を長時間確保出来ます。

有線ディスプレイ接続1
有線ディスプレイ接続2
やけに黄色いと思ったら、夜間モード(黄味最大)をONにしたままでした。

【カメラ】iPlay 70 mini Ultraの背面カメラは『スナップ』『デジタルメモ』『ドキュメントスキャン』程度なら問題なし。前面カメラはやや暗い

iPlay 70 mini Ultraは、背面に『1300万画素』、前面に『500万画素』のカメラを備えます。背面カメラの画質はタブレットの割に『悪くない』印象(ピントは合いづらい)。

『シャッター音OFF』『ホワイトバランス変更』『heif形式で保存』『Proモードによるマニュアル撮影』が可能など、機能性もまずまず。

フィギア
スマホ
財布

ドキュメントスキャン的な使い方は問題なさそうです。

スキャン
iPlay 70 mini Ultraの背面カメラを使用してGoogleドライブで撮影および取り込み

フロントカメラはiPlay 70 mini Proと比較して暗くザラッとした仕上がりに(色は悪くない)。

フィギア1
iPlay 70 mini Proの前面カメラで撮影
フィギア2
iPlay 70 mini Ultraの前面カメラで撮影

撮影データを確認してみると、iPlay 70 mini UltraのF値が『2.0』なのに対し、iPlay 70 mini Ultraは『2.4』。

データ1
iPlay 70 mini Proのフロントカメラ撮影データ
データ2
iPlay 70 mini Ultraのフロントカメラ撮影データ

レンズのF値が大きくなると、基本的に光の取り込み量が減って暗い描写に。レンズの明るさを優先するなら、iPlay 70 mini Proを購入した方が良さそうです。

Meet1
iPlay 70 mini Ultraの前面カメラで撮影(Google Meet)
Meet2
iPlay 70 mini Ultraの前面カメラで撮影(Google Meet)

【スピーカー】DTSの音響効果が強め。音質や没入感を求める場合は外部機器の接続をお勧め

iPlay 70 mini Ultraのスピーカー音(YouTube)

スペクトログラム
iPlay 70 mini Ultraのスペクトログラム(最初の30秒)

DTSをONにすると、iPlay 70 mini Proと比較して明確に出力や臨場感が増したと感じるiPlay 70 mini Ultraのスピーカー。ホール位置は左右に分離。音の広がりも自然です。

ただし音響効果の盛り上げ要素が大きく、音質に関してはイマイチな印象。低域は弱めで高域は伸びが控えめでややこもり気味。中域は明瞭に出ているので、音声やアコースティックは聴きやすい傾向。

DTSの音響効果は、スピーカーだけでなくBluetoothイヤフォンやヘッドフォンにも適用されます。音質や没入感にこだわる場合は、外部機器を接続しましょう。

DTS効果

【スペック】iPlay 70 mini UltraとiPlay 70 mini Proを比較

iPlay 70 mini Pro
製品名ALLDCOBE iPlay 70 mini ProALLDCOBE iPlay 70 mini Ultra
SocMediaTek MT8791 オクタコア(A78×2 + A55×6)@2.4GHz/2.0GHzQualcomm Snapdragon 7+ Gen3 オクタコア(Cortex-X4×1 + Cortex-A720×4+ Cortex-A55×3)@2.8GHz/2.57GHz/1.8GHz
メモリ8GB( LPDDR5)12GB( LPDDR5X)
ストレージ256GB(UFS3.1)256GB(UFS3.1)
Micro SDカード対応(最大1TB)対応(最大1TB)
ディスプレイサイズ:8.4インチ 対応:IPS 解像度:1920×1200 リフレッシュレート:90Hz 輝度:450nit(typ)サイズ:8.8インチ 対応:IPS 解像度:2560×1600 リフレッシュレート:144Hz 輝度:500nit(typ)
タッチ10点マルチタッチインセル・フルラミネーション10点マルチタッチインセル・フルラミネーション
前面カメラ500万画素(F2.0)500万画素(F2.4)
背面カメラ1300万画素(AF対応)1300万画素(AF対応)
スピーカーデュアル BOX スピーカーデュアルスピーカー(DTS)
マイクシングルマイクシングルマイク
イヤフォンジャック
Wi-FiWi-Fi 6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)2.4GHz + 5GHzWi-Fi 6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)2.4GHz + 5GHz
Bluetooth5.45.4
センサー重力センサー、光センサー、6軸ジャイロ、振動モーター重力センサー、光センサー、6軸ジャイロ、振動モーター
位置情報GPS / Beidou / Galileo / Glonass
ポートUSB Type-C(OTG対応)USB Type-C(OTG及び映像出力対応)
電池容量/充電速度6050mAh(3.85V)/PD 18W充電対応7300mAh/PD 18W充電対応
サイズ202.7 × 126 × 7.3mm208.2 × 129.6 × 7.9mm
重量約310g約335g
Widevine(著作権管理)L1L1
顔認証対応非対応(アップデートによる機能追加も未定)
SIM対応非対応
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iPlay 70 mini Ultraの付属品

付属品

iPlay 70 mini Ultraに関する総評

コストをかけて『ディスプレイ』『スピーカー』のクオリティをワンランク上げたら、価格が跳ね上がっていたであろうiPlay 70 mini Ultra。

『3Dゲームを安定的に遊べる高い処理能力』にストロングポイントを絞り込み、ディスプレイは『有線映像出力』に対応することで、物足りない人は『拡張』が可能に。

『音』の部分も『DTS』が音響効果で足りなかった臨場感を補い、さらにBluetoothコーデック『aptX Adaptive』や『LC3』をサポートするので『改善』は容易。

完璧では無いけど、理想の環境にカスタマイズ出来るiPlay 70 mini Ultra。どう使いこなすかは、ユーザー次第です。

iPlay 70 mini Ultraのメリットとデメリット

iPlay 70 mini Ultra
総合評価
( 4 )
メリット
  • カバンに『入れっぱなし』でも苦にならない約335gの薄型軽量設計
  • ゲームから音楽・動画までトコトン娯楽を楽しめる
  • DTSによる音響効果でステレオスピーカーの臨場感をアップグレード
  • 8.8インチの広い表示領域でビジネス関連アプリが使いやすくなる
  • モバイルノートパソコンのサブモニターに
  • 最大リフレッシュレート144Hz。超滑らか表示に対応
  • 浅めなカバンのポケットにも『横向き』にすればスッポリ入る
  • 強さと遊び心を持たせた最上位モデルらしい見た目
  • NetflixやAmazonプライム・ビデオを『高解像度』『オフライン』『臨場感たっぷり』に楽しめる
  • Micro SDカードで最大1TB容量を拡張出来る
  • AnTuTu Benchmarkは3回連続130万超え!3Dゲームも安定的にバリバリこなす
  • 電力効率の高いSocと7,300mAhの大容量電池搭載で良好な電池もち
  • 遅延を低減させる有線映像出力に対応
  • 高効率BluetoothコーデックaptX Adaptive対応
  • AC充電器とケーブルが付属
デメリット
  • DTSの音響効果で臨場感は得られるものの、スピーカー音質はイマイチ
  • 一部の高めな彩度で色ズレが目立つ
  • 充電に時間がかかる
  • 前面カメラのレンズがやや暗め
  • 顔認証に非対応

関連リンク

瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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