F1.4の大口径レンズと、『ノイズリダクション』『露出調整』『物体追跡(オブジェクトトラッキング)』を強化した『APU 570』を備えるMotorola edge 40。もっと早くカメラ撮影に出かけたかったのですが、日中はあまりに暑くて断念。今回は夜の撮影結果からお届けします。
前モデルとなるMotorola edge 20は、メインカメラのF値が『1.9』。Motorola edge 40ではそれが『1.4』に。F値が小さくなるほどレンズは大口径化し、その分光の取得量が増加。
Motorola edge 40には『自動ナイトビジョン』という機能が搭載されており、ONにしていると低照度環境でナイトビジョン(夜景撮影モード)が作動。連射した画像を数秒で合成する高度な技術を要するので、『レンズ』『ISP』『APU』『ソフトウェア』などの性能が総合的に高くないと、高画質は得られません。
私がMotorolaのスマートフォンに持っていたイメージは、『夜景に弱い』というもの。Motorola edge 20に関して言えば、昼間の描写は上々。
しかし光の処理がイマイチなのと、夜景撮影時にはノイズが大量発生。シーンによっては画質が著しく低下していました。
これまでのイメージを踏襲すると、Motorola edge 40のカメラテストはいきなり『ひどい画像』を連発することになりかねません。これまで行った良好な検証結果をぶち壊すことになるのか。
夜景画質に定評のあるPixelシリーズの最新モデル、『Pixel 7a』と撮り比べてみました。
キャプションを加えていなければ、『下の画像がPixel 7a』だと思う人が多いかもしれません。拡大して細かい部分を見ていきましょう。
ほぼ同じ箇所にかなり小さめなゴーストを確認。光源が写っているので仕方がないですね。明瞭さや解像の高さではMotorola edge 40がはっきりと上回っています。おや?
上拡大画像も『光のコントロール(露出補正)』『解像(ディテール)』において、Motorola edge 40がPixel 7aを圧倒。意外すぎる結果が続きます。
極めつけは、Motorola edge 20でもっとも劣化が目立った空。ノイズはPixel 7aより少ないレベルに減っており、光量が十分なので手前の葉の色やカタチまで残せています。ミドルクラスのスマートフォンであることを鑑みれば、ほぼ文句のつけようがない仕上がりと言えるでしょう。
ナイトビジョンでは露出補正のうまさが際立ったMotorola edge 40。実は『ポートレートモード』も強化されています。ナイトビジョンが機能しないポートレートモードでも、巧みな露出補正は健在か。
散歩がてら数枚撮影してみました(一部店名や電話番号を消しています。それ以外は無加工)。
白トビと黒つぶれをギリギリのところで制御しつつ、柔らかく丁寧な階調表現。DimensityのSocは『無理やり階調を広げる』というやや大雑把なイメージが強かったのですが、上画像からは良い意味で『Dimensityらしさ』が抜け落ちています。
F1.4の大口径レンズとAPU 570がどこまで影響を及ぼしているのか定かでは無いですが、Motorola edge 20からは比較にならぬほど低照度画質が向上し、かつPixel 7aすら凌ぐ可能性が高い夜景モード(ナイトビジョン)を備えるMotorola edge 40。
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2023年7月30日時点において、日本市場におけるミドルクラスの『キング』に認定すべきかもしれません。
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Motorola edge 40を購入すべきポイント
- SocにMediaTek社のDimensity 8020を搭載し、主にグラフィックの処理を担当するGPU性能が飛躍的に向上
- メインカメラのレンズがF1.9からF1.4に大口径化。F値が小さくなるほど光の取り込み量が増し、加えてボケ味を活かした描写も可能に
- 揺れに合わせてレンズ動かし、物理的に手ブレを補正する光学式手ブレ補正機能
- Omni-directional(全方位型) PDAFにより被写体に素早くフォーカス
- APU570の採用によりノイズリダクション、露出調整、物体追跡などを強化
- 超広角カメラ(1,300万画素)はマクロ撮影に対応
- 背景をぼかすポートレートモードやクアッドピクセルテクノロジーに対応する3,200万画素のフロントカメラ
- 曲面3Dガラスを採用する6.55インチの有機ELディスプレイ
- 144Hzの最大リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)と360Hzの最大タッチサンプリングレート(1秒間にタッチに反応する回数)により滑らかな表示と優れた操作性を実現
- 最大68Wの超急速充電技術(68W TurboPower™)により、約10分で最大12時間の駆動時間を確保
- 最大68Wの超急速充電に対応する充電器が同梱
- USBケーブルを使わないワイヤレス充電(最大15W)対応
- FeliCa(おサイフケータイ)に対応。財布の中身をスマートフォンの中に移して身軽に外出
- 最高レベルの防塵防水規格IP68に準拠。キッチン、プール、キャンプ場などスマートフォンを気兼ねなく使える場所が一気に増える
- セキュリティ&プライバシー保護機能Moto Secureにより、様々な脅威から情報を守り安全を確保
- OFDMA技術で回線の混雑を回避しつつ、WPA3によりセキュリティを強化。通信速度も向上したWi-Fi 6対応
- DOLBY ATMOSをサポートするデュアルステレオスピーカー
- メモリ8GB、ストレージ256GBの大容量モデル
- ハイエンドモデルへの採用が一般的な高速ストレージ規格UFS3.1採用
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除するディスプレイ指紋認証
- ファッションのアクセントにもなるヴィーガンレザー加工モデル(イクリプスブラック)を用意
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Motorola edge 40の主な仕様
Motorola edge 40 | |
---|---|
Soc | MediaTek Dimensity 8020 |
容量 | 8GB/256GB メモリ:LPDDR4X ストレージ:UFS 3.1 |
電池 | 4,400mAh(有線充電:68W、無線充電:15W) |
重量 | 約167g(ブルー)/約171g(ブラック) |
サイズ |
|
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS,AGPS,LTEPP,SUPL,Glonass,Galileo |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nano SIM+eSIM |
防塵防水 | IP68 |
指紋認証 | ディスプレイ |
おサイフケータイ | 対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) |
Ready For | 対応(ワイヤレス/PC) |
OS | Android™ 13 |
Motorola edge 40にお勧めな格安SIM
- 5G NR:n1/n3/n28/n41/n77/n78
- 4G-LTE:
B1/B2/B3/B4/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42 - 3G: W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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