Motorolaが2023年6月16日から発売を開始した『Motorola moto g53j 5G』。続けて2023年6月29日には、SoftBankのサブブランドワイモバイルからメモリ4GBモデル『Motorola moto g53y 5G』が登場しました。
私はまずメモリ8GBの『Motorola moto g53j 5G』を購入し、性能差を知るために『Motorola moto g53y 5G』も追加で購入。検証した結果、一般的なパフォーマンスにおいては両モデルに大きな差は見られませんでした。
調理場を例にすると、メモリは『まな板』の役割を果たします。複数のアプリを同時に立ち上げるなど、マルチタスクで利用する時には広いまな板が必要に。よってヘビーユーザーには、メモリ8GBの『Motorola moto g53j 5G』をお勧めします。
私がMotorola moto g53j 5Gを購入してから約5ヶ月、Motorola moto g53y 5Gを購入してから約3ヶ月が経過。今回は実際に使用した上で感じた、『メリット』『デメリット』を紹介します。
Motorola moto g53j 5G、moto g53y 5Gを使用して感じた7つのメリット
スクロールが滑らかで心地よい。Xのタイムライン流し見にピッタリ
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を書き換え可能な回数を示します。廉価なスマートフォンは、大体リフレッシュレートが最大60Hz〜90Hz。
moto g53j(y) 5Gは最大リフレッシュレート『120Hz』と高め。1秒間に最大『120フレーム』で表示することが可能です。
スマートフォンは基本的に『スクロール』しながら利用するもの。moto g53j(y) 5Gではスクロールした瞬間に『流れる様な滑らかさ』を体感出来ます。
リフレッシュレートが低い端末(AQUOS wish2など)だと、利用時間が長くなると目の疲れが顕著に。moto g53j(y) 5Gではスクロールした時の目の負担が少ないと感じます。Xのタイムラインを流し見するのに最適。
タッチ感度が良く操作がスムーズ
リフレッシュレートと同様に、スマートフォンを選ぶ上で重視すべきが『タッチサンプリングレート』。1秒間に画面がタッチに反応する回数を示します。
タッチサンプリングレートが低い(〜120Hz)スマートフォンは、タッチした瞬間に反応が得られないのでストレスを感じます。私が『問題ない』と基準にしているタッチサンプリングレートは180Hz程度。
moto g53j(y) 5Gのディスプレイは感度良好。Touch Sampling Rate Checkerといったアプリの実測値は『約250Hz』。廉価モデルとしてのパフォーマンスは十分です。
ディスプレイを明るく滑らかに設定しても良好な電池もち
moto g53j(y) 5Gはディスプレイの解像度が『HD +』とやや低め。しかし10インチのタブレットやパソコンのディスプレイではフルHD +との見分けがつきやすいですが、『6.5インチ』のスマートフォンサイズでは大差なし。
解像度が低いメリットは『消費電力が下がる』こと。高解像度のディスプレイを採用するスマートフォンで『高リフレッシュレート』『高輝度』に設定すると、電池の減りが一気に早くなる場合が殆ど。
moto g53j(y) 5Gでは『高リフレッシュレート』『高輝度』に設定しても電池の減りが緩やか。『滑らか』『見やすい』『長時間駆動』の状態が維持されます。
スマートフォンでスポーツ系の動画を観る時に活躍。立体的に響くDolby Atmos対応デュアルステレオスピーカー
廉価なスマートフォンは、スピーカーがモノラル(シングル)の場合が多いです。moto g53j(y) 5Gは上部センターと右下に2つスピーカーを備えるステレオ(デュアル)仕様。
またDolby Atmosにも対応しており、『スマートステレオ(コンテンツに合わせて自動調整)』『音楽』『映画』『ゲーム』『ポッドキャスト』『カスタム』からプリセットを設定することが可能。
カスタム設定は『マニュアル』『brilliant treble』『Bass boost』『Vocal boost』に細分化されており、『サウンドバーチャライザ』『ボリュームの均等』といった追加設定も用意。
色々と設定を変えてみましたが(はっきり聴こえ方が変わる)、私の中では『スマートオーディオ』が一番しっくり来ました。曲に合わせた自動調整がしっかりなされている印象。
ただしスマートフォンが搭載しているスピーカーなので、『良い音で聴く』ことを目的とすべきではありません。『スポーツ動画鑑賞』『BBQしながら音楽を流す』といったシーンに最適。DAZNを契約してる人との相性が良さそう。
Bluetoothと有線のどちらでもハイレゾ(高解像度)音源を聴ける
moto g53j 5Gと実売価格の近いRedmi 12 5Gは、ハイレゾBluetoothコーデック『LDAC』『aptX Adaptive』に非対応。YouTubeでミュージックビデオを観る程度であれば問題ないですが、Amazon Music HDで高解像度音源を聴く時には物足りなさを感じます。
moto g53j(y) 5GはBluetoothハイレゾコーデック『LDAC』『aptX Adaptive』をどちらもサポート。加えてイヤフォンジャックを搭載するので有線のイヤフォン、ヘッドフォンを接続することも可能です。
接続したオーディオデバイスは、内蔵スピーカーと同様にDolby Atmosの音響効果を得られます。実際にmoto g53j(y) 5Gを使い始めてから、オーディオプレーヤーとしてそれなりに力を入れている端末なのだと気付かされました。
機密性を高めたいアプリをSecureフォルダ内で個別に管理出来る
moto g53j(y) 5Gには、『Moto Secure』というセキュリティに特化したアプリケーションがインストールされています。機能の一つが『Secureフォルダ』。
フォルダにロックをかけて保護するだけだと思っていたのですが、違いました。ロックを解除してSecureフォルダ内に入ると、そこは独立したスペースに。『ファイル』以外に『アプリ』の追加も可能です。
Secureフォルダに追加したアプリは、すでにインストールされているものとは異なり単独で動作。Chromeであれば、Googleアカウントの同期などが行われていない初期の状態で開きます。デュアルアプリに近いイメージ。
Secureフォルダのロック解除方法は『パターン』『PIN』『パスワード』の3種類から選べます。
一定の時間が経過すると自動的にロックがかかるタイムアウト機能に加え、フォルダ自体を隠すステルスモード搭載。
背面2回タップでQRコード決済アプリを開ける
moto g53j(y) 5Gでは様々なショートカットジェスチャー機能を使うことが出来ます。中でも私が特に気に入っているのは、背面を2回タップする『クイック起動』。
起動対象には『アプリ』が含まれます。つまり『PayPay』や『楽天ペイ』を登録すると、背面2回タップで起動。タップの強さは『軽いタップ』『中程度のタップ』『強いタップ』から選択可能。
ケースを装着すると反応がやや鈍くなるので、タップがきちんと反応するかは最初にテストが必要。『持ち上げてロック解除』『スマートロック』などと組み合わせれば、支払いまでがよりスムーズに。
Motorola moto g53j 5G、moto g53y 5Gを使用して感じた2つのデメリット
極端に小さい文字はやや滲む気がする
moto g53j(y) 5Gのディスプレイ解像度はフルHD +ではなくHD +。一般的なニュースサイトの本文や、アプリに表示されている文字サイズでは特に気になりません。ただしキャプションなどの極端に小さい文字は『少し滲んでいるかな』と感じる時も。
支障をきたすレベルではないので設定はデフォルトのまま。気になる場合は『設定』→『ディスプレイ』→『表示サイズとテキスト』から微調整することが可能です。
デフォルトカメラアプリの画質はやや大人しめ。GCamで改善可能
moto g53j(y) 5Gのメインカメラスペックは、ピクセル統合時の画素サイズが『1.28μm』。レンズのF値は『1.8』と、ハイエンド並みの高画質を期待するのは物理的に厳しいスペック。
デフォルトのカメラアプリで撮影した写真の画質はやや大人しめ。『それなりに綺麗に撮れる』というレベルで臨場感に欠けます。
ただし無料カメラアプリ『GCam』を導入してHDR撮影を行うと、画質はある程度改善。Google Play認証アプリでは無いので、インストールは自己責任。
Motorola moto g53j(g53y) 5Gを購入すべきポイント
- 1秒間に120回書き換え可能な20:9比率の6.5インチ滑らか液晶ディスプレイを搭載
- SocにはSnapdragon 480 5Gの最大クロック周波数アップモデルとなるSnapdragon 480+ 5Gを採用
- メモリ8GB(moto g53j 5Gのみ)、ストレージ128GBの大容量モデル
- 5,000mAhの大容量電池による長時間駆動
- 最大18Wの急速充電機能TurboPower™ チャージに対応
- Micro SDカードで最大1TBまでストレージ容量の拡張が可能
- 非接触ICカード技術方式FeliCa採用でおサイフケータイが使える
- NTTドコモ・Softbank・au・楽天モバイルのメイン4G通信バンドをサポート
- 第5世代移動通信システム(5G Sub6)に対応
- 即日通信を開通させることも可能なeSIMサポート
- Micro SDカードを使用しながらeSIM+物理SIMによるデュアルSIM運用が可能
- Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応
- セキュリティ&プライバシー保護機能Moto Secureにより、様々な脅威から情報を守り安全を確保
- イヤフォンジャック搭載で手持ちのイヤフォンやヘッドフォンがそのまま使える
- 電池大容量モデルながら約183gの実用的な重量をキープ
- クアッドピクセルテクノロジーや5,000万画素の高解像度撮影に対応するメイン(広角)カメラ
- インスタ映えする画像を量産出来る200万画素のマクロカメラ
- 夜景撮影時の画質を引き上げる専用モードナイトビジョンに対応
- 顔認証に加えて指紋認証をサポート。マスク着用時もスムーズにロックを解除
- GPS、A-GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouといった複数の衛星に対応
- こぼれた水や水しぶきから保護する撥水設計
Motorola moto g53j(g53y) 5Gのスペック
Motorola moto g53j(g53y) 5G | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon 480+ 5G |
容量 | 4GB/128GB(moto g53y 5G)、8GB/128GB(moto g53j 5G) |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約183g |
画面 |
|
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.1 |
位置情報 | GPS、A-GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) |
SIM | NanoSIM+eSIM(DSDV) |
防塵防水 | IP52 |
認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 |
Micro SDカード | 対応(最大1TBまで) |
OS | Android™ 13 |
Motorola moto g53j(g53y) 5Gにお勧めな格安SIM
- 5G:n3/n28/n77/n78
- 4G:LTE B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
- 3G:W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
- 2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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