イギリスのハードウェアメーカー『Nothing』がはじめてリリースしたスマートフォン『Nothing Phone (1)』。同社のCEOは元OnePlusのCarl Pei(カール・ペイ)が努めています。
Nothing Phone (1)の象徴と言えるのが『Glyph interface(グリフインターフェイス)』。背面には900個以上のLEDが備えられており、着信や通知の際にそれらが美しく発光します。今後アップデートで光るメディアプレーヤーに進化するか注目。
『奇抜さ』で勝負しているスマートフォンは、その部分に開発費をかけすぎて『中身が伴わない』場合が多いです。発売から時間の経過と共にその事実が明らかになり、結果売れ残るというのが通常パターン。
Nothing Phone (1)も一見その類。しかも聞いたことが無いメーカーの『初号機』です。しかしこのスマートフォン、Glyph interfaceが『全て』では無いのです。今回はGlyph interface以外にNothing Phone (1)が優れるポイントを『4つ』紹介していきたいと思います!
Glyph interface以外にNothing Phone (1)が優れている『4つ』のポイントとは
Socの性能はミッドレンジ最高峰。AnTuTu Benchmarkスコアはあわや60万
スマートフォンの性能を決めるのは『Soc』です。Nothing Phone (1)はSocにQualcomm社の『Snapdragon 778G Plus 5G』を採用。代表的なベンチマークアプリAnTuTu Benchmarkのトータルスコアは60万に迫る勢い。
Nothing Phone (1)が発売される前までは、『Xiaomi Mi 11 Lite 5G』『Motorola edge 20』が日本のミッドレンジ最上位に君臨していました。その2台を完全にぶち抜いたのがNothing Phone (1)です。
一般的な使い方であれば、体感速度は一部のハイエンドを超えています。ファームウェアがほぼ素のAndroidなので、無駄に負荷がかかっていない事も動きの軽さに影響しているのでしょう。とにかく速いです。
大型イメージセンサーに光学式手ブレ補正機能を備えるメインカメラは静止画だけでなく動画もバッチリ撮れる
カメラ画質を大きく左右するのが『イメージセンサー』。サイズが大型化するほど画素ごとの感度が上がり、ノイズの少ない明瞭な描写を得られるようになります。
Nothing Phone (1)のメインカメラはSONYの『IMX 766』という1/1.56インチの大型センサーを採用。『ASUS Zenfone 9』『Xiaomi Mix Fold 2』『Huawei Mate 50 Pro』など、様々なハイエンドモデルがIMX 766を使用しています。
1インチ台の大型イメージセンサーを備えるミッドレンジは『Motorola edge 20』『Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G』など他にも存在しますが、メインカメラで『光学式手ブレ補正』が使えるのはNothing Phone (1)のみ。
実際に撮影してみると、わざとらしい着色が施されていない素直な仕上がり。それでいて大型イメージセンサー特有となる深みのある広階調やダイナミックなボケはしっかりと味わえます。
静止画を高いクオリティで撮れるというのは、スペックからある程度予想がついていました。しかし動画に関しては未知数。結果としてどうだったのかと言えば、それが『良かった』んです。
ミッドレンジなのに『HDR(1080p/30fps)』で撮影出来たり、手ブレ補正が『ON』の状態でも画質の劣化が軽微。マイク性能の高さも、他端末との比較で確認出来ました。総合的にミッドレンジの中ではトップクラスの動画撮影性能と言えるでしょう。
Dolby VisionやHDR 10+で作成された10bitコンテンツを観れる。RAW現像もしやすい
最近ハマっているのが『10bit(10億色以上)』。8bitは『256階調』で表示するのに対し、10bitではそれが『1,024階調』に。階調が広がった分色に深みが増し、質感も上がります。つまり映像がよりリアルに。
YouTubeでは『HDR 10+』や『Dolby Vision』の10bitコンテンツを無料で観られます。Amazonプライムビデオも2022年9月に『HDR 10』『HDR 10+』に加えて『Dolby Vision』をサポート。現段階でスマートフォンには非対応なので、今後のアップデートに期待。
また、Nothing Phone (1)のカメラはRAW形式(エキスパートモード)での保存に対応。10bitディスプレイはRAWデータを細部まで精細に表示。撮影した後で『RAW現像』するのにも適しています。
4年間は安心して使える長期アップデート保証
Nothing Phone (1)は『3年間のAndroid OSアップデート』に加え、4年間は『隔月のセキュリティアップデート』が配信されるので、長く安心して使い続けられます。ちなみにAndroidのメジャーアップデートは年に一度(8月~9月頃)。Android 14までは確定と考えて良いでしょう。
Android『13』では次世代音声規格となる『LE Audio』に対応。Bluetoothのバージョンが『5.2』以降の端末であれば、今後のアップデートで同規格が使えるようになる可能性が高いのです。
Nothing Phone (1)は『5.2』に準拠。2022年発売端末でも、コストカットの為か『5.2』は意外と少なめ。LE Audioに含まれる『LC3』という新コーデックは『低いデータレート』『低消費電力』で高音質を実現。スマートフォンでストリーミング音楽を聴くのにぴったり。
LE Audioへの対応は確定事項では無いですが、購入してからアップデートによる機能向上への期待が持てます。Nothing Phone (1)が持つGlyph interface以外の魅力、伝わったでしょうか。あまり期待せずに買うと、良い意味で予想を裏切られるスマートフォンです。
Nothing Phone (1)に関するセール情報
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Nothing Phone (1)はこんなスマートフォン
- SocにSnapdragon™ 778G 5GからCPUとGPU性能を高めたSnapdragon™ 778G+ 5Gを採用。ミッドレンジ上位の高い処理能力と電力効率による安定したスムーズな動作
- 他メーカーから一線を画したスケルトンデザイン。900個のLEDを使用し、光の演出により通知や充電状況をお知らせ
- カメラは5,000万画素の広角、5,000万画素の超広角の2眼構成。広角カメラのイメージセンサーにはハイエンドスペックのSONY IMX 766(1/1.56インチ)を使用。光学式手ぶれ補正を導入し物理的に揺れを制御
- 10bit(10億色以上の表示)、1,200ニトの高いピーク輝度、1,000,000:1のコントラスト比に対応する6.55インチのフレキシブル有機ELディスプレイ採用。リフレッシュレート最大120Hz、タッチサンプリングレート最大240Hzで滑らか表示かつ高感度操作が可能。最新映像技術HDR10+サポート
- メモリ12GB、ストレージ256GBの大容量モデルを用意
- 最大33Wの急速充電機能により4,500mAhの電池を約70分でフル充電
- 最大15W出力のワイヤレス充電及び最大5W出力のワイヤレス給電に対応
- マスク装着時もスタイリッシュに素早くロックを解除する画面内指紋認証
- ステレオ再生に対応するデュアルスピーカー
- 素早い動作とスムーズな使い心地に重点をおいたNothing OS採用。フォント、ウィジェット、サウンド、壁紙までトータルデザイン
- 使用履歴に基づく最適化機能により頻度の高いアプリを高速読み込み
- 最新通信規格Bluetooth5.2、Wi-Fi 6をサポート
- NTTドコモ、SoftBank、au、楽天モバイルといった複数の通信回線に対応。格安SIMも選び放題
Nothing Phone (1)の主な仕様
Nothing Phone (1) | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB |
電池 | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
重量 | 約193.5g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 非対応 |
位置情報 | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP53 |
指紋認証 | 画面内 |
おサイフケータイ | 非対応 |
Micro SDカード | 非対応 |
OS | Android™ 12 |
Nothing Phone (1)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
- 2G GSM : 900/1800
国際ローミング
- 5G(Sub6): n5, n7, n8, n20, n38, n40
- 4G LTE: 2, 4, 5, 7,12,17, 20,32, 34, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 2,4,5
- 2G GSM : 850/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)