AnTuTu Benchmark(Ver.10)スコア『70万』を超える日本ミドルクラス上位の処理能力。シンメトリーな薄いベゼルを採用した大画面有機ELディスプレイ。静止画に加えて動画画質も良好なカメラ。ミドルクラス市場に『化け物』として君臨する『Nothing Phone (2a)』。
先日サブブランドのBluetoothイヤフォン『CMF by Nothing Buds』とペアリングして『ChatGPT』を使用したところ、使い勝手が抜群に良い。『起動』『会話』『終了』をイヤフォンのみで行えるようになりました。
販売価格を鑑みれば文句などつけれる筈が無いNothing Phone (2a)。今回は基本的な『電池もち』に関する検証をしていきたいと思います。
いくら価格の割に『ハイデザイン』『高性能』なスマートフォンだとしても、電池のもちが極端に悪かったら『メイン機』には選びづらい。そのことを理由に『買うのを止める』という人もいるでしょう。実際はどうなのか。
ここから書かれている内容一覧
- Nothing Phone (2a)でYouTube動画を約90分間再生した時の電池の減り
- Nothing Phone (2a)でXを約5分間スクロールし続けた時の電池の減り
- Nothing Phone (2a)でGoogleマップを使って約25分間道案内した時の電池の減り
- Nothing Phone (2a)でAnTuTu Benchmarkを実測(高負荷)した時の電池の減り
- Nothing Phone (2a)の電池もちについて
- Nothing Phone (2a)の電池持ちを改善する設定
- Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック
- 関連リンク
Nothing Phone (2a)でYouTube動画を約90分間再生した時の電池の減り
まず画面に白い画像を表示させ、照度計で『約50LUX』に明るさを調整。その状態でYouTubeの動画(広告なし。他の端末で検証しているのと同じ作品)を約90分間再生し続けました。
端末名 | 画面サイズ(解像度) | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone(2) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 4,700mAh | -6% |
Xiaomi 13T | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -7% |
Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ(2,712×1,220px) | 5,000mAh | -10% |
Pixel 7a | 6.1インチ(2,400×1,080px) | 4,385mAh | -9% |
Pixel 8 | 6.2インチ(2,400×1,080px) | 4575mAh | -8% |
OPPO A79 5G | 6.72インチ(2,400×1,080px) | 5,000mAh | -6% |
OPPO Reno9 A | 6.4インチ(2,400×1,080px) | 4,500mAh | -6% |
moto g24 | 6.6インチ(1,612×720px) | 5,000mAh | -7% |
AQUOS sense8 | 6.1インチ(2,432×1,080px) | 5,000mAh | -4% |
同検証を行った中で最も電池もちが良かったのは、SHARPの『AQUOS sense8』で『-4%』。ディスプレイサイズが『6.1インチ』と小さめですが、IGZO有機ELの優秀さを実証する結果に。
Nothing Phone (2a)の上位モデルとなるNothing Phone 2は『-6%』。LTPO技術の採用により画面書き換え時の消費電力を抑えることで、『6.7インチ』の大画面(電池容量は4,700mAhとサイズの割にやや少なめ)ながら長時間駆動を実現。廉価なNothing Phone (2a)はNothing Phone 2にどこまで迫れるのか。検証結果がコチラ。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone (2a) | 6.7インチ(2,412×1,080px) | 5,000mAh | -7% |
Nothing Phone (2a)も6.7インチの大画面を採用。YouTubeで動画を約90分時間再生した際の電池の減りは、上位モデルに近い『-7%』程度にとどめました。
他メーカーのスマートフォンはXiaomi 13T Pro『-10%』、画面サイズの一回り小さいPixel 7a『-9%』、Pixel 8『-8%』という結果。Nothing Phone (2a)の電池もちは優秀な部類と言えるでしょう。
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Nothing Phone (2a)でXを約5分間スクロールし続けた時の電池の減り
続けてXのアプリを開き『5分間スクロールし続ける』という検証を行いました。ディスプレイのリフレッシュレート設定は『ダイナミック』。
たったの5分間と思うかもしれませんが、実際にスクロールしてみる(し続ける)と体感時間は長く、手がとても疲れます。ディスプレイが何度もタッチに反応しつつ高速駆動を続けているので、消費電力は『動画を観る』といった用途より上がりやすい傾向。
Nothing Phone (2a)の検証結果は『-1%』。実際は『文字を読む』『画像を見る』などスクロール以外の時間が多く発生するので、『Xを5分間使用して電池の減り0%』となる可能性も高いです。
画面が6.7インチと大きめなので、情報を認識しやすいのも特徴。『サムネイルの読み込み』もスムーズ(高速通信下)。Xヘビーユーザーが購入しても実用的に使えるかと。
Nothing Phone (2a)でGoogleマップを使って約25分間道案内した時の電池の減り
位置情報を測定し続け、電池が減りやすいナビアプリ(Googleマップ)使用時の挙動も検証。画面の明るさは『54%』、マップのカラーパターンは日中(明るい色)に設定。
約25分間、目的地まで画面を点灯させっぱなしで道案内を行ったところ、電池の減りは『-3%』。単純計算すると1時間で-6~7%程度。遠出にも問題の無い電池もち。
ナビの設定から地図の表示(カラーパターン)を『夜間』に変更すると、マップ全体が暗い色主体の表示に。
Nothing Phone (2a)は有機ELディスプレイを採用しているので、発色を抑えると『低消費電力』効果を得られます。よって電池もちを優先する場合は『夜間』推奨。
Nothing Phone (2a)でAnTuTu Benchmarkを実測(高負荷)した時の電池の減り
端末に強い負荷がかかり続けた状態(AnTuTu Benchmark測定時)の電池の減りにも注目。『少ない電池の減りで高いスコアを出せる』端末ほど、高負荷時の電力効率が『高い(電池もちが良い)』ということになります。
Nothing Phone (1)のAnTuTu Benchmarkトータルスコアは64万程度で、電池の減りが『-5~6%』。Nothing Phone (2a)は70万をオーバーしつつ電池の減りは『-4~5%』。『処理能力』『電力効率』の両面でNothing Phone (1)をリード。
Tensor G2を搭載する『Pixel 7a』と比較しても、Nothing Phone (2a)の電池の減りは少ないです。アプリの動作速度を示す『UX』のスコアを、3回連続で『17万』程度にとどめている点も好評価。
Nothing Phone (2a)の電池もちについて
今回は『YouTubeで動画視聴』『Googleマップで道案内』『Xの使用』『高負荷時(AnTuTu Benchmark)』の挙動を確認しましたが、トータルでNothing Phone (2a)は『電池もち良好』という判断。
暑い季節は端末の内部温度が上がりやすくなり、電力効率が低めのスマートフォンではパフォーマンスが著しく低下。Nothing Phone (2a)は夏の運用も問題無さそうです。
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Nothing Phone (2a)の電池持ちを改善する設定
- 画面の輝度を『低め』に設定
- ディスプレイのリフレッシュレートを『標準』に設定
- HDRディスプレイを『OFF』に設定
- バッテリーセーバーを『ON』にする
- 自動調整バッテリーを『ON』にする
- スリープスタンバイの最適化を『ON』にする
- ダークモードを『ON』にする
- ミュージックの視覚化を『OFF』にする
- Glyphライトを『OFF』にする
- 自動字幕起こしを『OFF』にする
- 拡張されたタッチ応答を『OFF』にする
- アニメーションを無効化を『ON』にする
- テザリングはWi-Fiアクセスポイントではなく『Bluetoothテザリング』を活用する
Nothing Phone (2a)、Nothing Phone (1)、Nothing Phone (2)の主なスペック
Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) | Nothing Phone (2) | |
Soc | MediaTek Dimensity 7200 Pro(4nm TSMC第2世代) | Qualcomm Snapdragon™ 778G+ 5G(6nm) | Qualcomm Snapdragon™ 8+ Gen 1(4nm TSMC) |
容量 | 8GB/128GB、 12GB/256GB |
8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB | 8GB/128GB、12GB/256GB、12GB/512GB |
電池 | 5,000mAh(有線充電:45W) | 4,500mAh(有線充電:33W、無線充電:15W、無線給電:5W) | 4,700mAh(有線充電:45W、無線充電:15W、無線給電:5W) |
サイズ | 161.74 mm x 76.32 mm x 8.55 mm | 159.2 mm x 75.8 mm x 8.3 mm | 162.1 mm x 76.4 mm x 8.6 mm |
重量 | 約190g | 約193.5g | 約201.2g |
画面 |
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ベゼル幅 | 2.1 mm | 2.65 mm | 2.65 mm |
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
|
リアカメラ
フロントカメラ
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動画撮影 |
4K 30fps (リアカメラ) 1080p 60fps 1080p 120fps (スローモーション) アクションモード |
4K 録画、30 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブ Live HDR、30 fps スローモーション (120 fps) ナイトモード (720p/1080p、30 fps) OIS および EIS 画像安定化 |
4K 録画、60 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブHDR、4K30 fps スローモーション (480 fps) Night Mode (1080p、30 fps) アクション モード OIS および EIS 手ぶれ補正機構 タイムラプス (4K) |
ISP | Imagiq 765 (14-bit) | Spectra 570L (14-bit) | Spectra ISP(18-bit) |
イヤフォンジャック | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
位置情報 | GPS (L1), GLONASS (G1), BDS (B1I), GALILEO (E1), QZSS (L1) | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS | GPS:L1+L5 デュアルバンド、A-GPS、GLONASS、BDS、GALILEO、QZSS、NavIC、SBAS |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac または ax (Wi-Fi 6)、2.4 GHz / 5 GHz デュアルバンド、 2×2 MIMO、MU-MIMO | Wi-Fi 6, 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5Gデュアルバンド | Wi-Fi 6、802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G デュアルバンド |
Bluetooth | Bluetooth 5.3, A2DP, BLE | 5.2 | 5.3 |
SIM | nanoSIM×2 (5G+5G) | nanoSIM×2 (5G+5G) | nanoSIM×2 (5G+5G) |
防塵防水 | IP54 | IP53 | IP54 |
指紋認証 | 画面内 | 画面内 | 画面内 |
Micro SDカード | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
スピーカー | デュアルステレオ | デュアルステレオ | デュアルステレオ |
おサイフケータイ(FeliCa) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Nothing Phone (2a)にお勧めな格安SIM
日本国内
- 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
- 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42
- 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
国際ローミング
- 5G(Sub6):n5, n7, n8,n12,n20,n38, n40,n66
- 4G LTE: 4, 5, 7, 20, 38, 39, 40, 66
- 3G UMTS (WCDMA): bands 4,5
- 2G GSM : 1800/1900
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パー77トナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM