OPPOのエントリーモデル『OPPO A79 5G』。使いはじめて約1ヶ月が経過しました。直販価格『29,800円(税込)』という廉価設定なので、購入当初はあまり期待をしていなかった同端末。
では、実際使ってみてどうだったのか。今回は私が感じた『メリット』と『デメリット』を紹介していきます。
この記事に書かれている内容一覧
OPPO A79 5Gを使用して感じた9つのメリット
- 画面が明るく屋外での視認性が高い
- 音量が大きく臨場感たっぷりなステレオスピーカー
- 動画(YouTube)視聴時の電池もちが良い
- GPU性能は控えめだけど、一昔前の安いスマホからは明確に向上したゲームパフォーマンス
- 上位モデルを上回る(10分で20%)充電速度
- マスクを外さずに顔認証でロックを解除出来る
- エレガントという言葉が似合うミドルクラス並の存在感
- 空など色合いがナチュラルになったカメラ
- おサイフケータイが使える
OPPO A79 5Gを使用して感じた3つのデメリット
- シャッターがやや重い
- メモリ容量に余裕がない
- 処理能力がもう少し高ければなお良し
他にもあるOPPO A79 5Gの便利機能
- 4GBモデルながらアプリクローンが使える
- アイコンが寄ってくるプルダウンジェスチャー機能
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
OPPO A79 5Gにお勧めなSIM
関連リンク
OPPO A79 5Gを使用して感じた9つのメリット
画面が明るく屋外での視認性が高い
スマートフォンによって『画面の明るさ』はそれぞれ異なります。明るさが足りない場合は屋外での視認性が低下。明るいディスプレイを採用するスマートフォンは、様々な環境下において『視認性が高い』ということになります。
照度計を用いて『Motorola moto g53j 5G』『Motorola moto g52j 5G』『Motorola moto g13』『Xiaomi Redmi 12 5G』といった競合モデルと画面の明るさを比較(白い画像最大輝度で表示)。その結果OPPO A79 5Gは『444LUX』というダントツの明るさを記録しました。
OPPO A79 5G | Motorola moto g53j 5G | Motorola moto g52j 5G | Motorola moto g13 | Xiaomi Redmi 12 5G | |
照度(LUX) | 444 | 288 | 287 | 350 | 318 |
タイプ | 液晶 | 液晶 | 液晶 | 液晶 | 液晶 |
音量が大きく臨場感たっぷりなステレオスピーカー
スマートフォンのスピーカーは『モノラル』『ステレオ』に大分類されます。モノラルはスピーカーが一つしか無いので、ステレオ音源を左右から別々に再生することが出来ず立体感(臨場感)に欠けることが多いです。
OPPO A79 5Gの上位モデルとなる『OPPO Reno9 A(モノラル)』『moto g53j 5G(ステレオ)』『Redmi 12 5G(モノラル)』とスピーカーの聴き比べを行ったところ、『音量』『臨場感』の部分でOPPO A79 5G(ステレオ)が他モデルを圧倒。Bluetoothイヤフォンで音楽を聴くのが苦手な人に使ってほしいですね。
動画(YouTube)視聴時の電池もちが良い
6.72インチの明るい大画面ディスプレイと迫力満点のステレオスピーカーを備えるOPPO A79 5Gは、ストリーミング動画を観るのに最適。では動画再生時の電池もちはどうなのでしょうか。
画面の明るさを照度計で『約50LUX』に合わせ、YouTubeで同じ動画を90分再生した時に減った電池量がこちら(電池残量60~90%で再生開始)。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone(2) | 6.7インチ | 4,700mAh | -6% |
Xiaomi 13T | 6.7インチ | 5,000mAh | -7% |
Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ | 5,000mAh | -10% |
Pixel 7a | 6.1インチ | 4,385mAh | -9% |
Pixel 8 | 6.2インチ | 4575mAh | -8% |
OPPO A79 5G | 6.72インチ | 5,000mAh | -6% |
Xiaomi 13T Proは-10%電池が減っているのに対し、OPPO A79 5Gは『-6%』にとどめています。これは電力効率の高いLTPO技術を採用しているNothing Phone(2)と同等の数値。『電池もちが良い』と判断して問題の無いレベルです。
GPU性能は控えめだけど、一昔前の安いスマホからは明確に向上したゲームパフォーマンス
OPPO A79 5GはGPU性能が控えめな『エントリーモデル』です。よって原神の様に負荷の重い3Dゲームを高フレームレートでプレイするには適していません。実際に検証した結果がコチラ。
OPPO A79 5Gで原神をプレイした検証結果
画質:最低、30fps | 画質:低、30fps | 画質:中、30fps | 画質:最低、45fps | 画質:中、24fps |
◎ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
意外だったのは、レースゲームAsphalt 9を『60fps』設定でプレイ出来てしまったこと(フレームレートも比較的安定)。少し前のエントリーモデルではあり得ません。『安いスマートフォンの性能底上げ』が着実に行われているなと感じました。
上位モデルを上回る(10分で20%)充電速度
廉価モデルながら『33W SUPERVOOCフラッシュチャージ』という急速充電技術をサポートするOPPO A79 5G。10分程度の充電時間で『約20%(3,837mWh)』電池残量を増やす事が出来ました(純正充電器使用)。
OPPO A79 5Gより電池容量が小さいOPPO Reno9 A(4,500mAh)は、10分程度充電して『+15%(2,650mWh)』。スピーカーだけでなく、『充電』という実用的な部分においても上位モデルを凌駕。
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マスクを外さずに顔認証でロックを解除出来る
OPPO A79 5Gは『マスク着用時』も顔認証でロックを解除することが可能です。私は花粉症(スギ花粉)なので、飛散時期は必ずマスクを着けて外出しています。つまりこの機能が大活躍。
側面指紋認証にも対応していますが、手袋を着けていたり手が濡れている時は『顔認証』がメインに。どちらのロック解除も機能せずに、『パスワードを入力する』といった状況を極力避けられるのは確実にメリットです。
エレガントという言葉が似合うミドルクラス並の存在感
廉価なスマートフォンは基本的にコストを抑えなければならないので、『デザイン』はある程度妥協すべき。しかしOPPO A79 5Gに関してはその妥協が感じられず、『エレガント』という言葉すら彷彿とさせる外観。
OPPOのスマートフォンは他メーカーよりも『背面の加工に拘っている』イメージが強く、OPPO A79 5Gもその部分を踏襲。コンピュータで描いた『レンダリング画像が美しすぎる』スマートフォンは数多く存在しますが、同端末は実機を手にとっても特に違和感を感じませんでした。
空など色合いがナチュラルになったカメラ
私はスマートフォンのカメラで『風景』を撮ることが多いので、『空の色』がかなり重要。旧モデルとなるOPPO A73は空を含めた色合いがイマイチだったのですが、OPPO A79 5Gではそれが修正されている印象。
大判での印刷が前提だったり、細かい部分まで拘るならイメージセンサーサイズの大きいハイエンドモデルを選ぶべき。しかしスマートフォンやパソコンの画面でプレビューする程度なら十分なクオリティです(食べ物以外はAIモードOFF推奨)。
おサイフケータイが使える
NFCの上位規格となる『Type-F(FeliCa)』。処理速度の速さやセキュリティに優れていることがメリットとして挙げられますが、それに伴い導入コストが上がることから海外ではあまり普及していません。
『OPPO A54 5G』『OPPO A55s 5G』といった旧モデルもFeliCaに対応していませんでした。OPPO A79 5GはFeliCaをサポートし、『おサイフケータイ』が使えるエントリーモデル。スマートフォン乗り換え時のハードルを一つクリア。
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OPPO A79 5Gを使用して感じた3つのデメリット
シャッターがやや重い
これは上位モデルOPPO Reno9 Aと比較してのことですが、連続でシャッターボタンを押した時の処理に『やや時間がかかる』と感じました。
日常のスナップ写真を撮る程度であれば特に支障はきたしませんが、例えばメインの被写体が『走り回るワンちゃん』だったりすると、撮り辛さを感じるかもしれません。
メモリ容量に余裕がない
OPPO A79 5Gのメモリ容量は『4GB』。調理場に例えるとメモリは『まな板』の役割を果たします。起動しているアプリの数が増えすぎると、まな板に料理を置ききれない状態に。
つまり起動しているアプリの数が増えすぎるとメモリ容量が圧迫(まな板から料理が溢れる)されて、その結果動作が不安定に。
OPPO A79 5Gは『RAMの拡張』という機能(内蔵ストレージの一部をメモリに代用)を備えますが、内蔵ストレージはメモリと比較して読み書き速度が遅いです。
『メモリから開く』『ストレージから開く』で体感速度は大きく変わります。OPPO A79 5Gではややヘビーな使い方をすると開閉速度に遅れを感じるので、日常的に利用しているアプリの数が多い人にはOPPO Reno9 A(メモリ8GB)をお勧めします。
処理能力がもう少し高ければなお良し
スマートフォンの処理能力を決めるのは『Soc』です。OPPO A79 5GはSocにMediaTek社の『Dimensity 6020』を搭載。
スマートフォンの性能をトータルで数値化してくれるAnTuTu Benchmark(Ver.10)で実測したところ、OPPO A79 5Gは『CPU』『UX(アプリの動作速度)』が競合モデルRedmi 12 5Gからやや劣る結果に(RAMの拡張をOFFにすると若干上がる)。
AnTuTu Benchmark(Ver10.2.1)
OPPO A79 5G | Motorola moto g53j 5G | Motorola moto g52j 5G | Motorola moto g13 | Xiaomi Redmi 12 5G | |
CPU | 135,890 | 139,910 | 148,593 | 89,606 | 140,416 |
GPU | 58,984 | 70,096 | 102,017 | 40,365 | 49,244 |
MEM | 91,244 | 94,592 | 98,899 | 67,089 | 105,002 |
UX | 97,297 | 98,006 | 115,115 | 74,349 | 110,125 |
TOTAL | 383,415 | 402,604 | 464,624 | 271,409 | 404,787 |
最大温度 | 25度 | 24度 | 23度 | 24.1度 | 26度 |
電池残量 | -3% | -2% | -2% | -4% | -2% |
OPPO A79 5Gは『画面』『スピーカー』『電池もち』『充電』など他の実用項目が優秀な結果だったので、CPUとUXのスコアに関しては『それらを基準』にした欲張った評価とも言えますね。
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他にもあるOPPO A79 5Gの便利機能
4GBモデルながらアプリクローンが使える
OPPOやXiaomiのスマートフォンには、対応するアプリ(FacebookやInstagramなど)を『2アカウント』で使用出来るクローン機能が備えられています(以前よりアプリの種類が減ったかも?)。
Xiaomiのスマートフォンでは一時から仕様が変更され、メモリ4GB以下のモデルでは同機能(デュアルアプリ)が非表示に。OPPO A79 5Gはメモリ4GBですが『アプリクローン』を使えます。
ただしアプリクローンを使用するとメモリの使用量が増えるので、使い方には一定の配慮が必要だと覚えておきましょう。
アイコンが寄ってくるプルダウンジェスチャー機能
6.72インチのOPPO A79 5Gは、片手で『ホーム画面の上の方』に設置されているアプリを開ける便利機能『アイコンプルダウンジェスチャー』を搭載。
設定は『設定』→『ホーム画面とロック画面』→『アイコンプルダウンジェスチャー』から。分かりづらいので『特殊機能』項目に移すべきかと。
アイコンプルダウンジェスチャーをONにした状態でホーム画面を開き、画面左端下もしくは右端下からスワイプすると、アプリアイコンが集合。アイコンの上で手を離すとアプリが開きます。
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
- スマートフォンの処理能力を決めるSocがMediaTek社のHelio G35(12nm)からDimensity 6020(7nm)に刷新。データ処理速度と電力効率が改善。
- ストレージ規格がeMMC 5.1からUFS2.2に変更。データの読み書き速度が向上し、消費電力低下。
- ディスプレイの解像度がHD+からフルHD+に向上。画像や文字をより高精細に表示。
- リフレッシュレート(画面を1秒間に書き換え可能な回数)が60Hzから90Hzに向上。1秒間に30コマ分滑らかな表示が可能に。
- タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)が60Hzから180Hzに向上。タッチ感度が3倍に上がり操作性アップ。
- FeliCa ICチップを搭載したことで、おサイフケータイやGoogleウォレットといったサービスに対応
- SocがHelio G35からDimensity 6020に変更されたことで、4Gだけでなく5Gネットワークにも対応。
- 物理的なSIMカードに加えてeSIMに対応。通信業者とのオンライン上のやりとりで最短即日開通可能
- マスクを着用したままロック解除可能な顔認証
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
モデル名 | OPPO A79 5G | OPPO A77 |
Soc | MediaTek Dimensity 6020(7nm) | MediaTek Helio G35(12nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大33W(充電器別売) | 最大33W(充電器別売) |
重量 | 約193g | 約187g |
サイズ |
|
|
画面 |
|
|
カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IP54 | IP54 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM×2+eSIM×1 | nano SIM+nano SIM |
認証 | 顔、側面 | 顔、側面 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(ウルトラブースト) | ステレオ(ウルトラブースト) |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
主な通信バンド対応 | 4G&5Gドコモ、SoftBank、au、楽天(B79、ミリ波非対応) | 4G:ドコモ、SoftBank、au、楽天 |
OPPO A79 5Gにお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |