2023年6月13日(火)、OPPOがReno Aシリーズの最新モデル『OPPO Reno9 A』を日本市場に向けてリリースしました。メモリ容量を『8GB』に増やしつつも、Socは前モデルを踏襲して『Snapdragon 695 5G』のまま。他に大きな変更点なしと、スペック的には飛躍的なアップデートとは言えない内容となっています。
性能アップが停滞している理由は様々。日本市場においては『円安』の影響が大きいです。ここ3年間の推移を見てみると、2022年前半は1ドル『115円』程度だったのが、後半にかけて一気に『150円』近くまで円安が進行。2023年6月14日現在も1ドル『140円』の円安水準。
この状況だと、ドルやユーロの販売価格に変動が無かったとしても、円に換算した時点で2021~2022年前半比較だと大幅な値上げに。メーカーは『前モデルと同等価格に抑えるのが精一杯』といったところでしょう。
性能が高く価格が安いスマートフォンを探しているのであれば、円の価値が高かった頃(2022年前半以前)に販売されているモデルを選ぶべき。
ただしAndroidは基本売り切りなので、市場からどんどん在庫が無くなっています。実売4万円程度~の『Xiaomi 11T』『Motorola edge 20』に関しては、2023年6月14日時点でまだ楽天市場やAmazonに新品の在庫あり。格安SIMのIIJmioでも特価販売中。
両モデルの主なスペックをOPPO Reno9 Aと比較してみました。
※右にスクロール可
モデル名 | Xiaomi 11T | Motorola edge 20 | OPPO Reno9 A |
発売日 | 2021年11月5日 | 2021年10月22日 | 2023年6月13日 |
Soc | Dimensity 1200-Ultra | Snapdragon 778G 5G | Snapdragon 695 |
容量 | 8GB/128GB | 6GB/128GB | 8GB/128GB |
電池容量 | 5,000mAh | 4,000mAh | 4,500mAh |
充電速度 | 最大67W | 最大30W | 最大18W |
サイズ |
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重量 | 約203g | 約163g | 約182g |
画面 |
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カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) | モノラル | モノラル |
防水防塵 | 非公開 | IP52 | IP68 |
認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 |
Micro SDカード | 非対応 | 非対応 | 対応(最大1TB) |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac |
位置情報 | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo | GPS/AGPS/LTEPP/SUPL/Glonass/Galileo | GPS/BeiDou/GLONASS/GALILEO/QZSS |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 | 対応 |
SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 | nano SIM×2(eSIM対応) |
実売価格(2023年6月14日時点) | 39,000円(Xiaomi 公式楽天市場店) | 31,300円(Amazon) | 42,545円(Amazon) |
Xiaomi 11TはSocに『Dimensity 1200-Ultra』を搭載。3モデルの中でもっとも高い処理能力を持ちます。スマートフォンの性能をトータルで示すAnTuTu Benchmark(Ver.9)のスコアは63万超え。登場時はハイエンドのカテゴリーに位置。
Xiaomi 11Tの強みは処理能力の高さだけではありません。ディスプレイは10bit(10億色表示)対応の有機EL。表示が精細かつ滑らか(リフレッシュレート最大120Hz)です。
さらに感度も良好(タッチサンプリングレート最大480Hz)なのだから文句なし。ガラスはXiaomi 12T Pro(Corning®Gorilla®Glass 5)より耐擦傷性などに優れる『Corning®️ Gorilla®️ Glass Victus™』を採用しています。
メインカメラは『1億800万画素』の超解像度撮影に対応。通常撮影時は9つのピクセルを1つに統合して、画素サイズを『2.1μm』まで拡大。光の取得量を増やしてダイナミックレンジ広めの画質を得られます。
マクロカメラは500万画素の『テレマクロ』を採用。スマートフォンに採用されているマクロカメラは、広角を利用した『ワイドマクロ』が大半。望遠を活かしたテレマクロは極端に寄らず接写出来るので、歪みや影の少ないワンランク上の画質を得られます。
そして保存形式は、JPEG比で半分程度に容量を抑えられる『HEIF(.HEIC)』をサポート。Xiaomi 11TはMicro SDカードを使えないので、画像データサイズは『小さめ』がベスト。理にかなっていると言えるでしょう。
極めつけは『最大67W』の超急速充電。Xiaomi 11Tは5,000mAhの大容量電池を備えますが、フル充電にかかる時間はわずか『36分』程度。公式ストアにおいて『4,490円(税込)』で販売している充電器が同梱するのも嬉しい限り。
スピーカーは3モデルの中で唯一『ステレオ対応』。出力がしっかりしており、Bluetoothイヤフォンを使わなくても音声を聞き取りやすいです。『Dolby Atmos』をONにすると音の広がりが明確に変わります。
Motorola edge 20は『薄型』『軽量』『高性能』を実現させた革命的なスマートフォン。Socに『Snapdragon 778G 5G』を採用し、AnTuTu Benchmarkスコアは52万超え。Xiaomi 11TにはGPU性能で劣りますが、トータル面でSnapdragon 695 5G(OPPO Reno9 A)を超越。
メインカメラはミドルクラスながら『1億800万画素』。超広角カメラの解像度も1,600万画素と高めで、光学式手ブレ補正つきの望遠カメラ(光学3倍)まで備える無双ぶり。動画の画質も優秀でした。フロントカメラが『3,200万画素』『4K動画撮影』に対応しているのもポイント。
投稿が見つかりません。ディスプレイは『6.7インチ』。OPPO Reno9 Aを0.3インチ上回るファブレットサイズです。10bit(10億色表示)対応の有機ELディスプレイは最大『144Hz』のリフレッシュレートをサポートして超滑らか。カメラに加えてミドルクラスを超越したハイスペックがてんこ盛り。
Xiaomi 11T、Motorola edge 20共通の弱点となるのは『おサイフケータイ』『防塵防水』『Micro SDカード』に非対応なところ。また、Motorola edge 20はOPPO Reno9 Aと同じくモノラルスピーカー。音響を重視するならXiaomi 11Tをセレクトしましょう。
Xiaomi 11Tにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
Motorola edge 20にお勧めな格安SIM
- 5G: Sub-6GHz band n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78
- 4G-LTE:
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B66 - 3G: W-CDMA:B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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