Xiaomi(シャオミ)のサブブランドから誕生した『POCO M7 Pro 5G』は、3万円台前半のエントリーモデルながら、スピーカーは『デュアル仕様』で音響効果DOLBY ATMOSをサポート。
廉価なスマートフォンでは『とりあえず動画の音声をステレオ再生出来れば十分』なのですが、POCO M7 Pro 5Gの場合は『音楽』も聴ける程度の音質だと個人的には感じました。

ただし『Bluetoothイヤフォン(ヘッドフォン)』接続時のリスニング環境は、上位モデル『POCO X7 Pro』の方が明確に上。
Bluetoothイヤフォン接続時には、『Dolby Atmos』『Xiaomiサウンド』『オリジナル』の3種類からサウンド効果を選べます。POCO M7 Pro 5Gは『Dolby Atmos』『オリジナル』の2種類のみ。

上記でもっともカスタマイズに優れるのが『Xiaomiサウンド』です。Xiaomiサウンド内には『音量調整』『カスタム効果』といった機能が備えられ、音量調整では3分程度の『聴覚テスト』を行った上で『聴こえる音』『聴こえづらい音』を判別。
聴覚テストの結果を元に、聴こえづらい音を強調したオリジナルカスタムプリセットが作成されます。プリセットを適用すると、同じ曲でも音の聴こえ方が明確に変化。
しかし先述している通り、POCO M7 Pro 5GにBluetoothイヤフォンを接続しても『Xiaomiサウンド』は表示されません。つまり聴覚テストを行った上での『オリジナルカスタムプリセット』を作成出来ないということ。
POCO M7 Pro 5GはPOCO X7 Proには無い『イヤフォンジャック(3.5mm)』を搭載。変換コネクタを使用せずに(充電ポートもふさがない)手持ちのイヤフォン(ヘッドフォン)を使えます。
試しにSONYのヘッドフォン(WH-H910N)を接続してみると、スマートフォンとしては十分な『出力』を確認(イヤフォンジャックを備えても出力が弱すぎる端末がある)。

いつもはUSB-DACを経由した方が若干強めの出力となるのですが、POCO M7 Pro 5Gの場合は『イヤフォンジャックの方が高出力』という逆転現象(USB-DACによって異なる可能性あり)。
これで『音量調整機能が使えたら尚良いのに!』というのは、エントリーモデルに対して求めすぎ。そういう高度な欲求はPOCO X7 Proに叶えてもらうべき・・・だと思うのですが、POCO M7 Pro 5Gでも『有線接続』環境では、何故か『Xiaomiサウンド』が表示。

POCO M7 Pro 5Gのイヤフォンジャックにヘッドフォンを接続時
ヘッドフォンを有線接続した状態で『設定』→『サウンドとバイブレーション』→『サウンド効果』の順に開いてみると、Bluetooth接続時は表示されなかった『Xiaomiサウンド』を選べるように。

『カスタム効果』は使用出来ませんが、『聴覚テスト』『オリジナルカスタムプリセットの作成』は可能です。『自分に合った音』で音楽を聴きたい場合は、有線接続で『Xiaomiサウンド』をお試しください。
POCO M7 Pro 5Gの主な特徴・製品仕様(スペック)・お勧めなSIM

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