グローバルテクノロジーメーカーXiaomi(シャオミ)が、2022年12月16日に日本発売を開始した『Xiaomi 12T Pro』。Socに『Snapdragon 8+ Gen 1』を搭載するハイエンドスマートフォンです。
『充電速度(120W)』や『カメラ性能(2億画素)』に話題をさらわれがちですが、ハイエンドなので『ゲーム性能』も高いはず。
先日Xiaomi 12T Proの前モデルとなるXiaomi 11T Proに加え、Pixel 6a、Pixel 7 Proで原神プレイ時(60fps、画質最高)のリアルタイムフレームレートを計測(ツールはKiteを使用)。
Xiaomi 11T ProはPixelシリーズと比較して最高フレームレートが低めなものの、グラフィック処理がとても安定していました。GPU性能がアップグレードされれば、盤石を期待出来るうまい制御の仕方。
3DMarkの検証結果ではPixelシリーズがXiaomi 11T Proを上回っていたのに、実際負荷の重いゲームを安定してプレイ出来るのはXiaomi 11T Pro。『ベンチマークファースト』『ユーザーファースト』の違いが垣間見られました。
Xiaomi 11T Proは安定性を重視しており、Pixel 6aの様に『瞬間的に60fps出す』事に注力していません。つまりXiaomi 12T Proで『60fps』を記録したら、それは『原神を60fps(画質最高)で安定してプレイ出来る』可能性が高いのです。
原神をプレイする前に、まずはスマートフォンのトータル性能を数値で示してくれる、王道のベンチマークアプリ『AnTuTu Benchmark』の測定から。
端末名 | CPU | GPU | MEM | UX | TOTAL | 電池温度変化 | 電池の減り |
Xiaomi 12T Pro | 255,669 | 463,773 | 174,973 | 175,280 | 1069,695 | +7.7度(20.1→27.8) | -4% |
Zenfone 9 | 257,804 | 406,229 | 177,721 | 178,593 | 1020,347 | +6度(26→32) | -4% |
Motorola edge 30 Pro | 222,791 | 436,496 | 158,349 | 169,599 | 987,235 | +7度(28→35) | -7% |
Xiaomi 11T Pro | 201,384 | 301,277 | 123,184 | 155,574 | 781,419 | +8度(21→29) | -6% |
Pixel 6a | 197,124 | 283,820 | 108,807 | 141,411 | 731,162 | +9.2度(24.2→33.4) | -4% |
トータルスコアが『1069,695』となり、Xiaomi 11T Proからは30万近い大幅な上昇。GPUスコアの上がり方が特に凄まじく、同じSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する『Zenfone 9』を6万弱もリード。これはかなり期待を持てます。
続けてXiaomi 11T Proではスコアが控えめだった『3DMark(Wild Life)』で3回連続計測。Pixel 6a、Pixel 7 Proを超える事は出来たのか!
3DMark検証結果詳細
Pixel 7 Pro | Pixel 6a | Xiaomi 11T Pro | Xiaomi 12T Pro | |
Overall score(1回目) | 6,430 | 6668 | 5568 | Maxed Out |
Overall score(2回目) | 6473 | 6573 | 5402 | Maxed Out |
Overall score(3回目) | 6460 | 6597 | 5237 | Maxed Out |
Avarage frame rate(1回目) | 38.50(24fps~47fps) | 39.90(15fps~55fps) | 33.30(23fps~42fps) | Maxed Out(29fps~80fps) |
Avarage frame rate(2回目) | 38.80(24fps~48fps) | 39.40(25fps~53fps) | 32.40(23fps~40fps) | Maxed Out(33fps~80fps) |
Avarage frame rate(3回目) | 38.70(24fps~48fps) | 39.50(28fps~56fps) | 31.40(23fps~40fps) | Maxed Out(28fps~80fps) |
電池の減り(1回目) | 60%→60% | 52%→51% | 59%→58% | 75%→74% |
電池の減り(2回目) | 60%→59% | 51%→50% | 58%→57% | 74%→73% |
電池の減り(3回目) | 59%→59% | 50%→49% | 57%→56% | 73%→72% |
温度変化(1回目) | 24度→25度 | 23度→25度 | 25度→26度 | 21度→22度 |
温度変化(2回目) | 25度→26度 | 25度→27度 | 27度→29度 | 23度→25度 |
温度変化(3回目) | 26度→27度 | 27度→30度 | 27度→30度 | 25度→27度 |
Overall scoreとAverage frame rateは全て上限超えの『Maxed Out』。最高フレームレートは『80fps』に達し、もはや3端末とはもはや別次元に。まさかXiaomi 11T Proから制御の仕方を変えて『Pixelシリーズの様な挙動になっているのでは』と不安になる数値の高さ。
原神(60fps、画質最高)のプレイ結果を見れば、Xiaomi 12T Proが持つ本当の実力が分かります。
原神の設定
- レンダリング精度:高
- シャドウ品質:高
- 視覚効果:高
- SFX品質:高
- シーン細部:最高
- フレームレート:60
- モーションブラー:非常に高い
- Bloom:ON
- アンチエイリアス:TAA
- 人群れの密度:高
- マルチプレイ時、チームメイトのSFX:ON
いきなり60fps付近からスタート。Xiaomi 11T Proとは明確に異なり、Pixel 7 Proに近い動き。大丈夫なのか。
しかしPixel 7 Proはプレイ開始4分を過ぎた辺りから失速し、その後ガタガタに。Pixel 6aと変わらぬ不安定な状態に。Xiaomi 12T Proもこうなってしまうのか。
所々でフレーム落ちは見られますが、4分を超えるまで60fps付近を維持。夜よりも明るい昼間の方が負荷は上がる(有機ELは表示色が明るくなるほど消費電力アップ)ので、ここからが勝負です。
5分を超えたあたりから妙な現象が。ディスプレイの消費電力が上がりプレイ時間も延びているのに、ほぼフレーム落ちが無くなりました。Pixel 7 Proとは真逆の状況。
戦闘シーンで若干落とすも全く問題の無いレベル。『60fps』『画質最高』に設定している事を忘れてしまいそう。
10分を超えても安定性は損なわれず。ゲーム性能に関しては、3端末を完全に置き去りにしました。僅か1年足らずでここまで大きく進化するとは。ゲームでは優位に立っていたiOSデバイスを猛追。もしくは一瞬で抜き去ったか。
Xiaomi 12T Pro(日本版)に関するセール情報
Xiaomi 12T Pro(日本版)を購入すべきポイント
- 最大出力120Wの神ジューデンに対応(充電器は同梱)。わずか19分で5,000mAhの大容量電池を安全(42の安全機能と9個の温度センサー搭載)に素早くフル充電
- スマートフォン用のバッテリーは通常約500回の充電サイクルを終えると約80%に最大容量が低下。Xiaomi 12T Proが搭載しているバッテリーは約800回の充電サイクルまで80%の最大容量を維持
- 24ヶ月無料バッテリー交換(1回限り)サービス対応(水没や破損などユーザーに過失がある場合は有償)
- Socには4nmプロセスを採用したQualcomm社のSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。前世代(Snapdragon 8 Gen 1)と比較してCPUパフォーマンス+16.7%、効率性+33%、さらにGPUパフォーマンス+11%、効率性+33%向上
- 3,725m㎡の大型ベイパーチャンバー(高性能放熱板)を採用。合計30,000m㎡の放熱素材により高いパフォーマンス、速い充電速度を維持
- 1/1.22インチサイズの大型イメージセンサーを搭載し、統合時の画素サイズは2.56 μmまで拡大。物理的な光の取得量増加
- Xiaomi史上最高となる2億画素の超高解像度をサポート。解像度は2億画素、5千万画素、1,250万画素の3種類から選択可能
- F値1.69の明るいレンズを採用
- 手ブレ補正を電子式から光学式にアップデート。夜景や動画撮影時の揺れを物理的にサポート
- フレーム単位でトーンマッピングが可能なHDR10+(10bit)による動画撮影に対応
- 独自撮影機能Xiaomi Pro Cutが最大5パターンの構図を自動生成。写真を撮るのが苦手な人をばっちりサポート
- JPEGの約半分の容量で同等の高画質を維持するHEIF(High Efficiency Image File Format)フォーマット対応
- 広角カメラ、超広角カメラ、マクロカメラといった3眼仕様
- 687億色以上の表示が可能な6.7インチの大型有機ELディスプレイ。フルHD+を超える2K(2712×1220ピクセル)解像度に進化
- 圧倒的なダイナミックレンジの広さで臨場感たっぷりな描写を可能とするDolby Vision、HDR10+コンテンツの表示に対応
- ゲーミングスマートフォンと同等の最大120Hzのリフレッシュレート、最大480Hzのタッチサンプリングレートに対応
- 表示するコンテンツ内容に合わせてリフレッシュレートを自動調整するAdaptiveSync対応。消費電力を効率化
- FeliCa対応でおサイフケータイやGoogle Payが使える
- 高い音響技術を持つHarman Kardonの監修を受けたDolby Atmos対応デュアルスピーカー
- 2026年8月までセキュリティアップデートを取得。長期間安心して使える
- 顔認証、指紋認証両対応でマスク着用時もロックを素早く解除
- 高速通信5Gネットワーク&Wi-Fi 6対応
- 物理的なnanoSIMに加えて開通まで時間がかからないeSIMをサポート
Xiaomi 12T Pro(日本版)の主な仕様
Xiaomi 12T Pro | |
---|---|
Soc | Snapdragon 8+ Gen 1(4nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 205g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 対応(AAC/LDAC/LHDC) |
Bluetooth | 5.2 |
Wi-Fi | Wi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、802.11a/b/g |
センサー | 近接センサー、360度周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、IRブラスター、フリッカーセンサー、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | デュアルSIM(nano SIM+eSIM) |
OS | MIUI 13(android 12) |
Xiaomi 12T Pro(日本版)にお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78/n75
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42/48
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)