NTTドコモは2023年6月20日(火)、新料金プラン『irumo(イルモ)』を発表。月額基本料金を『550円~(0.5GB)』に引き下げたことで大きな話題に。
ただし3GB『2,167円』、6GB『2,827円』、9GB『3,377円』と月間データ容量3GB以上のコースは『安い』と言えません。3GB以上のコースで基本料金を引き下げるには、『dカードお支払割』『ドコモ光セット割』もしくは『home 5Gセット割』を適用させる必要あり。
データ容量 | 月額基本料金 | ドコモ光、home 5Gセット割適用後 |
0.5GB | 550円 | 550円(割引対応なし) |
3GB | 2,167円 | 880円(dカードお支払割:-187円、ドコモ光セット割もしくはhome 5Gセット割:-1,100円) |
6GB | 2,827円 | 1,540円(dカードお支払割:-187円、ドコモ光セット割もしくはhome 5Gセット割:-1,100円) |
9GB | 3,377円 | 2,090円(dカードお支払割:-187円、ドコモ光セット割もしくはhome 5Gセット割:-1,100円) |
dカードは年会費『永年無料』。ドコモ光1ギガの月額料金は下記。2年定期契約が基本となり、定期契約のない料金プランに変更する場合は、戸建タイプ『5,500円』、マンションタイプ『4,180円』、ドコモ光ミニ『2,970円』の解約金が発生します。
ドコモ光の月額料金(2年定期契約) | |||
---|---|---|---|
戸建 | マンション | ||
定額プラン | タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 | |
タイプC | 5,720円 | 4,400円 | |
単独タイプ | 5,500円 | 4,180円 | |
2段階定額プラン | ドコモ光ミニ | 2,970円~6,270円 | – |
ここで代替えプランとして挙がるのは、NTTドコモの格安ブランド『ahamo』。ahamoでは2023年7月1日(土)から『ahamo光』の提供を開始。dカード払いによる特典も受けられます。
では『dカード』『光回線』の契約を前提とすれば、irumoとahamoにどういった違いが出るのか。
irumo(9GB) | ahamo | |
月額基本料金 | 2,090円(割引適用後) | 2,970円 |
光回線(戸建て) | 5,720円(タイプA) | 4,950円(ahamo光) |
光回線(マンション) | 4,400円(タイプA) | 3,630円(ahamo光) |
dカード払い特典 | 月額基本料金から毎月187円割引 | 毎月1GBデータ容量を増量 |
『ドコモ光(マンション:タイプA)』『irumo(9GB)』を契約してdカードで支払いを行うと、月額合計料金は『6,490円』。『ahamo光(マンション)』『ahamo』を契約してdカードで支払いを行うと、月額合計料金は『6,600円』で月間データ容量『1GB』追加。料金はirumoの方が『110円』安いです。
続けて主なサービス内容を見ていきましょう(irumoは3GB、6GB、9GBコースが対象)。
ahamo | irumo | |
月間データ容量 | 20GB | 3GB、6GB、9GB |
超過後の最大通信速度 | 1Mbps | 300kbps |
1GB追加 | 550円 | 1,100円 |
80GB追加 | 1,980円(ahamo大盛) | 88,000円 |
国内通話料金 | 22円(30秒) | 22円(30秒) |
通話方式 | VoLTE、VoLTE(HD+) | VoLTE、VoLTE(HD+) |
5分かけ放題 | 無料 | 800円 |
無制限かけ放題 | 1,100円 | 1,980円 |
SMS | 3.3円/回(受信料 無料) | 3.3円/回(受信料 無料) |
爆上げセレクション | 対象 | 3.3円/回(受信料 無料) |
回線 | ドコモ | ドコモ |
ahamoは月間データ容量にゆとりあり。超過後も実用的な速度を維持
ahamoの月間データ容量は『20GB』。dカードによる支払い特典を追加すれば『21GB』。単純にirumoの2倍以上速度制限なしで使えることになります。
データ容量の追加にも大きな開きあり。irumoは1GB追加するのに『1,100円』の料金が発生。ahamoは半額の『550円』。
また、ahamoには『ahamo大盛り』という独自オプションが用意されており、80GBの大容量を『1,980円』で追加可能。ちなみにirumoで80GB追加すると『88,000円』かかります。
投稿が見つかりません。月間データ容量超過後の最大速度は、ahamoが『1Mbps』でirumoは『300kbps』。以前最大『1Mbps』の通信環境で検証した結果が下記。最大300kbpsでは不可能な、実用解像度(スマートフォンの画面サイズ)で動画を観られました。
最大1Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
問題なく利用出来る(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- YouTube・YouTube Music(360p~480p)
- TVer(画質中)
- Amazon Music(ストリーミング設定:標準)
- radiko
- LINE(メッセージ送信)
- Chrome・edge
- PayPay・楽天ペイ
- Google Map
- 原神、PUBGモバイル、Asphalt9(データの大型アップデートは不可)
多少読み込みに時間がかかっても利用出来る(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- LINE(ビデオ通話※動きがややカクつく)
- Amazon Prime Video(最初の読み込みに時間がかかる)
- Twitter(画像の読み込みに時間がかかる)
- ラクマ・PayPayフリマ
利用するのが難しい(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- データ容量の大きいファイルの送受信
- 高解像度ストリーミング動画・音楽の再生
5分かけ放題が無料で付帯するahamo。通話方式はirumoと同じVoLTE、VoLTE(HD+)
通話に関してもahamoが優位。『5分かけ放題』が無料で付帯するだけでなく、無制限かけ放題も『1,100円』と破格の安さ。通話方式が高品質な『VoLTE』『VoLTE(HD+)』だというのもポイント。
ahamoとirumoはどちらも爆上げセレクションの対象
ahamoとirumoが共通で対象となる『爆上げセレクション』は、NTTドコモ経由で『Netflix』『Disney+』『Spotify Premium』『YouTube Premium』『DAZN for docomo』『Lemino』に申し込みを行うと、月額料金に対して最大『25%』のdポイント還元を受けられるサービス。
irumoの0.5GBコースは、3GB以上のコースと比較して特典が内容弱め。しかし爆上げセレクションには対応しているので、この点はしっかり抑えておきましょう。
投稿が見つかりません。スマートフォンの利用頻度によって『irumo』『ahamo』の適正が決まる
スマートフォンを使う機会が少なく、インターネットの利用は殆ど『家』という人はirumo。『通勤通学時やお昼休みにスマートフォンを手放せない』『家に帰ったらNetflixやプライムビデオで映画鑑賞』という人は、ahamoを契約したら理想の通信環境を得られるでしょう。
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