
Xiaomiより
2025年6月24日(火)、Xiaomi(シャオミ)のサブブランドPOCO(ポコ)は、グローバル市場に向けてスマートフォン『POCO F7』をリリース。同端末は日本発売が確定しています(2025年7月8日午前9時より)。
2025年はすでに『POCO M7 Pro 5G』『POCO X7 Pro』『POCO F7 Pro』『POCO F7 Ultra』といった4台のスマートフォンを日本投入しているPOCO。台数が多いので、モデル同士の『性能被り』がやや気になります。
ちなみにPOCO F7は、SocにQualcommの『Snapdragon 8s Gen 4』を搭載。同Socの主なスペックを『Dimensity 8400-Ultra(POCO X7 Pro)』『Snapdragon 8 Gen 3(POCO F7 Pro)』と比較してみましょう。
Dimensity 8400-Ultra、Snapdragon 8 Gen 3、Snapdragon 8s Gen 4の主な仕様
Soc名 | Dimensity 8400-Ultra(POCO X7 Pro) | Snapdragon 8 Gen 3(POCO F7 Pro) | Snapdragon 8s Gen 4(POCO F7) |
CPU |
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GPU | Arm Mali-G720 MC7 | Adreno 750 | Adreno 825 |
AnTuTu V10メーカー(Xiaomi)公表値 | 1,704,330 | 2,093,203 | 2,084,535 |

Xiaomiが公表しているSnapdragon 8s Gen 4(POCO F7)のAnTuTu V10のスコアは『2,084,535』。これはSnapdragon 8 Gen 3を搭載するPOCO F7 Proに近い数値(Xiaomiの公表スコアは若干高めの場合が多い)。
同じCPU構成でクロック周波数にも大きな乖離は無いので、『POCO F7はPOCO F7 Proに近いCPU性能を持つ』『POCO X7 Pro より高いCPU性能を持つ』と判断して問題ないかと。

Snapdragon 8s Gen 4はGPUに『Adreno 825』を採用。UL BenchmarksやAnTuTu Benchmarkが公表しているデータを参考にすると、GPUスコアもSnapdragon 8 Gen 3に近い数値(Dimensity 8400-Ultraを大きく上回る)。

Soc性能だけならPOCO F7 Proに引けをとらないと言える『POCO F7』。ただしカメラの主な仕様(レンズとイメージセンサー)は下位モデルの『POCO X7 Pro』と恐らく同じ(超広角カメラのF値が不明)。
POCO X7 Pro、POCO F7 Pro、POCO F7の主なカメラ仕様

端末名 | POCO X7 Pro | POCO F7 Pro | POCO F7 |
メイン(広角カメラ) |
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超広角カメラ |
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ISP | Imagiq 1080 ISP | Qualcomm Spectra | Qualcomm Spectra |
NPU | MediaTek NPU 880 | Qualcomm Hexagon NPU | Qualcomm Hexagon NPU |

Soc(ISP/NPU)が変わっているので画像処理で差が出る可能性はありますが、カメラ性能で選ぶなら『Light Fusion 800(1/1.5インチ)』を搭載する『POCO F7 Pro』がワンランク上。
スマートフォンのメイン要素となる『Soc』『カメラ』にスポットを当てると、POCO F7のポジションは『POCO X7とPOCO F7 Proの間にすっぽりと入るモデル』と言えるでしょう。
POCO X7 Proの日本発売価格は『49,980円(税込)~』。POCO F7 Proは69,980円~(税込)~と2万円の開きあり。2025年6月30日時点でPOCO F7の日本価格は未発表ですが、『59,980円(税込)』なら個人的にスッキリ。
仮に59,980円(税込)でPOCO F7が発売されたら、『POCO F7 Pro並のゲーム性能が欲しい』『カメラに強いこだわりは無い』『2万円の価格差は厳しい』と感じ買いあぐねている人にジャストフィット。
POCO F7は『6.83インチ』までディスプレイサイズを大型化。電池容量も『6,500mAh』に増量と、より快適なゲームプレイ環境を意識した構成に。

POCO X7 ProはMediaTek社のSocを採用しているので、Bluetoothコーデック『aptX Adaptive』をサポートしていませんでした。POCO F7ではメーカーがQualcommへと変わり、POCO F7 Proと同様aptX Adaptiveに対応。
aptX Adaptiveは、コンテンツに応じてビットレートを自動可変。『低遅延』『高音質』を両立します。実際に同コーデックで接続していると、驚くほど音が途切れず遅延もしません。
ゲームプレイに加えて『動画を観る』『音楽を聴く』といったメディアプレーヤー用途でもaptX Adaptiveは大活躍。ヘビーユーザー向けの環境が整ったと言えるでしょう。
POCO X7 Proから『処理能力』『画面』『音』の部分でアップデートが見込める『POCO F7』。5万円台で発売されるのか。それとも6万円を超えてくるのか!7月8日(火)午前9時が待ち遠しいです。
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