大手グローバルスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)は、2022年4月14日に最新スマートフォン『Redmi Note 10T』を発表しました。4月22日からSoftBank、4月26日にはオープンマーケット版の発売を開始。メーカー小売価格は『34,800円(税込)』。
今回はXiaomiから端末(オープンマーケット版)の提供を受けてレビューを行います。まずはスマートフォンの性能をトータルで示す『AnTuTu Benchmark』からテスト。スコアは『294,220』と30万弱。
AnTuTu Benchmark ver.9 | |
Redmi 9T | 200,820(Snapdragon 662) |
Redmi Note 11 | 241,423(Snapdragon 680) |
Redmi Note 10T | 294,220(Snapdragon 480 5G) |
Redmi Note 10 JE | 294,643(Snapdragon 480 5G) |
Mi 11 Lite 5G | 524,980(Snapdragon 780G 5G) |
Xiaomi 11T | 630,573(Dimensity 1200-Ultra) |
Xiaomi 11T Pro | 779,233(Snapdragon 888) |
Redmi Note 10Tはスマートフォンの性能を決めるSocに『Snapdragon 480 5G』を採用。4G世代のエントリーモデルとなる『Redmi 9T』からは10万近くの大幅なスコアアップ。『CPU』の上昇が特に顕著(69,486→96,714)となり、アプリの動作速度は体感レベルではっきりと上がっています。
2022年3月10日発売された『Redmi Note 11』と比較しても、Redmi Note 10Tの方5万程度上。処理能力はSnapdragon 480 5GがSnapdragon 680より明確に上。
ただしGPUは通常の『AnTuTu 3DBench 』に非対応。負荷の低い『AnTuTu 3DBench Lite』で測定が行われています。スコアも『65,686』と高いとは言えません。快適なゲームプレイ環境を求めるのであれば、GPU性能の高い『Xiaomi 11T』や『Xiaomi 11T Pro』をセレクトするのがベスト。
Redmi Note 10Tはディスプレイが『液晶』なので、有機ELを採用する『Redmi Note 11』『Mi 11 Lite 5G』からは発色で見劣りします。動画視聴に関しても有機ELは優れる点が多いので、YouTubeを頻繁に観るという人には『Redmi Note 11』『Mi 11 Lite 5G』の方がお勧めです。
ちなみにRedmi Note 10Tは5,000mAhの電池大容量モデル。輝度を80%程度まで高めた状態でYouTube(1080p)を1時間視聴したところ、電池の減りは『8%』。光が明るい場所でなければ輝度は30%~40%で十分。輝度を下げた分電池の持ちは長くなります。
1秒間に可能な画面の切り替え回数を示す最大リフレッシュレートは、前モデルとなるRedmi Note 9Tの『60Hz』から『90Hz』に向上。デフォルトでは『60Hz』に設定されているので、30コマ分滑らな操作感を味わいたい人は『90Hz』に変更しましょう(設定→ディスプレイ→リフレッシュレート)。
エントリーモデルながら、最高水準の防水防塵規格『IPX8 IP6X』に対応するRedmi Note 10T。Xiaomiの国内モデルとしては『Redmi Note 10 JE』に続き『2台目』です。
水場でスマートフォンを利用する機会が多い場合は、有機ELの画質よりも実用的な『防水性能』を重視すべき。防水非対応のスマートフォンだと、キッチンで調理をしている時は操作するのに『手を洗って拭く』という面倒なひと手間が発生します。多少手が濡れたり汚れていても、そのままスマートフォンが使えるというのはやはり大きいですよね。
カメラは『5,000万画素』の『広角』と『200万画素』の『深度カメラ』といったシンプルな2眼構成。超広角は削られています。私は普段メインカメラ(広角)での撮影が9割以上なので特に問題なし。
Xiaomiの廉価モデルはRedmi Note 11からオートフォーカス性能が向上。Redmi Note 10Tにもその要素が引き継がれており、撮影中にフォーカスが合わずにストレスを感じる事はありませんでした。
スマートフォンのカメラ画質は、イメージセンサーやレンズ以外に画像を処理する『ISP』の影響を受けます。Snapdragon 480 5Gが採用するISP『Qualcomm Spectra™ 345』は、全体的にくせがなく万人受けしそうなイメージ。花の色も自然です。
スロットはSIMカード1枚とMicro SDカード1枚を同時に使える『デュアル』仕様。通常Micro SDカード側はSIMカードと排他的な扱いになりますが、Redmi Note 10Tの場合はMicro SDカード専用。
SIMカードスロットは1つですが、同端末は『eSIM』に対応。物理SIM+eSIMで『デュアルSIM』が可能。Micro SDカードを使いながらデュアルSIM運用出来る希少モデル。
eSIMに対応するSIM
Redmi Note 10Tは4G世代から処理能力とカメラ画質が底上げされたエントリーモデル。日常的な使い方であれば、大半の人がこの端末で満足出来るでしょう。そしてそこに『防水防塵』と『おサイフケータイ』をプラス。
いくらスペックが高くても、使いたい場所で使えなければ意味がない。最高クラスの防水に対応したことで、使える場所が一気に広がった『Redmi Note 10T』。とことん使い倒してコストパフォーマンスを上げましょう!
Redmi Note 10T(オープンマーケット版)取扱店舗
Redmi Note 10T(オープンマーケット版)の主な仕様
Redmi Note 10T | |
---|---|
Soc | Snapdragon 480 5G(8nm) |
容量 | 4GB/64GB
|
電池 | 5,000mAh(最大18W急速充電 ※充電器付属なし) |
重量 | 198g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
防水防塵 | IPX8 IP6X |
おサイフケータイ | 対応 |
指紋認証 | 側面 |
イヤフォンジャック | 対応 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
外部メモリー | 最大1TB |
Redmi Note 10T(オープンマーケット版)にお勧めな格安SIM
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)