私は最近、お風呂でメインに使用するスマートフォンとして『AQUOS wish2』を購入しました。Amazonでドコモ版の新古品(本体のみ)が『9,950円(税込)』。防水(IP67)性能を持ちつつ壊れにくい(MIL規格準拠)という目的に適した端末です。
今もお風呂で使う分には全く問題はありません。壊れなければそれだけで合格点。しかしたまに『お風呂以外』で操作すると、はっきりした『ストレス』を感じます。Socにミッドレンジ用のSnapdragon 695 5Gを搭載しているのに何故なのか。
アプリの動作速度を決めるのは『CPU』です。同じCPUを搭載する『Redmi Note 11 Pro 5G』では、同様のストレスを感じません。むしろ違うSocを採用しているのでは無いかと思ってしまう快適さ。AQUOS wish2とRedmi Note 11 Pro 5Gで一体何が違うのか。
それは『ディスプレイ性能』です。ハイエンドは体感速度を落とさないように、Socに加えてディスプレイ性能も高めの場合が殆ど。しかしエントリーやミッドレンジクラスは、メーカーや端末によってかなり隔たりがあるので要注意。
操作性に大きな影響を与えるのが『タッチサンプリングレート』。1秒間に画面がタッチに反応する回数を示します。AQUOS wish2のタッチサンプリングレートは『非公表』ですが、体感から相当低いと予想。
今回は『Touch Sample Rate Test』『Touch Sampling Rate Checker』という2つのアプリを使ってAQUOS wish2のタッチ感度をチェック。
『Redmi Note 11 Pro 5G』『AQUOS sense7』に加え、処理能力ではAQUOS wish2に劣る『Redmi Note 11』『Motorola moto g32』も同時に検証してみました。
AQUOS wish2 | Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G | AQUOS sense7 | Redmi Note 11 | Motorola moto g32 | |
Touch Sample Rate Test | 83Hz~100Hz | 333Hz~500Hz | 142Hz | 166Hz~200Hz | 166Hz~200Hz |
Touch Sampling Rate Checker | 58Hz~117Hz | 375Hz | 117Hz~125Hz | 181Hz | 181Hz |
アプリの評価が低めだったので精度が心配でしたが、Touch Sampling Rate Checkerに関してはRedmi Note 11 Pro 5GとRedmi Note 11がほぼ公表値と一致。参考程度の数値としては問題無さそうです。
投稿が見つかりません。『AQUOS wish2のタッチ感度が低そう』という予想は的中。どちらのアプリにおいても5端末中最低の数値を記録。エントリーモデル『Redmi Note 11』『Motorola moto g32』にも遠く及びません。
ちなみにAQUOS wish2はタッチサンプリングレートだけでなく、1秒間に画面を切り替え可能な回数を示す『リフレッシュレート』も60Hzと控えめ。操作時の滑らかさは得られません。
AQUOS wish2 | Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G | AQUOS sense7 | Redmi Note 11 | Motorola moto g32 | |
リフレッシュレート(公式情報、Device info HW参考) | 60Hz | 120Hz | 60Hz | 90Hz | 90Hz |
タッチ感度が低いと全体的に操作がもたつき、本来持っている処理能力を活かしきれない事になります。『お風呂』だけではなく日常的にスマートフォンを使いたいのであれば、多少高額でも『AQUOS wish2以外の端末』を選んだ方が良いですね。