日本のオープンマーケット市場を席巻しつつある、Socに『Snapdragon 695 5G』を搭載するスマートフォン。Socはスマートフォンの核となる部分なので、性能に大きな影響を与えるのは間違いなし。ただし『Socが同じだからどれを選んでも同じ』という考え方はあまりに危険です。
ノートパソコンも『CPU』と『価格』で選ぶと失敗します。デスクトップの場合は『ディスプレイ』『キーボード』を後付出来るので、最悪の事態には至りません。ノートパソコンはディスプレイとキーボード一体型。それらが『イマイチ』だとクラムシェルモードに逃げるしか無くなり、モバイルとしての要素を削がれてしまいます。
スマートフォンにおいては、『ディスプレイ』と『タッチ感度(ディスプレイ性能のひとつですが)』がイマイチだと、利便性の高い使い方がほぼ出来なくなります。あとは『充電速度』が極端に遅いと、無駄なストレスを日常的に抱えることに。
私はSnapdragon 695 5Gを搭載する『Xiaomi』『SHARP』『Motorola』『OPPO』のスマートフォンを『5台』所有(なぜこんなことに)。今回はそれらにOPPO Reno9 Aを加えてスペックを比較しつつ、それぞれの簡潔レビューをお伝えしたいと思います!
Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G、SHARP AQUOS wish2、SHARP AQUOS sense7、Motorola moto g52j 5G、OPPO Reno7 A、OPPO Reno9 Aの主なスペックを比較
Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G(オープンマーケット版) | SHARP AQUOS wish2(docomo版) | SHARP AQUOS sense 7(オープンマーケット版) | Motorola moto g52j 5G | OPPO Reno7 A | OPPO Reno9 A | |
発売日 | 2022年5月30日 | 2020年6月24日 | 2022年11月25日 | 2022年6月3日 | 2022年6月23日 | 2023年6月13日 |
Soc | Snapdragon 695 | Snapdragon 695 | Snapdragon 695 | Snapdragon 695 | Snapdragon 695 | Snapdragon 695 |
容量 | 6GB/128GB | 4GB/64GB | 6GB/128GB | 6GB/128GB | 6GB/128GB | 8GB/128GB |
電池容量 | 5,000mAh | 3,730mAh | 4,570mAh | 5,000mAh | 4,500mAh | 4,500mAh |
充電速度 | 最大67W(充電器同梱) | 非公表 | 非公開 | 最大15W | 最大18W | 最大18W |
サイズ |
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重量 | 約202g | 約162g | 約158g | 約206g | 約175g | 約183g |
画面 |
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カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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リアカメラ
フロントカメラ
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スピーカー | ステレオ(Dolby Atmos) | モノラル | モノラル | モノラル | モノラル | モノラル |
防水防塵 | 非公開 | IP67 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 | 指紋認証(側面) | 指紋認証(側面)、顔認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 | 指紋認証(画面内)、顔認証 |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) | 対応(最大256GB) | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 5.1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
位置情報 | GPS L1/Glonass G1/BDS B1/Galileo E1 | GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo/QZSS | GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo/QZSS | GPS/A-GPS/LTEPP/SUPL/ GLONASS/Galileo | GPS/BeiDou/GLONASS/GALILEO/QZSS | GPS/BeiDou/GLONASS/GALILEO/QZSS |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
SIM | nano SIM+eSIM | nano SIM×1 | nano SIM+eSIM | nano SIM+eSIM | nano SIM×2(eSIM対応) | nano SIM×2(eSIM対応) |
販売価格 | 44,800円(公式直営店) | 22,000円(新規契約時) | 5万円台前半 | 39,800円(公式直営店) | 44,800円 | 46,800円 |
動画を頻繁に観るなら有機ELディスプレイ採用モデルがお勧め
有機ELは液晶と比較して応答速度が圧倒的にはやく、残像が発生しづらいという特徴を持ちます。発色も綺麗(コントラスト比が高い)なので、ストリーミング動画を頻繁に観るなら有機ELディスプレイ採用モデルを選ぶべき。
ただし有機ELは液晶よりもコストが高いので、円安が一気に進行した2022年後半以降は採用モデルが激減しています。『Redmi Note 11 Pro 5G』『AQUOS sense7』『OPPO Reno7 A』『OPPO Reno9 A』は有機ELディスプレイ。安く購入出来たらラッキーです。
おサイフケータイには基本対応
数年前までオープンマーケット版は『おサイフケータイ』にほぼ非対応でした。しかし『Xiaomi』『OPPO』『Motorola』といったグローバルメーカーが積極的にFeliCaを採用したことで、今では選び放題に。
Snapdragon 695 5G搭載端末は特におサイフケータイ対応モデルが多いイメージ。よって『おサイフ』を基準にして選ぶ必要は無いでしょう。少なくとも今回比較している端末は全対応。
ディスプレイや充電速度がハイエンドスペックなXiaomi Redmi Note 11 Pro 5G
ハイエンドに匹敵する『ディスプレイ性能』『充電速度』『写真画質』に対応するRedmi Note 11 Pro 5G。日本市場に溢れるSnapdragon 695 5G搭載モデルの中で、『高性能』を最重視するなら迷わずコレ。
リフレッシュレートは『1秒間に画面を書き換え可能な回数』、タッチサンプリングレートは『1秒間に画面がタッチに反応する回数』を示します。Redmi Note 11 Pro 5Gはリフレッシュレート最大『120Hz』、タッチサンプリングレート最大『360Hz』。
一般的なスマートフォンはリフレッシュレートが最大60Hz。Redmi Note 11 Pro 5Gは1秒間にそれらより『30コマ』分滑らかに表示することが可能です。タッチサンプリングレートは180Hzを超えていれば『そこそこ感度が良い』部類。Redmi Note 11 Pro 5Gはその2倍程度。
そして充電速度は圧巻の最大『67W』。国内ハイエンドでも中々太刀打ち出来ない速さです。5,000mAhの大容量電池をわずか『42分』でフル充電完了。公式ストア価格4,490円(税込)の高価な充電器が同梱されるのも、充電器別売りが当たり前になった2023年においてはプラスの要素。
メインカメラには1/1.52 インチサイズの大型イメージセンサーを採用。注目すべきは『1億800万画素』の解像度ではなく、実はイメージセンサーの方。イメージセンサーサイズが大きくなると、その分扱える光の量が増えてダイナミックレンジが拡大。ミドルクラス超えの質感豊かな描写を得られます。
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タッチ感度が良くない。安く買えたらお風呂用スマホに最適なAQUOS wish2
オープンマーケット版が用意されていないAQUOS wish2。購入する場合は基本『通信業者』経由。なのですが、『Amazon』『楽天市場』に通信業者版が流出。しかもかなりの安値で販売されています。『安いしSnapdragon 695 5Gだから』という理由で購入すると後悔する可能性大。
なぜならAQUOS wish2はタッチ感度が微妙。日常使いではストレスが溜まるので、私は『お風呂で動画鑑賞用端末』として利用しています。安く手に入ったら防水イヤフォンと組み合わせて至福のバスタイムを満喫しましょう。
抜群の電池持ち!IGZO有機ELディスプレイを搭載するAQUOS sense7
無駄な電力消費を抑え、長い電池持ちを実現するSHARPのIGZO。AQUOS sense7はその技術を採用した有機ELディスプレイを搭載しています。連続駆動時間を一番重視したいなら同端末がお勧め。
また、AQUOS sense7はAQUOS senseシリーズでは初めてイメージセンサーが『1/1.55』インチに大型化。前モデルと比較してより質感豊かな描写を得られるようになりました。同シリーズのカメラに『イマイチ』という印象を持ってる人に、是非AQUOS sense7を使ってみてほしい!
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6.8インチの滑らか&感度の良いディスプレイを備えるMotorola moto g52j 5G
Motorola moto g52j 5Gのディスプレイサイズはなんと『6.8インチ』。スマートフォンというよりはもはやファブレット。1画面に沢山の情報を見やすく表示出来るのが同端末を選ぶメリット。2分割表示もアプリによっては実用的に使えます。
リフレッシュレートとタッチサンプリングレート(実測値)がどちらも高いので、操作していて気持ちが良い。有機ELではなく液晶なのがちと残念ではありますが、『動画を頻繁に観る』よりも調べ物や電子書籍の読書など『文字を読む』人にはピッタリな端末です。
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無駄を省き扱いやすさを追求しているOPPO Reno7 A(OPPO Reno9 A)
スペックで選ぶならRedmi Note 11 Pro 5Gですが、『扱いやすさ』『直感性』を優先するならOPPO Reno7 A。ファームウェアのColor OSアップデートの度にそれらが洗練されていくイメージ。独自機能も優秀です。
洗練されているのは操作性に加えてデザインも。Snapdragon 695 5G搭載端末の中から『見た目で選べ』と言われたら、私は迷わずOPPO Reno7 Aをセレクトします。
最新モデルとなるOPPO Reno9 Aでは『メモリを8GBに増量する』という最小限のアップデートに留めた同シリーズ。よくよく考えれば『OPPO Renoらしい』内容だったのかもしれません。
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